Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・ 時美・小夢・珠羅・秀華・白輝・藍・蒼夜がメインのオリジナルキャラクターになります
・ 渦の国は滅んでいません。したがってすべてがオリジナルの設定となります
・ 木ノ葉側にオリジナルキャラクター登場。他の長編にも出てくる過保護なあの人です
・ よろしいですね?注意はしましたよ?
・ では、どうぞ・・・↓
「お呼びですか、四代目」
「うん、待ってたよ。・・・千坐《せんざ》」
現れたのは面を付けた暗部。気配すらも薄くまさに忍ぶ者だった。
「・・・聞きましたよ。ナルトを渦の国に行かせたそうですね」
「うん。・・・火影として、そう判断するしかなかった。・・・クシナには泣かれちゃうし、秀華ちゃんには睨まれるしで・・・最悪だよ・・・」
「それは・・・また・・・」
二の句を告げない千坐に、ミナトはクツリと笑った。
「それでね、君を呼んだのは他でもない。・・・渦の国を独自で調べてもらいたい。ついでにナルト達のフォローも頼む」
「・・・やれやれ、俺にお鉢《はち》が回ってくるなんて珍しい。まぁ、良いでしょう。蒼夜や白輝もいるみたいですし、久々に同期と任務できるのは純粋に嬉しいですからね」
千坐はそう言うと、フッと姿を消した。
「瞬身の術で、千坐の右に出る者はいない。まぁ、時空間忍術には負けるけど・・・万が一の際にも機転がきくし、頼りになる。・・・これだけの人材を投入したんだ・・・大丈夫。ナルトは無事に帰ってくる」
自分に言い聞かせるようにして、ミナトは呟く。そうでもしなければ、今すぐにでも帰って来いと言ってしまいかねなかった。
「どうしても、あの子は妖魔と関わりあってしまう。遠ざけようとしても・・・無理なのか?」
「弱音なんて、珍しいですね、先生」
「・・・ああ、カカシ」
いつの間にやって来たのだろう、とミナトが首を傾げると、カカシは苦笑する。
「やですね、先生。さっき失礼しますって言って、どうぞ~と許可貰って、入って来たんじゃないですか」
「あ、ああ、そうだっけ?」
「・・・しっかりしてください、四代目。貴方の息子さんを信じましょう」
カカシに喝を入れられ、ミナトは微苦笑して、頷いた。
***
「妾が、現戦姫の暉莉《きり》と申します。こちらまで出向いて頂いたこと、大変感謝しております」
口上を述べる暉莉に蒼夜は探るような視線を向け、それから、一通の書状を取り出す。
「・・・四代目火影より、親書です」
ざわり、と暉莉の後ろに侍っていた国の重役達がざわめく。
クシナが駆け落ち同然で木ノ葉に来たことはミナトから聞いていたため、その反応は納得できた。
「・・・ミナト様から・・・」
ふ、と目元を緩めた暉莉はその書状を開き目を通す。そして、一読すると視線を蒼夜達に向ける。
「木ノ葉の方々の心配も、ごもっとも。ご安心ください。決して、ナルトを生け贄などには致しません。妾は言の葉使い。嘘は申せません」
そう言った暉莉の言葉に、蒼夜達大人組みはホッと息をつく。
「ところで、ナルト・・・」
「・・・なんだってば?」
「貴方の中の九尾はどうなっていますか?」
「・・・・・・大人しくしてるってばよ」
玖々流《くくる》の忠告を思い出し、言葉を選びつつ、ナルトは暉莉の問いに答える。
「さすがは、クシナ様の御子。・・・妾達には貴方の力が必要です。どうか“死を振りまく獣”をお願い致します」
「・・・“死を振りまく獣”を退治すれば良いってばね?なら、善処するってばよ」
ナルトの答えに、暉莉はゆるりと口の端をあげた。
「・・・ふふふ、期待しておりますわ」
口元には笑みをうかべてはいるが、目が笑ってはいない。
おそらく、ナルトがなかなか引っかからないことに、イラだっているのだろう。
「・・・では、現在の状況を教えて下さい」
蒼夜の一言でナルトとの会話を打ち切った暉莉は、背後に控えていた側近に、現状を記した書類を持ってくるように命じたのだった。
***
「さぁて、渦の国まで来たが・・・」
閑散とした街を見つめ千坐は呟き面を外す。
これといって特徴のない、凡庸な顔。焦げ茶の髪がサラリと顔にかかる。それをうっとうしそうに掻き上げどうしたものか、と眉を顰める。
「あの、木ノ葉の方でいらっしゃいますか?」
「!?」
突如背後をとられ、千坐はギョッとして振り返る。
「・・・っ!・・・く、クシナ、様!?」
「あ、いえ、違います。・・・私は、その・・・ナルトさんに、木ノ葉から来るだろう忍に協力して欲しいと頼まれまして・・・」
相手の顔を見た瞬間、仰天した千坐に、相手はワタワタと慌てて弁解を始めた。
「・・・ナルトに?・・・そう、でしたか」
気を落ち着けた千坐は、改めてマジマジと相手を見つめた。見れば見るほどクシナにそっくりな女性に、むくりと疑惑が頭をもたげる。
「はい。・・・あ、申し遅れました。私、玖々流と申します。クシナ様の“影”だった者です」
「あ、ご丁寧にどうも・・・千坐《せんざ》です」
深々と頭を下げられて、すっかり毒気の抜かれた千坐もつられるようにして頭を下げる。
「まぁ・・・、ナルトさん、当ってました」
「当ってた・・・?」
首を傾げる千坐に、玖々流はクスクスと笑う。
「ええ。次に来る忍・・・多分、千坐という暗部だと思うけれど、と」
「・・・さすが、ナルト。四代目の考えることは、お見通しか」
千坐もクツリと笑い、それから玖々流に右手を差し出す。
「改めてよろしく。・・・渦の国について、できる限りの情報を貰いたい」
「よろしくお願い致します。・・・私の知りうる限りの情報をお渡しします」
玖々流はそう言って、差し出された千坐の手を、グッと握り締めた。
戻る →
・ 時美・小夢・珠羅・秀華・白輝・藍・蒼夜がメインのオリジナルキャラクターになります
・ 渦の国は滅んでいません。したがってすべてがオリジナルの設定となります
・ 木ノ葉側にオリジナルキャラクター登場。他の長編にも出てくる過保護なあの人です
・ よろしいですね?注意はしましたよ?
・ では、どうぞ・・・↓
「お呼びですか、四代目」
「うん、待ってたよ。・・・千坐《せんざ》」
現れたのは面を付けた暗部。気配すらも薄くまさに忍ぶ者だった。
「・・・聞きましたよ。ナルトを渦の国に行かせたそうですね」
「うん。・・・火影として、そう判断するしかなかった。・・・クシナには泣かれちゃうし、秀華ちゃんには睨まれるしで・・・最悪だよ・・・」
「それは・・・また・・・」
二の句を告げない千坐に、ミナトはクツリと笑った。
「それでね、君を呼んだのは他でもない。・・・渦の国を独自で調べてもらいたい。ついでにナルト達のフォローも頼む」
「・・・やれやれ、俺にお鉢《はち》が回ってくるなんて珍しい。まぁ、良いでしょう。蒼夜や白輝もいるみたいですし、久々に同期と任務できるのは純粋に嬉しいですからね」
千坐はそう言うと、フッと姿を消した。
「瞬身の術で、千坐の右に出る者はいない。まぁ、時空間忍術には負けるけど・・・万が一の際にも機転がきくし、頼りになる。・・・これだけの人材を投入したんだ・・・大丈夫。ナルトは無事に帰ってくる」
自分に言い聞かせるようにして、ミナトは呟く。そうでもしなければ、今すぐにでも帰って来いと言ってしまいかねなかった。
「どうしても、あの子は妖魔と関わりあってしまう。遠ざけようとしても・・・無理なのか?」
「弱音なんて、珍しいですね、先生」
「・・・ああ、カカシ」
いつの間にやって来たのだろう、とミナトが首を傾げると、カカシは苦笑する。
「やですね、先生。さっき失礼しますって言って、どうぞ~と許可貰って、入って来たんじゃないですか」
「あ、ああ、そうだっけ?」
「・・・しっかりしてください、四代目。貴方の息子さんを信じましょう」
カカシに喝を入れられ、ミナトは微苦笑して、頷いた。
***
「妾が、現戦姫の暉莉《きり》と申します。こちらまで出向いて頂いたこと、大変感謝しております」
口上を述べる暉莉に蒼夜は探るような視線を向け、それから、一通の書状を取り出す。
「・・・四代目火影より、親書です」
ざわり、と暉莉の後ろに侍っていた国の重役達がざわめく。
クシナが駆け落ち同然で木ノ葉に来たことはミナトから聞いていたため、その反応は納得できた。
「・・・ミナト様から・・・」
ふ、と目元を緩めた暉莉はその書状を開き目を通す。そして、一読すると視線を蒼夜達に向ける。
「木ノ葉の方々の心配も、ごもっとも。ご安心ください。決して、ナルトを生け贄などには致しません。妾は言の葉使い。嘘は申せません」
そう言った暉莉の言葉に、蒼夜達大人組みはホッと息をつく。
「ところで、ナルト・・・」
「・・・なんだってば?」
「貴方の中の九尾はどうなっていますか?」
「・・・・・・大人しくしてるってばよ」
玖々流《くくる》の忠告を思い出し、言葉を選びつつ、ナルトは暉莉の問いに答える。
「さすがは、クシナ様の御子。・・・妾達には貴方の力が必要です。どうか“死を振りまく獣”をお願い致します」
「・・・“死を振りまく獣”を退治すれば良いってばね?なら、善処するってばよ」
ナルトの答えに、暉莉はゆるりと口の端をあげた。
「・・・ふふふ、期待しておりますわ」
口元には笑みをうかべてはいるが、目が笑ってはいない。
おそらく、ナルトがなかなか引っかからないことに、イラだっているのだろう。
「・・・では、現在の状況を教えて下さい」
蒼夜の一言でナルトとの会話を打ち切った暉莉は、背後に控えていた側近に、現状を記した書類を持ってくるように命じたのだった。
***
「さぁて、渦の国まで来たが・・・」
閑散とした街を見つめ千坐は呟き面を外す。
これといって特徴のない、凡庸な顔。焦げ茶の髪がサラリと顔にかかる。それをうっとうしそうに掻き上げどうしたものか、と眉を顰める。
「あの、木ノ葉の方でいらっしゃいますか?」
「!?」
突如背後をとられ、千坐はギョッとして振り返る。
「・・・っ!・・・く、クシナ、様!?」
「あ、いえ、違います。・・・私は、その・・・ナルトさんに、木ノ葉から来るだろう忍に協力して欲しいと頼まれまして・・・」
相手の顔を見た瞬間、仰天した千坐に、相手はワタワタと慌てて弁解を始めた。
「・・・ナルトに?・・・そう、でしたか」
気を落ち着けた千坐は、改めてマジマジと相手を見つめた。見れば見るほどクシナにそっくりな女性に、むくりと疑惑が頭をもたげる。
「はい。・・・あ、申し遅れました。私、玖々流と申します。クシナ様の“影”だった者です」
「あ、ご丁寧にどうも・・・千坐《せんざ》です」
深々と頭を下げられて、すっかり毒気の抜かれた千坐もつられるようにして頭を下げる。
「まぁ・・・、ナルトさん、当ってました」
「当ってた・・・?」
首を傾げる千坐に、玖々流はクスクスと笑う。
「ええ。次に来る忍・・・多分、千坐という暗部だと思うけれど、と」
「・・・さすが、ナルト。四代目の考えることは、お見通しか」
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