Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・W副長設定です!
・カップリングはありません
・完全捏造です
・女装攘夷注意報!
・二次創作だということをご理解したうえでお読みください!
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「お前達はここに潜入するんだ」
先輩志士に連れてこられた店は、いかにもな一見さんお断りの老舗だった。
華奢な少年志士は皆同じ扱いを受けているとはいえ、抵抗感がないわけではない。
「・・・くそ、なんで俺まで・・・」
未だにブツブツと文句を言っているのは高杉だ。
元々綺麗な顔立ちをしているためか、カツラをかぶって白粉をはたかれて紅を塗られてしまえばどこからどう見ても女性に見え、瞳の色に似ている若草色の着物がよく似合っている。
ちなみに背丈が平均男子よりも低いから着物の長さの調整がいらなかった・・・というのは聞かなかったことにした。
「えー、似合ってんじゃん。チビだし」
「・・・チビ言うな、クソ天パ」
「おい、ここで喧嘩はよせ!」
睨みあう高杉と己を止めた桂に視線をやり、銀時はしょっぱい顔をした。
自前の長いサラサラの髪をゆるく結わえたその姿は女性というには少しばかりガタイが良いようにも思えるが、女顔ですべての違和感がカバーされていて藤色の着物がよく似合っている。
「・・・・・・何気に小太郎が一番似合ってね?」
「・・・いや、銀時のほうが似合ってんだろ」
高杉が言えば、銀時はぎょっとする。
「はぁ?!・・・ナイナイ、俺はナイって!」
「いや・・・有りだろ。モロ好みだぞ、俺の」
桂が大真面目にそう返してくるので、銀時は思わず口元を引きつらせた。
「・・・・・・・・・いやん、小太郎変態」
しなを作って言う銀時は、どう見ても女の子に見えた。
銀色のカツラを探すのは大変だったらしく(だったら女装させるのを諦めろよ)白毛馬の尾から作った付け毛をつけており、まだ少年の域を出ていない華奢な身体つきのお蔭で薄桃色の着物がやたらと似合っている。
しかも、先輩志士が“お前は特に顔(容姿)が売れているから”と念入りに化粧を施してくれて、とんでもない美少女に出来上がってしまっていた。
「・・・俺も、好み・・・」
そんな彼(彼女?)を見ながら頬をほんのりと赤らめ、ぼそッと呟いた高杉がかなり怖かったりした銀時だ。
というわけで旅芸人という設定で店に売り込まれた三人はさっそく座敷でその芸を披露することになり、高杉は三味線を抱え、銀時と桂も舞踊用の模造刀や扇子を持ってその座敷に通された。
通された座敷には様々な種族の天人と数人の地球人がいた。
「(おいおい・・・老中や高家の連中じゃねェか)」
ぼそり、と高杉が桂に耳打ちする。
「(・・・やはり、諜報部の報告に間違いはなかったらしいな)」
桂もそう返し、銀時に視線を向けた。
いつもは何を考えているか良くわからない表情が、化粧のせいか憂い顔に見えて妙に艶っぽく感じる。先程から天人や幕府高官の視線はその銀時に釘付けになっていた。
さもありなん、と思いつつも少しばかり悔しく感じるのはただ単に負けず嫌いだからだ。断じてそっち方面に目覚めたわけではない。
高杉が舞台の端に座り、三味線を構える。
スッと流れるような動作で銀時が懐から扇子を引き抜き、パン、と開いて口元をわずかに隠し流し目を老中の一人に送った。
それは、幕府の中でもかなりの発言権を持つ男だった。護衛の人数もやたらと多い。
銀時の流し目にやられて老中の顔はだらしなく緩んだ。その後ろの護衛の者達も思わずといったように頬を赤らめ、銀時を見つめている。
あまりにも慣れたその所作に、それで食ってた時期でもあるのかと聞きたくなってしまう。が、それはすぐに自身の中で否定した。銀時とは幼い頃からの付き合いで、そんなことをしている時間があったようには思えなかったからだ。
あれはおそらく無意識でやっている。昔、師と共に観に行った歌舞伎の女形の所作を真似ているのだろう。
「(器用な奴だ)」
そう感心しながら、桂も模造刀を構えた。
二人の準備が整ったのを確認し、高杉が三味線をかき鳴らした。
***
ある程度の情報は得て、さっさとこの場を去ろうと思っていたのだが、思いの外自分達はうまくやってしまったようだ。
老中の一人に引き止められて酒を注ぐように申し付けられて、渋々その命に従った。
その老中に気に入られた銀時が完璧な笑顔で応じている。
「そなた、名をなんと言う?」
「・・・・・・・・・お銀と申します」
―――実名に近い名を名乗ってどうする!!!
どうやら見た目よりも混乱しているらしい。突いて正気に返らせてやりたかったが、自分もまた高家の一人に酒を注いで更に引き出せる情報はないかと媚を売っている最中だったため、それもできない。
もどかしい思いで銀時を見つめていた高杉は、老中の手の動きに気づいて表情を強張らせた。
「お銀か・・・そなたの美しい髪によく似合った名だな」
酒と銀時にメロメロになっている老中は、おろかにもその腰に手を伸ばし・・・さわり、と撫で上げた。
「ッひゃあ!!?・・・っの、スケベ親父ッ!!!」
バチーン!と頬を打つ良い音が座敷内に響く。
護衛の者達もほとんど動けない状態でその一部始終を目撃しており、その衆人環視の中で銀時は付け毛をむしり取って畳に投げつけた。
「俺は男だ!!クソヤロー!!・・・この攘夷志士白夜叉様の腰撫でといて、生きて帰れると思うなよ!!?」
目がぐるぐるいってるのは・・・とりあえず見なかったことにしてやろう。
情報もある程度は集まったし、もうそろそろ頃合いと思っていたところだった。が、何もバカ正直に名乗ることもないだろうと呆れる。
よほど余裕がなかったのだろう。銀時は扇子で老中を打ち据え、蹴飛ばし、護衛をその馬鹿力で薙ぎ倒した。
「ヅラ!!」
「ヅラじゃない!!ヅラ子だ!!」
「・・・おい、こんな時までなりきってんじゃねェよ」
がくり、と肩を落としながらも三味線に仕込んだ刀を引き抜いて退路を切り開く。桂もまた持っていた模造刀を抜いて振り回した。
そうして二人は、攘夷志士にあっさり入り込まれていたということと、あの美少女が白夜叉だったということへの動揺で動きの鈍い護衛達を叩きのめし、絶賛大混乱中の銀時を引き摺ってその場を離脱した。
***
「この馬鹿!!・・・わざわざ敵に名乗る奴があるか!!」
高杉に怒鳴られて、銀時は首を竦めた。
「・・・だって・・・俺、もう・・・ぶっ飛んじゃってて・・・」
「それはわかるがな・・・なにも白夜叉だなんて宣言することもないだろうが・・・アレで、お前の顔が知れ渡ってしまったらどうするつもりだ。・・・ま、まぁ・・・化粧もしていたしな。よほどの目利きでなければ普段のお前と同一人物だとまではわからないだろう」
髪はいつもの短髪に戻っていても化粧は崩れておらず、美少女のままの銀時がしゅんとする。
モロ好みの姿でやられてしまうと怒りが持続しない。結局桂は自分でフォローするハメになった。
「・・・ったく、まぁ情報は手に入れた。これで、死ななくて良い者が死なずに済む。・・・どうせ二度は使えねェ手だし、こうして生きて帰れただけでも御の字だと思わなきゃなァ」
高杉の言うとおりだ。この情報で救える命があり、自分達もまた生き残ることができた。それだけで十分だった。
「陣に戻ろう。・・・追っ手が放たれるのも時間の問題だろう」
「そうだな・・・ほら、行くぞ銀時」
ス、と二人から手を差し出されて銀時はキョトリとし・・・それから、はにかんだ。
「・・・おぅ!」
二人の手をとって立ち上がると、銀時は走り出した。
☆イメージ画☆
↑お銀ちゃん♪
↑ヅラ子と晋子(笑)
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先輩志士に連れてこられた店は、いかにもな一見さんお断りの老舗だった。
華奢な少年志士は皆同じ扱いを受けているとはいえ、抵抗感がないわけではない。
「・・・くそ、なんで俺まで・・・」
未だにブツブツと文句を言っているのは高杉だ。
元々綺麗な顔立ちをしているためか、カツラをかぶって白粉をはたかれて紅を塗られてしまえばどこからどう見ても女性に見え、瞳の色に似ている若草色の着物がよく似合っている。
ちなみに背丈が平均男子よりも低いから着物の長さの調整がいらなかった・・・というのは聞かなかったことにした。
「えー、似合ってんじゃん。チビだし」
「・・・チビ言うな、クソ天パ」
「おい、ここで喧嘩はよせ!」
睨みあう高杉と己を止めた桂に視線をやり、銀時はしょっぱい顔をした。
自前の長いサラサラの髪をゆるく結わえたその姿は女性というには少しばかりガタイが良いようにも思えるが、女顔ですべての違和感がカバーされていて藤色の着物がよく似合っている。
「・・・・・・何気に小太郎が一番似合ってね?」
「・・・いや、銀時のほうが似合ってんだろ」
高杉が言えば、銀時はぎょっとする。
「はぁ?!・・・ナイナイ、俺はナイって!」
「いや・・・有りだろ。モロ好みだぞ、俺の」
桂が大真面目にそう返してくるので、銀時は思わず口元を引きつらせた。
「・・・・・・・・・いやん、小太郎変態」
しなを作って言う銀時は、どう見ても女の子に見えた。
銀色のカツラを探すのは大変だったらしく(だったら女装させるのを諦めろよ)白毛馬の尾から作った付け毛をつけており、まだ少年の域を出ていない華奢な身体つきのお蔭で薄桃色の着物がやたらと似合っている。
しかも、先輩志士が“お前は特に顔(容姿)が売れているから”と念入りに化粧を施してくれて、とんでもない美少女に出来上がってしまっていた。
「・・・俺も、好み・・・」
そんな彼(彼女?)を見ながら頬をほんのりと赤らめ、ぼそッと呟いた高杉がかなり怖かったりした銀時だ。
というわけで旅芸人という設定で店に売り込まれた三人はさっそく座敷でその芸を披露することになり、高杉は三味線を抱え、銀時と桂も舞踊用の模造刀や扇子を持ってその座敷に通された。
通された座敷には様々な種族の天人と数人の地球人がいた。
「(おいおい・・・老中や高家の連中じゃねェか)」
ぼそり、と高杉が桂に耳打ちする。
「(・・・やはり、諜報部の報告に間違いはなかったらしいな)」
桂もそう返し、銀時に視線を向けた。
いつもは何を考えているか良くわからない表情が、化粧のせいか憂い顔に見えて妙に艶っぽく感じる。先程から天人や幕府高官の視線はその銀時に釘付けになっていた。
さもありなん、と思いつつも少しばかり悔しく感じるのはただ単に負けず嫌いだからだ。断じてそっち方面に目覚めたわけではない。
高杉が舞台の端に座り、三味線を構える。
スッと流れるような動作で銀時が懐から扇子を引き抜き、パン、と開いて口元をわずかに隠し流し目を老中の一人に送った。
それは、幕府の中でもかなりの発言権を持つ男だった。護衛の人数もやたらと多い。
銀時の流し目にやられて老中の顔はだらしなく緩んだ。その後ろの護衛の者達も思わずといったように頬を赤らめ、銀時を見つめている。
あまりにも慣れたその所作に、それで食ってた時期でもあるのかと聞きたくなってしまう。が、それはすぐに自身の中で否定した。銀時とは幼い頃からの付き合いで、そんなことをしている時間があったようには思えなかったからだ。
あれはおそらく無意識でやっている。昔、師と共に観に行った歌舞伎の女形の所作を真似ているのだろう。
「(器用な奴だ)」
そう感心しながら、桂も模造刀を構えた。
二人の準備が整ったのを確認し、高杉が三味線をかき鳴らした。
***
ある程度の情報は得て、さっさとこの場を去ろうと思っていたのだが、思いの外自分達はうまくやってしまったようだ。
老中の一人に引き止められて酒を注ぐように申し付けられて、渋々その命に従った。
その老中に気に入られた銀時が完璧な笑顔で応じている。
「そなた、名をなんと言う?」
「・・・・・・・・・お銀と申します」
―――実名に近い名を名乗ってどうする!!!
どうやら見た目よりも混乱しているらしい。突いて正気に返らせてやりたかったが、自分もまた高家の一人に酒を注いで更に引き出せる情報はないかと媚を売っている最中だったため、それもできない。
もどかしい思いで銀時を見つめていた高杉は、老中の手の動きに気づいて表情を強張らせた。
「お銀か・・・そなたの美しい髪によく似合った名だな」
酒と銀時にメロメロになっている老中は、おろかにもその腰に手を伸ばし・・・さわり、と撫で上げた。
「ッひゃあ!!?・・・っの、スケベ親父ッ!!!」
バチーン!と頬を打つ良い音が座敷内に響く。
護衛の者達もほとんど動けない状態でその一部始終を目撃しており、その衆人環視の中で銀時は付け毛をむしり取って畳に投げつけた。
「俺は男だ!!クソヤロー!!・・・この攘夷志士白夜叉様の腰撫でといて、生きて帰れると思うなよ!!?」
目がぐるぐるいってるのは・・・とりあえず見なかったことにしてやろう。
情報もある程度は集まったし、もうそろそろ頃合いと思っていたところだった。が、何もバカ正直に名乗ることもないだろうと呆れる。
よほど余裕がなかったのだろう。銀時は扇子で老中を打ち据え、蹴飛ばし、護衛をその馬鹿力で薙ぎ倒した。
「ヅラ!!」
「ヅラじゃない!!ヅラ子だ!!」
「・・・おい、こんな時までなりきってんじゃねェよ」
がくり、と肩を落としながらも三味線に仕込んだ刀を引き抜いて退路を切り開く。桂もまた持っていた模造刀を抜いて振り回した。
そうして二人は、攘夷志士にあっさり入り込まれていたということと、あの美少女が白夜叉だったということへの動揺で動きの鈍い護衛達を叩きのめし、絶賛大混乱中の銀時を引き摺ってその場を離脱した。
***
「この馬鹿!!・・・わざわざ敵に名乗る奴があるか!!」
高杉に怒鳴られて、銀時は首を竦めた。
「・・・だって・・・俺、もう・・・ぶっ飛んじゃってて・・・」
「それはわかるがな・・・なにも白夜叉だなんて宣言することもないだろうが・・・アレで、お前の顔が知れ渡ってしまったらどうするつもりだ。・・・ま、まぁ・・・化粧もしていたしな。よほどの目利きでなければ普段のお前と同一人物だとまではわからないだろう」
髪はいつもの短髪に戻っていても化粧は崩れておらず、美少女のままの銀時がしゅんとする。
モロ好みの姿でやられてしまうと怒りが持続しない。結局桂は自分でフォローするハメになった。
「・・・ったく、まぁ情報は手に入れた。これで、死ななくて良い者が死なずに済む。・・・どうせ二度は使えねェ手だし、こうして生きて帰れただけでも御の字だと思わなきゃなァ」
高杉の言うとおりだ。この情報で救える命があり、自分達もまた生き残ることができた。それだけで十分だった。
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