Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・スザクフルボッコなお話ですが、影薄いです
・藤堂がキャラ崩壊するくらい甘いです
・他の黒の騎士団もルルには甘いです
・その他、原作を無視した矛盾点はスルーしてください
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
――アッシュフォード学園・廊下
「・・・大丈夫?ルルーシュ。僕が持つよ」
ニコリと笑う幼馴染に、ルルーシュは困ったように笑い、手に持っていた荷物(段ボール(大))を渡した。
「そんなに気を使わなくていいぞ、スザク・・・学校内ではあのことは秘密なんだからな」
「でも、重い物を君に持たせるわけにはいかないよ。それに、僕、力仕事は得意なんだ」
「軍人だものな・・・いや、今は騎士か。・・・皇女殿下の騎士様にこんなことをさせているなんて知られたら、不敬罪ものだな」
廊下を一緒に歩きながら自嘲したルルーシュに、スザクは眉を顰めた。
「そんなことないよ。ユフィ・・・ユーフェミア様もわかってくれるよ。だって、君の・・・」
「スザク、口が滑りすぎだ・・・気をつけろよ?皇室の中もそうだが、いつお前が墓穴を掘るか、お前を良く思わない貴族共が手ぐすね引いて待ってるんだからな」
「う・・・うん」
ごくり、と喉を鳴らしたスザクは、硬い表情で頷いた。
「それに・・・」
「それに?」
「俺は、居場所を奴らに知られるわけにはいかないんだ。頼むから俺の存在を匂わせるようなことは言わないでくれ。もちろん、ユーフェミア皇女殿下にもだ」
「わかったよ・・・誰にも言わない・・・」
「もしバレたら、俺は別の場所に避難する。・・・もともと、アッシュフォードに来たのだって、ここが一番安全だと思ったからだしな」
「き、気をつけるよ!・・・また、離ればなれになっちゃうのは嫌だし・・・」
「そうしてくれ・・・俺だって、あちこちに逃げ回るのは嫌だからな」
「うん・・・・・・ねぇ・・・なんで、僕の前では女の子になってくれないの?」
突然話を変えたスザクに、ルルーシュは首を傾げた。
「は?」
「だから、生徒会の中とかでは女の子に戻ってるけど、僕が家の方に会いに行くと男の言葉づかいに戻ってるじゃないか」
「・・・そう、だったか?ついいつもの癖でな・・・ナナリーが注意しないから、気づかなかったよ」
実際、ルルーシュは意図して話はしていない。
普段からナナリーが“お姉様!言葉づかい!”と言わなければ、気づかないくらいに男の言葉づかいには慣れている。つまり、ナナリーがワザとスザクの前で注意しないだけなのだ。
「そう、なんだ・・・」
「それはそうと、お前はユーフェミア皇女殿下の騎士の自覚は持っているのか?・・・本来なら学校なんて通ってる暇はないだろう?」
「それは・・・そうなんだけど・・・ユフィ・・・ユーフェミア様が・・・」
「そうだとしても、固辞すべきだったな・・・貴族共につつかれるぞ」
スザクだけではなく、その主のユーフェミアも足を引っ張られるようなネタだ。専任騎士が主の傍を離れ学業に専念してますなんて、有り得ない。
遠回しに学校に来るなと言われているようで、スザクは悲しそうな表情になる。
「ルルーシュ、僕は確かにユーフェミア様の騎士だけど・・・君達も守りたいんだよ」
「・・・ありがたい申し出だが、お前は専任騎士が何たるかを知らないようだ・・・よくよく、勉強した方が良い」
ルルーシュはスザクの言葉に呆れ、首を振った。
その様子を見ていた2対の目があった。
「・・・ねぇ、聞いた?C.C.」
「・・・ああ」
「・・・ユーフェミアの騎士なのに、ルルーシュ達も守りたいですって?無理よ無理、無理無理無理っ!」
「そもそも、皇室にいる皇女の騎士が、皇室から逃げている皇女を守れるハズがないからな」
「そんなの、一般人ですらわかるわよ!・・・ったく・・・こんな調子でルルーシュに付きまとわれたら、いつか政庁の皇族共にバレちゃうわ」
「・・・カレン、これは報告の必要がありそうだな」
「そうね・・・速攻で黒の騎士団に行って、藤堂さん達に言わなくちゃ!」
カレンはそう言って、クルリと向きを変える。
「カレン、もう行くのか?」
「もちろん!何のために、私が病弱設定にしてると思ってるの?」
胸を張るカレンに、C.C.は苦笑をうかべた。
「・・・すぐに学校を抜け出すため、か」
「そういうこと!」
パタパタと駆けていくカレンを見つめ、C.C.は肩を竦めた。
「やれやれ・・・あんなに走って、病弱設定が嘘だとバレたらどうするつもりなのやら・・・」
***
――黒の騎士団・ラウンジ
「・・・あちゃ~・・・ルルちゃん、大変だなぁ・・・」
カレンの報告を聞き、まず最初に呟いたのは朝比奈だった。
「そうなんですよ!・・・ったく、このままじゃ、政庁にいるコーネリア達にバレかねないですよ!!」
プリプリと怒るカレンを見て、今まで黙っていた藤堂が立ちあがる。
「スザク君・・・なんと、愚かな・・・少しばかり仕置きが必要なようだな」
すぅ、と目を細めた藤堂から発せられる鋭い殺気に、その場にいた者達は生きた心地がしなかった。
***
――数日後
その日はブリタニア軍の演習場を襲うという作戦だった。
そして、そこにはユーフェミアの騎士であるスザクも参加するらしい。その情報を言葉にした途端、藤堂から凄まじい冷気が放たれ、四聖剣もヤる気満々と言った様子で指をポキポキと鳴らしはじめた。
ストレス解消と邪魔なスザクをしばらくルルーシュから離れさせることができる。なんとも一石二鳥な状況だからだ。
「ああ、楽しみだなー、ストレス解消のチャンスじゃん」
ニッコリと笑う朝比奈。
「省吾さん?」
「ルルーシュ、任せておけ。いつも以上の結果を出してやろう」
「あの、凪沙さん?」
「姫さん、姫さんはなーんにも心配いらねェよ。なぁに、久々の大きな作戦だからな、ちっとはりきっちまってるんだよ」
「え・・・う、卜部さん・・・?」
「年甲斐もなく、血がたぎりますなぁ・・・」
「仙波さんまで・・・一体、どうしたって言うんですか?」
扇達はそんな四聖剣をみて怯えているし、C.C.もカレンもどこかウキウキしているようなのだが。
「ルル」
「え、わ・・・っ、き、鏡志郎さん?」
グイッといきなり背後から腰を抱き寄せられたルルーシュは目を丸くして後ろを振り返る。
「今日はイイ子だから大人しく指令室にいろ・・・良いな?」
耳元で低くささやかれ、ルルーシュの顔は真っ赤に染まる。
声が出ずにコクコクと必死に頷くルルーシュが愛おしくなり、藤堂は耳元に口を近づけたまま、フッと笑う。
「ひゃう・・・///」
「クク、可愛い声だ・・・」
――どうしよう!!藤堂さんがなんかおかしい!!つか、キャラ違くね!!?
なんて扇達が心の中で大絶叫する中、C.C.はニヤニヤとその2人の様子を眺めて、カレンの方へ視線を向ける。
「今日は奴の命日になりそうだな・・・」
カレンもヤる気満々だったのに、藤堂の行動にはさすがに驚いて気を飛ばしかけていたのだが、C.C.に声をかけられてハッと我に返った。
「―――っ、そ、そうね」
「大丈夫か?・・・あの程度、慣れておかないと今後が辛いぞ」
「・・・わ、わかってるわよ!」
ルルーシュと藤堂のいちゃつきぶりは今に始まったことではないし、2人とも責任感があるので、作戦に影響を及ぼすことはほとんどない。
まぁ、今回のように藤堂が殺気立つことも増えてきたが、それは全部スザクのせいだ。
というわけで、今回はフルボッコ確定。
***
ちゅどーん!
演習場のあちこちが爆発炎上。黒い煙がもくもくとあがっていくのを眺めて、ルルーシュはぽかーんとしていた。
「えっと・・・なんか、みんな・・・張り切ってる、な?」
ゼロの仮面が完全に剥がれているが、そこら辺を注意する者はその場にはいなかった。
「ふ、少し腹にすえかねたことがあってな」
C.C.の言葉にそうなのかと素直に頷くルルーシュ。
「まぁ、みんなが怪我をしなければ、私は別に・・・」
「そこはみんな、じゃなくて藤堂が、だろう?」
ニヤニヤと笑うC.C.の言葉に頬を赤らめ、ルルーシュは思わず立ち上がる。
「べ、別に―――みんなのことも心配しているからな!」
「ふ。・・・まぁ、そういうことにしておいてやろう」
「C.C.!!」
「ふふ、ほら、見てみろ。白い機体が真黒だ」
反論を試みたルルーシュの気を逸らすようにC.C.がモニターを指差し、渋々そちらに視線を向けたルルーシュは目を丸くした。
「スザクが・・・ボッコボコだ・・・」
「ふふ、あはは・・・幹部連中は特にストレスが溜まっていたんだろうなァ・・・さすがのスザクも1対多数じゃ不利だな」
「不利っていうか・・・むしろ、もう、卑怯な程の集中攻撃だな・・・」
そう、モニターの中ではスザクの乗るランスロットが、藤堂の乗る月下をはじめとする幹部の乗るナイトメアに取り囲まれ、総攻撃を受けていたのだ。
「良いじゃないか、スペックの違いを数で圧倒する、当に“窮鼠猫を噛む”だ」
「いや、それ違う気が・・・まぁ、いいか・・・作戦が無事遂行できるなら・・・」
冷静にツッコミを入れるルルーシュだが、結局のところ身内大事なので、スザクがどうなろうと知ったこっちゃないと開き直った。
「ふふ、帰ってきたら、精一杯ねぎらってやるんだぞ?」
「それは、もちろん」
「―――ああ、藤堂には操でも捧げるか?」
「なっ・・・///」
C.C.にからかわれているとはわかっていても、出撃前の甘ったるい雰囲気を思い出したルルーシュは、ボッと顔を真っ赤に上気させた。
そのルルーシュの反応をじっくりと楽しみ、C.C.はルルーシュに次の行動を促す。
「ホラ、そろそろ帰還命令を出した方が良いんじゃないのか?援軍が来たらマズイぞ?」
「わ、わかってる!!・・・まったく、時と場所を選べ!」
「おや、時と場所を選べばからかっても良いのか?」
「揚げ足を取るな!!」
プリプリと怒りながらブリッジ中央に向かうルルーシュを見つめ、藤堂が本当の意味でルルーシュを手に入れられるのはしばらく先になりそうだと、妙にホッとしたC.C.なのだった。
完
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・スザクフルボッコなお話ですが、影薄いです
・藤堂がキャラ崩壊するくらい甘いです
・他の黒の騎士団もルルには甘いです
・その他、原作を無視した矛盾点はスルーしてください
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
――アッシュフォード学園・廊下
「・・・大丈夫?ルルーシュ。僕が持つよ」
ニコリと笑う幼馴染に、ルルーシュは困ったように笑い、手に持っていた荷物(段ボール(大))を渡した。
「そんなに気を使わなくていいぞ、スザク・・・学校内ではあのことは秘密なんだからな」
「でも、重い物を君に持たせるわけにはいかないよ。それに、僕、力仕事は得意なんだ」
「軍人だものな・・・いや、今は騎士か。・・・皇女殿下の騎士様にこんなことをさせているなんて知られたら、不敬罪ものだな」
廊下を一緒に歩きながら自嘲したルルーシュに、スザクは眉を顰めた。
「そんなことないよ。ユフィ・・・ユーフェミア様もわかってくれるよ。だって、君の・・・」
「スザク、口が滑りすぎだ・・・気をつけろよ?皇室の中もそうだが、いつお前が墓穴を掘るか、お前を良く思わない貴族共が手ぐすね引いて待ってるんだからな」
「う・・・うん」
ごくり、と喉を鳴らしたスザクは、硬い表情で頷いた。
「それに・・・」
「それに?」
「俺は、居場所を奴らに知られるわけにはいかないんだ。頼むから俺の存在を匂わせるようなことは言わないでくれ。もちろん、ユーフェミア皇女殿下にもだ」
「わかったよ・・・誰にも言わない・・・」
「もしバレたら、俺は別の場所に避難する。・・・もともと、アッシュフォードに来たのだって、ここが一番安全だと思ったからだしな」
「き、気をつけるよ!・・・また、離ればなれになっちゃうのは嫌だし・・・」
「そうしてくれ・・・俺だって、あちこちに逃げ回るのは嫌だからな」
「うん・・・・・・ねぇ・・・なんで、僕の前では女の子になってくれないの?」
突然話を変えたスザクに、ルルーシュは首を傾げた。
「は?」
「だから、生徒会の中とかでは女の子に戻ってるけど、僕が家の方に会いに行くと男の言葉づかいに戻ってるじゃないか」
「・・・そう、だったか?ついいつもの癖でな・・・ナナリーが注意しないから、気づかなかったよ」
実際、ルルーシュは意図して話はしていない。
普段からナナリーが“お姉様!言葉づかい!”と言わなければ、気づかないくらいに男の言葉づかいには慣れている。つまり、ナナリーがワザとスザクの前で注意しないだけなのだ。
「そう、なんだ・・・」
「それはそうと、お前はユーフェミア皇女殿下の騎士の自覚は持っているのか?・・・本来なら学校なんて通ってる暇はないだろう?」
「それは・・・そうなんだけど・・・ユフィ・・・ユーフェミア様が・・・」
「そうだとしても、固辞すべきだったな・・・貴族共につつかれるぞ」
スザクだけではなく、その主のユーフェミアも足を引っ張られるようなネタだ。専任騎士が主の傍を離れ学業に専念してますなんて、有り得ない。
遠回しに学校に来るなと言われているようで、スザクは悲しそうな表情になる。
「ルルーシュ、僕は確かにユーフェミア様の騎士だけど・・・君達も守りたいんだよ」
「・・・ありがたい申し出だが、お前は専任騎士が何たるかを知らないようだ・・・よくよく、勉強した方が良い」
ルルーシュはスザクの言葉に呆れ、首を振った。
その様子を見ていた2対の目があった。
「・・・ねぇ、聞いた?C.C.」
「・・・ああ」
「・・・ユーフェミアの騎士なのに、ルルーシュ達も守りたいですって?無理よ無理、無理無理無理っ!」
「そもそも、皇室にいる皇女の騎士が、皇室から逃げている皇女を守れるハズがないからな」
「そんなの、一般人ですらわかるわよ!・・・ったく・・・こんな調子でルルーシュに付きまとわれたら、いつか政庁の皇族共にバレちゃうわ」
「・・・カレン、これは報告の必要がありそうだな」
「そうね・・・速攻で黒の騎士団に行って、藤堂さん達に言わなくちゃ!」
カレンはそう言って、クルリと向きを変える。
「カレン、もう行くのか?」
「もちろん!何のために、私が病弱設定にしてると思ってるの?」
胸を張るカレンに、C.C.は苦笑をうかべた。
「・・・すぐに学校を抜け出すため、か」
「そういうこと!」
パタパタと駆けていくカレンを見つめ、C.C.は肩を竦めた。
「やれやれ・・・あんなに走って、病弱設定が嘘だとバレたらどうするつもりなのやら・・・」
***
――黒の騎士団・ラウンジ
「・・・あちゃ~・・・ルルちゃん、大変だなぁ・・・」
カレンの報告を聞き、まず最初に呟いたのは朝比奈だった。
「そうなんですよ!・・・ったく、このままじゃ、政庁にいるコーネリア達にバレかねないですよ!!」
プリプリと怒るカレンを見て、今まで黙っていた藤堂が立ちあがる。
「スザク君・・・なんと、愚かな・・・少しばかり仕置きが必要なようだな」
すぅ、と目を細めた藤堂から発せられる鋭い殺気に、その場にいた者達は生きた心地がしなかった。
***
――数日後
その日はブリタニア軍の演習場を襲うという作戦だった。
そして、そこにはユーフェミアの騎士であるスザクも参加するらしい。その情報を言葉にした途端、藤堂から凄まじい冷気が放たれ、四聖剣もヤる気満々と言った様子で指をポキポキと鳴らしはじめた。
ストレス解消と邪魔なスザクをしばらくルルーシュから離れさせることができる。なんとも一石二鳥な状況だからだ。
「ああ、楽しみだなー、ストレス解消のチャンスじゃん」
ニッコリと笑う朝比奈。
「省吾さん?」
「ルルーシュ、任せておけ。いつも以上の結果を出してやろう」
「あの、凪沙さん?」
「姫さん、姫さんはなーんにも心配いらねェよ。なぁに、久々の大きな作戦だからな、ちっとはりきっちまってるんだよ」
「え・・・う、卜部さん・・・?」
「年甲斐もなく、血がたぎりますなぁ・・・」
「仙波さんまで・・・一体、どうしたって言うんですか?」
扇達はそんな四聖剣をみて怯えているし、C.C.もカレンもどこかウキウキしているようなのだが。
「ルル」
「え、わ・・・っ、き、鏡志郎さん?」
グイッといきなり背後から腰を抱き寄せられたルルーシュは目を丸くして後ろを振り返る。
「今日はイイ子だから大人しく指令室にいろ・・・良いな?」
耳元で低くささやかれ、ルルーシュの顔は真っ赤に染まる。
声が出ずにコクコクと必死に頷くルルーシュが愛おしくなり、藤堂は耳元に口を近づけたまま、フッと笑う。
「ひゃう・・・///」
「クク、可愛い声だ・・・」
――どうしよう!!藤堂さんがなんかおかしい!!つか、キャラ違くね!!?
なんて扇達が心の中で大絶叫する中、C.C.はニヤニヤとその2人の様子を眺めて、カレンの方へ視線を向ける。
「今日は奴の命日になりそうだな・・・」
カレンもヤる気満々だったのに、藤堂の行動にはさすがに驚いて気を飛ばしかけていたのだが、C.C.に声をかけられてハッと我に返った。
「―――っ、そ、そうね」
「大丈夫か?・・・あの程度、慣れておかないと今後が辛いぞ」
「・・・わ、わかってるわよ!」
ルルーシュと藤堂のいちゃつきぶりは今に始まったことではないし、2人とも責任感があるので、作戦に影響を及ぼすことはほとんどない。
まぁ、今回のように藤堂が殺気立つことも増えてきたが、それは全部スザクのせいだ。
というわけで、今回はフルボッコ確定。
***
ちゅどーん!
演習場のあちこちが爆発炎上。黒い煙がもくもくとあがっていくのを眺めて、ルルーシュはぽかーんとしていた。
「えっと・・・なんか、みんな・・・張り切ってる、な?」
ゼロの仮面が完全に剥がれているが、そこら辺を注意する者はその場にはいなかった。
「ふ、少し腹にすえかねたことがあってな」
C.C.の言葉にそうなのかと素直に頷くルルーシュ。
「まぁ、みんなが怪我をしなければ、私は別に・・・」
「そこはみんな、じゃなくて藤堂が、だろう?」
ニヤニヤと笑うC.C.の言葉に頬を赤らめ、ルルーシュは思わず立ち上がる。
「べ、別に―――みんなのことも心配しているからな!」
「ふ。・・・まぁ、そういうことにしておいてやろう」
「C.C.!!」
「ふふ、ほら、見てみろ。白い機体が真黒だ」
反論を試みたルルーシュの気を逸らすようにC.C.がモニターを指差し、渋々そちらに視線を向けたルルーシュは目を丸くした。
「スザクが・・・ボッコボコだ・・・」
「ふふ、あはは・・・幹部連中は特にストレスが溜まっていたんだろうなァ・・・さすがのスザクも1対多数じゃ不利だな」
「不利っていうか・・・むしろ、もう、卑怯な程の集中攻撃だな・・・」
そう、モニターの中ではスザクの乗るランスロットが、藤堂の乗る月下をはじめとする幹部の乗るナイトメアに取り囲まれ、総攻撃を受けていたのだ。
「良いじゃないか、スペックの違いを数で圧倒する、当に“窮鼠猫を噛む”だ」
「いや、それ違う気が・・・まぁ、いいか・・・作戦が無事遂行できるなら・・・」
冷静にツッコミを入れるルルーシュだが、結局のところ身内大事なので、スザクがどうなろうと知ったこっちゃないと開き直った。
「ふふ、帰ってきたら、精一杯ねぎらってやるんだぞ?」
「それは、もちろん」
「―――ああ、藤堂には操でも捧げるか?」
「なっ・・・///」
C.C.にからかわれているとはわかっていても、出撃前の甘ったるい雰囲気を思い出したルルーシュは、ボッと顔を真っ赤に上気させた。
そのルルーシュの反応をじっくりと楽しみ、C.C.はルルーシュに次の行動を促す。
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「おや、時と場所を選べばからかっても良いのか?」
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