Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・朝比奈さんにS属性が・・・
・朝比奈さん視点
・ルルーシュが墓穴掘りまくり
・押しに弱いルルーシュさん
・その他、矛盾点多々有り
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
その日は気まぐれに外に出た。
ただ単にヒマだったからなのと、基地にいると玉城がうるさいから。
ゲットー内ならば比較的安心して外に出られるので、誰も俺を止める者もいなかった。
ぶっちゃけよう。ナイス気まぐれ!俺!
***
「う~・・・ほんっとに行動制限されるとか、超メンドクサイ・・・」
そもそも、ナンバーズとかいって原住民を支配下に置くとか、いくら帝政の国とはいえやりすぎだと思う。
「くそぅ・・・滅びろブリタニア~」
1人でいると独り言が増えるというけれど、本当にそうかもしれない・・・。
なんとなく虚しくなると、俺は政庁のある方向に視線を向けて、中指を立てた。
もう全部ブリタニアのせいだ。絶対に日本を取り戻してやるからな!クビ洗って待っとけ!
「―――やめろ!!」
なんともタイミング良く背後から制止の声が聞こえて、俺はギクリとする。
え、何?俺が注意されたの?
なんて思いながら声の方を向けば、顔は見えないけど、たぶん学生っぽい(学生服着てるから)ブリタニア人の少年がゴロツキっぽい日本人に絡まれていた。
あーあ、こんなトコにフラフラと入って来るから。
助けてやる義理もないしと傍観していると、突然ゴロツキ達が回れ右をしてその場をスタスタと去っていく。
おんやぁ~?今の、ナニ?
パタパタと制服をはたく少年の顔がようやく俺のいる場所から見えた。
うっわ、美形。ああいうの、目の保養っていうんだよねぇ・・・っていうか、どういう仕組みでゴロツキ達を追っ払ったんだろう?
そう思って首を傾げて見ていると、バチッと少年と目が合った。
驚いた様子で目を丸めた少年の口が俺の名前を呟いたような気がした。いや、絶対に言ったよねぇ?朝比奈って。
俺の手配書とか見たのかな?コレ、マズくない?マズイよね?
「あー、君。ちょっと話訊きたいんだけど――」
声をかければ、少年は踵を返してダッシュ――って、おっそ!!
俺はアッサリと少年に追い付いて、その腕を掴んだ。
「は、放せ!!」
ギロッと睨んでくる綺麗な紫色の瞳に一瞬見惚れる。
いやいや。そうじゃなくて。
「今、俺の名前言ったよねぇ?」
「し、知らない!言ってない!」
「嘘だぁ~・・・言ったよね?」
「言ってない!!」
「またまた~・・・言ったよね?ねぇ?」
「・・・う、く」
ギリギリっと腕を捻り上げれば、低く少年が呻く。あ、ホントに痛そう・・・。
思わず力を緩めると、涙目で睨まれた。可愛い、もっといじめたくなる。
「うっわ、ちょー征服感を満たされる顔~・・・」
あれ?俺ってサドッ気があったのかなぁ・・・。いやいや、彼が可愛すぎるのがいけないんでしょ。
なーんて思ってたら、ちょードン引かれた。
「―――変態っ・・・!」
「ちょちょ、違うから!・・・でもさ、泣かせてみたいとか言われない?」
「―――言われるか!!藤堂は部下にどんな教育してるんだ!!」
え?・・・藤堂さん?
明らかに手配書で見ただけって感じの言い方じゃなくて、知り合いっぽい言い方だったよね、今の。
「―――君、本気で何者?」
俺の質問で自分が何を口走ったのか理解した彼は、サーッと面白いくらいに青ざめた。
「ちがっ」
「なーにが?・・・ね、藤堂さんの知り合いなの?」
「っ・・・し、りあいじゃない!」
いやいや、明らかに挙動不審でしょ。・・・コレは基地に連れてくべきかなぁ~?
「基地まで御同行願いまーす」
「嫌だ!!」
「嫌だって言っても、連れてきまーす」
「放せ!―――っ、き、基地だけはやめてくれッ!!」
あれま、何の基地かも言ってないのに、わかってるような言い方だねぇ・・・。
自分で墓穴掘りまくってるの、気付いてないよね、この子。
なーんか憎めないなぁ・・・可愛いし。
「じゃあ、ホントのこと言って?・・・藤堂さんの知り合いなの?」
「・・・し、知ってる・・・」
「それで、俺のことも知ってるんだ?」
「・・・ああ」
あ、目が泳いだ。
ん~・・・なんだろう?嘘は言ってないけど、隠し事はある感じ?
「隠してることもぜーんぶ話して?・・・じゃないと、基地に担いで運んじゃうよ?」
さっき腕掴んで引き寄せた時、そんなに体重を感じなかったし。たぶん、担いで行ける。職業軍人なめんな?って感じ?――元、だけど。今はレジスタンスだから。
「~~~~ッ!」
ああ、万事休すって顔してるや~・・・悔しそうにしてるし、負けず嫌いなのかな?
「藤堂さんの知り合いなら、殺したりしないよ?」
「っ、俺は・・・」
この子欲しいなぁ・・・側に置いておきたい。可愛いし、いじめがいがあるし・・・。
あれ?この感情、ずーっと昔に味わったアレに似てるなぁ・・・えー・・・でも、確実にこの子は男の子だよねぇ・・・まぁ、軍の中にそういう趣味の人がいたにはいたけどー・・・偏見もないけどー・・・。
「ね、名前は?」
「―――ルルーシュ」
「んじゃ、ルルーシュ。ブリタニア人の君がなんで藤堂さんと知り合いなのかな?」
「・・・す、スザクの幼馴染で・・・」
スザク。ふーん、枢木スザクか。
って、待てよ?藤堂さんが枢木スザクの面倒を見てたのって、奴が9歳だか10歳だかの時だよね?
まだ、ブリタニアに攻められる前だけど、情勢は悪かったはず・・・なのに、幼馴染って言えるくらいの付き合いがあったわけ?
「どうして開戦直前の時分に、枢木家にブリタニア人が出入りできたのかなー・・・?」
「そ、それは・・・」
「それはー?」
「・・・お、俺と妹が・・・りゅ、留学で・・・」
「あの情勢で?」
「・・・・・・人質で」
おお、納得。人質としてブリタニア側から送られたんだ。なるほどなるほどー。
ん?でも、ということはだよ?
「人質になれるくらいの立場だったわけだ、君は」
「・・・っ」
ほうほう、だんまりかー。ふむ。ちょっと揺さぶってみますかー。
「例えば、大貴族とかの息子とかー・・・」
んー、反応薄いな。確率は低いと思ったんだけど、こっちかな~?
「皇族、とか?」
「!」
わー・・・なんって素直な・・・。
「でも、メディアには出てないねぇ?」
「皇室からは・・・出奔した」
「ああ、家出ね。良く逃げられたねェ?」
「支援してくれてる人がいる・・・」
あ、これやけっぱちだ。もう、何を訊いても答えてくれそう。
「じゃあ、藤堂さんと直接の面識があったのは随分昔みたいだけど、どうして、俺のことまで知ってるのかな?」
あの時は一緒に行動してなかったもんねー。
「四聖剣は有名だから・・・」
「ふーん・・・それだけじゃないよねぇ?」
「くそっ、普段は作戦とかこっちに丸投げのクセに、なんでこんな時ばっかり頭の回転が速いんだ!」
悪態つく姿まで可愛いとか思うなんて、俺、出会ったばっかりなのに末期?
―――ん?
「作戦?・・・丸投げ?」
それって・・・まさか、それって・・・でも、この子の現在の状況からすれば、動機は何となく理解できるし。
ギロッと睨んでくるその顔をマジマジと見てしまう。
「幻滅したか?仮面の男――ゼロの正体が、ブリタニアの皇族で」
ああ、やっぱり。
なーんだ。日本人じゃないらしいのに、日本のために戦うなんて胡散臭いな~って思ってたけど・・・私怨だったなら、納得だ。
「別に~?正体不明の方が胡散臭くて嫌な感じだったから・・・思いっきり私怨ですって言ってくれた方が、こっちとしてもわかりやすくてイイよ」
「―――そう思わない奴だっているんだ・・・」
「まぁ、なんとなく想像つくけどー・・・ふーん、中身はこんな可愛い子だったわけかぁ」
基地に連れていかれるのを嫌がったのは、ゼロの正体をあまり広めたくないからだろう。なら、それを盾にしてみようかな。
「ねぇ、正体隠しておきたいんでしょ?皆に黙っててあげるよ。――もちろん、藤堂さんにも」
「―――何を、たくらんでいる?」
「ん~・・・そうだねぇ・・・俺のモノになってよ」
「・・・それは、奴隷になれというコトか?」
あ、そういうふうに受け取られちゃうわけね?
「違うよ」
即否定すれば怪訝そうな表情をうかべる。コレが俺だけのモノになるって、なんか奴隷もイイかもなんて思っちゃうけど・・・でもやっぱ、立場はイーブンが良い。
腰を抱き寄せて顔を近付ける。それでも反応が薄いのは全くこういうことに免疫がないんだろうなぁ。
ちゅ。
軽く触れる程度のキスに、ルルーシュはあらん限りに目を見開いて、顔を真っ赤に染める。コレは照れてる、じゃなくて、怒りだよな・・・あはは。
「な、な、な・・・!」
「わかった?・・・奴隷じゃなくてさ、恋人にしてってことなんだけど?」
「こっ・・・こっ、こっ、こっ」
にわとり?なんて言ったら怒られそうだけど、可愛いなぁ・・・。
「あー・・・可愛いぃ」
「―――お前の目は腐っているのか?」
「あ~、つれない言いぐさ~。可愛いって褒めたんだよ?」
「俺は男だ。可愛いと言われて喜べるか!」
「でも、可愛いしぃ・・・ね、ちゅーもしたし、恋人にしてよ?今はまだ何とも思ってなくても、俺、ルルーシュをオトす自信あるよ」
本気も本気、ちょー本気。
ルルーシュの手をとって、手首にキスをする。
意味は―――欲望。君が欲しいってコト。
「――っ///」
うん、理解はしてるみたいだ。真っ赤になって、可愛い。
「イイでしょ?・・・君を俺にちょうだい?」
なんておねだりしてみたら、なんだか開き直ったルルーシュは色っぽい笑顔をうかべて、こうのたまった。
「―――オトせるものならオトしてみろ」
よーし、やってやろうじゃないか!なんて張り切った俺は、その後押して押して押しまくって、ルルーシュをオトした。
でも、実は―――ルルーシュって、俺がオトす宣言した時点で俺にほだされてたんだってさ~。
まぁ、恋人っていう感覚じゃなくて、愛玩動物みたいにしたいのかな~っていうちょっと勘違いした方向だったけど。
もちろん、オトした後に散々美味しくいただきまして?ちゃーんと“ちょうだい”の意味を教えてあげたけどね?
というわけで、今日も俺達はラブラブするために部屋にこもるのです!
完
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・朝比奈さんにS属性が・・・
・朝比奈さん視点
・ルルーシュが墓穴掘りまくり
・押しに弱いルルーシュさん
・その他、矛盾点多々有り
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
その日は気まぐれに外に出た。
ただ単にヒマだったからなのと、基地にいると玉城がうるさいから。
ゲットー内ならば比較的安心して外に出られるので、誰も俺を止める者もいなかった。
ぶっちゃけよう。ナイス気まぐれ!俺!
***
「う~・・・ほんっとに行動制限されるとか、超メンドクサイ・・・」
そもそも、ナンバーズとかいって原住民を支配下に置くとか、いくら帝政の国とはいえやりすぎだと思う。
「くそぅ・・・滅びろブリタニア~」
1人でいると独り言が増えるというけれど、本当にそうかもしれない・・・。
なんとなく虚しくなると、俺は政庁のある方向に視線を向けて、中指を立てた。
もう全部ブリタニアのせいだ。絶対に日本を取り戻してやるからな!クビ洗って待っとけ!
「―――やめろ!!」
なんともタイミング良く背後から制止の声が聞こえて、俺はギクリとする。
え、何?俺が注意されたの?
なんて思いながら声の方を向けば、顔は見えないけど、たぶん学生っぽい(学生服着てるから)ブリタニア人の少年がゴロツキっぽい日本人に絡まれていた。
あーあ、こんなトコにフラフラと入って来るから。
助けてやる義理もないしと傍観していると、突然ゴロツキ達が回れ右をしてその場をスタスタと去っていく。
おんやぁ~?今の、ナニ?
パタパタと制服をはたく少年の顔がようやく俺のいる場所から見えた。
うっわ、美形。ああいうの、目の保養っていうんだよねぇ・・・っていうか、どういう仕組みでゴロツキ達を追っ払ったんだろう?
そう思って首を傾げて見ていると、バチッと少年と目が合った。
驚いた様子で目を丸めた少年の口が俺の名前を呟いたような気がした。いや、絶対に言ったよねぇ?朝比奈って。
俺の手配書とか見たのかな?コレ、マズくない?マズイよね?
「あー、君。ちょっと話訊きたいんだけど――」
声をかければ、少年は踵を返してダッシュ――って、おっそ!!
俺はアッサリと少年に追い付いて、その腕を掴んだ。
「は、放せ!!」
ギロッと睨んでくる綺麗な紫色の瞳に一瞬見惚れる。
いやいや。そうじゃなくて。
「今、俺の名前言ったよねぇ?」
「し、知らない!言ってない!」
「嘘だぁ~・・・言ったよね?」
「言ってない!!」
「またまた~・・・言ったよね?ねぇ?」
「・・・う、く」
ギリギリっと腕を捻り上げれば、低く少年が呻く。あ、ホントに痛そう・・・。
思わず力を緩めると、涙目で睨まれた。可愛い、もっといじめたくなる。
「うっわ、ちょー征服感を満たされる顔~・・・」
あれ?俺ってサドッ気があったのかなぁ・・・。いやいや、彼が可愛すぎるのがいけないんでしょ。
なーんて思ってたら、ちょードン引かれた。
「―――変態っ・・・!」
「ちょちょ、違うから!・・・でもさ、泣かせてみたいとか言われない?」
「―――言われるか!!藤堂は部下にどんな教育してるんだ!!」
え?・・・藤堂さん?
明らかに手配書で見ただけって感じの言い方じゃなくて、知り合いっぽい言い方だったよね、今の。
「―――君、本気で何者?」
俺の質問で自分が何を口走ったのか理解した彼は、サーッと面白いくらいに青ざめた。
「ちがっ」
「なーにが?・・・ね、藤堂さんの知り合いなの?」
「っ・・・し、りあいじゃない!」
いやいや、明らかに挙動不審でしょ。・・・コレは基地に連れてくべきかなぁ~?
「基地まで御同行願いまーす」
「嫌だ!!」
「嫌だって言っても、連れてきまーす」
「放せ!―――っ、き、基地だけはやめてくれッ!!」
あれま、何の基地かも言ってないのに、わかってるような言い方だねぇ・・・。
自分で墓穴掘りまくってるの、気付いてないよね、この子。
なーんか憎めないなぁ・・・可愛いし。
「じゃあ、ホントのこと言って?・・・藤堂さんの知り合いなの?」
「・・・し、知ってる・・・」
「それで、俺のことも知ってるんだ?」
「・・・ああ」
あ、目が泳いだ。
ん~・・・なんだろう?嘘は言ってないけど、隠し事はある感じ?
「隠してることもぜーんぶ話して?・・・じゃないと、基地に担いで運んじゃうよ?」
さっき腕掴んで引き寄せた時、そんなに体重を感じなかったし。たぶん、担いで行ける。職業軍人なめんな?って感じ?――元、だけど。今はレジスタンスだから。
「~~~~ッ!」
ああ、万事休すって顔してるや~・・・悔しそうにしてるし、負けず嫌いなのかな?
「藤堂さんの知り合いなら、殺したりしないよ?」
「っ、俺は・・・」
この子欲しいなぁ・・・側に置いておきたい。可愛いし、いじめがいがあるし・・・。
あれ?この感情、ずーっと昔に味わったアレに似てるなぁ・・・えー・・・でも、確実にこの子は男の子だよねぇ・・・まぁ、軍の中にそういう趣味の人がいたにはいたけどー・・・偏見もないけどー・・・。
「ね、名前は?」
「―――ルルーシュ」
「んじゃ、ルルーシュ。ブリタニア人の君がなんで藤堂さんと知り合いなのかな?」
「・・・す、スザクの幼馴染で・・・」
スザク。ふーん、枢木スザクか。
って、待てよ?藤堂さんが枢木スザクの面倒を見てたのって、奴が9歳だか10歳だかの時だよね?
まだ、ブリタニアに攻められる前だけど、情勢は悪かったはず・・・なのに、幼馴染って言えるくらいの付き合いがあったわけ?
「どうして開戦直前の時分に、枢木家にブリタニア人が出入りできたのかなー・・・?」
「そ、それは・・・」
「それはー?」
「・・・お、俺と妹が・・・りゅ、留学で・・・」
「あの情勢で?」
「・・・・・・人質で」
おお、納得。人質としてブリタニア側から送られたんだ。なるほどなるほどー。
ん?でも、ということはだよ?
「人質になれるくらいの立場だったわけだ、君は」
「・・・っ」
ほうほう、だんまりかー。ふむ。ちょっと揺さぶってみますかー。
「例えば、大貴族とかの息子とかー・・・」
んー、反応薄いな。確率は低いと思ったんだけど、こっちかな~?
「皇族、とか?」
「!」
わー・・・なんって素直な・・・。
「でも、メディアには出てないねぇ?」
「皇室からは・・・出奔した」
「ああ、家出ね。良く逃げられたねェ?」
「支援してくれてる人がいる・・・」
あ、これやけっぱちだ。もう、何を訊いても答えてくれそう。
「じゃあ、藤堂さんと直接の面識があったのは随分昔みたいだけど、どうして、俺のことまで知ってるのかな?」
あの時は一緒に行動してなかったもんねー。
「四聖剣は有名だから・・・」
「ふーん・・・それだけじゃないよねぇ?」
「くそっ、普段は作戦とかこっちに丸投げのクセに、なんでこんな時ばっかり頭の回転が速いんだ!」
悪態つく姿まで可愛いとか思うなんて、俺、出会ったばっかりなのに末期?
―――ん?
「作戦?・・・丸投げ?」
それって・・・まさか、それって・・・でも、この子の現在の状況からすれば、動機は何となく理解できるし。
ギロッと睨んでくるその顔をマジマジと見てしまう。
「幻滅したか?仮面の男――ゼロの正体が、ブリタニアの皇族で」
ああ、やっぱり。
なーんだ。日本人じゃないらしいのに、日本のために戦うなんて胡散臭いな~って思ってたけど・・・私怨だったなら、納得だ。
「別に~?正体不明の方が胡散臭くて嫌な感じだったから・・・思いっきり私怨ですって言ってくれた方が、こっちとしてもわかりやすくてイイよ」
「―――そう思わない奴だっているんだ・・・」
「まぁ、なんとなく想像つくけどー・・・ふーん、中身はこんな可愛い子だったわけかぁ」
基地に連れていかれるのを嫌がったのは、ゼロの正体をあまり広めたくないからだろう。なら、それを盾にしてみようかな。
「ねぇ、正体隠しておきたいんでしょ?皆に黙っててあげるよ。――もちろん、藤堂さんにも」
「―――何を、たくらんでいる?」
「ん~・・・そうだねぇ・・・俺のモノになってよ」
「・・・それは、奴隷になれというコトか?」
あ、そういうふうに受け取られちゃうわけね?
「違うよ」
即否定すれば怪訝そうな表情をうかべる。コレが俺だけのモノになるって、なんか奴隷もイイかもなんて思っちゃうけど・・・でもやっぱ、立場はイーブンが良い。
腰を抱き寄せて顔を近付ける。それでも反応が薄いのは全くこういうことに免疫がないんだろうなぁ。
ちゅ。
軽く触れる程度のキスに、ルルーシュはあらん限りに目を見開いて、顔を真っ赤に染める。コレは照れてる、じゃなくて、怒りだよな・・・あはは。
「な、な、な・・・!」
「わかった?・・・奴隷じゃなくてさ、恋人にしてってことなんだけど?」
「こっ・・・こっ、こっ、こっ」
にわとり?なんて言ったら怒られそうだけど、可愛いなぁ・・・。
「あー・・・可愛いぃ」
「―――お前の目は腐っているのか?」
「あ~、つれない言いぐさ~。可愛いって褒めたんだよ?」
「俺は男だ。可愛いと言われて喜べるか!」
「でも、可愛いしぃ・・・ね、ちゅーもしたし、恋人にしてよ?今はまだ何とも思ってなくても、俺、ルルーシュをオトす自信あるよ」
本気も本気、ちょー本気。
ルルーシュの手をとって、手首にキスをする。
意味は―――欲望。君が欲しいってコト。
「――っ///」
うん、理解はしてるみたいだ。真っ赤になって、可愛い。
「イイでしょ?・・・君を俺にちょうだい?」
なんておねだりしてみたら、なんだか開き直ったルルーシュは色っぽい笑顔をうかべて、こうのたまった。
「―――オトせるものならオトしてみろ」
よーし、やってやろうじゃないか!なんて張り切った俺は、その後押して押して押しまくって、ルルーシュをオトした。
でも、実は―――ルルーシュって、俺がオトす宣言した時点で俺にほだされてたんだってさ~。
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