Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・星→←ルル気味
・過去捏造!
・矛盾多々あり
・これは二次であることをお忘れなく(汗
・捏造満載
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「・・・しん・・・くー・・・?」
その呟きが聞こえたのか、星刻は訝しげにゼロを見た。
「どうしたんだ?」
「・・・こんな・・・偶然・・・。」
「ゼロ?」
「大丈夫か、何があった?」
様子のおかしいゼロに、カレンやC.C.が心配した様子で近寄る。
その瞬間、ゼロは仮面に手をかけ、ギョッとするカレンやC.C.、星刻の前でその仮面を取り払った。
8年前
日本へ留学生という名の人質として送られた、ルルーシュとナナリー。土蔵で暮らすようになって数日。ようやく環境には慣れてきたが、枢木の子どもとは初対面以来気まずい関係が続いていた。
関係ない、と言えばそうなのだが、同じ敷地内で暮らしている以上、顔を合わせないわけにはいかないので、気が滅入ることも多々ある。
今日もまた、散々厭味を言われながらも食材を確保できたことに、ルルーシュはホッとして帰路についていた。ナナリーが待っている。だから早く帰らないと、と思った矢先。近所の子ども達がルルーシュの目の前に立ち塞がった。
ああ、またか。そう思いながらも、ルルーシュはしっかりと荷物を抱え込み、暴言と暴力に耐える。言い返そうにも理屈が通じない子どものこと。余計に怒らせて暴力が激しくなるだけだと、最初の頃に学んだ。だから、黙って、ルルーシュは“嵐”が過ぎるのを待った。
と、その時。
「何をしている!」
厳しい声音で叱責が飛び、近所の子ども達の暴力を振るう手足が止まる。
「寄って集って1人に暴行を加えるとは、恥ずかしいとは思わないのか!!」
ルルーシュを囲んでいた子ども達を引き剥がし、道に転がす。とにかく、驚いたの一言だった。子ども達の言葉を聞いていたら、己がブリタニア人であることは明白。そんな相手を助けようとする、奇特な人物がいるなんて思いもしなかったからだ。
邪魔をされた子ども達は、実力差を感じ取ったらしく、何事かを叫んで(多分、おぼえてろ!とか言っていた気がする。)走り去って行った。
ほぅ、と息をついたルルーシュが、警戒をしながらも助けた礼を言わなければと顔をあげた瞬間、視界に入った人物の服装を見て、ギョッとした。
「中華連邦・・・?」
「・・・ああ、まぁ、こんな民族衣装を着ていたら、すぐにわかるだろうな。」
クツリと笑い、ルルーシュよりも幾分か年長の少年は、すっと手を差し出した。
「立てるか?」
「・・・あ、ありがとう・・・ございます。」
助けられた手前、その手をたたき落とすような真似はできず、ルルーシュは中華連邦の少年に引っ張られるようにして立ち上がる。
「礼は必要ない。・・・私が見ていて不快だっただけだから。」
他意は無いとばかりにそう言う少年に、ルルーシュは眉を顰めた。
「でも、僕は・・・。」
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、帝国第11皇子。現在日本へ留学生として枢木家へ在留。」
「っ!?」
知っていたのか、と目を丸くするルルーシュに、少年はニッと笑って見せ、種明かしをした。
「私は黎星刻。外交官の父に付き添って、日本へ来た。今、父は枢木首相と会っていてね。君のことはそこで聞いた。」
「・・・ああ、それで。」
納得の色を見せたルルーシュに、星刻は肩を竦めた。
「しかし、日本の子どもというのは、皆、ああなのか?・・・ブリタニアとの関係が劣悪とはいえ、君が何かをしたわけでもないだろうに、暴力を振るうなど。」
「・・・皆、というわけでは。」
そう言ってはみるものの、さっきの子ども達といい、枢木家の子どもといい、ろくな目にあわされてないな、自分、と思った瞬間、眉を顰めてしまう。
「思い当たる節はあるようだな?・・・まぁ、異邦人同士、こういう時は協力し合っても良いんじゃないか?・・・大人の事情など、知ったことじゃない。・・・違うか?」
ハッキリと言ってのけるその豪胆な少年に、ルルーシュは思わず吹き出した。
「ハハッ・・・まあ、確かにそうだな。・・・じゃあ、改めて、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ。よろしく。」
「よろしく。」
グッと握り合った手は、星刻の方が大きくて、ルルーシュの手は握りこまれてしまった。
それから、度々、土蔵に遊びに来るようになった星刻に、ナナリーも懐き、それに、ちょっとしたきっかけにより仲良くなったスザクが加わって、4人で取り留めのないことを話して過ごす、といった日々が続いた。
こんな日が続けば良い、そう思った矢先、日本とブリタニアとの関係がさらに悪化したため、星刻親子が中華連邦に戻ることになった。
それを告げに来た星刻に、ルルーシュは思わず、行くな!と叫び出しそうになり、慌てて曖昧な笑みをうかべる。
「・・・さすがに、ここに残るというわけにもいかなくてな。」
そのルルーシュの様子に気づきつつも、見なかったフリをした星刻がそう言うと、スザクがしたり顔で告げた。
「しょうがないさ。俺達子どもはさ、大人の事情ってヤツに振り回される運命なんだよ。あーあ、早く大人になりたいよなぁ!」
そんなスザクを見て、ルルーシュと星刻は互いに視線を合わせ、同時に噴き出した。
「「ップ!」」
「な、なんだよぉ、笑うなよぉ。」
「ははは、いや、実感がこもり過ぎていて、ちょっとな。」
「ふふ、スザクが言うと、本当に実感がこもってるな。」
クツクツと笑う2人に、スザクがむくれる。
「ちぇ・・・なんだよ、2人してさ。」
「すまんすまん。・・・でもまぁ、しんみりと送り出されたらどうしようかと思っていたから、助かった。」
本心からそう言うと、スザクとルルーシュはハッとした様子で星刻を見つめる。
「そういうのは苦手なんだ。」
「あー、わかるかも。」
頷くスザクの脇で、ルルーシュは咄嗟に行くなと口走らなくて本当に良かったと胸を撫で下ろす。
「じゃあ、星刻、元気でな。」
そう言って、ルルーシュが手を差し出すと、星刻は少し考えた後、ルルーシュの指と自分の指を組み合わせ、親指を立てて当てさせた。
「?」
「中華連邦の契り方だ。・・・また、会おう。・・・必ずだ。」
首を傾げたルルーシュに、星刻は柔らかな笑みを向けた。それにコクンと頷き、ルルーシュも笑みをうかべる。
「ああ。・・・必ず。」
すっかり忘れられてしまっているスザクだったが、まあいいかと開き直って、そんな2人を見つめていたのだった。
現在
「・・・星刻。」
仮面を外したゼロ。その素顔は星刻が想像していたどれとも違っていた。
艶やかな黒髪、まん丸く見開かれたそのアメジストをはめ込んだような瞳、そして、美しい顔。成長してほんの少し精悍さが増したものの、あの頃の面影はハッキリと残っていた。
「ルルーシュ?・・・ルルーシュなのか。」
「え!?知り合い!?」
叫ぶカレンの声など互いに聞こえてはいない。
「・・・ああ。」
「そうか・・・また、会えたな。」
「約束・・・したからな?」
「ああ。・・・で、お前がゼロということは、スザクは敵か。」
「・・・まぁ、そういうところだ。」
苦笑をうかべるルルーシュに、星刻は肩を竦めた。
「なるほど。何となくだが、事情は察した。」
「すまないが・・・しばらくは世話になる。」
「構わんさ。・・・まぁ、スザクが来たら、誤魔化すくらいはやってやるぞ?」
クツクツと笑う星刻に、ルルーシュは苦笑をうかべて手を差し出した。
「よろしく頼む・・・。」
「ああ。任せておけ。・・・異邦人同士、協力は必要だ。・・・だろう?」
「そう、だな。」
8年前は握りこまれてしまったが、今度はがっちりと手を握り合う。ルルーシュは握り合った手を見つめながら、感慨深げに目を細め、幼い頃を懐かしく思ったのだった。
おしまい
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・星→←ルル気味
・過去捏造!
・矛盾多々あり
・これは二次であることをお忘れなく(汗
・捏造満載
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「・・・しん・・・くー・・・?」
その呟きが聞こえたのか、星刻は訝しげにゼロを見た。
「どうしたんだ?」
「・・・こんな・・・偶然・・・。」
「ゼロ?」
「大丈夫か、何があった?」
様子のおかしいゼロに、カレンやC.C.が心配した様子で近寄る。
その瞬間、ゼロは仮面に手をかけ、ギョッとするカレンやC.C.、星刻の前でその仮面を取り払った。
8年前
日本へ留学生という名の人質として送られた、ルルーシュとナナリー。土蔵で暮らすようになって数日。ようやく環境には慣れてきたが、枢木の子どもとは初対面以来気まずい関係が続いていた。
関係ない、と言えばそうなのだが、同じ敷地内で暮らしている以上、顔を合わせないわけにはいかないので、気が滅入ることも多々ある。
今日もまた、散々厭味を言われながらも食材を確保できたことに、ルルーシュはホッとして帰路についていた。ナナリーが待っている。だから早く帰らないと、と思った矢先。近所の子ども達がルルーシュの目の前に立ち塞がった。
ああ、またか。そう思いながらも、ルルーシュはしっかりと荷物を抱え込み、暴言と暴力に耐える。言い返そうにも理屈が通じない子どものこと。余計に怒らせて暴力が激しくなるだけだと、最初の頃に学んだ。だから、黙って、ルルーシュは“嵐”が過ぎるのを待った。
と、その時。
「何をしている!」
厳しい声音で叱責が飛び、近所の子ども達の暴力を振るう手足が止まる。
「寄って集って1人に暴行を加えるとは、恥ずかしいとは思わないのか!!」
ルルーシュを囲んでいた子ども達を引き剥がし、道に転がす。とにかく、驚いたの一言だった。子ども達の言葉を聞いていたら、己がブリタニア人であることは明白。そんな相手を助けようとする、奇特な人物がいるなんて思いもしなかったからだ。
邪魔をされた子ども達は、実力差を感じ取ったらしく、何事かを叫んで(多分、おぼえてろ!とか言っていた気がする。)走り去って行った。
ほぅ、と息をついたルルーシュが、警戒をしながらも助けた礼を言わなければと顔をあげた瞬間、視界に入った人物の服装を見て、ギョッとした。
「中華連邦・・・?」
「・・・ああ、まぁ、こんな民族衣装を着ていたら、すぐにわかるだろうな。」
クツリと笑い、ルルーシュよりも幾分か年長の少年は、すっと手を差し出した。
「立てるか?」
「・・・あ、ありがとう・・・ございます。」
助けられた手前、その手をたたき落とすような真似はできず、ルルーシュは中華連邦の少年に引っ張られるようにして立ち上がる。
「礼は必要ない。・・・私が見ていて不快だっただけだから。」
他意は無いとばかりにそう言う少年に、ルルーシュは眉を顰めた。
「でも、僕は・・・。」
「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、帝国第11皇子。現在日本へ留学生として枢木家へ在留。」
「っ!?」
知っていたのか、と目を丸くするルルーシュに、少年はニッと笑って見せ、種明かしをした。
「私は黎星刻。外交官の父に付き添って、日本へ来た。今、父は枢木首相と会っていてね。君のことはそこで聞いた。」
「・・・ああ、それで。」
納得の色を見せたルルーシュに、星刻は肩を竦めた。
「しかし、日本の子どもというのは、皆、ああなのか?・・・ブリタニアとの関係が劣悪とはいえ、君が何かをしたわけでもないだろうに、暴力を振るうなど。」
「・・・皆、というわけでは。」
そう言ってはみるものの、さっきの子ども達といい、枢木家の子どもといい、ろくな目にあわされてないな、自分、と思った瞬間、眉を顰めてしまう。
「思い当たる節はあるようだな?・・・まぁ、異邦人同士、こういう時は協力し合っても良いんじゃないか?・・・大人の事情など、知ったことじゃない。・・・違うか?」
ハッキリと言ってのけるその豪胆な少年に、ルルーシュは思わず吹き出した。
「ハハッ・・・まあ、確かにそうだな。・・・じゃあ、改めて、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ。よろしく。」
「よろしく。」
グッと握り合った手は、星刻の方が大きくて、ルルーシュの手は握りこまれてしまった。
それから、度々、土蔵に遊びに来るようになった星刻に、ナナリーも懐き、それに、ちょっとしたきっかけにより仲良くなったスザクが加わって、4人で取り留めのないことを話して過ごす、といった日々が続いた。
こんな日が続けば良い、そう思った矢先、日本とブリタニアとの関係がさらに悪化したため、星刻親子が中華連邦に戻ることになった。
それを告げに来た星刻に、ルルーシュは思わず、行くな!と叫び出しそうになり、慌てて曖昧な笑みをうかべる。
「・・・さすがに、ここに残るというわけにもいかなくてな。」
そのルルーシュの様子に気づきつつも、見なかったフリをした星刻がそう言うと、スザクがしたり顔で告げた。
「しょうがないさ。俺達子どもはさ、大人の事情ってヤツに振り回される運命なんだよ。あーあ、早く大人になりたいよなぁ!」
そんなスザクを見て、ルルーシュと星刻は互いに視線を合わせ、同時に噴き出した。
「「ップ!」」
「な、なんだよぉ、笑うなよぉ。」
「ははは、いや、実感がこもり過ぎていて、ちょっとな。」
「ふふ、スザクが言うと、本当に実感がこもってるな。」
クツクツと笑う2人に、スザクがむくれる。
「ちぇ・・・なんだよ、2人してさ。」
「すまんすまん。・・・でもまぁ、しんみりと送り出されたらどうしようかと思っていたから、助かった。」
本心からそう言うと、スザクとルルーシュはハッとした様子で星刻を見つめる。
「そういうのは苦手なんだ。」
「あー、わかるかも。」
頷くスザクの脇で、ルルーシュは咄嗟に行くなと口走らなくて本当に良かったと胸を撫で下ろす。
「じゃあ、星刻、元気でな。」
そう言って、ルルーシュが手を差し出すと、星刻は少し考えた後、ルルーシュの指と自分の指を組み合わせ、親指を立てて当てさせた。
「?」
「中華連邦の契り方だ。・・・また、会おう。・・・必ずだ。」
首を傾げたルルーシュに、星刻は柔らかな笑みを向けた。それにコクンと頷き、ルルーシュも笑みをうかべる。
「ああ。・・・必ず。」
すっかり忘れられてしまっているスザクだったが、まあいいかと開き直って、そんな2人を見つめていたのだった。
現在
「・・・星刻。」
仮面を外したゼロ。その素顔は星刻が想像していたどれとも違っていた。
艶やかな黒髪、まん丸く見開かれたそのアメジストをはめ込んだような瞳、そして、美しい顔。成長してほんの少し精悍さが増したものの、あの頃の面影はハッキリと残っていた。
「ルルーシュ?・・・ルルーシュなのか。」
「え!?知り合い!?」
叫ぶカレンの声など互いに聞こえてはいない。
「・・・ああ。」
「そうか・・・また、会えたな。」
「約束・・・したからな?」
「ああ。・・・で、お前がゼロということは、スザクは敵か。」
「・・・まぁ、そういうところだ。」
苦笑をうかべるルルーシュに、星刻は肩を竦めた。
「なるほど。何となくだが、事情は察した。」
「すまないが・・・しばらくは世話になる。」
「構わんさ。・・・まぁ、スザクが来たら、誤魔化すくらいはやってやるぞ?」
クツクツと笑う星刻に、ルルーシュは苦笑をうかべて手を差し出した。
「よろしく頼む・・・。」
「ああ。任せておけ。・・・異邦人同士、協力は必要だ。・・・だろう?」
「そう、だな。」
8年前は握りこまれてしまったが、今度はがっちりと手を握り合う。ルルーシュは握り合った手を見つめながら、感慨深げに目を細め、幼い頃を懐かしく思ったのだった。
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