Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・過去捏造:ちびルルと朝比奈はお知り合いなど、いろいろ。
・本編の流れは軽く無視。
・いろんな人が出ますが、所詮は朝ルルの引き立て役;
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
治療室
「悪運が強いわねぇ・・・急所は外れてるわぁ。」
「あはは・・・脇腹ってやられると自分じゃ動けなくなるんだよねぇ・・・ったたた。」
呆れるラクシャータに、から笑いで返し、傷に響いたのか、身体をよじる。
「ほ~ら~、無理しないのぉ。治療は済んだし、しばらくは安静にしてなさいねぇ。・・・まぁ、月下があんなんじゃ、たとえ怪我をしてなくても、あんたはしばらく待機でしょうけどぉ。」
ラクシャータはそう言って、藤堂と四聖剣にくれぐれも無理をさせないように言い渡すと、ナイトメアの修理に取り掛かるために、技術部へと向かった。
「はぁ~・・・怪我、しちゃったよ・・・。どうしましょう、藤堂さん。」
「・・・スザク君も四聖剣の誰かが負傷した事は気付いたろう。ボロボロの月下が目の前を通ったんだからな。・・・という事は・・・。」
「・・・ルルーシュ君にダダ漏れって事ですよねぇ~・・・。」
藤堂の答えに、うわ~どうしよう?と本気で焦ったように傷を見る。
「どう見ても、普通に歩けるまで、4・5日はかかりますよねぇ・・・誤魔化そうにも、皆ピンピンしてて、俺の歩き方がおかしかったら、頭のいい子ですし、怪我したのが俺だって気づきますよね?」
「間違いないな。・・・スザク君が昔、捻挫をしてそれを隠していた事があってな。俺は全く気付かなかったんだが、ルルーシュ君は一目でそれを言い当てた。・・・ほんの少し、重心が傾いてるとかそんな理由だったと思うが。」
昔から聡い子どもだったが、長じて、尚、その能力はあがっているはず。ならば、すぐに気付かれるだろう。そう思った藤堂は、朝比奈の肩に優しく触れる。
「諦めろ。誤魔化そうものなら、すぐに看破されて余計に怒らせるだけだぞ。」
「あああっ!藤堂さん!酷い!!俺だけ怒られろって事ですかぁ!?」
何とも怪我人らしからぬ朝比奈の姿に、藤堂と四聖剣は、これなら心配なし、と安堵の笑みを浮かべた。
*
一方・・・
「C.C.!・・・一体何なんだ!?離せっ!」
「心配なのだろう?・・・なら、見に行けばいい。」
誰もいない廊下、ルルーシュはC.C.の手を振り払い、声を荒げる。そんなルルーシュを睥睨し、C.C.は治療室の方を指差す。
「“ゼロ”がか!?」
「“ルルーシュ”で行けばいいじゃないか。」
「何を馬鹿な事を!・・・ルルーシュで行けるはずがない!ここは黒の騎士団なんだぞ!?」
「馬鹿はお前だ。・・・気持ちが揺らいだままで、何ができる。そんな状態であんなところに突っ立っていたら、不審がられるぞ。」
「・・・。」
C.C.に言われ、ルルーシュは黙り込む。わかり過ぎるほどわかっていた。朝比奈の負傷を知ってから、頭がうまく働かない。
「・・・ルルーシュ。」
「省吾さんは嘘つきだ・・・怪我、しないって・・・約束したのに。」
目の奥が熱い。声が詰まる。泣き出す寸前のルルーシュを見て、C.C.はその眼差しを和らげる。
「大事なものを失くしたくないのなら、抱え込んでしまえば良い。・・・朝比奈はお前が最も信頼した相手だぞ?その相手を今更、疑う必要がどこにある?」
C.C.の言葉に、ルルーシュはなぜ知っているのか、と仮面の奥で目を瞠る。
「・・・C.C.・・・お前・・・。」
「私は知っている。・・・お前が幼い頃からずっと・・・見ていたから。」
初めて聞くC.C.の告白。一体、どのくらい前から見ていたのだろうか?そう思い、ルルーシュはじっとC.C.を見つめる。
「ルルーシュ・・・行くぞ。」
「行くってどこへ・・・って、おいっ!C.C.っ!」
またも腕を掴まれ、ルルーシュはC.C.に引っ張られる形で廊下を進む。
*
ずんずんと進むと、向こうからラクシャータが歩いてくる。
「あらぁ~・・・どうしたのぉ?」
ゼロがC.C.に手を引かれるという、珍しい光景に目を丸くしながら、ラクシャータは首を捻る。
「ああ、朝比奈の負傷が気になっているらしくてな、確認に行けばいいものを、動きもしないものだから、引っ張ってきた。」
「っ!・・・C.C.!」
咎めるような声をゼロが発するが、C.C.は気にした様子もない。
「治療は終わったのか?」
「終ったわよぉ。しばらくは安静ねぇ。・・・私はこれから月下の修理に入るけどぉ?」
「そうか。わかった。」
「おい!C.C.!!」
返事もそこそこに、再びC.C.はゼロを引っ張っていく。姿とともにゼロの抗議の声が遠のいていく。それを眺め、ラクシャータの口元が吊りあがる。
「ふぅん・・・やっぱり面白い男ねぇ、ゼロって。」
*
治療室
未だ、どうしようとぐるぐると悩んでいる朝比奈を後目に、藤堂と仙波は今回の作戦での問題点をまとめ、千葉と卜部は悩む朝比奈を苦笑を浮かべ、眺めていた。
その時、廊下から声が聞こえてくる。どうやらこちらに向かいながら、言い合っているような感じだが、このあたりには治療室しかないので、目的地はここであろうと察せられる。
「なんだ・・・?」
卜部が扉を見つめ、首を傾げる。つられて千葉も扉を見て、藤堂も仙波もだんだん大きくなる声に、顔をあげる。悩んでいた朝比奈でさえ、その声に視線だけを扉に向けた。
そして、扉が開く。
「邪魔するぞ。」
入ってきたのはC.C.。そして、その手に引っ張られて、ゼロが入ってくる。
「え?・・・ああ。」
戸惑う5人を見つめ、そりゃそうだろうとルルーシュはどこか他人事のように考える。
「どうしたんだ、C.C.、ゼロ。・・・何か問題でも・・・。」
「いいや?・・・ただ単に様子見だ。なぁ、ゼロ。」
「・・・。」
話を振られても、治療室に来る前に現実逃避したルルーシュが応える事はなく、藤堂が不審げに見つめる。
「・・・様子見?」
「ああ、朝比奈の容体はどうだ?」
「・・・脇腹を少しやられたようだが、4・5日で動けるようになる。後の部分は大したことはない。」
「そうか。・・・おい、ゼロ、いい加減に現実に戻って来い。」
ガクガクと揺さぶり、C.C.はイライラと告げる。それでも戻ってくる様子を見せないルルーシュに業を煮やし、最終手段に出る事にする。
元々、そうするつもりだったが、ルルーシュがゼロとして部下の容体を確かめる、という態度が取れるのならば、もう少し後でもいいと思っていたのに、こうなればルルーシュの自業自得という事にしておこう。
自身の中でそう結論付けると、ちらり、と藤堂達を振り返る。
「・・・お前達、少し覚悟しておけ。」
「は?・・・一体何の・・・?」
何の覚悟だ、と問おうとして、C.C.がゼロの仮面に手をかけたのを見て、5人は息を呑む。
「お前の自業自得だぞ・・・ゼロ。」
仮面に手をかけられた瞬間、現実に戻ったルルーシュが抵抗を始める前にC.C.は仮面をさっさと取り払った。
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・過去捏造:ちびルルと朝比奈はお知り合いなど、いろいろ。
・本編の流れは軽く無視。
・いろんな人が出ますが、所詮は朝ルルの引き立て役;
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
治療室
「悪運が強いわねぇ・・・急所は外れてるわぁ。」
「あはは・・・脇腹ってやられると自分じゃ動けなくなるんだよねぇ・・・ったたた。」
呆れるラクシャータに、から笑いで返し、傷に響いたのか、身体をよじる。
「ほ~ら~、無理しないのぉ。治療は済んだし、しばらくは安静にしてなさいねぇ。・・・まぁ、月下があんなんじゃ、たとえ怪我をしてなくても、あんたはしばらく待機でしょうけどぉ。」
ラクシャータはそう言って、藤堂と四聖剣にくれぐれも無理をさせないように言い渡すと、ナイトメアの修理に取り掛かるために、技術部へと向かった。
「はぁ~・・・怪我、しちゃったよ・・・。どうしましょう、藤堂さん。」
「・・・スザク君も四聖剣の誰かが負傷した事は気付いたろう。ボロボロの月下が目の前を通ったんだからな。・・・という事は・・・。」
「・・・ルルーシュ君にダダ漏れって事ですよねぇ~・・・。」
藤堂の答えに、うわ~どうしよう?と本気で焦ったように傷を見る。
「どう見ても、普通に歩けるまで、4・5日はかかりますよねぇ・・・誤魔化そうにも、皆ピンピンしてて、俺の歩き方がおかしかったら、頭のいい子ですし、怪我したのが俺だって気づきますよね?」
「間違いないな。・・・スザク君が昔、捻挫をしてそれを隠していた事があってな。俺は全く気付かなかったんだが、ルルーシュ君は一目でそれを言い当てた。・・・ほんの少し、重心が傾いてるとかそんな理由だったと思うが。」
昔から聡い子どもだったが、長じて、尚、その能力はあがっているはず。ならば、すぐに気付かれるだろう。そう思った藤堂は、朝比奈の肩に優しく触れる。
「諦めろ。誤魔化そうものなら、すぐに看破されて余計に怒らせるだけだぞ。」
「あああっ!藤堂さん!酷い!!俺だけ怒られろって事ですかぁ!?」
何とも怪我人らしからぬ朝比奈の姿に、藤堂と四聖剣は、これなら心配なし、と安堵の笑みを浮かべた。
*
一方・・・
「C.C.!・・・一体何なんだ!?離せっ!」
「心配なのだろう?・・・なら、見に行けばいい。」
誰もいない廊下、ルルーシュはC.C.の手を振り払い、声を荒げる。そんなルルーシュを睥睨し、C.C.は治療室の方を指差す。
「“ゼロ”がか!?」
「“ルルーシュ”で行けばいいじゃないか。」
「何を馬鹿な事を!・・・ルルーシュで行けるはずがない!ここは黒の騎士団なんだぞ!?」
「馬鹿はお前だ。・・・気持ちが揺らいだままで、何ができる。そんな状態であんなところに突っ立っていたら、不審がられるぞ。」
「・・・。」
C.C.に言われ、ルルーシュは黙り込む。わかり過ぎるほどわかっていた。朝比奈の負傷を知ってから、頭がうまく働かない。
「・・・ルルーシュ。」
「省吾さんは嘘つきだ・・・怪我、しないって・・・約束したのに。」
目の奥が熱い。声が詰まる。泣き出す寸前のルルーシュを見て、C.C.はその眼差しを和らげる。
「大事なものを失くしたくないのなら、抱え込んでしまえば良い。・・・朝比奈はお前が最も信頼した相手だぞ?その相手を今更、疑う必要がどこにある?」
C.C.の言葉に、ルルーシュはなぜ知っているのか、と仮面の奥で目を瞠る。
「・・・C.C.・・・お前・・・。」
「私は知っている。・・・お前が幼い頃からずっと・・・見ていたから。」
初めて聞くC.C.の告白。一体、どのくらい前から見ていたのだろうか?そう思い、ルルーシュはじっとC.C.を見つめる。
「ルルーシュ・・・行くぞ。」
「行くってどこへ・・・って、おいっ!C.C.っ!」
またも腕を掴まれ、ルルーシュはC.C.に引っ張られる形で廊下を進む。
*
ずんずんと進むと、向こうからラクシャータが歩いてくる。
「あらぁ~・・・どうしたのぉ?」
ゼロがC.C.に手を引かれるという、珍しい光景に目を丸くしながら、ラクシャータは首を捻る。
「ああ、朝比奈の負傷が気になっているらしくてな、確認に行けばいいものを、動きもしないものだから、引っ張ってきた。」
「っ!・・・C.C.!」
咎めるような声をゼロが発するが、C.C.は気にした様子もない。
「治療は終わったのか?」
「終ったわよぉ。しばらくは安静ねぇ。・・・私はこれから月下の修理に入るけどぉ?」
「そうか。わかった。」
「おい!C.C.!!」
返事もそこそこに、再びC.C.はゼロを引っ張っていく。姿とともにゼロの抗議の声が遠のいていく。それを眺め、ラクシャータの口元が吊りあがる。
「ふぅん・・・やっぱり面白い男ねぇ、ゼロって。」
*
治療室
未だ、どうしようとぐるぐると悩んでいる朝比奈を後目に、藤堂と仙波は今回の作戦での問題点をまとめ、千葉と卜部は悩む朝比奈を苦笑を浮かべ、眺めていた。
その時、廊下から声が聞こえてくる。どうやらこちらに向かいながら、言い合っているような感じだが、このあたりには治療室しかないので、目的地はここであろうと察せられる。
「なんだ・・・?」
卜部が扉を見つめ、首を傾げる。つられて千葉も扉を見て、藤堂も仙波もだんだん大きくなる声に、顔をあげる。悩んでいた朝比奈でさえ、その声に視線だけを扉に向けた。
そして、扉が開く。
「邪魔するぞ。」
入ってきたのはC.C.。そして、その手に引っ張られて、ゼロが入ってくる。
「え?・・・ああ。」
戸惑う5人を見つめ、そりゃそうだろうとルルーシュはどこか他人事のように考える。
「どうしたんだ、C.C.、ゼロ。・・・何か問題でも・・・。」
「いいや?・・・ただ単に様子見だ。なぁ、ゼロ。」
「・・・。」
話を振られても、治療室に来る前に現実逃避したルルーシュが応える事はなく、藤堂が不審げに見つめる。
「・・・様子見?」
「ああ、朝比奈の容体はどうだ?」
「・・・脇腹を少しやられたようだが、4・5日で動けるようになる。後の部分は大したことはない。」
「そうか。・・・おい、ゼロ、いい加減に現実に戻って来い。」
ガクガクと揺さぶり、C.C.はイライラと告げる。それでも戻ってくる様子を見せないルルーシュに業を煮やし、最終手段に出る事にする。
元々、そうするつもりだったが、ルルーシュがゼロとして部下の容体を確かめる、という態度が取れるのならば、もう少し後でもいいと思っていたのに、こうなればルルーシュの自業自得という事にしておこう。
自身の中でそう結論付けると、ちらり、と藤堂達を振り返る。
「・・・お前達、少し覚悟しておけ。」
「は?・・・一体何の・・・?」
何の覚悟だ、と問おうとして、C.C.がゼロの仮面に手をかけたのを見て、5人は息を呑む。
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