Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・貴方と出会った日からシリーズ 続編
・過去捏造:ちびルルと朝比奈はお知り合いなど、いろいろ。
・本編の流れは軽く無視。
・いろんな人が出ますが、所詮は朝ルルの引き立て役;
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
『・・・言葉じゃ通じん。むしろ押し倒して最後までヤってしまえぇぇ!!』
完全にキレたC.C.を不思議そうに見やるルルーシュを、ちょいちょい、と朝比奈は手招く。
「・・・?」
「あのね・・・ヤるっていうのは・・・。」
口元に耳を寄せさせ、朝比奈はしっかりと1から説明してやる。だんだんとルルーシュの顔が赤く染まってくる。
次の瞬間、
「~~~~~~~っ///・・・み、皆の前で、なんてこと言ってるんですかぁぁっっ!!!」
ルルーシュの叫び声が治療室に響いた。
アッシュフォード学園・生徒会室
あの日、朝比奈達に正体がバレ、とんでもない告白を受けたルルーシュは逃げるようにしてアッシュフォード学園に戻ってきた。
そして、次の日、何事もなかったように学園生活を過ごしていたルルーシュは、生徒会室で書類整理をしていた。
「なぁなぁ、ルルーシュ。」
「・・・なんだ、リヴァル。」
顔を上げ、首を傾げる。今、生徒会室には、ルルーシュとリヴァル。そして、会長のミレイと今日は学園に来ていたカレンがいた。
「あれから、連絡、来た?」
何のことを言っているのか、一瞬わからなかったが、すぐにそのことに思い当たった。
「・・・あ、ああ。」
耳打ちされた朝比奈の言葉が思い返されて、顔が熱くなる。
「で?いつだって?」
「なになに~?何の話ぃ?」
リヴァルが体を乗り出して聞いてくるのに、ミレイが興味津々で会話に入り込んでくる。
「・・・あ・・・えーと。」
リヴァルがちらり、とカレンを見る。
「・・・何?」
視線を感じたカレンが首を傾げるのを見て、リヴァルがやばいと顔を引き攣らせる。
「い、いやいや、別に、何でもないって~。」
「あっやし~わねぇ~。ねぇ?カレン。」
「そうですね。」
ミレイに話を振られ、カレンは椅子から立ち上がる。
「・・・あ~~~~。ルルーシュぅぅぅ!」
リヴァルが泣きついてくるが、ルルーシュはそれどころでは無い。朝比奈達とのことをカレンに知られるわけにはいかないのに、リヴァルのしぐさ一つで大ピンチだ。
― 助けて、省吾さん!!(泣)
思わず天を仰ぎ、朝比奈に助けを乞うてみるが、黒の騎士団からここに朝比奈が助けに来るわけがなく・・・。
「ルルちゃ~ん?」
ニコニコ、とミレイに詰め寄られ、カレンから冷たい視線を向けられる。
「あ、その・・・古い知り合いに・・・たまたま、偶然、再会しまして・・・。」
「古い、知り合い?」
怪訝そうにミレイの眉が顰められる。
「・・・その・・・連絡先をですね、教えてですね・・・。」
「教えたの!?」
だんだんと吊り上がってくるミレイの目に、ルルーシュは身をわずかに引いた。
「・・・・・・・・今度会おうって。」
「おお~!じゃあ、会えるんだな!奇跡・・・。」
「リヴァル!!!!」
「・・・っ!!」
またも口を滑らそうとしたリヴァルを一喝で黙らせる。ミレイの視線がキツイものに変わったことを肌で感じる。
「・・・ねぇ、ルルちゃん。」
「何ですか、会長。」
ミレイが心配するとわかっていたから言わなかったのに、と思いながら、もう諦めの境地で返ことをする。
「その人って・・・どんな人?」
「・・・信用のできる人ですよ。」
そういうことが聞きたいのではないとわかっているのに、ルルーシュははぐらかすように言う。
空気がだんだんと重くなっていくのを感じたのか、リヴァルがススス、とルルーシュから離れ、少し離れていたカレンの隣に立つ。カレンも訝しげな表情のまま、ルルーシュとミレイを見る。
「・・・ルルーシュ。」
「・・・はぁ・・・幼い頃にお世話になった人ですから、大丈夫です。」
「それ、おじい様の前でも言える?」
ルーベンの前でか、とルルーシュは眉根を寄せる。危険では無いとは言い切れない。なにせ、黒の騎士団だ。まあ、自分がその総司令官なのだが。
「言え、ます。」
言葉を詰まらせたルルーシュに、ミレイはますます表情を曇らせる。
「・・・本当に、大丈夫なの?」
ミレイは行動を制限することはできるだけしたくないと言ってくれているが、アッシュフォードとしては、危ない行動は避けさせるべきと思っているのだろう。とすれば、ルーベンは会うことに反対するに違いない。
「・・・理事長には言わないでもらえませんか?」
「ちゃんと説明してくれるなら。」
ここで、と言われれば、もう、観念するしかなかった。カレンの方をできるだけ見ないようにしながら、ルルーシュは白状する。
「俺が日本に来た時に、お世話になった人なんです。・・・その・・・あ、朝比奈、省吾さんっていって・・・。」
「あ、朝比奈さん!?」
素っ頓狂な声をあげたカレンが、慌てて口を塞ぐ。
「あら、カレンも知り合いなの?」
カレンが日本人とのハーフだと知っているミレイは、たいして驚いた様子もなく尋ねると、知られているとわかっているカレンも仕方無しに頷く。
「はい。・・・一応。」
「で、ルルちゃん?その人は本当に信用できるの?」
「できます!・・・悪い人じゃありません。その・・・俺のことは、良く知ってくれているので・・・。」
これ以上は聞いてくれるなと視線で懇願すれば、ミレイはフッと溜め息をついてこくり、と頷いた。
「わかった。ルルちゃんがそこまで言うなら。・・・た、だ、し、会う時は、私も連れてってね。」
「っえ?」
「だって、あの様子だと、リヴァルも連れていくつもりなんでしょう?」
「・・・う。・・・・・・・わかりました。」
「よし、いい子ね~。・・・あ、なんなら、カレンも行く?」
ミレイの提案に、カレンがカチン、と固まる。それもそうだろう、マズイ。きっと、ルルーシュよりマズイ。
「え、ええと・・・はい。」
断るのもおかしいと判断し、カレンは頷いた。が、その顔は蒼白だ。
「・・・で、いつ会うの?」
「それが・・・ちょっと、さくせ・・・あ、いえ、予定が入ってたらしくて、もうちょっと先になりそうなんです。」
その間に朝比奈と打ち合わせをしなければと考えるのはルルーシュだけでは無いだろうと思い、カレンを見ると、明らかにホッとした様子を見せていた。
「じゃあ、決まったら、教えてね~。」
そう言って、書類整理に戻るミレイを見て、ルルーシュは納得してくれたか、と安堵の溜め息をついた。
「あ、このこと、ここだけの秘密にしてください。・・・特に、スザクには・・・。」
「なぁに、スザク君も知り合いなわけ?」
「ええ。・・・すごく、仲が悪くて・・・。」
悪いどころじゃない。ブリタニア軍(しかも皇族の騎士)と黒の騎士団(しかも幹部)という、命をかけて戦う間柄だ。
「わかった。せっかくの再会だものね、黙っとくわ。」
「ありがとうございます。」
ミレイに礼を言いながらも、その後ろで必死になって謝るジェスチャーをするリヴァルに苦笑を向けた。
黒の騎士団・治療室
「・・・というわけなんですけど。」
「う~ん・・・リヴァル君て、おっちょこちょいなんだねぇ。」
生徒会の仕事が終わり、速攻で騎士団に戻ってきたルルーシュに説明を受けた朝比奈が困ったように笑う。
「俺は・・・まだ、初めて会った時のようにやってくれれば良いですけど、カレンがマズイですね。きっと、相談に来ますよ?」
「・・・ってか、来るの俺だけだと思ってる?紅月さん。」
「・・・たぶん。省吾さんのことしか言ってないですから。・・・まさか、藤堂さんや他の四聖剣まで来るなんて知ってたら、一緒に行くなんて言わなかったでしょうね。」
はぁ、と溜め息をつけば、朝比奈も一緒に溜め息をついた。
「で、どうすんだ?まあ、誤魔化すのは簡単だが、矛盾があると拙いだろ?」
朝比奈の看病についていた卜部が言うと、ルルーシュはうぅん、と唸った。
「・・・設定を作ったらどうですか?その通りに皆さんに振舞ってもらって、カレンにもそれは告げて。」
「それ、俺が提案するの?」
朝比奈が不安そうに言う。カレンにおかしいと思われても困るというわけだ。
「省吾さんが“ルルーシュ”から話を受けて、“ゼロ”に相談したってことにすれば・・・。」
「それイイ!・・・そうしよ!うん!」
「“ゼロ”が言ったんなら、紅月もすんなり了承するだろうしな。」
朝比奈と卜部が賛成してくれたことで、ルルーシュもホッと息をついて安堵の笑みを浮かべる。
「じゃあ、どういう設定にするかですね。」
「・・・紅月さんについては、仙波さんがリヴァル君に説明したので良いんじゃない?」
「ああ、あれか、兄貴の友人が副司令でってヤツ。」
「あれはうまかったですよね。思わず拍手しそうになりましたし。」
「省吾さんが口を滑らせた尻拭いを、あっさりとしてしまいましたしね。」
朝比奈がルルーシュのその言葉に撃沈する。
「うう・・・さりげなく、ルルーシュ君、酷いんじゃない?」
「本当のことでしょう?・・・口の軽さじゃ、リヴァルと張りますね。」
「卜部さんっ!・・・俺のッ、俺のルルーシュ君がっ!さりげなく性格悪くなってます!!これも、全部ブリタニアのせいだぁぁ~!」
「・・・あ~・・・よしよし。」
泣きついた朝比奈を慰めつつ、卜部は苦笑してルルーシュを見る。ほんのり頬を染めて、視線を逸らしているのは、半分以上照れ隠しだろう。それこそさりげなく“俺の”発言をされているが、そのことにはつっこまないのか、とひっそり笑う。
「ルルーシュは怒ってるんだろ?朝比奈がところ構わずヤるだのと言ったから。」
びくん、とルルーシュの肩が揺れる。この一見やることやってます的な少年は、実はとても奥ゆかしい超鈍感少年だと知ったのは、つい昨日のことだ。
朝比奈が苦労するな、これは。と思ったものの、それはそれで良いのではとも思う。何せ、自分達は今、大国ブリタニアに目下反逆中なのだ。その幹部と総司令官が、恋愛に現を抜かしている暇は無いだろう。
「だって~・・・ストレートにって言ったのは、千葉さんですよ~。それに、C.C.も公認なんですから、俺達。ね?ルルーシュ君v」
同意を求める朝比奈だが、当のルルーシュは真っ赤に頬を染めて俯いてしまう。
― 可愛いッッ!!!
隣で悶える朝比奈を呆れたように眺め、卜部はルルーシュの方を向く。
「で、他の設定は?ルルーシュの分も作らないと拙いんじゃないか?」
「・・・そ、そうですよね。・・・えっと、俺は・・・皇族だってことさえ抜かしてしまえば、昔のことはそれほど変える必要は無いですよね。」
「問題は、今だな。・・・“ゼロ”のことは間違っても口に出せないし・・・黒の騎士団のことはどうする?中佐もいるし、紅月との関係説明でも黒の騎士団のことはバレてしまうが。」
ルルーシュはふと考え込んで、一つ頷く。
「俺はもともと黒の騎士団肯定派だということは、リヴァルも会長も知ってます。カレンは・・・どうかな?・・・まあ、ともかく、黒の騎士団だからって理由で、どうこうなるわけでは無いので、とりあえず“ゼロ”のことだけ伏せて・・・。」
「じゃあ、俺とのことは?・・・黙ってるの?」
「・・・そ、それは・・・。」
悲しそうに朝比奈が言うものだから、ルルーシュは思わず言葉に詰まる。
「確かにさ、紅月さんもいることだし、黙ってないと・・・拙いんだよね。」
はぁ~・・・。と深く溜め息をつく朝比奈に、ルルーシュは困ったように眉根を寄せた。
騎士団内でも恋仲であることは伏せなければならないし、プライベートとも言える表でも、恋仲を伏せる。それは、朝比奈にとっては拷問に等しいし、ルルーシュにとっても、甘えられるのは、こうして四聖剣や藤堂しかいないところでのみとなってしまうため、結構つらい。
「省吾、さん。」
「うん。大丈夫だよ。・・・心は繋がってるんだし。ね?」
にこり、と笑う朝比奈を見て、ルルーシュは腹をくくった。
「良いです。言いましょう。・・・ルルーシュと省吾さんは付き合ってる。その設定でいきましょう。」
「ホント!?いいの!?・・・やった!本気で嬉しいんだけど!!」
今にも踊りだしそうな勢いで喜ぶ朝比奈を見て、ルルーシュは満更でもない笑みを浮かべた。
会議室
カレンは緊張していた。大事な話があると呼び出され、会議室に行ってみれば、藤堂と四聖剣、そして、ゼロがずらりと揃って自分を出迎えたからだ。
「あ・・・あのぅ。」
「とりあえず座ってよ、紅月さん。」
にこり、と笑った朝比奈が、カレンをソファーへと手招く。
「・・・大丈夫なんですか?その、怪我は・・・。」
「うん。固定してあるからね。普通に歩いたりする分には問題無いよ。というか、周りが大げさ過ぎるんだよね。」
カレンの心配そうな視線を受けて、朝比奈は苦笑する。ルルーシュがあんまりにも心配するものだから、今も大人しくしているが、痛み止めさえ打てば、血も止まっているし、戦場に出たって良いくらいだと思うのに。と内心でぼやく。
元来、大人しくしていられるタイプでは無いので、どうにも落ち着かない。同僚や藤堂には苦笑されるが、ルルーシュには本気で怒られるので、我慢しているのだ。
― ま、心配してくれるのは嬉しいし。
にんまり、と顔が弛む。それを見たカレンはギョッとして、千葉がすかさず頭をはたく。
「朝比奈!・・・お前、今、良からぬことを考えてなかったろうな?」
「あっれー?顔に出てました?・・・ま、良いじゃないですか。考えるくらい。」
「「良くないだろう!」」
卜部まで便乗して、朝比奈の頭をはたいた。ルルーシュは、軽く既視感を覚えるが、これでは話が進まないと思い、こっそりと溜め息をつく。
「朝比奈、意識を飛ばすのは後でやれ。・・・千葉、卜部、朝比奈には後できつく言っておけ。」
「・・・はーい。」
「「承知。」」
ゼロとしての言葉に、朝比奈は少し不満げに答え、千葉と卜部は不敵に笑って頷く。
「・・・話が逸れたな。・・・カレン、朝比奈から話は聞いている。表の方で問題が発生したそうだな。」
「・・・っえ!?・・・あ、そうか、はい!す、すみません!!」
「謝る必要はない。・・・朝比奈、さっき説明した事をカレンにも頼む。」
「はいはーい。・・・えっとね、実は、ルルーシュ君からさっき事情を聞いてさ、紅月さんも一緒について来ることになったって言うから、ゼロに相談してたんだ。」
朝比奈がきりだすと、カレンは目を瞠る。
「事情って・・・ルルーシュも随分と朝比奈さんのことを信じてるみたいですけど、どういう関係なんですか?・・・その、幼い頃にお世話になったとは聞いたんですけど。」
「ん~・・・ここで言ってもいいか、後で知ることになるだろうし。・・・あのね、俺とルルーシュ君って、いわゆる恋人関係なわけ。」
「・・・はっ!?」
カレンの反応も尤もだと藤堂も他の四聖剣も思うが、表情にはおくびにも出さない。
「うん。すっごい、まともな反応をありがとう。・・・というわけで、ルルーシュ君は、俺達の賛同者なわけ。ゼロもそのことは納得済みだし、問題無いよね?」
「・・・え、あ、はぁ・・・。」
ゼロも納得済み、と言われてしまえば、カレンはなんのコメントもできない。まさか、あのルルーシュが、と思うばかりだ。
「結構、仲悪いんだってね。」
「え、ええ。・・・世間を斜に構えて見てるのが許せなくて・・・。」
素直に言えば、朝比奈が眉間にしわを寄せる。
「そっか・・・まあ、紅月さんがどう思うかは、俺にどうこう言える事じゃないけどね、一言だけ言わせて?・・・あの子はね、自由じゃないんだよ。“ルルーシュ”として行動することを制限されてるんだ。・・・他ならぬ庇護者によってね。」
「・・・庇護者?」
「アッシュフォード、だよ。・・・あの子たちの経歴自体が作られたものだから、目立つことは許されない。だから、そういう風なイメージを周りに植え付けるしかないんだよね。・・・けして、本意じゃないってことだけ、覚えておいて。」
これは、朝比奈の独断では無い。ルルーシュがカレンと仲が良くない理由を聞いた時から、言おうと思っていたことで、今回の機に乗じて言うことにしたのだ。ルルーシュは随分と渋っていたが。
「・・・経歴が、嘘?」
「そう。・・・これ、黙っててね。」
「あ、はい。それは勿論・・・。でも、それを朝比奈さんが知ってるのって、ルルーシュの子供の頃のことを知ってるから、なんですか?」
カレンに問われ、朝比奈は苦笑する。
「うん。・・・実はね、俺、藤堂さんから事情はあらかた聞いてたんだ。それで、会いに行って、仲良くなって、色々とルルーシュ君から話してくれるようになってね。それで、詳しく知ることになったんだけど。」
「藤堂さんもルルーシュと知り合いなんですか!?」
「・・・スザク君のところに彼らは預けられていてな。・・・スザク君は俺の弟子だったし、その関係で、彼らを道場に連れてくることも多々あったものだから。・・・それに、朝比奈と彼らを引き合わせたのは他でもない、俺なんだ。」
カレンはただただ驚くばかり。スザクとルルーシュは幼馴染だというのだから、すれ違い程度あったっておかしくなかったのだ。師匠だ、弟子だ、と本人達は公言していたのだから。まさか、そんな深い関わりがあったとは思いもしなかったが。
「・・・朝比奈・・・話が逸れているぞ。」
溜め息交じりにゼロが名を呼ぶと、朝比奈はしゃきん、と背筋を伸ばす。
「ゴメンナサイ。・・・で、話を元に戻すけど、とりあえず、ゼロが設定を考えてくれたから、それに沿って会話をすれば、問題無く済むはずなんだ。」
「設定?」
「うん。紅月さんはね、お兄さんの親友が副司令で、その関係で差し入れしてくれたり、こっちの話題にのぼったりするっていう関係。ね?嘘は言ってないでしょ?」
「はい。そうですね。・・・私が黒の騎士団だって事がバレなきゃ、問題無いって事ですね?」
「そうそう。・・・あ、ちなみに、今回の集まりって、藤堂さんも他の四聖剣も行くことになってるから、表情とか、話題とかに気をつけてね。」
カレンはさっきから驚いてばかりだと思いつつ、思わず叫んだ。
「・・・っえぇえぇぇぇぇぇ!!!」
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・貴方と出会った日からシリーズ 続編
・過去捏造:ちびルルと朝比奈はお知り合いなど、いろいろ。
・本編の流れは軽く無視。
・いろんな人が出ますが、所詮は朝ルルの引き立て役;
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
『・・・言葉じゃ通じん。むしろ押し倒して最後までヤってしまえぇぇ!!』
完全にキレたC.C.を不思議そうに見やるルルーシュを、ちょいちょい、と朝比奈は手招く。
「・・・?」
「あのね・・・ヤるっていうのは・・・。」
口元に耳を寄せさせ、朝比奈はしっかりと1から説明してやる。だんだんとルルーシュの顔が赤く染まってくる。
次の瞬間、
「~~~~~~~っ///・・・み、皆の前で、なんてこと言ってるんですかぁぁっっ!!!」
ルルーシュの叫び声が治療室に響いた。
アッシュフォード学園・生徒会室
あの日、朝比奈達に正体がバレ、とんでもない告白を受けたルルーシュは逃げるようにしてアッシュフォード学園に戻ってきた。
そして、次の日、何事もなかったように学園生活を過ごしていたルルーシュは、生徒会室で書類整理をしていた。
「なぁなぁ、ルルーシュ。」
「・・・なんだ、リヴァル。」
顔を上げ、首を傾げる。今、生徒会室には、ルルーシュとリヴァル。そして、会長のミレイと今日は学園に来ていたカレンがいた。
「あれから、連絡、来た?」
何のことを言っているのか、一瞬わからなかったが、すぐにそのことに思い当たった。
「・・・あ、ああ。」
耳打ちされた朝比奈の言葉が思い返されて、顔が熱くなる。
「で?いつだって?」
「なになに~?何の話ぃ?」
リヴァルが体を乗り出して聞いてくるのに、ミレイが興味津々で会話に入り込んでくる。
「・・・あ・・・えーと。」
リヴァルがちらり、とカレンを見る。
「・・・何?」
視線を感じたカレンが首を傾げるのを見て、リヴァルがやばいと顔を引き攣らせる。
「い、いやいや、別に、何でもないって~。」
「あっやし~わねぇ~。ねぇ?カレン。」
「そうですね。」
ミレイに話を振られ、カレンは椅子から立ち上がる。
「・・・あ~~~~。ルルーシュぅぅぅ!」
リヴァルが泣きついてくるが、ルルーシュはそれどころでは無い。朝比奈達とのことをカレンに知られるわけにはいかないのに、リヴァルのしぐさ一つで大ピンチだ。
― 助けて、省吾さん!!(泣)
思わず天を仰ぎ、朝比奈に助けを乞うてみるが、黒の騎士団からここに朝比奈が助けに来るわけがなく・・・。
「ルルちゃ~ん?」
ニコニコ、とミレイに詰め寄られ、カレンから冷たい視線を向けられる。
「あ、その・・・古い知り合いに・・・たまたま、偶然、再会しまして・・・。」
「古い、知り合い?」
怪訝そうにミレイの眉が顰められる。
「・・・その・・・連絡先をですね、教えてですね・・・。」
「教えたの!?」
だんだんと吊り上がってくるミレイの目に、ルルーシュは身をわずかに引いた。
「・・・・・・・・今度会おうって。」
「おお~!じゃあ、会えるんだな!奇跡・・・。」
「リヴァル!!!!」
「・・・っ!!」
またも口を滑らそうとしたリヴァルを一喝で黙らせる。ミレイの視線がキツイものに変わったことを肌で感じる。
「・・・ねぇ、ルルちゃん。」
「何ですか、会長。」
ミレイが心配するとわかっていたから言わなかったのに、と思いながら、もう諦めの境地で返ことをする。
「その人って・・・どんな人?」
「・・・信用のできる人ですよ。」
そういうことが聞きたいのではないとわかっているのに、ルルーシュははぐらかすように言う。
空気がだんだんと重くなっていくのを感じたのか、リヴァルがススス、とルルーシュから離れ、少し離れていたカレンの隣に立つ。カレンも訝しげな表情のまま、ルルーシュとミレイを見る。
「・・・ルルーシュ。」
「・・・はぁ・・・幼い頃にお世話になった人ですから、大丈夫です。」
「それ、おじい様の前でも言える?」
ルーベンの前でか、とルルーシュは眉根を寄せる。危険では無いとは言い切れない。なにせ、黒の騎士団だ。まあ、自分がその総司令官なのだが。
「言え、ます。」
言葉を詰まらせたルルーシュに、ミレイはますます表情を曇らせる。
「・・・本当に、大丈夫なの?」
ミレイは行動を制限することはできるだけしたくないと言ってくれているが、アッシュフォードとしては、危ない行動は避けさせるべきと思っているのだろう。とすれば、ルーベンは会うことに反対するに違いない。
「・・・理事長には言わないでもらえませんか?」
「ちゃんと説明してくれるなら。」
ここで、と言われれば、もう、観念するしかなかった。カレンの方をできるだけ見ないようにしながら、ルルーシュは白状する。
「俺が日本に来た時に、お世話になった人なんです。・・・その・・・あ、朝比奈、省吾さんっていって・・・。」
「あ、朝比奈さん!?」
素っ頓狂な声をあげたカレンが、慌てて口を塞ぐ。
「あら、カレンも知り合いなの?」
カレンが日本人とのハーフだと知っているミレイは、たいして驚いた様子もなく尋ねると、知られているとわかっているカレンも仕方無しに頷く。
「はい。・・・一応。」
「で、ルルちゃん?その人は本当に信用できるの?」
「できます!・・・悪い人じゃありません。その・・・俺のことは、良く知ってくれているので・・・。」
これ以上は聞いてくれるなと視線で懇願すれば、ミレイはフッと溜め息をついてこくり、と頷いた。
「わかった。ルルちゃんがそこまで言うなら。・・・た、だ、し、会う時は、私も連れてってね。」
「っえ?」
「だって、あの様子だと、リヴァルも連れていくつもりなんでしょう?」
「・・・う。・・・・・・・わかりました。」
「よし、いい子ね~。・・・あ、なんなら、カレンも行く?」
ミレイの提案に、カレンがカチン、と固まる。それもそうだろう、マズイ。きっと、ルルーシュよりマズイ。
「え、ええと・・・はい。」
断るのもおかしいと判断し、カレンは頷いた。が、その顔は蒼白だ。
「・・・で、いつ会うの?」
「それが・・・ちょっと、さくせ・・・あ、いえ、予定が入ってたらしくて、もうちょっと先になりそうなんです。」
その間に朝比奈と打ち合わせをしなければと考えるのはルルーシュだけでは無いだろうと思い、カレンを見ると、明らかにホッとした様子を見せていた。
「じゃあ、決まったら、教えてね~。」
そう言って、書類整理に戻るミレイを見て、ルルーシュは納得してくれたか、と安堵の溜め息をついた。
「あ、このこと、ここだけの秘密にしてください。・・・特に、スザクには・・・。」
「なぁに、スザク君も知り合いなわけ?」
「ええ。・・・すごく、仲が悪くて・・・。」
悪いどころじゃない。ブリタニア軍(しかも皇族の騎士)と黒の騎士団(しかも幹部)という、命をかけて戦う間柄だ。
「わかった。せっかくの再会だものね、黙っとくわ。」
「ありがとうございます。」
ミレイに礼を言いながらも、その後ろで必死になって謝るジェスチャーをするリヴァルに苦笑を向けた。
黒の騎士団・治療室
「・・・というわけなんですけど。」
「う~ん・・・リヴァル君て、おっちょこちょいなんだねぇ。」
生徒会の仕事が終わり、速攻で騎士団に戻ってきたルルーシュに説明を受けた朝比奈が困ったように笑う。
「俺は・・・まだ、初めて会った時のようにやってくれれば良いですけど、カレンがマズイですね。きっと、相談に来ますよ?」
「・・・ってか、来るの俺だけだと思ってる?紅月さん。」
「・・・たぶん。省吾さんのことしか言ってないですから。・・・まさか、藤堂さんや他の四聖剣まで来るなんて知ってたら、一緒に行くなんて言わなかったでしょうね。」
はぁ、と溜め息をつけば、朝比奈も一緒に溜め息をついた。
「で、どうすんだ?まあ、誤魔化すのは簡単だが、矛盾があると拙いだろ?」
朝比奈の看病についていた卜部が言うと、ルルーシュはうぅん、と唸った。
「・・・設定を作ったらどうですか?その通りに皆さんに振舞ってもらって、カレンにもそれは告げて。」
「それ、俺が提案するの?」
朝比奈が不安そうに言う。カレンにおかしいと思われても困るというわけだ。
「省吾さんが“ルルーシュ”から話を受けて、“ゼロ”に相談したってことにすれば・・・。」
「それイイ!・・・そうしよ!うん!」
「“ゼロ”が言ったんなら、紅月もすんなり了承するだろうしな。」
朝比奈と卜部が賛成してくれたことで、ルルーシュもホッと息をついて安堵の笑みを浮かべる。
「じゃあ、どういう設定にするかですね。」
「・・・紅月さんについては、仙波さんがリヴァル君に説明したので良いんじゃない?」
「ああ、あれか、兄貴の友人が副司令でってヤツ。」
「あれはうまかったですよね。思わず拍手しそうになりましたし。」
「省吾さんが口を滑らせた尻拭いを、あっさりとしてしまいましたしね。」
朝比奈がルルーシュのその言葉に撃沈する。
「うう・・・さりげなく、ルルーシュ君、酷いんじゃない?」
「本当のことでしょう?・・・口の軽さじゃ、リヴァルと張りますね。」
「卜部さんっ!・・・俺のッ、俺のルルーシュ君がっ!さりげなく性格悪くなってます!!これも、全部ブリタニアのせいだぁぁ~!」
「・・・あ~・・・よしよし。」
泣きついた朝比奈を慰めつつ、卜部は苦笑してルルーシュを見る。ほんのり頬を染めて、視線を逸らしているのは、半分以上照れ隠しだろう。それこそさりげなく“俺の”発言をされているが、そのことにはつっこまないのか、とひっそり笑う。
「ルルーシュは怒ってるんだろ?朝比奈がところ構わずヤるだのと言ったから。」
びくん、とルルーシュの肩が揺れる。この一見やることやってます的な少年は、実はとても奥ゆかしい超鈍感少年だと知ったのは、つい昨日のことだ。
朝比奈が苦労するな、これは。と思ったものの、それはそれで良いのではとも思う。何せ、自分達は今、大国ブリタニアに目下反逆中なのだ。その幹部と総司令官が、恋愛に現を抜かしている暇は無いだろう。
「だって~・・・ストレートにって言ったのは、千葉さんですよ~。それに、C.C.も公認なんですから、俺達。ね?ルルーシュ君v」
同意を求める朝比奈だが、当のルルーシュは真っ赤に頬を染めて俯いてしまう。
― 可愛いッッ!!!
隣で悶える朝比奈を呆れたように眺め、卜部はルルーシュの方を向く。
「で、他の設定は?ルルーシュの分も作らないと拙いんじゃないか?」
「・・・そ、そうですよね。・・・えっと、俺は・・・皇族だってことさえ抜かしてしまえば、昔のことはそれほど変える必要は無いですよね。」
「問題は、今だな。・・・“ゼロ”のことは間違っても口に出せないし・・・黒の騎士団のことはどうする?中佐もいるし、紅月との関係説明でも黒の騎士団のことはバレてしまうが。」
ルルーシュはふと考え込んで、一つ頷く。
「俺はもともと黒の騎士団肯定派だということは、リヴァルも会長も知ってます。カレンは・・・どうかな?・・・まあ、ともかく、黒の騎士団だからって理由で、どうこうなるわけでは無いので、とりあえず“ゼロ”のことだけ伏せて・・・。」
「じゃあ、俺とのことは?・・・黙ってるの?」
「・・・そ、それは・・・。」
悲しそうに朝比奈が言うものだから、ルルーシュは思わず言葉に詰まる。
「確かにさ、紅月さんもいることだし、黙ってないと・・・拙いんだよね。」
はぁ~・・・。と深く溜め息をつく朝比奈に、ルルーシュは困ったように眉根を寄せた。
騎士団内でも恋仲であることは伏せなければならないし、プライベートとも言える表でも、恋仲を伏せる。それは、朝比奈にとっては拷問に等しいし、ルルーシュにとっても、甘えられるのは、こうして四聖剣や藤堂しかいないところでのみとなってしまうため、結構つらい。
「省吾、さん。」
「うん。大丈夫だよ。・・・心は繋がってるんだし。ね?」
にこり、と笑う朝比奈を見て、ルルーシュは腹をくくった。
「良いです。言いましょう。・・・ルルーシュと省吾さんは付き合ってる。その設定でいきましょう。」
「ホント!?いいの!?・・・やった!本気で嬉しいんだけど!!」
今にも踊りだしそうな勢いで喜ぶ朝比奈を見て、ルルーシュは満更でもない笑みを浮かべた。
会議室
カレンは緊張していた。大事な話があると呼び出され、会議室に行ってみれば、藤堂と四聖剣、そして、ゼロがずらりと揃って自分を出迎えたからだ。
「あ・・・あのぅ。」
「とりあえず座ってよ、紅月さん。」
にこり、と笑った朝比奈が、カレンをソファーへと手招く。
「・・・大丈夫なんですか?その、怪我は・・・。」
「うん。固定してあるからね。普通に歩いたりする分には問題無いよ。というか、周りが大げさ過ぎるんだよね。」
カレンの心配そうな視線を受けて、朝比奈は苦笑する。ルルーシュがあんまりにも心配するものだから、今も大人しくしているが、痛み止めさえ打てば、血も止まっているし、戦場に出たって良いくらいだと思うのに。と内心でぼやく。
元来、大人しくしていられるタイプでは無いので、どうにも落ち着かない。同僚や藤堂には苦笑されるが、ルルーシュには本気で怒られるので、我慢しているのだ。
― ま、心配してくれるのは嬉しいし。
にんまり、と顔が弛む。それを見たカレンはギョッとして、千葉がすかさず頭をはたく。
「朝比奈!・・・お前、今、良からぬことを考えてなかったろうな?」
「あっれー?顔に出てました?・・・ま、良いじゃないですか。考えるくらい。」
「「良くないだろう!」」
卜部まで便乗して、朝比奈の頭をはたいた。ルルーシュは、軽く既視感を覚えるが、これでは話が進まないと思い、こっそりと溜め息をつく。
「朝比奈、意識を飛ばすのは後でやれ。・・・千葉、卜部、朝比奈には後できつく言っておけ。」
「・・・はーい。」
「「承知。」」
ゼロとしての言葉に、朝比奈は少し不満げに答え、千葉と卜部は不敵に笑って頷く。
「・・・話が逸れたな。・・・カレン、朝比奈から話は聞いている。表の方で問題が発生したそうだな。」
「・・・っえ!?・・・あ、そうか、はい!す、すみません!!」
「謝る必要はない。・・・朝比奈、さっき説明した事をカレンにも頼む。」
「はいはーい。・・・えっとね、実は、ルルーシュ君からさっき事情を聞いてさ、紅月さんも一緒について来ることになったって言うから、ゼロに相談してたんだ。」
朝比奈がきりだすと、カレンは目を瞠る。
「事情って・・・ルルーシュも随分と朝比奈さんのことを信じてるみたいですけど、どういう関係なんですか?・・・その、幼い頃にお世話になったとは聞いたんですけど。」
「ん~・・・ここで言ってもいいか、後で知ることになるだろうし。・・・あのね、俺とルルーシュ君って、いわゆる恋人関係なわけ。」
「・・・はっ!?」
カレンの反応も尤もだと藤堂も他の四聖剣も思うが、表情にはおくびにも出さない。
「うん。すっごい、まともな反応をありがとう。・・・というわけで、ルルーシュ君は、俺達の賛同者なわけ。ゼロもそのことは納得済みだし、問題無いよね?」
「・・・え、あ、はぁ・・・。」
ゼロも納得済み、と言われてしまえば、カレンはなんのコメントもできない。まさか、あのルルーシュが、と思うばかりだ。
「結構、仲悪いんだってね。」
「え、ええ。・・・世間を斜に構えて見てるのが許せなくて・・・。」
素直に言えば、朝比奈が眉間にしわを寄せる。
「そっか・・・まあ、紅月さんがどう思うかは、俺にどうこう言える事じゃないけどね、一言だけ言わせて?・・・あの子はね、自由じゃないんだよ。“ルルーシュ”として行動することを制限されてるんだ。・・・他ならぬ庇護者によってね。」
「・・・庇護者?」
「アッシュフォード、だよ。・・・あの子たちの経歴自体が作られたものだから、目立つことは許されない。だから、そういう風なイメージを周りに植え付けるしかないんだよね。・・・けして、本意じゃないってことだけ、覚えておいて。」
これは、朝比奈の独断では無い。ルルーシュがカレンと仲が良くない理由を聞いた時から、言おうと思っていたことで、今回の機に乗じて言うことにしたのだ。ルルーシュは随分と渋っていたが。
「・・・経歴が、嘘?」
「そう。・・・これ、黙っててね。」
「あ、はい。それは勿論・・・。でも、それを朝比奈さんが知ってるのって、ルルーシュの子供の頃のことを知ってるから、なんですか?」
カレンに問われ、朝比奈は苦笑する。
「うん。・・・実はね、俺、藤堂さんから事情はあらかた聞いてたんだ。それで、会いに行って、仲良くなって、色々とルルーシュ君から話してくれるようになってね。それで、詳しく知ることになったんだけど。」
「藤堂さんもルルーシュと知り合いなんですか!?」
「・・・スザク君のところに彼らは預けられていてな。・・・スザク君は俺の弟子だったし、その関係で、彼らを道場に連れてくることも多々あったものだから。・・・それに、朝比奈と彼らを引き合わせたのは他でもない、俺なんだ。」
カレンはただただ驚くばかり。スザクとルルーシュは幼馴染だというのだから、すれ違い程度あったっておかしくなかったのだ。師匠だ、弟子だ、と本人達は公言していたのだから。まさか、そんな深い関わりがあったとは思いもしなかったが。
「・・・朝比奈・・・話が逸れているぞ。」
溜め息交じりにゼロが名を呼ぶと、朝比奈はしゃきん、と背筋を伸ばす。
「ゴメンナサイ。・・・で、話を元に戻すけど、とりあえず、ゼロが設定を考えてくれたから、それに沿って会話をすれば、問題無く済むはずなんだ。」
「設定?」
「うん。紅月さんはね、お兄さんの親友が副司令で、その関係で差し入れしてくれたり、こっちの話題にのぼったりするっていう関係。ね?嘘は言ってないでしょ?」
「はい。そうですね。・・・私が黒の騎士団だって事がバレなきゃ、問題無いって事ですね?」
「そうそう。・・・あ、ちなみに、今回の集まりって、藤堂さんも他の四聖剣も行くことになってるから、表情とか、話題とかに気をつけてね。」
カレンはさっきから驚いてばかりだと思いつつ、思わず叫んだ。
「・・・っえぇえぇぇぇぇぇ!!!」
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