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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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注意
・ 時美・小夢・珠羅・秀華・白輝・藍・蒼夜・千坐がメインのオリジナルキャラクターになります。
・ 時美の写輪眼と白輝の呪印編?
・ 様々オリジナル設定がありますよ~よろしいですね?注意はしましたよ?
・ では、どうぞ・・・↓













「そういや・・・火の国の若様がはりきってるらしいなァ」

「まぁ、はりきりもするでしょうよ。・・・ここで変えなきゃ、いつ変えるって話だしねぇ」

肩を竦める蒼夜に、千坐は顔を青褪める。

「・・・・・・白輝の奴、余計なこと吹き込んだんじゃないだろうな」

「あ~・・・そういや、白輝って若様に気に入られてて、外交の時はいつも護衛任務してたっけ」

「・・・火の国が・・・白輝に乗っ取られたりして」

「冗談に聞こえないからやめて」

「あ・・・ああ」

首を振る蒼夜に、千坐も慌てて頷く。自分で言っていて、ありえると思ってしまったからだ。

「・・・ん~?なんか、私の悪口言ってる~?」

不意に聞こえた声に、蒼夜と千坐はギクリと身体を硬直させた。

「「し、白輝ッ・・・!」」

「お、その反応は、本気で私の悪口言ってたな~?」

どうやらカマかけだったようで、本人には聞こえていなかったらしい。

ホッと胸を撫で下ろした千坐は白輝の肩を叩いた。

「・・・ま、気にすんな」

「・・・色々気になるけど、まあいいわ。・・・それより、ホラ、重鎮のお出ましよ」

視線で指された方向に目を向ければ、渋い表情をうかべたダンゾウが護衛の2人を連れてその場に立っていた。

「・・・やってくれおったな・・・」

「部下の躾がなってないですよぅ~、ダンゾウ様?」

ダンゾウを前にしても自然体の白輝に、蒼夜と千坐は頭を抱える。

「フン・・・確かにそうだな・・・木ノ葉の中で手を出してはいけない相手をもう1人追加しておくべきだった」

そう言ったダンゾウに、白輝はニヤリと笑った。

「あら、ダンゾウ様にそんな風に言っていただけるなんて、光栄ですぅ~」

人をおちょくったような声音に、ダンゾウの眉間のしわが深くなる。

「大蛇丸め・・・とんでもない置き土産を残していきおって・・・」

「それはこっちのセリフですぅ。その包帯で隠してある方の眼“うちは”から取り上げたモノでしょ?未だに大蛇丸と繋がっていて、技術協力していた証拠ですよねぇ?」

「・・・どこまで知っておる。・・・この情報はそうそう簡単には漏れぬようにしてあるはず」

眉を顰め、ダンゾウが呻くように訊ねる。

「いやいや、意外と皆知ってますよぅ、その眼のコトは。・・・大蛇丸と協力してたっていう話は私が大蛇丸に直接聞いたんですけどねぇ~」

「・・・さすがの大蛇丸も己の最高傑作には執着しているらしい。そんな情報を残していくなど・・・」

訝しむような視線を向け、ダンゾウは白輝に近づいた。

「それで、大蛇丸の最高傑作は、ワシに何用だ?」

「ダンゾウ様は、ナルトについて、どこまで知ってらっしゃいます?」

「・・・ナルホドな、ナルト絡みか。・・・まぁ、アレは人柱力の中でも珍しく成功例に入る方だろう。身の内の妖魔と仲良くするなど、八尾の人柱力以来だ」

「ああ、あのタコね。・・・アレは特殊よ」

共に過ごしたこともある蒼夜は、眉間にしわを寄せ、呟く。

「闇風蒼夜(やみかぜ そうや)・・・そうか、お前は雲隠れに派遣されていたんだったな」

「ええ、まぁ」

「蒼夜のこととかは置いといて~、ダンゾウ様は、ナルトの敵ですか?味方ですか?」

白輝が再び尋ねると、ダンゾウはあっさりと答えた。

「味方、と言えるだろうな。・・・今は」

その答えを予測していたのか、白輝は満足げに笑みをうかべて頷いた。

「それで、充分ですよ。ダンゾウ様」


***


「――で、ワシに何をさせたいのだ」

ダンゾウの問いに、白輝はニヤリと笑う。

「上層部を黙らせて欲しいんですよぅ~。いい加減、うるっさいんで」

「・・・ナルトのため、か。四代目もうまくやったものだ。蛇の落とし子を拾うとは」

溜息をつきながらのダンゾウの言葉に、白輝は機嫌良さそうに目を細めた。

「・・・フフ。四代目は懐の深い方なんですよぅ。私を自由にさせてますしぃ」

「・・・フン。まぁ、良いだろう。・・・ワシがナルトの後ろ盾になってやる」

その言葉に、千坐と蒼夜が息を呑んだ。

そこまでダンゾウがやるとは思ってもいなかったのだ。

「へぇ・・・実は、ダンゾウ様って、ナルトを気に入ってたり?」

白輝が探りを入れるように訊ねれば、ダンゾウは肩を竦めた。

「アレは、ただのイタズラ小僧ではない。ヒルゼンも四代目も必死に隠しているようだったが、アレは人柱力としての力を使いこなしている節がある」

「さっすが“根”の頭目ですねぇ・・・」

称賛の言葉を口にする白輝に、口の端をつりあげたダンゾウは、千坐と蒼夜に視線を向けた。

「・・・ワシに情報が漏れるとマズイと思っておるのだろう。だが、白輝が平然としているのは何故だと思う?」

「・・・そ、れは」

口ごもる蒼夜の隣で、千坐が答える。

「白輝が貴方の弱味を押さえているから」

「ククク・・・弱味、ではないな。だが、ワシが願いを叶えてやっても良い、と思えるくらいの餌を白輝が持っているのは確か」

ダンゾウの言葉に2人は白輝に視線を向けた。うっすらと笑みをうかべる白輝には余裕さえもうかがえる。

見ていた限りでは、まったくそんな会話はされていないというのに、ダンゾウと白輝の間では取引が終了しているようだった。

「ふふ。まぁ、ダンゾウ様が話のわかる方で良かったですよ」

ニコリと笑う白輝。それに対して、ダンゾウもクツリと笑う。

「まぁ、悪くない取引だ。・・・後払いなのはいただけないが」

「それくらいは譲歩してくださいよぅ」

話についていけない千坐と蒼夜は不安そうに白輝を見やる。

「・・・しかし、この氷・・・中にいる者は死んでいるのか?」

「いいえ~。とりあえず仮死状態です。・・・まぁ、ちょっとチャクラを込めれば、死んじゃいますけどねぇ~」

「・・・溶かせるのか?」

「“私の術”ですよ?当然じゃないですかー。ちょちょーっと、水と風のチャクラを分離させちゃえばいいんですよぅ」

白輝は明るい調子で言うが、ダンゾウや千坐、蒼夜はそれがどれだけ難しいことか良くわかっていた。

「・・・さすが・・・最高傑作、だな」

「あ、その呼び方あんまり好きじゃないんで~・・・もう、呼ばないでくださいね?」

笑う白輝の眼が冷たく光る。

ゾクリ、と肌が粟立つのを感じ、ダンゾウは笑みをうかべた。

「・・・ハ、ハハハッ・・・ああ、わかった」

狂気じみたその笑みに、千坐と蒼夜が眉を顰める。

「・・・千坐」

「ああ。わかってる。・・・白輝をしばらく1人にしない方が良さそうだ」

そんな2人を見て、白輝は苦笑をうかべる。

何も言わなくてもダンゾウには通じた。それに、千坐と蒼夜もうすうす勘付いている。

「・・・巻き込みたく、ないのにな」

その呟きは、誰にも聞かれることはなかった。




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