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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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注意
・ 時美・小夢・珠羅・秀華・白輝・藍・蒼夜・千坐がメインのオリジナルキャラクターになります。
・ 時美の写輪眼と白輝の呪印編?
・ 様々オリジナル設定がありますよ~よろしいですね?注意はしましたよ?
・ では、どうぞ・・・↓









「・・・校外演習か・・・丁度いい感じじゃない」

部屋の外でこっそりとミナト達の話を聞いていた白輝は呟く。

「・・・何が?」

真横から声が聞こえて、白輝はギクリとし、そろそろと横を向く。

「・・・げ・・・蒼夜・・・」

口元を引き攣らせる白輝に、蒼夜は眉間のしわを深めた。

「げって何よ。ったく・・・あんたねェ・・・何をやらかすつもり?」

「・・・いや・・・ちょっと」

苦笑いをうかべる白輝に、蒼夜は溜息をつく。

「時美の件で何かやらかすつもりじゃないでしょうねェ?」

「・・・う゛っ・・・でも、時美のことを何とかするにも、今の上層部を黙らせないと!」

「まぁ、子ども達はいなくなるし、反対しそうな秀華はクシナ様のお供で渦の国に行くし・・・でも、わかってる?・・・下手したら、アンタは罪人になるかもしれないのよ?」

「・・・ごめん・・・でも・・・」

俯く白輝に、蒼夜は厳しい表情を緩めた。

「しょうがないわね・・・」

「見逃して、くれるの?」

「条件にもよる」

「・・・・・・どんな、条件?」

「・・・私を共犯に加えなさい。あんたが無茶しないように、見張ってあげる」

蒼夜の言葉に、白輝はポカンと呆けた。

「・・・おいおい、俺を仲間外れにするつもりか?」

更に聞こえた声に、白輝は目を更に丸くし、蒼夜はニヤリと笑った。

「・・・千坐(せんざ)!?」

「ふふ、やっぱり、いたわね」

両極端な反応を示す同期2人を見て、千坐は苦笑をうかべた。

「白輝は大概無茶するからな。見張っておいて良かった」

「見張ってたの!?・・・気付かなかった。千坐のクセに!」

白輝が半ば八つ当たりで言えば、千坐は肩を竦めた。

「俺に気付かなかったのは、お前がいっぱいいっぱいだったんだろ。そう、キャンキャン騒ぐなよ。・・・四代目達に気付かれるぞ」

「・・・う゛ッ」

唸る白輝を見てクツクツと笑い、千坐は蒼夜に視線を向けた。

「綱手様は?」

「時美のトコに連れてったわよ。努力はするって仰っていたし、綱手様に任せておけば大丈夫でしょ。・・・で、白状しなさい、白輝」

「・・・はぁ・・・わかったわよ・・・」

観念した白輝はぽつぽつと話し始める。

「・・・上層部を黙らすにしても、特に裏でこそこそ動いてる、ダンゾウから落とすのが妥当かなぁって・・・」

「落とすって・・・どうやって?」

「・・・まぁ、色々、やってるじゃない?あの人。・・・大蛇丸とも繋がってたし・・・」

白輝の言葉に、蒼夜と千坐は目を丸くした。

「ホントなの!?それ・・・」

「マジかよ!?」

「え?ウソ・・・皆、知ってて黙ってるんだと思った・・・」

白輝はキョトンとしてから、呻くように呟いた。

「お前、実は大蛇丸からいろんなこと仕込まれてたんだなぁ・・・」

千坐がため息交じりに言えば、白輝は深い溜息をつく。

「は~~~・・・やな感じィ・・・。もう1回大蛇丸に会いに行ってみようかしら」

「・・・止めとけ、次は殺しかねないだろうが」

千坐が止めれば、白輝は首を傾げる。

「そうかな?前回も耐えられたし、今回も耐えられそうじゃない?」

「絶対ダメだ!・・・もし行くなら、俺と蒼夜も連れてけ!」

「うう・・・千坐君がこんなに心配性だとは・・・ナルト限定だと思ったのに」

白輝が言えば、千坐は溜息をつく。

「あのなぁ・・・心配して当然だろうが!!」

「え、なんで?」

真面目に聞きかえされて、千坐は焦る。

「な、なんでって・・・な、仲間なんだから、当然だろ!」

「ふーん・・・そうなの?」

白輝が納得した様子を見せれば、千坐は深い溜息をついた。

――― ・・・白輝に無茶させんなって綱手様に厳命されてるからなんて、言えねェよなぁ。

万が一にでも、白輝の呪印が暴走するようなことがあれば、里は九尾の時以上の甚大な被害を受けるだろう。

それ程に、呪印解放状態の白輝の力は恐ろしいものだった。

ここ最近の白輝の様子を知った綱手が、千坐に対して白輝が無茶をしないようにと見張り役を命じたのだ。

「とにかく“根”に“交渉”に行きましょ」

そう言って颯爽と歩き始めてしまった白輝を追いながら、千坐はどうか何事も起こらないようにと祈ったのだった。



***



というわけで、“根”のアジトへの潜入に成功した白輝達は周りをぐるぅ~りと見回した。

「・・・わぉ・・・大歓迎?」

「・・・あのなぁ・・・いきなり、ケンカ吹っ掛ける奴がどこにいる!!!」

頭を抱えて、千坐が叫ぶ。

同じ里の人間とはいえ“根”という組織はダンゾウの命を一番としており、火影の命令下に置かれていない。

それゆえに、ダンゾウに会うためには、強行突破しかなかったのだ。

「だってぇ・・・交渉したって、平行線でしょ~?」

「せめて、交渉してから強行突破しろ!!最初から強行突破すんな!!!」

「千坐、過ぎたことは言ってもしょうがないでしょ・・・白輝に任せた、私達が悪い」

ガミガミと怒鳴る千坐を宥め、蒼夜が溜息をつく。

「それはそれで・・・腹が立つような・・・」

白輝がボソボソと言えば、蒼夜にギロリと睨まれる。

「あ゛ぁ?文句言える立場なわけ?」

「うっ・・・ごめんなさい」

そう言い合っている間にも、白輝達を取り囲む“根”の忍達が包囲網を狭める。

「・・・ったく、白輝と行動してると、命がいくつあっても足りないっての・・・小夢の奴、よく生きてるよなぁ」

「あのねぇ・・・私だって、いつも無茶してるわけじゃないからね!」

白輝が反論すると、2人が胡乱気な視線を向ける。その視線から逃れるように顔を背けて白輝は続ける。

「それに・・・千坐と蒼夜なら・・・大丈夫だって、思ってるから」

「フ・・・ったく、信頼すんのは良いが、過大評価は止せ・・・俺はいたって普通の忍なんだからな」

言葉とは裏腹に機嫌良くそう言った千坐は、クナイを構えて包囲網の一番薄い所へと視線を向けた。

「あそこか・・・」

「千坐、行ける?」

「ああ。・・・とりあえず、蒼夜は俺の取りこぼしを頼むな。白輝は包囲網が崩れたら外から攻撃しろ」

2人が頷くのを確認し、千坐は神速と言われるその速さで、包囲網を崩しにかかった。

いくら“根”の忍達が特殊な訓練を受けていようと、経験があるとないとでは大きな差がある。

千坐はいくつもの死線を越えてきた経験がある。だから、いざという時は実力以上の力を発揮できる。

「ッらあッ!!・・・邪魔なんだよッ!!てめぇらはァッ!!!」

暗部の専任となってから、ひたすら影で木ノ葉を支えてきた千坐の覇気に“根”の忍達は一瞬怯む。

「・・・さすがね」

蒼夜がポツリと呟く。

「千坐君だもの・・・お前らと一緒にすんなー、なんて言ってるけど、実戦になったらカカシといい勝負するんだから」

「そう言うトコが、好き~って・・・言ったわけ?」

「言うわけないでしょ?余計なこと、話してる暇ないの・・・蒼夜、千坐君のフォローに行くよ」

「・・・ったく、素直じゃないっていうか」

「蒼夜!」

「・・・ハイハイ、行きますよ」

耳まで真っ赤な白輝に肩を竦め、蒼夜はチャクラ刀を抜き放った。

「・・・チャクラ刀にしたんだ」

「珠羅やハヤテ程じゃないけど・・・大勢を相手するなら、こっちの方が良さそうだったからね」

確かに、と頷くと白輝は後ろに迫っていた敵を水遁で押し返し、蒼夜に向かって親指をつきたてた。

「じゃ、ここは任せた」

白輝を見送った蒼夜は、対峙する“根”の忍に、忠告をする。

「今すぐ攻撃をやめなさい。じゃないと、死ぬほど痛い思いをするわよ?それこそ、死にたくなるくらいにね」

蒼夜の冷笑に“根”の忍が怯んだ時だった。

ビキビキビキビキッ

凄まじい音が辺りに響き、輪の奥の方から氷遁の冷気が広がって来る。

「あ~あ、投降するヒマもなしってとこねェ」

のんびりと呟いた蒼夜は、逃げようとする“根”の忍の腕を掴む。

「まぁ、ゆっくりしていきなさいよ」

「正気か!?お前も凍るんだぞ!?」

叫ぶ相手に、蒼夜は肩を竦めた。

「フフフ・・・残念ねェ。白輝の術は仲間を傷つけない」

目の前で凍りついた“根”の忍を無感動に見つめ、蒼夜は呟いた。

「・・・だからこそ、時美のチャクラを吸収する術を考案できたわけだし」

「蒼夜」

いつの間にか傍に来ていた千坐に、蒼夜は肩を竦める。

「お疲れ、千坐。・・・白輝は相変わらず容赦ないわねェ・・・“根”のアジトじゃなかったら、四代目に気づかれてるわよ」

「・・・いや・・・もう、とっくに気づかれてると思うけどな・・・」

ミナトに仕えて長い千坐が呟けば、蒼夜は苦笑する。

「確かに。・・・見逃してもらってるのよねぇ、きっと」

「白輝の言ってることは過激だが、間違っちゃいないからな」

「・・・上層部を一掃しない限り・・・木ノ葉は変わらない。火の国の上層部もそろそろ一新されそうだっていうのに、木ノ葉が変わらないんじゃ、意味ないしね」

蒼夜の言葉に千坐は深く頷いた。



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