Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・最年少暗部シリーズをお読みになりましたか?(大前提ですよ?)
・スレシカスレナルです!
・二次創作であることをお忘れなく
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
その夜、サクラが寝てしまったのを確認したナルトは、サスケを伴って、森へと向かう。
「・・・ナルト君、サスケ。」
「兄貴!?・・・来てたのか。」
ギョッとするサスケ。それを見て、イタチは穏やかな笑みをうかべる。
「久しぶりだな、サスケ。元気にしていたか?」
「あ、ああ。・・・まぁ、それなりに。」
「サスケってば、クールに決めててさ、とっつきにくいったら、ありゃしない。」
「な、ナルト///・・・ッ!!」
慌てるサスケに、ナルトはクツクツと笑う。
「そうか。まあ、その程度のカモフラージュは必要だろう。・・・それよりも、サスケ。」
「///・・・なんだよ。」
「・・・これから少し騒ぎになる。お前がどの程度強くなったか、見させて貰うぞ。」
「・・・ああ。」
頷いたサスケを確認し、イタチはフ、と笑う。
「では、ナルト君、計画通りに。」
「りょーかい。・・・よし、じゃあ、サスケは幻術係ね。」
「・・・・・・は!?」
「は!?じゃなくて、幻術係。・・・お前、幻術の練習してただろ?瞳術だけに頼るなってイタチ君に言われてから、さ。」
「だからって、いきなり幻術係と言われて、わかるか!!・・・ったく、おまえ、説明をはしょりすぎだ。・・・俺はシカマルじゃねぇんだからな。」
「・・・あ~、いつもの癖でつい。ごめん。・・・というわけで、幻術係。」
「~~ッ!!だから!ちゃんと説明しろッ!!」
サスケが半ギレ状態で叫べば、ナルトは肩を震わせ、イジメすぎたかなぁ、と心の中でボヤキながら、事情を説明する。
「・・・ったく、そういうことかよ。・・・しょうがねぇな。幻術で、サクラやおっさん達、あと、ガトーの手下どもに再不斬や白と闘っているように見せかけりゃいいんだろ?」
「そ。というわけだから、よろしく。」
「・・・・・・はぁ。わかった。」
呆れたようにナルトを見つめ、サスケは不満げな表情をうかべながらも了承した。
「・・・で、ガトー達をおびき寄せるのは、イタチ君達に任せるから。」
「ああ、わかった。」
「・・・“暁”の方はイイのかよ?」
今回の件に協力するらしいイタチの方を見てサスケが言えば、イタチはひょい、と肩を竦める。
「まぁ、“暁”としても、今回の件が落ち着いてくれないと、少し困るのでな。・・・それに“暁”自体、それ程干渉は強くない。抜け忍ばかりだからな。」
「・・・なるほど。まぁ、兄貴がいいと言うのなら構わないけどな。」
「・・・よしっ!じゃあ、決定だってばよぅ!」
ガッツポーズを決めて、ドベの仮面をつけている時のように言ったナルトに、サスケとイタチは互いに顔を見合わせて、苦笑をうかべたのだった。
そして・・・計画の当日を迎える。
カカシ達が出かけた気配を確認し、たっぷりと時間を置いてから、ナルトはむくりと起きあがる。
「・・・シカ。」
「準備はできてるぜ。」
上に向かって声をかければ、すぐに返答が降ってくる。
「じゃあ、手筈通りに。」
「りょーかい。」
短く言葉を交わし、互いにやるべき事をこなすことにする。
慌てて起きたフリをし、先に行ったというカカシ達を追いかける。その間、ほんの数分。
森を突っ切り、橋の方へと急ごうとしたその時、木の幹についた刀傷や、倒れている猪を発見して、ナルトは眉を顰めた。
「イナリん家に向かってる・・・ったく・・・ガトーも余計なことをしてくれるよな。」
引き返すことにしたナルトは、飛雷神の術で一気に自分達が寝室に使っていた客間まで戻る。
「きゃぁあああ!!」
「母ちゃん!!」
皿やガラス窓が割れる音、そして、椅子が倒れる音が聞こえてくる。相当、暴れ回っているらしいその音に、ナルトは眉を顰める。
「・・・素人相手に、容赦無しかよ。・・・じゃあ、こっちも手加減してやる義理はないよな。」
やれやれ、とナルトが2人の侍の相手をしようと立ち上がった時だった。
「待てェ!母ちゃんから、離れろ!」
イナリが叫んで、2人の侍に突っ込んでいった。
侍達は余裕の表情でそれをかわし、腰の太刀に手をかけた。
「イナリ!」
ツナミの絶叫が響いた。切り裂かれたイナリの身体が、カラカラと音を立てて床に転がる。
「・・・・・・木?・・・か、変わり身の術!?」
「イナリ!遅くなって悪かったな!・・・ヒーローってのは、遅れて登場するもんなんだってばよ。」
ニヤリと笑ったナルトは、抱えていたイナリの頭をガシガシと撫でた。
「よく頑張ったな、お前があいつらの意識をひきつけてくれたおかげで、母ちゃんを助けられたぞ。」
完全に無視されている状態の侍達は、いらだって頭に血を上らせ、ナルトに向かって居合の構えで間合いを詰めてきた。
そして、その瞬間、ナルトは手裏剣を放った。
「は、それがどーした!」
得意げにその手裏剣を太刀で打ち払った侍達の背後で、愉悦の混じった声が聞こえる。
「クク・・・バーカ。」
その声と共に、侍達は背後から襲いかかったナルトの影分身に、蹴り倒されていた。
後頭部を蹴られ、顔面を強かに床に打ち付けた侍達は、悶絶したまま、気を失った。
「・・・よし、じゃあ、キッチリ縛っておくってばよ!」
ニッと笑ったナルトはどこからか縄を取り出して、2人を念入りに縛り上げた。
「ナルトの兄ちゃん。・・・俺ッ・・・。」
「ここは、イナリに任せて大丈夫だな?・・・後は、頼んだぜ。」
「!・・・うん!!」
フ、と笑ったナルトは、イナリに背を向け、再び橋へと向かったのだった。
時は遡り、ナルトが侍達を相手にしていた頃、カカシ達一行は、橋の工事現場へと到着していた。
「(・・・鋭裏は、あの森の方。で、イタチと鬼鮫は、ん~?どこかなぁ~・・・ま、イイでしょ。後は・・・)サスケ、準備は大丈夫か?」
「・・・ああ・・・いつでもいけるぜ。」
そう言ったサスケに、カカシは頷いて見せた。
「よし・・・やれ、サスケ。」
サスケは素早く印を組み、橋周辺に幻術をかけた。
脇を見れば、サクラもタズナも幻術にかかった様子で、ワタワタとしている。おそらく、サクラ達の中では、再不斬達が現れて、カカシやサスケと闘っているのだろう。
「・・・さてと、ナルトの到着を待ちますかぁ・・・。」
のんびりとそう言ったカカシに、サスケは頷く。
「ああ・・・それにしても、ガトーをおびき寄せるって・・・どうやって?」
「その辺りはイタチや鬼鮫に任せてるからねェ・・・ま、情報の操作なんてものはお得意だろうし、いろいろ方法はあるんでしょ。」
「・・・そうそう。イタチ君に任せとけば、ガトーを連れて来てくれるよ。・・・あとは、目的の連中をあぶり出すだけだ。」
不意に、声が頭上から降ってきて、サスケとカカシは視線をあげた。そこには、ニッコリと笑ったナルトが欄干の上に立っていた。
「ナルト、遅かったな。」
「うん。ガトーの手下が、変に動いてたんだよねぇ。それを始末して回ってたんだよ。」
ナルトがそう答えると、カカシはニヤリと笑った。
「お。じゃあ、イタチ達が動き出したのかな?」
「・・・あ、そういうことか。」
ポン、とナルトが手を打つ。
「で、ガトー達をおびき寄せて、倒すのはイイとして、目的の連中って、どうやってあぶり出すんだ?」
サスケが首を傾げると、ナルトは、ああ、と声をあげた。
「そこらへん、サスケには説明してなかったな。・・・再不斬が言ってたんだ。ガトーに接触してきた奴は、ガトーの手下になりすましているらしい。」
「・・・・・・それを、早く言えよ。ったく。」
呆れた様子のサスケにナルトは苦笑をうかべた。
「あはは・・・ごめーん・・・ってばよ。」
一瞬の気の緩みだった。
「ナルッ!!!」
鋭裏の鋭い叫び声に、ナルト達は、一斉にその場から跳び退く。
直後、大量のクナイがそこへ降り注ぐ。
「・・・あっぶねぇ。」
サスケが冷や汗をかく脇で、ナルトは眉根を寄せた。
「・・・油断してたとはいえ、全然、殺気を感じなかった。」
「ナルト、気をつけて。1人とは限らない。」
「・・・わかってるよ、カカシ君。」
目を細めたナルトは、ナルトの危機に飛び出してきた鋭裏に向かって指示を飛ばした。
「鋭裏!・・・再不斬と白を守れ!」
「わかった。」
短く答え、鋭裏は黒神の力を借り、再不斬達と共に気配を消す。これで、相手にも見つからずに済むだろう。ホッと胸を撫で下ろし、ナルトは、気配を探った。
未だ、幻術にかかった様子のサクラやタズナ、そして・・・海側からやって来たのは、ガトーとその手下達。
どうやら、しびれを切らしてやって来たようだが、幻術にハマっているらしく、こちらに意識を向けることはしない。
「・・・おびき寄せたはいいけど、あれだけいると、1人1人始末するのが面倒だねェ。」
カカシが苦笑いをうかべる。
「1人1人倒していけば、どいつが、さっきの攻撃をしてきたか、わかるよ。」
冷静にそう言ったナルトは、サスケに視線を向ける。
「サスケは幻術を維持することに集中して。お前には、一切触れさせないから。」
「あ、ああ。」
頷くサスケに笑みを向け、ナルトはカカシの隣に立つ。
「カカシ君、気絶させても良いけど、喋れなくなるような攻撃は×だよ。」
「わかってるよー・・・コソコソと動いている連中の尻尾を掴まないといけないからねェ。」
視線すらも合わせず言葉を交わし、次の瞬間、ナルトとカカシはガトーの手下達を手当たり次第に気絶させていく。
先にガトーのもとへとたどり着いたカカシが、雷切でその胸を貫くと、海へと放り投げる。
「ま、因果応報って奴だよ。ガトー・・・お前は、あまりにも、人を傷つけ過ぎた。」
ガトーが沈んでいった海を見つめ、そうポツリと呟くと、カカシは後ろを振り向いた。
「!」
そして、有り得ない光景に絶句した。
ガトーの手下と思われる男1人の攻撃に、ナルトが圧されていたのだ。
「ナルト!」
「っ・・・お前がッ!」
隙のない身のこなし、そして、間断なく繰り出される斬撃。間違いなく他のガトーの手下達とは格が違う。
「鬼人再不斬と血継限界の童を手に入れろ、とのご命令だったが・・・思わぬ拾いものだ。まさか、“うずまきナルト”がここにいるとは。」
ニィ、と笑った男は、ガシッとナルトの腕を掴んだ。
「印を組ませなければ、俺の方がスピードは勝る。・・・樹様のお墨付きだ。」
「た、つきッ!?・・・やっぱり、お前達は!!」
“樹”その名を聞いて動揺したナルトは、男の手から逃れようともがく。
「逃がさない。お前は“あの方”のもとへと連れて行く。」
「放せッ!!」
ぶわり、とナルトのチャクラが膨らみ出す。通常のチャクラ質ではなかった。
「しまった、九尾が!」
手出しできずにオロオロしていたカカシが、さぁ、と青褪める。
ここで九尾を出せば、橋が壊れてしまう。波の国の希望が消えてしまう。それだけは、ナルトにさせてはいけなかった。
「ナルト!しっかりと気を保て!!九尾に身を任せるな!!」
カカシが叫ぶ。が、その声はナルトに届かない。
「っ、このチャクラ・・・クソっ。」
男もさすがにそのチャクラに圧され、ナルトの腕を放してしまう。
「あ゛ぁ゛ッ!」
苦しそうに声をあげるナルトをどうすることもできず、カカシはグッと拳を握りしめた。
「・・・ナルトッ!!」
凄まじいチャクラの放出に、幻術が歪みだす。
「マズイ・・・このままじゃ。」
サスケが苦しげに呟く。
「大丈夫。そのまま、続けろ。サスケ。」
「!?・・・兄貴?」
「俺が、フォローする。・・・いいな。絶対、幻術を解くな。」
「・・・あ、ああ。」
頷くサスケに、イタチはニコリと笑い、サスケの背後から腕を伸ばし、その手を握り締めた。
「あと少し、保てば良い。・・・ナルト君の相方が動いてるからな。」
「・・・鋭裏か。わかった。」
サスケは頷いて、慎重に幻術を二重、三重にかけていった。
そして、チャクラを未だ放出しているナルト。徐々に、そのチャクラが尻尾の形になっていく。
「マズイ・・・一気に九尾化したら・・・!」
焦るカカシの脇に、トン、と気配なく降り立った者がいた。
「カカシさん、俺がナルを止めます。だから、あっちのヤツを仕留めて下さい。情報云々言ってる場合じゃねぇッスから。」
「鋭裏!・・・あ、ああ。わかった。」
カカシが頷いたのとほぼ同時に鋭裏は飛び出し、ナルトの背後を取る。そして、そっとその両目を手で塞いだ。
「・・・ナル、もう、イイ。」
耳元で囁く。
黒神の力は九尾には劣る。だが、九尾は完全体ではないうえに、ナルト自身を案じて力をセーブしているため、黒神の力でも充分に止めることができる。
「・・・大丈夫、落ち着け。ナル。」
視界が遮られ、鋭裏の声が耳元で響く。ただそれだけで、ナルトの身体から余計な力が抜けた。それを確認した鋭裏は目を細めた。
「よし・・・九尾、お前も落ち着け・・・ナルは俺が守る。絶対に。」
ナルトに巣食う尾獣にそう告げれば、威嚇するように放出していたチャクラがピタリと止まった。
その途端、グラリとナルトの身体が傾いで、鋭裏は慌ててその身体を支えた。
「っと。・・・危ねぇー・・・。」
「さっすが、鋭裏。」
ヘラリ、と笑ったカカシの手は血に濡れている。恐らく、ナルトに注視していた男の隙をついて、雷切でその命を奪ったのだろう。
「・・・奴は?」
「ん?・・・海に沈めたよ。一般人もいるし、見せられないでしょ。」
カカシが顎をしゃくる。そちらを見れば、やはり幻覚を見ているのだろうか、イナリ率いる人々が各々武装して、こちらに加勢しようとしていた。
「・・・ナルホドな。・・・良し、じゃあ、仕上げだな。」
鋭裏はそう言って黒神のチャクラを使い、分身を2体作る。
「それが、例の消えない分身?」
カカシの問いに頷いて、鋭裏はその2体をボロボロになった再不斬と白に変化させる。
「よし、じゃあ、死んだふり、な。」
そう言って倒れさせると、鋭裏はナルトに喝を入れる。
「しっかりしろ!ナル!!」
「ッ!」
パチリ、と目を開けたナルトは深く息を吐いた。
「・・・ごめん。樹の名前を聞いて、動揺しすぎだよな、俺・・・。」
「とにかく、この場を収めるぞ。話は後だ。」
「・・・・・・うん。」
ナルトは素直に頷き、鋭裏から離れた。
「イタチ君、サスケ、幻術を解いて。」
2人はナルトの指示に頷き、徐々に幻術を解いていく。そして、その幻術と現実に違いが無いように偽装を始める。イタチと鋭裏は森の方に戻り、カカシは再不斬に変化している分身の傍にしゃがみ、ナルトは、クナイを握り締めて、白に変化している分身の前に立つ。サスケは幻術で見せていた通りの姿に変化して、その場に倒れ込んだ。
パチン、と膜が弾けるような感覚と共に、全ての幻術が解かれた。
「サスケ君!」
泣き叫ぶサクラの声に、サスケは目を開いた。
「・・・サクラ・・・。」
かすれた声で名を呼べば、サクラの目が真ん丸く見開かれ、その目に大粒の涙があふれた。
「サスケ君!うわぁあん!!」
「サクラ、ナルトは?それに、あのお面のヤローは・・・?」
サクラの向こうにいるタズナからの温かい視線に気まずさを感じ、サスケは起きあがりながらそう訊ねた。
もちろん、無事なのはわかっているが、ちゃんとサクラ達に自分の思い通りの幻術がかかっていたか確認するためだった。
「ナルトは無事よ。・・・それから、あのお面の子は死んだわ。」
「・・・・・・ナルトがやったのか?」
「ううん。再不斬を庇って・・・先生に・・・。」
「(とりあえず、成功だな)・・・そうか。」
頷いたサスケを見て、サクラは涙をぬぐってナルトに視線を向けた。
「ナルトぉ~!サスケ君は、無事よぉ~!!!」
その声に振り返ったナルトは、起きあがったサスケに意味ありげな視線を送ってから、わずかに笑みをうかべた。
「・・・これで、波の国の方はひと段落ついたね。」
「ああ。・・・残りの問題は、木ノ葉に帰ってからだね。」
こそり、とナルトが言えば、向かい側にしゃがんでいたカカシがそう答える。
「・・・嫌な予感がする・・・今度、樹が介入してきたら、俺・・・どうしよう。」
「だーいじょーぶ!・・・俺達がいるでしょ!・・・それに、お前のパートナーを信じろ。お前を必ず、守ってくれるさ。」
「・・・・・・うん。」
頷いたナルトの頬がわずかに赤らんでいたのを見ないふりをし、カカシはその頭をポンポン、と撫でた。
それから2週間が過ぎた。
タズナの橋は完成し、街は再び活気を取り戻しつつあった。悲しみを乗り越えた人々の表情は明るい。
そして、ナルト達が里に戻る日がやってきた。
「ナルトの兄ちゃん。」
見送りに立つイナリは今にも泣きそうな顔で、ナルトを見つめてきた。
「・・・イナリ、もう、お前は弱虫なんかじゃない。英雄だったお前の父ちゃんの、自慢の息子だってばよ!」
ニカリと笑ったナルトに、イナリはコクコクと頷き、そして、ナルト達が背を向けた瞬間、ボロボロと泣き出してしまう。
その気配を背中で感じながら、ナルトも淋しい気持ちがこみ上げてくる。
イナリはどこか昔の自分に似ていた。だから、その心を救ってやりたかった。それが叶って満足だというのに、淋しい。
「ナルト。」
ポンポン、と頭を撫でてくるカカシの手が心地良くて、しばしその感触を享受したのだった。
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・最年少暗部シリーズをお読みになりましたか?(大前提ですよ?)
・スレシカスレナルです!
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以上、同意できる方のみ↓へ・・・
その夜、サクラが寝てしまったのを確認したナルトは、サスケを伴って、森へと向かう。
「・・・ナルト君、サスケ。」
「兄貴!?・・・来てたのか。」
ギョッとするサスケ。それを見て、イタチは穏やかな笑みをうかべる。
「久しぶりだな、サスケ。元気にしていたか?」
「あ、ああ。・・・まぁ、それなりに。」
「サスケってば、クールに決めててさ、とっつきにくいったら、ありゃしない。」
「な、ナルト///・・・ッ!!」
慌てるサスケに、ナルトはクツクツと笑う。
「そうか。まあ、その程度のカモフラージュは必要だろう。・・・それよりも、サスケ。」
「///・・・なんだよ。」
「・・・これから少し騒ぎになる。お前がどの程度強くなったか、見させて貰うぞ。」
「・・・ああ。」
頷いたサスケを確認し、イタチはフ、と笑う。
「では、ナルト君、計画通りに。」
「りょーかい。・・・よし、じゃあ、サスケは幻術係ね。」
「・・・・・・は!?」
「は!?じゃなくて、幻術係。・・・お前、幻術の練習してただろ?瞳術だけに頼るなってイタチ君に言われてから、さ。」
「だからって、いきなり幻術係と言われて、わかるか!!・・・ったく、おまえ、説明をはしょりすぎだ。・・・俺はシカマルじゃねぇんだからな。」
「・・・あ~、いつもの癖でつい。ごめん。・・・というわけで、幻術係。」
「~~ッ!!だから!ちゃんと説明しろッ!!」
サスケが半ギレ状態で叫べば、ナルトは肩を震わせ、イジメすぎたかなぁ、と心の中でボヤキながら、事情を説明する。
「・・・ったく、そういうことかよ。・・・しょうがねぇな。幻術で、サクラやおっさん達、あと、ガトーの手下どもに再不斬や白と闘っているように見せかけりゃいいんだろ?」
「そ。というわけだから、よろしく。」
「・・・・・・はぁ。わかった。」
呆れたようにナルトを見つめ、サスケは不満げな表情をうかべながらも了承した。
「・・・で、ガトー達をおびき寄せるのは、イタチ君達に任せるから。」
「ああ、わかった。」
「・・・“暁”の方はイイのかよ?」
今回の件に協力するらしいイタチの方を見てサスケが言えば、イタチはひょい、と肩を竦める。
「まぁ、“暁”としても、今回の件が落ち着いてくれないと、少し困るのでな。・・・それに“暁”自体、それ程干渉は強くない。抜け忍ばかりだからな。」
「・・・なるほど。まぁ、兄貴がいいと言うのなら構わないけどな。」
「・・・よしっ!じゃあ、決定だってばよぅ!」
ガッツポーズを決めて、ドベの仮面をつけている時のように言ったナルトに、サスケとイタチは互いに顔を見合わせて、苦笑をうかべたのだった。
そして・・・計画の当日を迎える。
カカシ達が出かけた気配を確認し、たっぷりと時間を置いてから、ナルトはむくりと起きあがる。
「・・・シカ。」
「準備はできてるぜ。」
上に向かって声をかければ、すぐに返答が降ってくる。
「じゃあ、手筈通りに。」
「りょーかい。」
短く言葉を交わし、互いにやるべき事をこなすことにする。
慌てて起きたフリをし、先に行ったというカカシ達を追いかける。その間、ほんの数分。
森を突っ切り、橋の方へと急ごうとしたその時、木の幹についた刀傷や、倒れている猪を発見して、ナルトは眉を顰めた。
「イナリん家に向かってる・・・ったく・・・ガトーも余計なことをしてくれるよな。」
引き返すことにしたナルトは、飛雷神の術で一気に自分達が寝室に使っていた客間まで戻る。
「きゃぁあああ!!」
「母ちゃん!!」
皿やガラス窓が割れる音、そして、椅子が倒れる音が聞こえてくる。相当、暴れ回っているらしいその音に、ナルトは眉を顰める。
「・・・素人相手に、容赦無しかよ。・・・じゃあ、こっちも手加減してやる義理はないよな。」
やれやれ、とナルトが2人の侍の相手をしようと立ち上がった時だった。
「待てェ!母ちゃんから、離れろ!」
イナリが叫んで、2人の侍に突っ込んでいった。
侍達は余裕の表情でそれをかわし、腰の太刀に手をかけた。
「イナリ!」
ツナミの絶叫が響いた。切り裂かれたイナリの身体が、カラカラと音を立てて床に転がる。
「・・・・・・木?・・・か、変わり身の術!?」
「イナリ!遅くなって悪かったな!・・・ヒーローってのは、遅れて登場するもんなんだってばよ。」
ニヤリと笑ったナルトは、抱えていたイナリの頭をガシガシと撫でた。
「よく頑張ったな、お前があいつらの意識をひきつけてくれたおかげで、母ちゃんを助けられたぞ。」
完全に無視されている状態の侍達は、いらだって頭に血を上らせ、ナルトに向かって居合の構えで間合いを詰めてきた。
そして、その瞬間、ナルトは手裏剣を放った。
「は、それがどーした!」
得意げにその手裏剣を太刀で打ち払った侍達の背後で、愉悦の混じった声が聞こえる。
「クク・・・バーカ。」
その声と共に、侍達は背後から襲いかかったナルトの影分身に、蹴り倒されていた。
後頭部を蹴られ、顔面を強かに床に打ち付けた侍達は、悶絶したまま、気を失った。
「・・・よし、じゃあ、キッチリ縛っておくってばよ!」
ニッと笑ったナルトはどこからか縄を取り出して、2人を念入りに縛り上げた。
「ナルトの兄ちゃん。・・・俺ッ・・・。」
「ここは、イナリに任せて大丈夫だな?・・・後は、頼んだぜ。」
「!・・・うん!!」
フ、と笑ったナルトは、イナリに背を向け、再び橋へと向かったのだった。
時は遡り、ナルトが侍達を相手にしていた頃、カカシ達一行は、橋の工事現場へと到着していた。
「(・・・鋭裏は、あの森の方。で、イタチと鬼鮫は、ん~?どこかなぁ~・・・ま、イイでしょ。後は・・・)サスケ、準備は大丈夫か?」
「・・・ああ・・・いつでもいけるぜ。」
そう言ったサスケに、カカシは頷いて見せた。
「よし・・・やれ、サスケ。」
サスケは素早く印を組み、橋周辺に幻術をかけた。
脇を見れば、サクラもタズナも幻術にかかった様子で、ワタワタとしている。おそらく、サクラ達の中では、再不斬達が現れて、カカシやサスケと闘っているのだろう。
「・・・さてと、ナルトの到着を待ちますかぁ・・・。」
のんびりとそう言ったカカシに、サスケは頷く。
「ああ・・・それにしても、ガトーをおびき寄せるって・・・どうやって?」
「その辺りはイタチや鬼鮫に任せてるからねェ・・・ま、情報の操作なんてものはお得意だろうし、いろいろ方法はあるんでしょ。」
「・・・そうそう。イタチ君に任せとけば、ガトーを連れて来てくれるよ。・・・あとは、目的の連中をあぶり出すだけだ。」
不意に、声が頭上から降ってきて、サスケとカカシは視線をあげた。そこには、ニッコリと笑ったナルトが欄干の上に立っていた。
「ナルト、遅かったな。」
「うん。ガトーの手下が、変に動いてたんだよねぇ。それを始末して回ってたんだよ。」
ナルトがそう答えると、カカシはニヤリと笑った。
「お。じゃあ、イタチ達が動き出したのかな?」
「・・・あ、そういうことか。」
ポン、とナルトが手を打つ。
「で、ガトー達をおびき寄せて、倒すのはイイとして、目的の連中って、どうやってあぶり出すんだ?」
サスケが首を傾げると、ナルトは、ああ、と声をあげた。
「そこらへん、サスケには説明してなかったな。・・・再不斬が言ってたんだ。ガトーに接触してきた奴は、ガトーの手下になりすましているらしい。」
「・・・・・・それを、早く言えよ。ったく。」
呆れた様子のサスケにナルトは苦笑をうかべた。
「あはは・・・ごめーん・・・ってばよ。」
一瞬の気の緩みだった。
「ナルッ!!!」
鋭裏の鋭い叫び声に、ナルト達は、一斉にその場から跳び退く。
直後、大量のクナイがそこへ降り注ぐ。
「・・・あっぶねぇ。」
サスケが冷や汗をかく脇で、ナルトは眉根を寄せた。
「・・・油断してたとはいえ、全然、殺気を感じなかった。」
「ナルト、気をつけて。1人とは限らない。」
「・・・わかってるよ、カカシ君。」
目を細めたナルトは、ナルトの危機に飛び出してきた鋭裏に向かって指示を飛ばした。
「鋭裏!・・・再不斬と白を守れ!」
「わかった。」
短く答え、鋭裏は黒神の力を借り、再不斬達と共に気配を消す。これで、相手にも見つからずに済むだろう。ホッと胸を撫で下ろし、ナルトは、気配を探った。
未だ、幻術にかかった様子のサクラやタズナ、そして・・・海側からやって来たのは、ガトーとその手下達。
どうやら、しびれを切らしてやって来たようだが、幻術にハマっているらしく、こちらに意識を向けることはしない。
「・・・おびき寄せたはいいけど、あれだけいると、1人1人始末するのが面倒だねェ。」
カカシが苦笑いをうかべる。
「1人1人倒していけば、どいつが、さっきの攻撃をしてきたか、わかるよ。」
冷静にそう言ったナルトは、サスケに視線を向ける。
「サスケは幻術を維持することに集中して。お前には、一切触れさせないから。」
「あ、ああ。」
頷くサスケに笑みを向け、ナルトはカカシの隣に立つ。
「カカシ君、気絶させても良いけど、喋れなくなるような攻撃は×だよ。」
「わかってるよー・・・コソコソと動いている連中の尻尾を掴まないといけないからねェ。」
視線すらも合わせず言葉を交わし、次の瞬間、ナルトとカカシはガトーの手下達を手当たり次第に気絶させていく。
先にガトーのもとへとたどり着いたカカシが、雷切でその胸を貫くと、海へと放り投げる。
「ま、因果応報って奴だよ。ガトー・・・お前は、あまりにも、人を傷つけ過ぎた。」
ガトーが沈んでいった海を見つめ、そうポツリと呟くと、カカシは後ろを振り向いた。
「!」
そして、有り得ない光景に絶句した。
ガトーの手下と思われる男1人の攻撃に、ナルトが圧されていたのだ。
「ナルト!」
「っ・・・お前がッ!」
隙のない身のこなし、そして、間断なく繰り出される斬撃。間違いなく他のガトーの手下達とは格が違う。
「鬼人再不斬と血継限界の童を手に入れろ、とのご命令だったが・・・思わぬ拾いものだ。まさか、“うずまきナルト”がここにいるとは。」
ニィ、と笑った男は、ガシッとナルトの腕を掴んだ。
「印を組ませなければ、俺の方がスピードは勝る。・・・樹様のお墨付きだ。」
「た、つきッ!?・・・やっぱり、お前達は!!」
“樹”その名を聞いて動揺したナルトは、男の手から逃れようともがく。
「逃がさない。お前は“あの方”のもとへと連れて行く。」
「放せッ!!」
ぶわり、とナルトのチャクラが膨らみ出す。通常のチャクラ質ではなかった。
「しまった、九尾が!」
手出しできずにオロオロしていたカカシが、さぁ、と青褪める。
ここで九尾を出せば、橋が壊れてしまう。波の国の希望が消えてしまう。それだけは、ナルトにさせてはいけなかった。
「ナルト!しっかりと気を保て!!九尾に身を任せるな!!」
カカシが叫ぶ。が、その声はナルトに届かない。
「っ、このチャクラ・・・クソっ。」
男もさすがにそのチャクラに圧され、ナルトの腕を放してしまう。
「あ゛ぁ゛ッ!」
苦しそうに声をあげるナルトをどうすることもできず、カカシはグッと拳を握りしめた。
「・・・ナルトッ!!」
凄まじいチャクラの放出に、幻術が歪みだす。
「マズイ・・・このままじゃ。」
サスケが苦しげに呟く。
「大丈夫。そのまま、続けろ。サスケ。」
「!?・・・兄貴?」
「俺が、フォローする。・・・いいな。絶対、幻術を解くな。」
「・・・あ、ああ。」
頷くサスケに、イタチはニコリと笑い、サスケの背後から腕を伸ばし、その手を握り締めた。
「あと少し、保てば良い。・・・ナルト君の相方が動いてるからな。」
「・・・鋭裏か。わかった。」
サスケは頷いて、慎重に幻術を二重、三重にかけていった。
そして、チャクラを未だ放出しているナルト。徐々に、そのチャクラが尻尾の形になっていく。
「マズイ・・・一気に九尾化したら・・・!」
焦るカカシの脇に、トン、と気配なく降り立った者がいた。
「カカシさん、俺がナルを止めます。だから、あっちのヤツを仕留めて下さい。情報云々言ってる場合じゃねぇッスから。」
「鋭裏!・・・あ、ああ。わかった。」
カカシが頷いたのとほぼ同時に鋭裏は飛び出し、ナルトの背後を取る。そして、そっとその両目を手で塞いだ。
「・・・ナル、もう、イイ。」
耳元で囁く。
黒神の力は九尾には劣る。だが、九尾は完全体ではないうえに、ナルト自身を案じて力をセーブしているため、黒神の力でも充分に止めることができる。
「・・・大丈夫、落ち着け。ナル。」
視界が遮られ、鋭裏の声が耳元で響く。ただそれだけで、ナルトの身体から余計な力が抜けた。それを確認した鋭裏は目を細めた。
「よし・・・九尾、お前も落ち着け・・・ナルは俺が守る。絶対に。」
ナルトに巣食う尾獣にそう告げれば、威嚇するように放出していたチャクラがピタリと止まった。
その途端、グラリとナルトの身体が傾いで、鋭裏は慌ててその身体を支えた。
「っと。・・・危ねぇー・・・。」
「さっすが、鋭裏。」
ヘラリ、と笑ったカカシの手は血に濡れている。恐らく、ナルトに注視していた男の隙をついて、雷切でその命を奪ったのだろう。
「・・・奴は?」
「ん?・・・海に沈めたよ。一般人もいるし、見せられないでしょ。」
カカシが顎をしゃくる。そちらを見れば、やはり幻覚を見ているのだろうか、イナリ率いる人々が各々武装して、こちらに加勢しようとしていた。
「・・・ナルホドな。・・・良し、じゃあ、仕上げだな。」
鋭裏はそう言って黒神のチャクラを使い、分身を2体作る。
「それが、例の消えない分身?」
カカシの問いに頷いて、鋭裏はその2体をボロボロになった再不斬と白に変化させる。
「よし、じゃあ、死んだふり、な。」
そう言って倒れさせると、鋭裏はナルトに喝を入れる。
「しっかりしろ!ナル!!」
「ッ!」
パチリ、と目を開けたナルトは深く息を吐いた。
「・・・ごめん。樹の名前を聞いて、動揺しすぎだよな、俺・・・。」
「とにかく、この場を収めるぞ。話は後だ。」
「・・・・・・うん。」
ナルトは素直に頷き、鋭裏から離れた。
「イタチ君、サスケ、幻術を解いて。」
2人はナルトの指示に頷き、徐々に幻術を解いていく。そして、その幻術と現実に違いが無いように偽装を始める。イタチと鋭裏は森の方に戻り、カカシは再不斬に変化している分身の傍にしゃがみ、ナルトは、クナイを握り締めて、白に変化している分身の前に立つ。サスケは幻術で見せていた通りの姿に変化して、その場に倒れ込んだ。
パチン、と膜が弾けるような感覚と共に、全ての幻術が解かれた。
「サスケ君!」
泣き叫ぶサクラの声に、サスケは目を開いた。
「・・・サクラ・・・。」
かすれた声で名を呼べば、サクラの目が真ん丸く見開かれ、その目に大粒の涙があふれた。
「サスケ君!うわぁあん!!」
「サクラ、ナルトは?それに、あのお面のヤローは・・・?」
サクラの向こうにいるタズナからの温かい視線に気まずさを感じ、サスケは起きあがりながらそう訊ねた。
もちろん、無事なのはわかっているが、ちゃんとサクラ達に自分の思い通りの幻術がかかっていたか確認するためだった。
「ナルトは無事よ。・・・それから、あのお面の子は死んだわ。」
「・・・・・・ナルトがやったのか?」
「ううん。再不斬を庇って・・・先生に・・・。」
「(とりあえず、成功だな)・・・そうか。」
頷いたサスケを見て、サクラは涙をぬぐってナルトに視線を向けた。
「ナルトぉ~!サスケ君は、無事よぉ~!!!」
その声に振り返ったナルトは、起きあがったサスケに意味ありげな視線を送ってから、わずかに笑みをうかべた。
「・・・これで、波の国の方はひと段落ついたね。」
「ああ。・・・残りの問題は、木ノ葉に帰ってからだね。」
こそり、とナルトが言えば、向かい側にしゃがんでいたカカシがそう答える。
「・・・嫌な予感がする・・・今度、樹が介入してきたら、俺・・・どうしよう。」
「だーいじょーぶ!・・・俺達がいるでしょ!・・・それに、お前のパートナーを信じろ。お前を必ず、守ってくれるさ。」
「・・・・・・うん。」
頷いたナルトの頬がわずかに赤らんでいたのを見ないふりをし、カカシはその頭をポンポン、と撫でた。
それから2週間が過ぎた。
タズナの橋は完成し、街は再び活気を取り戻しつつあった。悲しみを乗り越えた人々の表情は明るい。
そして、ナルト達が里に戻る日がやってきた。
「ナルトの兄ちゃん。」
見送りに立つイナリは今にも泣きそうな顔で、ナルトを見つめてきた。
「・・・イナリ、もう、お前は弱虫なんかじゃない。英雄だったお前の父ちゃんの、自慢の息子だってばよ!」
ニカリと笑ったナルトに、イナリはコクコクと頷き、そして、ナルト達が背を向けた瞬間、ボロボロと泣き出してしまう。
その気配を背中で感じながら、ナルトも淋しい気持ちがこみ上げてくる。
イナリはどこか昔の自分に似ていた。だから、その心を救ってやりたかった。それが叶って満足だというのに、淋しい。
「ナルト。」
ポンポン、と頭を撫でてくるカカシの手が心地良くて、しばしその感触を享受したのだった。
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