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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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注意:

※スレたナルトですよ??
※カカスレナル風味ですが、あくまでも保護者的立場です。
※オリジナルキャラー千坐(せんざ)ーが出てきます。彼も保護者です。
※設定の捏造は当たり前です。
※二次創作であることをお忘れなく。


以上、同意できる方のみ↓へ・・・









 そんなこんなで(最年少暗部参照)、暗部に入隊する事になったナルト(御年5歳)。

「で、お前の暗部名はどうする?」

 そのカカシの一言で、ピシリ、とナルトが固まる。

「・・・暗部名?」

「や、さすがに、うずまきナルトじゃ、まずいでしょ。」

 確かにその通りだ。かなりまずい。

「それに、一応、変化もしないと。暗部の中では問題ないけど、正規部隊に引き継ぎするときとか、全滅指定じゃない任務の時とか・・・。ま、姿を晒す事が稀にあるからね。」

 ナルトは、頭を抱える。カカシ達が実名で、しかも、姿もそのままでいるために、そこまで考えていなかったのだ。

「暗部名は火影様につけて貰うとして・・・姿はどうする?」

「う゛~。どうしよ?」

「ナルトはどんなのが良いの?・・・イメージしやすいのが良いでしょ。変化するのはナルトなんだから。」

 カカシが苦笑して、ナルトの頭を撫でる。

「イメージ、かぁ・・・。」

 ナルトは真剣な表情で考えだす。

「カカシさん・・・いくらナル坊でも、5歳児には無理じゃないですか?」

 新人暗部の1人が囁くように言う。

「そう?大丈夫だと思うんだけど。」

 カカシは首を傾げ、ナルトの表情を伺う。

「むー・・・。カカシ君を参考にしようかなぁ。」

「はぁっ!?」

 カカシが素っ頓狂な声をあげる。あまりにも珍しい事に、暗部の詰め所がしーんとなる。

「な・・・ナルト?」

「だって、目の前にモデルがいれば、変化しやすいし。」

 ニコニコと答えるナルトに、ダメとは言えず・・・。

「べ、別に、良いけど・・・。」

「ホント?・・・よーし、じゃあ、髪は銀色でぇ、目は・・・。」

 じーっとカカシを見つめるナルト。だらだらと緊張の汗を流しながら、カカシは固まる。

「黒じゃつまんないし、写輪眼を真似して、赤にしようっと!・・・ねっ!いいでしょ!」

「あぁ・・・ま、良いんじゃない?」

 姿が決まってご満悦なナルトは、変化の印を結ぶ。

「変化!!」

 ぼふんっ

 変化の術、独特の音が鳴って、煙がたちこめる。

「ナル坊?」

 恐る恐る声をかける新人暗部。

「ん。こんなものかな?」

 呟く声は聞き慣れた声ではなく、少し低い。

 しばらくの後、煙が晴れて、ようやく全身を確認する事ができる。

「はぁ~。こりゃスゴイ。」

 ため息混じりに言うのは、千坐。

「えっ・・・ダメ?」

 ことり、と首を傾げる様は幼いままで、しかし、その容姿は、10人中、10人が振り返るほどに美麗だから、なんともアンバランスだ。

「ダメじゃないけど・・・顔はあんまりいじってないんだねぇ。」

 呆然と見つめながら、カカシが言う。

「いじった方が良い?」

「「「いや!そのままで!!!」」」

 見事に暗部達の声がハモった。

「?・・・わかった。じゃ、これでいっか♪」

 ナルトはニコッと笑い、クルッと回ってみせる。

「ん~・・・18歳位に変化して、髪と目の色を変えて、頬の痣を消したのか。」

「ピンポーン!カカシ君、大正解~。」

「よーし、ナルト。姿が決まったなら、この中から好きな面を選びな。」

 千坐が、ごそっと様々な動物を模った面を取り出す。

「へぇ~いっぱいあるんだなぁ。」

 ナルトは興味深そうに見つめ、1つの面に手を伸ばす。

「コレにするっ(*^ー^)ノ」

 そう言って、面をつける。その面は、白狐。

「あぁ、やっぱり、それを選んだか。」

 千坐がそれを見て、ニヤリと笑う。

「それ、特注で作ってもらったんだ。狐の面は今までも無かったからなぁ。・・・お前の事だし、狐は無いのかって聞きそうだったしな。」

「すごぉーい。千坐君、良くわかったねぇ。」

 素直に感心するナルトに、千坐は嬉しそうに答える。

「ナルトは前から言ってたろ?・・・里人達に、九尾を封じられた器の自分を認めさせたいって。」

 千坐の言葉に、ナルトはふわりと微笑む。

「うん。」

 そのキレイな微笑みに、暗部達は、思わず赤面する。

「さ、火影様に見せに行こうね。」

 ナルトの笑顔に免疫のあるカカシが、いち早く正気に戻り、手を差し出す。

「うんッ!!」

 コクンと頷き、ナルトはカカシの手を握り返す。

「じゃ、行ってくるから。」

 赤面したままぼうっとしている同僚達に、ひらひらと手を振ると、カカシはナルトを抱え瞬身の術を使う。

「はっ!カカシ(先輩・さん)!・・・ズルい~!!!」

 一瞬の後に、他の暗部達も正気に返り、カカシの後を追う。




 火影の執務室

「ほぉ~。まるで四代目が帰ってきたようじゃのぅ。」

 ニコニコと三代目が呟く。

「ですよね。俺も、あんまりにもソックリなので、びっくりしましたよ。」

 2人は舐めまわすように、ナルトを見つめる。

「じ、じいさま・・・カカシ君・・・ちょっ、ちょっと・・・( ̄∪ ̄;)」

 さすがに、ナルトが困った表情をうかべると、三代目もカカシも申し訳なさそうに、視線を逸らす。

「スマン、スマン。つい、懐かしくなってのぅ。」

「ははは・・・。」

「ね、それよりさ、じいさま。・・・俺の暗部名を決めて欲しいってば。」

「暗部名か・・・。ふむ、そうじゃのぅ・・・。」

 ナルトがワクワクと三代目の顔を見つめる。

「うむ。・・・蒼藍にしよう。」

「・・・そうらん?」

 ことり、とナルトは首を傾げる。

「そうじゃ。蒼海の蒼に藍色の藍で、蒼藍。」

「・・・ん。良い名前だね。」

 ナルトが微笑んだ、その時。

「「「火影様!!!!」」」

 血相を変えた暗部達が駆けつけてくる。

「な・・・なんじゃ、騒々しい。」

「「「ナルト(ナル坊)の暗部名は!?」」」

 顔を顰める三代目に詰め寄って、暗部達は声を揃えた。

「蒼藍、じゃ。」

 三代目は暗部達にゆっくりと告げる。

「ナルトの瞳の色から思いついたんじゃよ。」

「良い名前ですね。・・・良かったな、ナルト。」

 千坐はにこりと微笑み、ナルトの頭をくしゃりと撫でる。

「うん!これで、俺もちゃんとした暗部の仲間だってば!」

 ナルトはグッと拳を握りしめた。

「ナルトと一緒に任務を行くようになるんだなぁ・・・。や、こんなに早いとは思わなかったよー。」

 クツクツとカカシが笑う。

「よろしくねっ!カカシ君。・・・モチロン皆も!」

「こちらこそ、ヨロシクな、ナルト。」

 カカシが微笑む。そして、他の暗部達も同意するように、頷いた。




 3日後・・・火影執務室

「・・・それでは、任務を言い渡す。」

 ナルトが暗部に入隊して3日後・・・待ちに待った日がやってきた。

 未だに、“心配じゃのぅ・・・”とボヤく三代目を説き伏せ、ようやっと手に入れた任務。

「ランクはS。火の国と水の国の国境付近の砦にて、不穏な動きをしておる忍の目的の調査をしてもらう。・・・目的如何では、全滅指定じゃ。」

 チラッとナルトに視線を送り、不安げな表情をうかべる。

「カカシ、千坐。ナルトが無茶をせぬように、見張っておくのじゃ。」

「じいさま!」

「「御意。」」

「・・・カカシ君。千坐君。」

 責めるように2人を見つめ、ナルトは眉を顰める。

「ナルトに無茶をさせなければよろしいのですよね?」

「じゃ、ナルトが余裕であれば、何をさせても良いという事ですよねぇ?」

 カカシと千坐がニヤリと笑う。

「ま・・・待ちなさい!カカシ、千坐!」

 慌てる三代目に背を向け、ナルト、カカシ、千坐のスリーマンセルは瞬身で消える。




「・・・っぷ。」

 カカシは三代目の慌てた顔を思い出し、思わず吹き出す。

「ほんっとに、じいさまは心配性だなぁ。」

 はぁ、と深いため息をついたのは、ナルト。

「仕方ないさ。・・・ナルトが火影様の前で猫かぶりをしてる間はな。」

「うー・・・だって・・・。」

 千坐がニヤリと笑うと、ナルトが口を尖らせる。

「今更だよねぇ。・・・というか、ナルトの本当の姿を知ったら、火影様はショックで倒れちゃうかもねぇ。」

「うわー。ほんとにそうなりそうで怖いかも・・・。」

 ナルトがさぁーっと顔を青ざめさせる。

「でも、いつかはバレるぞ。・・・いくらナルトに盲目な火影様だって、流石に気づく。そうなる前に自分から話しておいた方が良い。」

 千坐が真剣な表情をして告げると、ナルトは神妙に頷く。

「・・・ん。わかった。・・・この任務が終わったら言う。」

「ま、怒られる時は一緒にね?」

 ニコリとカカシが微笑む。そして、頭を撫でる。

「ん。アリガト、カカシ君。」

「・・・俺も忘れるなよ。ったく・・・カカシはいつも良いとこ取りだな。」

 むっつりと千坐が呟くと、ナルトとカカシはバツが悪そうな表情をうかべる。

「ごめーんね。千坐。」

「忘れてる訳じゃないんだけど・・・ごめんなさい。」

「・・・わかれば、よろしい。」

 うんうん、と頷き、千坐は夜空を見上げる。忍の任務は昼夜を問わないが、やはり暗部の仕事は、闇に紛れる夜の方がやりやすい。

「月が明るいな・・・やりにくいぞ。これは。」

「ん。頑張ろう!」

「ま、何とかなるでしょ。」

 カカシのお気楽な発言に、千坐は眉を顰める。

「カカシ・・・。」

「千坐は速さがある。・・・俺には写輪眼。そして、ナルトには膨大なチャクラと時空間忍術がある。楽勝でしょ。」
 カカシはニッと笑うと、犬の面をつける。それに倣い、ナルトと千坐もそれぞれに面をつける。

「さて、蒼藍の初任務だね。・・・作戦を話すよ?」

 3人は、面をつけた事で仕事モードに入る。コクリと2人が頷くのを見て、カカシは作戦を話し始めた。

「この作戦を成功させるには、蒼藍の動きが鍵になるからね?」

「・・・あぁ。」

 話し終え、カカシは確認するように、面からのぞくその赤い瞳を見つめる。

「よし、とりあえず、潜入から開始する・・・。散!」

 スッと音をたてる事なく、3人は姿を消した。


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