2012/07/13 (Fri) ８．作戦会議in吉原

注意
・完全捏造設定です！
・原作かなり無視しています！
・オリジナルキャラクターがわんさか出ます
・二次創作だということをご理解したうえでお読みください！

以上、同意できる方のみ↓へ・・・

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「いらっしゃい、銀さん」

「おぅ、邪魔するな、日輪」

「邪魔だなんて・・・吉原の救世主が、何言ってるの。貴方達ならいつだって大歓迎よ」

救世主とはまたデカイ話になってるもんだと真選組の面々が思わず口元を引き攣らせる。

「まったく・・・今度は誰を相手にしようというんじゃ？」

「あ、ツッキー！久しぶりネ！」

神楽が満面の笑みをうかべて月詠に抱きつく。

「おはようございます、ツッキーさん」

新八も嬉しそうに挨拶をし、月詠もわずかに笑みをうかべて頷く。

「・・・月詠、その後変わりはねェか？」

「ああ、何事もなく、じゃ。春雨からも一向に誰かが送られてくる気配もないしな」

銀時の問いに、月詠は目を細めて答える。

「・・・ということは、神威の気まぐれは未だ続いてるってワケか」

その名を聞けば、月詠に抱きついていた神楽の表情が曇った。

「・・・ありがたいことだわ。彼がどうして吉原を放っておいてくれているのかはわからないけれど、こうして自由に過ごせていられるのは彼の無関心のおかげね」

「アイツはそんなタマじゃないネ・・・絶対に何かを企んでるアルヨ！」

日輪の感謝にも似た言葉に、神楽が猛烈に反発した。

「神楽ちゃん・・・」

新八が心配そうな表情をうかべる。

「まーまー、神楽。アイツの事はほっとけほっとけ。・・・何かしてきたら対処すりゃイイ話だ。・・・な？」

「・・・アイツが万が一何かしてきたらすぐに言うアル！私が絶対に止めて見せるネ！」

「ええ、その時はお願いね？・・・貴方達がこの吉原を鳳仙の支配から解き放ってくれたのだもの。また何とかしてくれるって信じてる」

「だが、そう何度も悪いことが起こってたまるか、という気持ちじゃ。・・・師匠の時も随分と迷惑をかけてしまった・・・まったく、ぬしは本当に面倒事を背負いこむ男だな、銀時」

「あ～・・・そういう運命なのかねェ・・・」

へらりと笑う銀時に、月詠は呆れたように溜息をついた。

「何か困りごとがあったならわっち等に話せ。出来る限りの協力はする。借りは返させてくれ」

秘かに座敷を貸してほしいなどと言われれば何かあると思って当然だ。銀時がまた厄介事に巻き込まれているのだと直感した月詠はそう告げる。

「いや・・・あ～・・・今回は遠慮しとくわ」

「どうしてじゃ！わっち等の腕が信用ならんと言うのか！！」

「あ～、違う違う・・・そうじゃなくてェ・・・今回は鬼兵隊とかと一緒に動くわけだよ。アイツら春雨と関係持ってるみてェだし、あんまり、オメェらが首突っ込むのも・・・な？」

「鬼兵隊！？・・・そんな連中と手を組んで大丈夫なの？」

日輪が驚いたように訊ねれば、銀時は苦笑した。

「まぁ、一応・・・あそこの頭領は俺の幼馴染なもんで」

「頭領って・・・あの、高杉晋助がぬしの幼馴染！？」

月詠が声をひっくり返らせる。

「あ～・・・そりゃ驚くよなァ・・・晋ちゃん有名人だからねェ」

思わず遠い目をしてしまった銀時に、月詠は眉を顰めた。

「本当に・・・主は何者なんじゃ？」

「え～、しがない万事屋ですぅ・・・」

つい、と視線を月詠から逸らし、銀時はふざけた調子でそう言った。

「・・・ぬしに、借りを作ったままでいろと言うのか、銀時」

今にも怒りだすか泣きだす一歩手前の表情で、月詠は銀時に訊ねる。

「・・・諦めろってェ・・・オメェら吉原の女全員、悪い男に引っかかったと思ってよォ」

「ふふっ・・・そうだよ、月詠。銀さん達に任せとけば全部うまくいったじゃないか。いつか、銀さん達が助けを求めたら、その時に全力で借りを返せばいい」

「あ～・・・今日だってタダで座敷貸してくれって頼んだのはこっちだ。借りを返すなんて考えなくていーんだよ」

日輪の援護に力を得て、銀時は月詠に笑みを向けた。

「・・・ぬしは酷い男じゃ・・・」

銀時の笑顔に負け、とうとう引き下がった月詠が頬をわずかに赤らめて視線を落とす。

「そうそう、俺は酷い男なの・・・わかったら、ホレ、土産だ」

銀時は月詠の手をとり、紙袋を手渡す。かなりの重さに一瞬取り落としそうになる。

何かと中を覗けば、かぶき町名物と銘打った菓子がたくさん詰まっていた。

「何買ったら良いかわかんなくてよ、適当に買ってきたから・・・日輪と晴太と一緒に食ってくれ」

ガシガシと頭を掻きながらそう告げる銀時に、月詠はようやく目元を緩め、笑みをうかべた。

「・・・ああ、ありがとう・・・」





秘かに用意して貰った座敷に案内されると、銀時は苦笑いをうかべた。

「うわァ・・・日輪さん、スゴイ部屋用意してくれましたね」

「いや、こりゃ、月詠の入れ知恵だろ・・・」

新八の言葉に、銀時は訂正を入れる。

おそらく鳳仙が作らせたであろう、密談用の完全防音設備が整っている座敷。

銀時がわざわざ頼むくらいのものであるから、と月詠が口を出したのだろう。

「さすが、ツッキーネ」

「ったく、余計な気ぃ回しやがって・・・」

「だ、大丈夫なのか、銀時」

近藤がオロオロと問う。

「大丈夫って、ああ、金？・・・大丈夫だよ、タダで貸してくれるってさ」

本当は坂本にでも出させようと思っていたのだが、タダで良いと言い張った日輪の言葉に甘えたのだ。

「一体どんなコトすりゃ、救世主なんて呼ばれたり、座敷をタダ借りしたりできんだ？」

土方が呆れたように聞けば、神楽が胸を張った。

「銀ちゃんは吉原を鳳仙ってヤローの支配から救ったアル、だから、吉原の皆が銀ちゃんを救世主だって言うアル！」

「鳳仙って・・・マジかよ・・・」

「・・・ま、俺だけの力じゃないんだけどねぇ」

その名は聞いたことがあったのか、真選組の面々がギョッとする。銀時はそんな４人を見つめて肩を竦めた。

「・・・鳳仙ねェ、どうりで付け狙われるわけだ」

クツクツと笑いながら呟かれた言葉に、銀時はホッと息を吐いた。

「高杉、ちゃんと来たな」

「・・・表で坂田銀時の名前で予約してるっつったら、すげぇ顔でガン見されたぞ」

「そりゃそうだろ。晋ちゃん有名人だし～、銀さんもここじゃ有名人だし～」

「・・・晋ちゃんは止めろ」

「え、じゃあ、チビ助？」

「・・・・・・斬られてェのか？」

気まずさを隠すためか銀時が茶化すと、高杉の眉間のしわが深まる。

「まったく、顔合わせるたびにコレか？晋も銀もいい加減にしとけよ？」

「あ～・・・すんません」

「・・・フン」

高杉と共に来ていたらしい久坂が割って入るように声をかけると、銀時はバツの悪そうな表情をうかべて謝り、高杉はわずかに安堵の表情をうかべて鼻を鳴らした。

「妖刀紅桜、だっけ？・・・お前等、その時何があったんだよ～」

「桂に聞いても、ヤツにしては珍しく曖昧な答えしか返ってこないんだが、そこまでこじれるようなことをしたのか？」

同じく部屋の中に入って来た入江と古田も不思議そうに問うてくる。

「それは・・・そのー・・・えーっと・・・」

「・・・春雨と手を組んで、銀時とヅラを殺そうとしただけだ」

「「「！！」」」

あらん限りに目を見開き、３人が絶句する。

「バカ晋！おまえ、正直に言ってどうすんだよ！！」

「ウルセェ！コイツ等に嘘言ったってすぐにバレんだろうが！！」

小声で銀時が言えば、高杉も小声で言い返す。

「せっかくヅラが誤魔化したってのに・・・！」

銀時がなおも文句を言おうとした時、凄まじい殺気に後ろを振り向いてギョッとした。

「晋・・・そこになおれ」

すらり、と抜刀した久坂が鬼の形相で高杉を睨む。

「げ、玄ちゃん？ス、ストップ！早まったらダメだってェ！」

「銀時こそ、スト～ップ」

「止めるな、銀時」

「ちょ、何言ってんのおまえ等！放せって！！」

慌てて久坂を押さえた銀時だったが、入江と古田に逆に押さえつけられた。

「晋、銀を殺そうとしたって、本当なんだな？」

「・・・・・・ああ」

「違う違う！！春雨と手を組むために俺とヅラの首を差し出すって言っただけで！！」

「余計ダメじゃ～ん」

「ああ、ダメだな」

入江と古田の目が殺気を帯びる。

「うあぁあ！何で言ってんだ俺ェ！！余計に悪化してるぅうううう！」

銀時は止めてくれるように頼もうと、視線を傍観者になっていた面子に向け、一瞬で諦めた。

神楽や新八はそもそも止める気はないようで冷静な表情をうかべており、真選組の面々はこの騒ぎ自体に呆然として（沖田だけは面白そうに）見ていたからだ。

「た、辰馬！！こ、この際ヅラでもイイから、早く来てコイツ等止めてぇえええ！！」

「・・・この際などと言うな、というかヅラじゃない桂だ」

「・・・あっはっはっ、なんじゃ、入った途端に殺伐とした空気じゃの～」

銀時の祈りが通じたのか、桂と坂本が座敷に入って来る。が、イマイチ状況がわかっていないようだった。

「久坂、何事だ？」

「・・・小太郎・・・晋は銀とおまえを殺そうとしたんだな？」

「なんだ、バレたのか。・・・直接ではないが、春雨の連中に俺達の首を差し出すと約束はしたらしい」

桂の言葉に、久坂達の殺気がいや増す。

「が、ヤツ等程度に俺達がやられるワケが無いとそう思っていたのではないか？高杉」

「・・・ヤツ等にやられるようなら、そこまでの人間だったってだけの事だ。それになァ、俺ァ前にも言ったが・・・先生を奪ったこの世界でヘラヘラと笑って暮らしてる連中が許せねェんだよ」

「「「「・・・」」」」

幼馴染達はその言葉に沈黙した。

高杉の世界の中心は、今でも松陽なのだと思い知らされたからだ。

「・・・あんまり、晋助を責めないでやってくれや。先生の事を大事に思い過ぎて暴走してるだけだからさ・・・」

とどめとばかりに銀時が言えば、久坂は溜息をついて刀を鞘に収め、入江と古田は銀時を押さえつけていた腕を放した。

「まったく、宇宙海賊なんぞと手を組むなんて・・・春雨は天導衆とも通じているとの噂だぞ？討幕なんて言ったら、逆に潰されるんじゃないか？」

呆れて久坂が高杉を見れば、高杉は肩を竦める。

「・・・春雨にゃ酔狂なヤローもいるんだよ。それに・・・春雨にいれば“ヤツ”の情報が入るかもしれねェと思った」

高杉はそう言ってから眉間にしわを寄せて続けた。

「まぁ、それよりも早くに銀時の部下が掴んじまったけどな」

「幕府のど真ん中に入り込んでるからねぇ、ウチの夏霧は」

二ヘラ、と銀時が笑う。

「チッ、俺も幕府側に偵察を入れておけばよかったぜ」

「あー、言っとくけどぉ、俺は命じたわけじゃねェよ？実家に帰しただけで・・・後はアイツらが勝手に動いた結果がコレなだけだから」

「フン、相変わらず優秀なこった。【六花】をここまで育て上げたのはテメェだからな、今更命じてねェとか言ってもアイツらはテメェのために命懸けで動くんだろうよ」

高杉の言うことは当たっていた。きっと【六花】の面々は銀時の心の平穏を守るために、命懸けで今回の作戦を遂行するのだろう。

「・・・・・・かもな」

言葉少なに返し、銀時は座敷の中央に座った。

会話が途切れると、桂はその場にいる者達の顔を見回して口を開いた。

「さて、主要な面子は集まったわけだが・・・そろそろ作戦会議を始めることにしよう」

その言葉に、皆の顔が真剣なものに変わった。

「・・・さて、情報を持っている量の都合上、俺がこの会を仕切らせてもらうが構わんか？」

「異議な～し」

桂の確認に、入江が場の空気を和ませるためか明るく声をあげた。

他の面子も反論は無いとばかりに頷く。

「・・・それで、“ヤツ”は萩から帰ってくるのだと言ったな？」

古田が桂に視線を向ける。

「ああ、船を停めるためにターミナルに寄るはずだが・・・いかんせん、そこでは一般人も多すぎる」

「つまり、ターミナルに着く前に航路を予測して叩くしかねェってことだろ？」

土方が言えば、桂は満足げに頷く。

「その通りだ。さすがは真選組の頭脳だな」

「・・・いつもテメェには逃げられてたけどな」

「はっはっは、俺は逃げの小太郎だからな！」

「・・・なんじゃそら」

胸を張って高笑いする桂に、土方はガックリと肩を落とす。

「萩から江戸までの航路か・・・経由地を考えれば、様々に考えられるが・・・」

久坂が言えば、それもそうだと頭脳派を自負する面々が唸り声をあげた。

「・・・ヤツが使うのは最短距離だろ」

そこに、ポツリと銀時が呟きを落とす。

「銀？」

「どうして、そう思うんじゃ？銀時」

高杉と坂本が首を捻る。

「・・・春雨から天導衆に桂と銀髪の侍の話が行って、天導衆がヤツにそれを知らせたらしいぜ。それで江戸に帰ってくることになったみたいだし」

それは、夏霧からの情報だった。城から帰る際に貰った土産の中に紛れ込ませてあったために、見つけるのが遅くなってしまったのだ。

おそらく、城の中で口に出して言うには憚りがあったのだろう。

「じゃあ・・・ヤツが萩から江戸に戻って来るのはただ単に“白夜叉”が見つからなくてというわけじゃなくて・・・」

「そ、向こうも俺を目的にして帰って来るってワケ」

「～～～ッ！！なんでそれを早く言わねェんだ！！」

銀時が軽い調子で言えば、畳を叩いて高杉が叫んだ。

「・・・晋助？」

キョトリ、と目を瞬かせ銀時が首を傾げると、高杉はその胸ぐらを掴んだ。

「どうして、テメェはいつもそうなんだ！！それが一番重要じゃねェか！！ヤツはテメェを殺るつもりで来てるんだぞ！！なんでそんないつも通りみてェなツラしてんだ！！」

「あ、そうかァ・・・向こうも準備万端なわけだ。奇襲ってわけにゃいかねェか」

激昂する高杉を死んだ魚のような目で見つめ、銀時はのんびりと呟いた。

「そうじゃねェッ！！！」

「まぁまぁ、落ち着けって～晋助」

地団太踏みそうな勢いの高杉を、入江が銀時から引き離す。

「十一、けどなァッ！」

「わかってるってェ～・・・でも、銀時に言っても見当外れな答えが返ってくるだけだぞ～？今みたいに」

「そうだな、もう長い付き合いだ。お前だってわかっているだろう？」

「稔麿ッ・・・・・・チッ」

幼馴染みに諭されて、高杉は舌打ちした。

三つ子の魂百までとは言うが、いくら言っても自分の身を大切にしない銀時を腹立たしく思う。

松陽が亡くなって、唯一と言っても良い高杉の泣き所、それが銀時なのだ。

今回のことだって銀時が言い出したのでなければ、いくら六花の作戦があろうとも鬼兵隊だけを動かしていただろう。

銀時をナメているわけではない、銀時が強いことは充分わかっている。だが、心配なのだ。なにせ、相手は春雨の雑魚などではなく、あの男なのだから。

「え？ナニナニ？揃って銀さんはおバカさん発言ですかァ？」

「・・・あはは、そ～ゆ～反応返ってくると思った～。予想通り過ぎて腹立つ」

「まったく、昔から変わらんな、お前は・・・いい加減に俺も堪忍袋の緒が切れそうだ」

「晋が怒るわけだな・・・そこに座れ銀、説教の時間だ」

「あっはっはっ！まっことに、変わっておらんのォ・・・ちっくとばぁ殴らせてくれぇ」

「・・・ハァ、いくら言ってもわからんヤツだな。俺は止めんぞ」

幼馴染み＋αの言葉に、銀時は口元を引き攣らせた。

「え・・・あの、ちょ・・・なんで皆そんなに殺気立ってんの！？」

「わかります、すっごくわかりますソレ。つか、僕にも殴らせろや、天パ」

「ったく、しょーがねー天パアル。手加減０％でぶん殴るのと全力１００％でぶん殴るのどっちが良いアルか？」

「エエッ、新八くんと神楽ちゃんまでッ！？・・・つか、神楽ちゃん！？それどっちも手加減なしだからね！！銀さんの選択権無しですか！？」

更には子ども達までそんなことを言い出して、銀時は焦ったように周りを見回す。

「旦那ァ、愛されてやすねィ」

視線があった沖田に、ニヤリと笑われる。

「どこが！？」

「・・・ハァ、自覚なしかよ。俺より質がワリィな」

「あ～、副長は自覚があったんですね～」

「トシも大概無茶をするが、銀時ほどじゃないよなァ」

未だになぜ皆が怒っているのかわからない様子の銀時に、土方は溜息をつき、山崎は苦笑いをうかべる。そして、近藤から呆れた視線を向けられた。

「ちょ、誰か説明して・・・！」

そこで、一番最初に怒りだした高杉に銀時の視線が戻る。

「・・・・・・心配してるこっちの身にもなりやがれ、このクソ天パ。攘夷戦争の時から自分を大切にしろって耳にたこができるくれェに言われてんだろうが。何でもかんでも１人で背負いこみやがって」

いつだって仲間を守るために率先して先陣を切って行く銀時に、時には鉄拳を振るいながら幼馴染みが言い聞かせて来たというのにまったく理解されていないとはいかがなものか。

「あ・・・」

ようやく思い至ったのか、銀時はへにゃりと力無い笑みをうかべた。

「銀、皆にごめんなさいは？」

久坂が苦笑をうかべながら言うと、銀時は困ったように眉を寄せながらも頭を下げた。

「ワリィ・・・つい、癖で」

「・・・癖かよ」

「悪癖ってのは治りにくいみたいだね～」

謝る銀時に高杉が溜息交じりにツッコミを入れ、入江が呆れたように肩を竦めたのだった。


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