Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・W副長設定です!
・カップリングはありません
・完全捏造です
・二次創作だということをご理解したうえでお読みください!
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「・・・おのれェ~・・・坂本ォおお~・・・抜け駆けしおってェええ~」
ギリギリと歯ぎしりして悔しがる長髪の男。
「まァ、落ち着けよ。・・・後でたっぷり事情を聞いてやろうじゃねェか」
そんな長髪の男を宥めながらどす黒い笑みをうかべる隻眼の男。
もうおわかりだろうが長髪の男は桂小太郎、隻眼の男は高杉晋助である。
そして今現在、その二人は真選組が見下ろせる銭湯の屋根に登って、双眼鏡片手に先程のように会話していたりする。
なぜその状況になったかというと、坂本を呼び出して問い詰めたものの商談相手を口にしなかった彼を怪しんで、別れるときにこっそり発信器型盗聴器を仕込んで後を追った桂。
その桂と交渉をするために江戸にやってきていた高杉がバッタリと再会し、共に坂本の後を追ううちに真選組の屯所へと入っていったため、慌てて近くの銭湯の屋根に登り盗聴するための受信機をオンにした。
ちなみに二人の持つ双眼鏡は、桂の追跡セット(お道具袋っぽいヤツ)に入っていたものだ。
というわけで現在に至るのだが、感度良好の受信機から聞こえてくる会話は聞き捨てならないものばかりだった。
【・・・あっはっは!わしは金時に堂々と会えるんならなんでもやるちや!・・・それに“銀時”を困らせちょる連中の情報を渡すがやき、抵抗はないぜよ】
「辰馬の野郎・・・」
開き直りもいい所だと高杉が溜息をもらしたときだった。
プルプルと怒りに震えていた桂がガバリと顔をあげる。
「坂本ばかりにイイ思いをさせるものかぁああ!!!俺の方がもっとスゴイ情報持ってるぞ!!銀時ィイイイ!!」
「だぁああ!!待てェ!落ちつけぇッ!!お前は指名手配犯の自覚あんのかッ!?真選組なんかに行ったら即お縄だろうがぁッ!!」
今にも真選組の屯所に出頭(笑)しそうな勢いの桂を引き留め、高杉が叫んだ。
「貴様は悔しくないのかッ!高杉!!・・・くそぅ!!こんなことなら攘夷などから足を洗っていればよかった!!」
「・・・おいおい、根本から否定すんじゃねェよ・・・」
というものの、高杉だって坂本の抜け駆けを何とも思っていないわけがない。
そもそも白鬼党の情報を流してやったのは高杉なのだ。真選組の参謀(伊東)の耳に確実に入るように彼が潜り込みやすい場所を選んで。
そんな高杉の苦労(といっても動いたのは部下だが)をせせら笑うように坂本はアッサリと真選組の懐に入り込んでしまった。悔しいに決まっている。
「・・・坂本ォ~・・・次に会ったら全て吐かせてやる~!!」
恨めしそうに呟く桂。屯所に出頭するのは諦めたらしく大人しく双眼鏡をのぞきこんでいる。
そんな彼を放置して高杉は小さく溜息をもらした。
「・・・まさか、真選組の結成の目的が・・・銀時の保護たァな・・・」
これでは文句も言えない。
あの頃、高杉と桂は一番銀時の傍にいたというのに彼を護れなかった。なのに、彼等は幕府に頭を下げてまで銀時を護ることを選び、実行した。
銀時ももちろん様々に我慢する場面もあるのだろうが、同じくらいに幹部達も我慢する場面があるだろう。
銀時のためにそこまでしているのが、幼馴染でも何でもない彼等であることに高杉は心底驚いていた。
「・・・百歩譲って真選組の連中は認めてやってもいい・・・が、坂本の抜け駆けは許さん!!」
桂も同じことを考えていたらしい。銀時はやはり真選組の中にいた方が安全だという結論だ。
となればやることは一つ。
「ククッ・・・ヅラァ・・・辰馬をぶちのめす前にやることがあンだろうが」
「・・・高杉?」
愉快気な高杉の声に、桂はいつものツッコミを入れるのを忘れて首を傾げる。
「まずは白鬼党が銀時と真選組に手ェ出さねェように牽制する」
「しかし、そんなことをすれば周りの連中からの反発を呼ばんか?」
高杉や桂が真選組に味方しているように見られるのは少しマズイ。
未だに暴走しがちな攘夷志士や攘夷浪士の手綱を握っていなければ、第二次攘夷戦争が起こってもおかしくない。
「ようはバレなきゃいい。違うか?」
「・・・例えば白鬼党を攻撃しても思想の違いとか言ってそれとなく誤魔化すということか?」
高杉の言わんとしていることをなんとなく理解した桂はすぅ、と目を細めた。
「まァ、そういうこった」
「・・・いいだろう。その話乗ってやる」
「ククッ、決まりだな。・・・じゃあ、とりあえずは連中の潜伏先を調べておかねェとな」
「そうだな。互いに情報を掴んだら連絡を取り合おう」
「あァ」
頷いて高杉は立ち上がり、銭湯の屋根から隣の商店の屋根へと飛び移る。
ふと、足を止めて高杉は桂を振り返る。
「・・・あぁ、そうだ。辰馬の野郎、盗聴器に気付いてやがるぜ?ワザと俺達に聞かせたんだよ、アレ」
「貴様に言われんでもわかっている」
桂は高杉の方を見向きもせずにそう返し、そんな桂に口の端をつりあげた高杉はひらりひらりと軽い調子で屋根から屋根へと飛び移ってその場から離れていく。
「・・・わかっているさ・・・ヤツが真選組のお抱え商人になったのは、真選組の懐に入り込んで銀時のあの噂が本当かどうか確かめるためだということくらいは・・・」
ボソリと呟いて、桂は双眼鏡を追跡セットの中に戻した。
戻る →
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ギリギリと歯ぎしりして悔しがる長髪の男。
「まァ、落ち着けよ。・・・後でたっぷり事情を聞いてやろうじゃねェか」
そんな長髪の男を宥めながらどす黒い笑みをうかべる隻眼の男。
もうおわかりだろうが長髪の男は桂小太郎、隻眼の男は高杉晋助である。
そして今現在、その二人は真選組が見下ろせる銭湯の屋根に登って、双眼鏡片手に先程のように会話していたりする。
なぜその状況になったかというと、坂本を呼び出して問い詰めたものの商談相手を口にしなかった彼を怪しんで、別れるときにこっそり発信器型盗聴器を仕込んで後を追った桂。
その桂と交渉をするために江戸にやってきていた高杉がバッタリと再会し、共に坂本の後を追ううちに真選組の屯所へと入っていったため、慌てて近くの銭湯の屋根に登り盗聴するための受信機をオンにした。
ちなみに二人の持つ双眼鏡は、桂の追跡セット(お道具袋っぽいヤツ)に入っていたものだ。
というわけで現在に至るのだが、感度良好の受信機から聞こえてくる会話は聞き捨てならないものばかりだった。
【・・・あっはっは!わしは金時に堂々と会えるんならなんでもやるちや!・・・それに“銀時”を困らせちょる連中の情報を渡すがやき、抵抗はないぜよ】
「辰馬の野郎・・・」
開き直りもいい所だと高杉が溜息をもらしたときだった。
プルプルと怒りに震えていた桂がガバリと顔をあげる。
「坂本ばかりにイイ思いをさせるものかぁああ!!!俺の方がもっとスゴイ情報持ってるぞ!!銀時ィイイイ!!」
「だぁああ!!待てェ!落ちつけぇッ!!お前は指名手配犯の自覚あんのかッ!?真選組なんかに行ったら即お縄だろうがぁッ!!」
今にも真選組の屯所に出頭(笑)しそうな勢いの桂を引き留め、高杉が叫んだ。
「貴様は悔しくないのかッ!高杉!!・・・くそぅ!!こんなことなら攘夷などから足を洗っていればよかった!!」
「・・・おいおい、根本から否定すんじゃねェよ・・・」
というものの、高杉だって坂本の抜け駆けを何とも思っていないわけがない。
そもそも白鬼党の情報を流してやったのは高杉なのだ。真選組の参謀(伊東)の耳に確実に入るように彼が潜り込みやすい場所を選んで。
そんな高杉の苦労(といっても動いたのは部下だが)をせせら笑うように坂本はアッサリと真選組の懐に入り込んでしまった。悔しいに決まっている。
「・・・坂本ォ~・・・次に会ったら全て吐かせてやる~!!」
恨めしそうに呟く桂。屯所に出頭するのは諦めたらしく大人しく双眼鏡をのぞきこんでいる。
そんな彼を放置して高杉は小さく溜息をもらした。
「・・・まさか、真選組の結成の目的が・・・銀時の保護たァな・・・」
これでは文句も言えない。
あの頃、高杉と桂は一番銀時の傍にいたというのに彼を護れなかった。なのに、彼等は幕府に頭を下げてまで銀時を護ることを選び、実行した。
銀時ももちろん様々に我慢する場面もあるのだろうが、同じくらいに幹部達も我慢する場面があるだろう。
銀時のためにそこまでしているのが、幼馴染でも何でもない彼等であることに高杉は心底驚いていた。
「・・・百歩譲って真選組の連中は認めてやってもいい・・・が、坂本の抜け駆けは許さん!!」
桂も同じことを考えていたらしい。銀時はやはり真選組の中にいた方が安全だという結論だ。
となればやることは一つ。
「ククッ・・・ヅラァ・・・辰馬をぶちのめす前にやることがあンだろうが」
「・・・高杉?」
愉快気な高杉の声に、桂はいつものツッコミを入れるのを忘れて首を傾げる。
「まずは白鬼党が銀時と真選組に手ェ出さねェように牽制する」
「しかし、そんなことをすれば周りの連中からの反発を呼ばんか?」
高杉や桂が真選組に味方しているように見られるのは少しマズイ。
未だに暴走しがちな攘夷志士や攘夷浪士の手綱を握っていなければ、第二次攘夷戦争が起こってもおかしくない。
「ようはバレなきゃいい。違うか?」
「・・・例えば白鬼党を攻撃しても思想の違いとか言ってそれとなく誤魔化すということか?」
高杉の言わんとしていることをなんとなく理解した桂はすぅ、と目を細めた。
「まァ、そういうこった」
「・・・いいだろう。その話乗ってやる」
「ククッ、決まりだな。・・・じゃあ、とりあえずは連中の潜伏先を調べておかねェとな」
「そうだな。互いに情報を掴んだら連絡を取り合おう」
「あァ」
頷いて高杉は立ち上がり、銭湯の屋根から隣の商店の屋根へと飛び移る。
ふと、足を止めて高杉は桂を振り返る。
「・・・あぁ、そうだ。辰馬の野郎、盗聴器に気付いてやがるぜ?ワザと俺達に聞かせたんだよ、アレ」
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