Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・あくまでも二次創作であることを前提にお読みください
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「「いただきまーす!」」
「いただきます」
用意されたお膳を前にして新八と神楽が手を合わせると、銀時も静かにそう口にする。
「どうぞ、召し上がれ」
ニコニコと松陽が言えば、子ども達は表情を輝かせ、料理に箸をつけた。
「いただきます」
「いただきやす」
土方と沖田も手を合わせてから、料理に箸を伸ばす。
「・・・マヨ、マヨネーズはかけないアルか?」
いつもマヨネーズをかけているところしか見ていなかった神楽が不思議そうに隣の土方を見上げた。
「・・・Myマヨ忘れたんだよ・・・ここにゃ、ねーだろうが」
「マヨラーらしからぬ失態ですねィ、土方さん」
ニヤニヤと沖田が意地の悪い笑みをうかべる。
「うるせッ」
「あ~、副長。マヨならありますよ」
「「「えっ!」」」
「あ、あんのか!?この時だッ・・・世界に!?」
興奮のあまり思わず身を乗り出して“この時代”と言いそうになり慌てて言い変えた土方に、山崎は苦笑した。
「ないですよ。でも、作れますから」
「あ・・・そうか・・・マヨの材料はあるのか・・・」
呆けたように腰を下ろした土方の前に、山崎は器に入った自家製マヨネーズを置く。
「まぁ、自家製なんでちょっと味は落ちてますしマヨネーズ用の入れ物なんてのもないので、これで我慢してください」
「山崎っ!・・・いや、これで充分だ・・・!」
感激した様子の土方に、松陽はクツクツと笑った。
「まよねーずといいましたっけ。少し舐めさせてもらったんですが美味しかったですよ。異世界ではこのような不思議な食べ物がたくさんあるのでしょうね」
「そうですねィいろんなのがありますぜィ。土方さんみたいのは行き過ぎですがねィ、チョコレートパフェなんてのを好んで食べるお人がいまさァ」
「ちょ、こ?ぱふぇ???」
箸を止めて銀時が首を傾げる。本能で甘いモノの名前だと気付いたのだろうか。
「あまーいお菓子でさァ。きっと、銀時も気に入ると思いますぜィ」
沖田が言えば、銀時の目がきらんと輝いた。
「甘い物?・・・それって、どんなの?」
「こう、縦長のガラスの器に・・・」
「ガラスって何?」
ガラスもわからない銀時に、沖田は困ったように眉根を寄せた。元々説明などめんどくさくて苦手だというのに、どう言ったらいいのかわからなかったのだ。
「“ぎやまん”だ。それでわからなけりゃ“ビードロ”か?」
「その2つなら知ってる」
土方が補足を入れれば、銀時は納得したような声をあげた。
一瞬、沖田がムッとするのを視界に入れた土方だが、説明を待つ銀時を示す。
土方を睨むのを諦めた沖田は、再び説明を始めた。
「・・・まぁ、その器にたっぷりと生クリームやチョコレートやアイスっていうものを綺麗に盛り付けて食べるんですぜィ」
「なんか、よくわかんないけど・・・美味しそう!」
「ふふ、銀時は甘いものが好きですからね」
「うん」
「・・・銀ちゃんはどんな甘いのが好きネ?」
「ん?・・・えっと、お団子とか饅頭とか、あ、この間先生のお客が持って来た“かすてら”だっけ?アレ、美味しかった」
「ああ、長崎からの客人ですね」
萩と長崎は江戸に比べれば近い方だが、それでも車や電車もないこの時代ではかなりの労力が必要だろう。そんな所からわざわざ松陽を訊ねてくる客人達。
吉田松陽とは一体この時代にどんな役割を果たしていたのか。
思わず土方が仕事モードになりかけた時だった。
「ねぇ、それ・・・甘いの?」
銀時が不意に未知の食物に興味を向けてきた。
「・・・いや、甘くはねェが・・・食ってみるか?」
土方はマヨネーズの入った器を銀時に向かって差し出す。
銀時は少し箸ですくうと口の中に入れ、文字通り飛びあがった。
「~~~ッ!すっぱい!」
「・・・まぁ、こっちの世界じゃもうちょっと酸味は少ねぇが・・・こんなもんだぞ」
「あはは、材料が卵と酢と油と塩ですからねェ。コショウがあればもうちょっと味が締まるんですけど」
「・・・まずくはない、けど・・・俺、あんまり好きじゃない」
一応土方に気を使ったのかまずくはないと言うものの、他のものを口の中に入れて後味をなくそうとしているのを見れば、口に合わなかったのは確かだ。が、
「ま、まあ・・・味の好みは人それぞれだからな」
さすがに土方も子ども相手にムキにはなれず、大人の対応をするしかなかった。
食事を終えると松陽は子ども達を外に出し、土方と沖田、そして山崎と向かい合った。
「山崎さんがいらした時から思っていたことですが、皆さんの世界はこちらの世界に比べて随分と技術が発達しているようですね」
話を切り出した松陽に土方は身を固くし、沖田は表情を強張らせた。
その様子を見た松陽は苦笑をうかべた。
「・・・料理一つにとっても、食材や調味料などに随分違いがあるようですし・・・もしかしたら、天人の技術に似通ったものもあるのかと思いまして」
「・・・だとしたら、どうするんだ?」
「お尋ねしたいことがあります。もちろん、答えられない時は答えなくて構いません」
「・・・ああ」
「皆さんの世界に、天人はいるのですか?」
「・・・・・・いる」
少し考えてから頷く土方に、松陽は目を細める。
「では、その技術も使っている?」
「・・・使ってますぜィ、便利なもんでさァ」
「俺達の世界にある技術のほとんどは天人のモンだ」
「・・・ふむ。では・・・刀を振るうだけの侍が、黒い筒状の武器や空飛ぶ船などに勝てると思いますか?」
それが本題か。土方は眉間に深くしわを寄せた。
「・・・答えられねェな」
「未来を、変えてしまいかねないからですか?」
松陽の問いにも土方達は表情を変えない。
「・・・なかなか、皆さん手強いですね」
くつりと笑う松陽に、沖田が口の端をあげた。
「本当に知りたきゃ、メガネやチャイナに聞きゃイイ話でさァ。俺達より余程簡単に情報を手に入れられやすからねィ・・・松陽先生はそれをしねぇ。つまり、俺達が簡単に話すかどうかを探ったってコトじゃねーですかィ?」
「まぁ、そこまで気づかれているなら誤魔化す必要はありませんが・・・私は異世界の話は嘘で皆さんは未来から来た、そう思っています。・・・今の質問でそれは確信に変わりました」
「・・・どこで、そう思った?」
土方が問えば、松陽は微笑んだまま答えた。
「皆さんが銀時を見る時の目です。あれは既知のものを見る目でした」
その答えに、多少自覚のあった3人はギクリとした。
「・・・最初はこの世界には珍しく、貴方達の世界ではよく見る“色”だからかとも思いましたが、銀時や小太郎、晋助へ微妙に他とは違う視線を向けているので、異世界というよりも未来の彼等を知っているからこそのものではないのかと結論しました」
「・・・そんな、荒唐無稽な話を」
「異世界からやって来たという話も、充分荒唐無稽ですよ」
クスクスと松陽に笑われ、土方は苦虫を噛み潰したような表情をうかべる。
「こう見えても考え方は柔軟な方だと思ってますよ。あの子を拾った時も周りには随分と変わり者扱いをされたものです。“鬼”を拾うなんて、とね」
「・・・“鬼”か。ただのガキじゃねぇか」
「まったくです。・・・幸いにもこの辺りの人達はどちらかというと大らかな性格の方が多くて、銀時も他の子ども達同様可愛がってくれますが・・・他の排他的な地ではあの子は生き難いでしょう」
銀時の容貌はこの時代では異端。それを改めて松陽の口から聞かされるとやり切れない思いになる。
「・・・松陽先生は、“あの人”の未来が知りたいですかィ?」
堪らず沖田が口にした質問に、松陽は苦笑をうかべた。
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「いただきます」
用意されたお膳を前にして新八と神楽が手を合わせると、銀時も静かにそう口にする。
「どうぞ、召し上がれ」
ニコニコと松陽が言えば、子ども達は表情を輝かせ、料理に箸をつけた。
「いただきます」
「いただきやす」
土方と沖田も手を合わせてから、料理に箸を伸ばす。
「・・・マヨ、マヨネーズはかけないアルか?」
いつもマヨネーズをかけているところしか見ていなかった神楽が不思議そうに隣の土方を見上げた。
「・・・Myマヨ忘れたんだよ・・・ここにゃ、ねーだろうが」
「マヨラーらしからぬ失態ですねィ、土方さん」
ニヤニヤと沖田が意地の悪い笑みをうかべる。
「うるせッ」
「あ~、副長。マヨならありますよ」
「「「えっ!」」」
「あ、あんのか!?この時だッ・・・世界に!?」
興奮のあまり思わず身を乗り出して“この時代”と言いそうになり慌てて言い変えた土方に、山崎は苦笑した。
「ないですよ。でも、作れますから」
「あ・・・そうか・・・マヨの材料はあるのか・・・」
呆けたように腰を下ろした土方の前に、山崎は器に入った自家製マヨネーズを置く。
「まぁ、自家製なんでちょっと味は落ちてますしマヨネーズ用の入れ物なんてのもないので、これで我慢してください」
「山崎っ!・・・いや、これで充分だ・・・!」
感激した様子の土方に、松陽はクツクツと笑った。
「まよねーずといいましたっけ。少し舐めさせてもらったんですが美味しかったですよ。異世界ではこのような不思議な食べ物がたくさんあるのでしょうね」
「そうですねィいろんなのがありますぜィ。土方さんみたいのは行き過ぎですがねィ、チョコレートパフェなんてのを好んで食べるお人がいまさァ」
「ちょ、こ?ぱふぇ???」
箸を止めて銀時が首を傾げる。本能で甘いモノの名前だと気付いたのだろうか。
「あまーいお菓子でさァ。きっと、銀時も気に入ると思いますぜィ」
沖田が言えば、銀時の目がきらんと輝いた。
「甘い物?・・・それって、どんなの?」
「こう、縦長のガラスの器に・・・」
「ガラスって何?」
ガラスもわからない銀時に、沖田は困ったように眉根を寄せた。元々説明などめんどくさくて苦手だというのに、どう言ったらいいのかわからなかったのだ。
「“ぎやまん”だ。それでわからなけりゃ“ビードロ”か?」
「その2つなら知ってる」
土方が補足を入れれば、銀時は納得したような声をあげた。
一瞬、沖田がムッとするのを視界に入れた土方だが、説明を待つ銀時を示す。
土方を睨むのを諦めた沖田は、再び説明を始めた。
「・・・まぁ、その器にたっぷりと生クリームやチョコレートやアイスっていうものを綺麗に盛り付けて食べるんですぜィ」
「なんか、よくわかんないけど・・・美味しそう!」
「ふふ、銀時は甘いものが好きですからね」
「うん」
「・・・銀ちゃんはどんな甘いのが好きネ?」
「ん?・・・えっと、お団子とか饅頭とか、あ、この間先生のお客が持って来た“かすてら”だっけ?アレ、美味しかった」
「ああ、長崎からの客人ですね」
萩と長崎は江戸に比べれば近い方だが、それでも車や電車もないこの時代ではかなりの労力が必要だろう。そんな所からわざわざ松陽を訊ねてくる客人達。
吉田松陽とは一体この時代にどんな役割を果たしていたのか。
思わず土方が仕事モードになりかけた時だった。
「ねぇ、それ・・・甘いの?」
銀時が不意に未知の食物に興味を向けてきた。
「・・・いや、甘くはねェが・・・食ってみるか?」
土方はマヨネーズの入った器を銀時に向かって差し出す。
銀時は少し箸ですくうと口の中に入れ、文字通り飛びあがった。
「~~~ッ!すっぱい!」
「・・・まぁ、こっちの世界じゃもうちょっと酸味は少ねぇが・・・こんなもんだぞ」
「あはは、材料が卵と酢と油と塩ですからねェ。コショウがあればもうちょっと味が締まるんですけど」
「・・・まずくはない、けど・・・俺、あんまり好きじゃない」
一応土方に気を使ったのかまずくはないと言うものの、他のものを口の中に入れて後味をなくそうとしているのを見れば、口に合わなかったのは確かだ。が、
「ま、まあ・・・味の好みは人それぞれだからな」
さすがに土方も子ども相手にムキにはなれず、大人の対応をするしかなかった。
食事を終えると松陽は子ども達を外に出し、土方と沖田、そして山崎と向かい合った。
「山崎さんがいらした時から思っていたことですが、皆さんの世界はこちらの世界に比べて随分と技術が発達しているようですね」
話を切り出した松陽に土方は身を固くし、沖田は表情を強張らせた。
その様子を見た松陽は苦笑をうかべた。
「・・・料理一つにとっても、食材や調味料などに随分違いがあるようですし・・・もしかしたら、天人の技術に似通ったものもあるのかと思いまして」
「・・・だとしたら、どうするんだ?」
「お尋ねしたいことがあります。もちろん、答えられない時は答えなくて構いません」
「・・・ああ」
「皆さんの世界に、天人はいるのですか?」
「・・・・・・いる」
少し考えてから頷く土方に、松陽は目を細める。
「では、その技術も使っている?」
「・・・使ってますぜィ、便利なもんでさァ」
「俺達の世界にある技術のほとんどは天人のモンだ」
「・・・ふむ。では・・・刀を振るうだけの侍が、黒い筒状の武器や空飛ぶ船などに勝てると思いますか?」
それが本題か。土方は眉間に深くしわを寄せた。
「・・・答えられねェな」
「未来を、変えてしまいかねないからですか?」
松陽の問いにも土方達は表情を変えない。
「・・・なかなか、皆さん手強いですね」
くつりと笑う松陽に、沖田が口の端をあげた。
「本当に知りたきゃ、メガネやチャイナに聞きゃイイ話でさァ。俺達より余程簡単に情報を手に入れられやすからねィ・・・松陽先生はそれをしねぇ。つまり、俺達が簡単に話すかどうかを探ったってコトじゃねーですかィ?」
「まぁ、そこまで気づかれているなら誤魔化す必要はありませんが・・・私は異世界の話は嘘で皆さんは未来から来た、そう思っています。・・・今の質問でそれは確信に変わりました」
「・・・どこで、そう思った?」
土方が問えば、松陽は微笑んだまま答えた。
「皆さんが銀時を見る時の目です。あれは既知のものを見る目でした」
その答えに、多少自覚のあった3人はギクリとした。
「・・・最初はこの世界には珍しく、貴方達の世界ではよく見る“色”だからかとも思いましたが、銀時や小太郎、晋助へ微妙に他とは違う視線を向けているので、異世界というよりも未来の彼等を知っているからこそのものではないのかと結論しました」
「・・・そんな、荒唐無稽な話を」
「異世界からやって来たという話も、充分荒唐無稽ですよ」
クスクスと松陽に笑われ、土方は苦虫を噛み潰したような表情をうかべる。
「こう見えても考え方は柔軟な方だと思ってますよ。あの子を拾った時も周りには随分と変わり者扱いをされたものです。“鬼”を拾うなんて、とね」
「・・・“鬼”か。ただのガキじゃねぇか」
「まったくです。・・・幸いにもこの辺りの人達はどちらかというと大らかな性格の方が多くて、銀時も他の子ども達同様可愛がってくれますが・・・他の排他的な地ではあの子は生き難いでしょう」
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