Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・カレルル(ラブラブ)
・カレン押せ押せ、ルルたじたじ
・ルルはツンデレ(笑)
・ギャグ
・騎士団に顔バレ
・捏造満載
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「・・・ゼロ。」
「・・・。」
「ゼ~ロ~。」
「・・・・・・。」
「ゼぇぇぇぇロぉぉぉぉぉ~~~。」
「・・・・・・・・・;」
ラウンジにあるソファーに座り、耳元で己を呼ぶ少女の声を必死に無視するゼロ。その様子は、ついこの間、少女の大絶叫の直後から始まった。
事情を把握しているらしい扇や井上、玉城はその様子を生暖かく見守っており、事情を説明してくれる様子はない。(因みにディートハルトは、その様子を見るたびに支離滅裂なことを叫んでラウンジを出ていくので、事情を聴くどころではない。)
「一言言ってくれたって良いじゃない!ケチ!!」
バッとゼロが持っていた雑誌(因みに上下逆さまに持っていたので読んでいないことは明白。)を取り上げ、カレンが怒鳴る。が、ゼロは何も言わずソファーから立ち上がり、今度はモニターの前に座って、ダンマリを決め込む。
「むきぃぃ~~~~っ!!!」
カレンが地団太を踏んで悔しがるのを見て、さすがに藤堂を始めとした幹部達は視線を扇に向ける。(一番吐かせやすいと判断されたらしい。)
「・・・扇、これは一体どういうことだ?」
藤堂が心底不思議そうに訊ねる。
「・・・え、ああ、いえ。そっとしておいてやって下さい。ようやくカレンが素直にゼロに告白したんですよ。ゼロも満更じゃないみたいなんですけど、わかりにくい返事だったものだから、はっきり返事をして欲しいって言ってるだけなんで。」
さすがに誤魔化しきれないと思ったらしいお人よしな扇は、あっさりと事情を説明した。
「扇!何、簡単に話しちゃってるの!?」
「そうだぜ、扇!!これで、ゼロがますます意固地になったら、カレンが可哀想だろうが!!」
井上と玉城に責められて、扇は、すまん、と小さく謝り、大柄の身体を縮込ませる。
「おめーらも、これ以上の詮索は禁物だぜ?」
玉城に言われ、幹部達は渋々ながらも頷くしかない。
そんな中でも、カレンとゼロの攻防は続いている。
「ゼロゼロゼロゼロゼロゼロゼロゼロゼロゼロゼロ・・・。」
「・・・;;;」
最早、嫌がらせではないのかと思えるほどのカレンの猛攻に、ゼロは完全に参っているようだった。
「・・・ゼロもよ~、素直に言っちまえば楽になんのによぉ。」
はぁ、と玉城が溜め息をつくと、幹部達は思わず同意してしまい、なぜ、あそこまで頑なに拒んでいるのか不思議になる。
「・・・でも、私、ゼロの気持ちはわかるのよ。・・・だって、言っちゃったら最後、公私混同しちゃいそうなんじゃないの?」
「あ~、なるほど。カレンは正直だからなぁ。」
「違うの。ゼロが、よ。」
玉城の言葉を否定して、井上が言えば、幹部達が全員そろって首を傾げる。が、井上はそれを一瞥しただけで説明をしようとはしない。
「・・・あぁ。そう言うことかぁ。」
玉城も納得する様子を見せるが、それを説明するような言葉は漏らさない。
実は、ゼロとカレンは相思相愛で、しかもゼロはツンデレで、告白するカレンを前にしてかなりオロオロしていた。
・・・というのは、あの場にいる者達だけの秘密にしようと密かに誓ったからだったのだが、扇が一部を漏らしてしまった以上、これ以上の情報開示はできないとばかりに、井上と玉城は必死にその事実を隠そうとしていた。
曰く“だって可哀想だから。誰がって?カレンが。”である。
ゼロがツンデレとわかっている以上、余計な刺激を与えれば、いっそ、カレンのことをないもののように扱いかねないということくらいわかる。それでは、カレンがあまりにも可哀想だ。(今だって充分に無視されまくっているが、カレンの言葉に耳を貸しているのは確かだから、まだマシ。)
「もぉぉぉぉぉ!!!」
「「「あ。」」」
ゼロとカレンに視線を向けていた井上と玉城とついでに扇の声が被る。カレンがブチギレしたのだ。
「絶対に、言わせてやるんだからッ!!」
そう叫ぶや否や、カレンはガシッとゼロの仮面をホールドし、固まってしまったゼロをそのままに、仮面を勢いよく取り払った。
さらりと黒髪が揺れるのが見える。さすがに、顔までは椅子の背もたれに隠れて確認はできないが、カレンからはハッキリと見えているはずだった。
「「「(やっちまった!!!!)」」」
焦る井上達を余所に、カレンはゼロの目を真っ直ぐに見つめて、大胆に言い放った。
「私は貴方が好き!!・・・貴方は!?ねえ!ちゃんと、答えて!」
「・・・ッ///」
ゼロが息を呑む音が聞こえ、井上達幹部は、黙ってその答えを待つ。
「・・・言うまで、仮面は返さないからね!」
「う゛ッ・・・今、ここで答えなきゃダメか?」
困ったような肉声が聞こえ、ボイスチェンジャーで変えている声を聞き慣れていた面々は、その声から、ゼロがまだ年若いことに気付く。
「・・・ダメ。だって、部屋に帰っちゃったら、C.C.が味方にいるし。あっちに帰ったら、私のこと、完璧に避けるでしょ!?」
「・・・;」
図星だったのか、ゼロからの返答はない。が、井上達の脳裏には心底困って、顔を真っ赤にしている美しい少年の顔が思い浮かんだ。
「・・・だんだん、ゼロの方が可哀想になってきた。」
ボソ、と玉城が呟くと、井上も苦笑をうかべる。
「・・・そうねぇ。開き直ったら、カレンってばガンガン行っちゃうんだもの。確かに、彼、押しには弱そうだったけど。」
「あ~・・・弱そうだったなぁ・・・あれじゃ、女にも押し倒されるぞ。」
玉城が言えば、事情を知らない幹部達がギョッとする。
「馬鹿玉城!その押すじゃないわよ!・・・ま、まぁ、あながち、間違ってないような気もするけど。」
「だろ?・・・むしろ、そっちの確立の方が高いぜ?」
井上が言いよどめば、玉城がむしろ楽しそうに言う。
2人のその様子を見て、ますます混乱の度を深めた幹部達は、とにかく事の推移を見守るしかない。
「・・・ねぇ、それとも、私のこと、嫌いなの?」
カレンが突如としてしおらしく引いてみせる。押してもダメなら引いてみろ作戦だと誰もが気付いたが、言われた当人だけは違ったらしい。
その悲しそうなカレンの表情に、ゼロ(と思しき人物)が唐突に立ち上がる。おかげで、その横顔が幹部達にもハッキリと確認できる。
「「「「「(若ッッ!・・・ってか、なにアレ、チョー美人!!)」」」」」
一瞬で心が一致した幹部達だが、そんなことはつゆ知らず、ゼロはカレンの肩を掴み、オロオロとし始めた。
「ち、違うんだ。カレン。・・・そ、その、俺は、別に、君が嫌いとか、そう言うんじゃなくて・・・あの、その・・・い、言ってしまったら、自分の中での線引きが曖昧になってしまいそうで・・・こ、公私混同はし、したくない・・・ああああ、違うんだ違う。何言ってるんだ俺(泣)!」
大混乱である。1人で慌てるその様子に、幹部達の誰かがフッと噴き出す。すると、その場にいた全員が声を押さえて、肩を震わせ、笑い始める。
あのゼロが、たった1人の少女に振り回されているのだ。いつもの、戦場で見せるキレの良さも、冴え渡る戦略も、彼女の前では全く意味を成さないらしい。
「あ~あ・・・俺らの苦労が;」
「水の泡ね~・・・。」
苦笑を浮かべつつ、井上と玉城がぼやく。が、そんなことは目にも入らない様子で、ゼロは必死になってカレンを説得している。
「・・・じゃあ、私のこと、好き?」
とうとう、カレンは“上目遣い+首を傾げる”という高等テクニックを披露してくれた。
幹部達はいつの間にカレンはこんな魔性じみた行動をとれるようになったのだろうと一斉に首を傾げる。(ルルーシュを振り向かせるためなら何でもやります!byカレン)
「~~~っ///」
ゼロはカレンにベタ惚れらしいと、さすがに幹部達も気付く。あれだけ態度に出してしまっていて、でも肝心の言葉には出さないって、どんだけツンデレなんだと、井上や玉城の今までの態度に納得してしまった。
「・・・ねえ、嫌い?」
「嫌いじゃない!!」
「・・・じゃあ、好き?」
「・・・・・・・・・・・す・・・き、だよ。」
ぼそぼそ、とゼロが言う。間違いなく、ここまで聞こえたのだから、カレンにははっきりと聞こえたはずなのに、カレンはそれでは納得できないらしい。
「もっと大きな声で言ってくれなきゃ、嫌!」
「~~~ッ!俺は、カレンが好きだよッ!!」
かぁぁぁッ、と顔を真っ赤に染めて、ゼロが叫ぶように言う。
「うん!私も好き!」
「っ・・・ほわぁあぁぁっ!?」
ガバリと抱きついたカレンを抱きとめるが、その勢いに負けてゼロは素っ頓狂な声をあげて床に倒れ込む。(むしろ、幹部達にはカレンが押し倒したように見えた。)
「・・・な?俺の勝ち。」
玉城が誇らしげに言えば、井上が呆れたように溜息をついた。
「はぁ・・・そんな勝負してないわよ。」
そんなこんなで、カレンとゼロの関係が騎士団公認となり、公私混同しないように悪戦苦闘するゼロが失笑をかい、そんなゼロにカレンが抱きついて結局押し倒されたり、そんな光景が黒の騎士団の日常となったのだった。
これはこれで、平和。
おしまい
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・カレルル(ラブラブ)
・カレン押せ押せ、ルルたじたじ
・ルルはツンデレ(笑)
・ギャグ
・騎士団に顔バレ
・捏造満載
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「・・・ゼロ。」
「・・・。」
「ゼ~ロ~。」
「・・・・・・。」
「ゼぇぇぇぇロぉぉぉぉぉ~~~。」
「・・・・・・・・・;」
ラウンジにあるソファーに座り、耳元で己を呼ぶ少女の声を必死に無視するゼロ。その様子は、ついこの間、少女の大絶叫の直後から始まった。
事情を把握しているらしい扇や井上、玉城はその様子を生暖かく見守っており、事情を説明してくれる様子はない。(因みにディートハルトは、その様子を見るたびに支離滅裂なことを叫んでラウンジを出ていくので、事情を聴くどころではない。)
「一言言ってくれたって良いじゃない!ケチ!!」
バッとゼロが持っていた雑誌(因みに上下逆さまに持っていたので読んでいないことは明白。)を取り上げ、カレンが怒鳴る。が、ゼロは何も言わずソファーから立ち上がり、今度はモニターの前に座って、ダンマリを決め込む。
「むきぃぃ~~~~っ!!!」
カレンが地団太を踏んで悔しがるのを見て、さすがに藤堂を始めとした幹部達は視線を扇に向ける。(一番吐かせやすいと判断されたらしい。)
「・・・扇、これは一体どういうことだ?」
藤堂が心底不思議そうに訊ねる。
「・・・え、ああ、いえ。そっとしておいてやって下さい。ようやくカレンが素直にゼロに告白したんですよ。ゼロも満更じゃないみたいなんですけど、わかりにくい返事だったものだから、はっきり返事をして欲しいって言ってるだけなんで。」
さすがに誤魔化しきれないと思ったらしいお人よしな扇は、あっさりと事情を説明した。
「扇!何、簡単に話しちゃってるの!?」
「そうだぜ、扇!!これで、ゼロがますます意固地になったら、カレンが可哀想だろうが!!」
井上と玉城に責められて、扇は、すまん、と小さく謝り、大柄の身体を縮込ませる。
「おめーらも、これ以上の詮索は禁物だぜ?」
玉城に言われ、幹部達は渋々ながらも頷くしかない。
そんな中でも、カレンとゼロの攻防は続いている。
「ゼロゼロゼロゼロゼロゼロゼロゼロゼロゼロゼロ・・・。」
「・・・;;;」
最早、嫌がらせではないのかと思えるほどのカレンの猛攻に、ゼロは完全に参っているようだった。
「・・・ゼロもよ~、素直に言っちまえば楽になんのによぉ。」
はぁ、と玉城が溜め息をつくと、幹部達は思わず同意してしまい、なぜ、あそこまで頑なに拒んでいるのか不思議になる。
「・・・でも、私、ゼロの気持ちはわかるのよ。・・・だって、言っちゃったら最後、公私混同しちゃいそうなんじゃないの?」
「あ~、なるほど。カレンは正直だからなぁ。」
「違うの。ゼロが、よ。」
玉城の言葉を否定して、井上が言えば、幹部達が全員そろって首を傾げる。が、井上はそれを一瞥しただけで説明をしようとはしない。
「・・・あぁ。そう言うことかぁ。」
玉城も納得する様子を見せるが、それを説明するような言葉は漏らさない。
実は、ゼロとカレンは相思相愛で、しかもゼロはツンデレで、告白するカレンを前にしてかなりオロオロしていた。
・・・というのは、あの場にいる者達だけの秘密にしようと密かに誓ったからだったのだが、扇が一部を漏らしてしまった以上、これ以上の情報開示はできないとばかりに、井上と玉城は必死にその事実を隠そうとしていた。
曰く“だって可哀想だから。誰がって?カレンが。”である。
ゼロがツンデレとわかっている以上、余計な刺激を与えれば、いっそ、カレンのことをないもののように扱いかねないということくらいわかる。それでは、カレンがあまりにも可哀想だ。(今だって充分に無視されまくっているが、カレンの言葉に耳を貸しているのは確かだから、まだマシ。)
「もぉぉぉぉぉ!!!」
「「「あ。」」」
ゼロとカレンに視線を向けていた井上と玉城とついでに扇の声が被る。カレンがブチギレしたのだ。
「絶対に、言わせてやるんだからッ!!」
そう叫ぶや否や、カレンはガシッとゼロの仮面をホールドし、固まってしまったゼロをそのままに、仮面を勢いよく取り払った。
さらりと黒髪が揺れるのが見える。さすがに、顔までは椅子の背もたれに隠れて確認はできないが、カレンからはハッキリと見えているはずだった。
「「「(やっちまった!!!!)」」」
焦る井上達を余所に、カレンはゼロの目を真っ直ぐに見つめて、大胆に言い放った。
「私は貴方が好き!!・・・貴方は!?ねえ!ちゃんと、答えて!」
「・・・ッ///」
ゼロが息を呑む音が聞こえ、井上達幹部は、黙ってその答えを待つ。
「・・・言うまで、仮面は返さないからね!」
「う゛ッ・・・今、ここで答えなきゃダメか?」
困ったような肉声が聞こえ、ボイスチェンジャーで変えている声を聞き慣れていた面々は、その声から、ゼロがまだ年若いことに気付く。
「・・・ダメ。だって、部屋に帰っちゃったら、C.C.が味方にいるし。あっちに帰ったら、私のこと、完璧に避けるでしょ!?」
「・・・;」
図星だったのか、ゼロからの返答はない。が、井上達の脳裏には心底困って、顔を真っ赤にしている美しい少年の顔が思い浮かんだ。
「・・・だんだん、ゼロの方が可哀想になってきた。」
ボソ、と玉城が呟くと、井上も苦笑をうかべる。
「・・・そうねぇ。開き直ったら、カレンってばガンガン行っちゃうんだもの。確かに、彼、押しには弱そうだったけど。」
「あ~・・・弱そうだったなぁ・・・あれじゃ、女にも押し倒されるぞ。」
玉城が言えば、事情を知らない幹部達がギョッとする。
「馬鹿玉城!その押すじゃないわよ!・・・ま、まぁ、あながち、間違ってないような気もするけど。」
「だろ?・・・むしろ、そっちの確立の方が高いぜ?」
井上が言いよどめば、玉城がむしろ楽しそうに言う。
2人のその様子を見て、ますます混乱の度を深めた幹部達は、とにかく事の推移を見守るしかない。
「・・・ねぇ、それとも、私のこと、嫌いなの?」
カレンが突如としてしおらしく引いてみせる。押してもダメなら引いてみろ作戦だと誰もが気付いたが、言われた当人だけは違ったらしい。
その悲しそうなカレンの表情に、ゼロ(と思しき人物)が唐突に立ち上がる。おかげで、その横顔が幹部達にもハッキリと確認できる。
「「「「「(若ッッ!・・・ってか、なにアレ、チョー美人!!)」」」」」
一瞬で心が一致した幹部達だが、そんなことはつゆ知らず、ゼロはカレンの肩を掴み、オロオロとし始めた。
「ち、違うんだ。カレン。・・・そ、その、俺は、別に、君が嫌いとか、そう言うんじゃなくて・・・あの、その・・・い、言ってしまったら、自分の中での線引きが曖昧になってしまいそうで・・・こ、公私混同はし、したくない・・・ああああ、違うんだ違う。何言ってるんだ俺(泣)!」
大混乱である。1人で慌てるその様子に、幹部達の誰かがフッと噴き出す。すると、その場にいた全員が声を押さえて、肩を震わせ、笑い始める。
あのゼロが、たった1人の少女に振り回されているのだ。いつもの、戦場で見せるキレの良さも、冴え渡る戦略も、彼女の前では全く意味を成さないらしい。
「あ~あ・・・俺らの苦労が;」
「水の泡ね~・・・。」
苦笑を浮かべつつ、井上と玉城がぼやく。が、そんなことは目にも入らない様子で、ゼロは必死になってカレンを説得している。
「・・・じゃあ、私のこと、好き?」
とうとう、カレンは“上目遣い+首を傾げる”という高等テクニックを披露してくれた。
幹部達はいつの間にカレンはこんな魔性じみた行動をとれるようになったのだろうと一斉に首を傾げる。(ルルーシュを振り向かせるためなら何でもやります!byカレン)
「~~~っ///」
ゼロはカレンにベタ惚れらしいと、さすがに幹部達も気付く。あれだけ態度に出してしまっていて、でも肝心の言葉には出さないって、どんだけツンデレなんだと、井上や玉城の今までの態度に納得してしまった。
「・・・ねえ、嫌い?」
「嫌いじゃない!!」
「・・・じゃあ、好き?」
「・・・・・・・・・・・す・・・き、だよ。」
ぼそぼそ、とゼロが言う。間違いなく、ここまで聞こえたのだから、カレンにははっきりと聞こえたはずなのに、カレンはそれでは納得できないらしい。
「もっと大きな声で言ってくれなきゃ、嫌!」
「~~~ッ!俺は、カレンが好きだよッ!!」
かぁぁぁッ、と顔を真っ赤に染めて、ゼロが叫ぶように言う。
「うん!私も好き!」
「っ・・・ほわぁあぁぁっ!?」
ガバリと抱きついたカレンを抱きとめるが、その勢いに負けてゼロは素っ頓狂な声をあげて床に倒れ込む。(むしろ、幹部達にはカレンが押し倒したように見えた。)
「・・・な?俺の勝ち。」
玉城が誇らしげに言えば、井上が呆れたように溜息をついた。
「はぁ・・・そんな勝負してないわよ。」
そんなこんなで、カレンとゼロの関係が騎士団公認となり、公私混同しないように悪戦苦闘するゼロが失笑をかい、そんなゼロにカレンが抱きついて結局押し倒されたり、そんな光景が黒の騎士団の日常となったのだった。
これはこれで、平和。
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