Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
※長編朝ルルの続編です。
※あまっあまのため、砂吐き・砂糖吐き注意報発令!
※絶賛☆捏造中!!
※長編朝ルルシリーズはお読みになりましたか?読んでなくても読めると思いますが、読んでからだとよりわかりやすいと思いますよ???
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
その晩、朝比奈はルルーシュの部屋に押し掛けていた。
朝比奈が顔を出した瞬間、甘い空気にあてられてなるものかと、C.C.が顰め面をして部屋を出て行ってしまう。
「・・・だいぶ、C.C.も学んだみたいだねぇ。」
クツクツと笑う朝比奈に、ルルーシュは赤面する。
「しょ、省吾さん・・・。」
「良いじゃない。俺達、皆から公認されてるんだしさ。」
ストン、とルルーシュの隣に座った朝比奈はにっこりと笑って、その顔を覗き込む。
「さっきの続きなんだけどさ。・・・皆と仲良くするのは喜ばしいことだって、そう思ってるのは本当だよ?」
「はい。」
「・・・でもね、やっぱりさ、2人きりの時間もろくに取れてないのにさ・・・。」
「・・・省吾さん・・・。」
クス、と笑い、ルルーシュが朝比奈の腕を引き寄せる。
「やきもち、やいてくれたんですよね?・・・俺、実を言うと嬉しかったです。」
「ルルーシュ君・・・ホント?」
「はい。」
にこり、と笑う表情は嘘を言っているそれではない。朝比奈はホッとした笑みをうかべ、ルルーシュを抱きしめる。
「ルルーシュ君が嫌がってるならやめようって思ったんだけど・・・喜んでもらえるなら、いっぱい嫉妬しちゃうよ?」
「ふふ。・・・でも、ほどほどにお願いしますね?じゃないと、皆が可哀想だから。」
朝比奈の胸に顔を埋めて、ルルーシュはスッと目を閉じる。
「わかってるって。藤堂さんにも言われたばっかりだしね。」
「怒られちゃったんですか?」
胸の中でくつくつと笑うルルーシュに、朝比奈は苦笑をうかべた。
「ん~・・・ちょっと注意されたって感じかな?藤堂さんは俺が昔からルルーシュ君を構い倒してるの見てるし、免疫あるからねぇ。・・・むしろ、幹部達の手前、ああ言わないと治まらなかったからってとこかな?」
「卜部さんや千葉さんは何も言わなかったんですか?」
「言われた~~・・・独占するからだ~っとか、ルルーシュ君が信じろって言ってただろ~っとか。しかも、仙波さんまで、ルルーシュ君が他の者と馴染めない、とかっていうんだよ~?・・・俺、そこまで酷いかなぁ?」
「ふふふ・・・皆にはそう見えるんでしょうね。じゃあ・・・煽ったら拙かったのかな?」
肩を震わせるルルーシュに、朝比奈は表情に苦みを増す。
「ルルーシュ君・・・面白がってるでしょう?」
「ふ、ククク・・・。」
本格的に笑いだしたルルーシュに、朝比奈は肩を落とす。
「ねぇ、もしかして、俺、試されてる?・・・ルルーシュ君って、演技うまいから騙されちゃうよ~?」
「・・・ふふ。いえ・・・試してなんていません。・・・ただ、愛されてるなぁって。」
「~っ///」
不意に顔をあげたルルーシュが綺麗に微笑むので、朝比奈は赤面して息を呑む。
「鈍感って、カレンによく言われますけど・・・俺、省吾さんが、今、どう思ってるのかってわかってますよ?だって、省吾さんの表情って、わかりやすいし、声音も全然違うし。・・・ね?」
思い当たる節はあるだろう?と首を傾げられ、朝比奈は脱力した。
「俺ってそんなにわかり易い~?」
「・・・俺とか、あと、藤堂さん辺りなら、一発でわかるくらいには。・・・四聖剣はどうかな・・・?」
「多分、読まれてるよねぇ・・・付き合い長いし。そのうち、他の騎士団幹部達にももろわかりになっちゃったりして・・・。」
「でも・・・戦闘中は気をつけて下さいね?・・・スザクだって、朝比奈さんのことは知ってるんですから。」
突如、真顔に戻って、ルルーシュが言う。その名を紡ぐ時に何の感情の変化もなかったが、やはり気にはしているのだと気付く。
「うん。わかってる。・・・まだ、バレるわけにはいかないものね。」
「はい。・・・ミレイやリヴァルがうまくやってるみたいですけど・・・スザクもただの体力バカじゃない・・・。」
「知ってる。・・・大丈夫だよ。ちゃんとやります。“ゼロ”の指示通りに、ね?」
二コリ、と朝比奈が笑うと、ルルーシュもつられる様に笑みをうかべる。
「“ゼロ”を優先しないで下さいね?・・・“朝比奈省吾”は“藤堂鏡志郎”のための“四聖剣”なんですから。」
「うん。わかってる。・・・でも、騎士団の中で普通に暮らす時は、“ルルーシュ君”のための“省吾さん”だからね?」
ルルーシュを抱きしめ、耳元で甘く囁く。それには答えず、ルルーシュは無言で朝比奈にしがみつく。それが照れ隠しだとわかっているので、朝比奈は口元を緩める。
「愛してるよ、ルルーシュ君。・・・君の弱いところも、純粋なところも、狡猾なところも・・・みんな、ひっくるめて、愛してる。」
「・・・れ・・・///」
「ん?・・・なーに?」
ぼそぼそと何事かを呟いたルルーシュに問いかける。顔を胸に押し付けているせいか、よく聞き取れないので、朝比奈はルルーシュを自分から引き剥がす。
「・・・うっわ。ルルーシュ君、顔真っ赤。・・・で、なーに?省吾さん、よく聞こえなかったなぁ?」
にんまりと笑った朝比奈を、ルルーシュは涙目で睨む。
「わかってるくせに。・・・いじわる。」
「あは。・・・だって、直接言葉に出して言ってくれる機会ってなかなか無いじゃない?」
首を傾げた朝比奈に、ルルーシュはフッと息をついて、それから息を大きく吸った。
「・・・俺も、愛してます!!!」
大音量の告白に、朝比奈は思わずルルーシュの口を手で塞ぐ。
「んむー!!」
「いやいや、もったいないよ~~これはもったいない。貴重過ぎる。・・・。ダメ~、そんな大声で言ったら、ありがたみないって~。」
そこまで言って、ハタと止まる。そして、ルルーシュの口を塞ぐ手を見つめ、これはとっても色気の無い止め方だったなぁ、と思う。そして、ニヤリと笑った朝比奈の顔を見て、ルルーシュがギョッとする。
「っぷは・・・省吾さっ・・・んぅ!?」
手を離された瞬間、止めて、と言おうとして、押しあてられた柔らかい唇の感触に、そのままルルーシュは固まる。
つまりは、唇で口を塞ぐことで、黙らせたわけで・・・いわゆるキスをしている状態で固まったルルーシュに、朝比奈は目を細める。ゆっくりと唇を離し、角度を変えて、もう一度重ねる。それを何度かくり返す。
「・・・っ、んっ・・・ふ。」
息継ぎの度に、気を取り戻したルルーシュが抗議しようとするが、それを阻止するように朝比奈は唇を離さない。しばらくして、トントン、と弱々しい力で胸の辺りを拳で叩かれ、そろそろ限界かと思い、唇を離す。
「っは・・・はぁ、はぁ///」
肩で息をするルルーシュの背中を撫でて、朝比奈は苦笑する。
「・・・今日は保った方かなぁ?」
「~~~~っ///・・・省吾さんっ!!!」
ガバッと顔をあげたルルーシュは、目にいっぱい涙を溜めて、顔を真っ赤に染めて朝比奈を睨んできた。
「いい子だったね?・・・いつもみたいに激しい抵抗じゃなかったし。」
クス、と笑えば、ルルーシュはサッと視線を外す。
「最近、キスもご無沙汰だったもんね?・・・ちょっと、期待してた?」
「・・・~~~っ、いじわるだっ!」
「ふふ。ルルーシュ君だって、天の邪鬼じゃない。・・・欲しいなら、欲しいって言ってごらん?・・・俺は、君が望むなら、叶えられる限り、どんなことだってするよ。・・・何度だって、愛の言葉を囁くよ。」
意地悪な笑みをうかべ、朝比奈はルルーシュの顔を覗き込む。ルルーシュは真っ赤な顔のまま、朝比奈の目を見つめ、そして、ぽつりと呟く。
「・・・キス・・・して下さい。」
「りょーかい。」
今度は優しく、触れるだけのキス。
「・・・他にご希望は?」
朝比奈の問われて、ルルーシュは、クス、と笑い、朝比奈の首に腕を回す。
「もっと・・・。」
最後まで言わさず、朝比奈は再びルルーシュと唇を重ねた。
長いキスの後、ポーっと放心したようにしているルルーシュを見て、朝比奈はそうだ、と手を打つ。その音に反応して、ゆるりと視線を向けてくるルルーシュの耳元で、朝比奈は何事かを呟く。それには、ルルーシュも思わず苦笑して、そして、頷きながら呟いた。
「良いですけど・・・ミレイを怒らせても、知りませんよ・・・?」
「大丈夫だもん。約束は守ってるから~v」
Vサインをして見せてから、朝比奈はルルーシュの首元に顔を埋める。ピクン、と身体を震わせたルルーシュの、一瞬顰められた眉が元に戻った頃、朝比奈は顔をあげて、自分の所業の跡を満足げに見つめる。
「うん。満足~v・・・明日は、シャツのボタンを2つくらい開けて、サービスしてあげなね?」
「・・・わかってます///」
翌日。
幹部達のラウンジで、幹部全員が心の中で大絶叫をあげ、だらだらと嫌な汗をかきながら、どうしてもルルーシュに話しかけられず、聞きだせないというもどかしい思いをしているのを見ながら、ほくそ笑む朝比奈がいた。
「一応、殺気も送ってないし、不機嫌でもないもんね~。」
一種の朝比奈の意趣返しだったらしい、とわかるまで、あとわずか・・・?
おしまい
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※長編朝ルルの続編です。
※あまっあまのため、砂吐き・砂糖吐き注意報発令!
※絶賛☆捏造中!!
※長編朝ルルシリーズはお読みになりましたか?読んでなくても読めると思いますが、読んでからだとよりわかりやすいと思いますよ???
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
その晩、朝比奈はルルーシュの部屋に押し掛けていた。
朝比奈が顔を出した瞬間、甘い空気にあてられてなるものかと、C.C.が顰め面をして部屋を出て行ってしまう。
「・・・だいぶ、C.C.も学んだみたいだねぇ。」
クツクツと笑う朝比奈に、ルルーシュは赤面する。
「しょ、省吾さん・・・。」
「良いじゃない。俺達、皆から公認されてるんだしさ。」
ストン、とルルーシュの隣に座った朝比奈はにっこりと笑って、その顔を覗き込む。
「さっきの続きなんだけどさ。・・・皆と仲良くするのは喜ばしいことだって、そう思ってるのは本当だよ?」
「はい。」
「・・・でもね、やっぱりさ、2人きりの時間もろくに取れてないのにさ・・・。」
「・・・省吾さん・・・。」
クス、と笑い、ルルーシュが朝比奈の腕を引き寄せる。
「やきもち、やいてくれたんですよね?・・・俺、実を言うと嬉しかったです。」
「ルルーシュ君・・・ホント?」
「はい。」
にこり、と笑う表情は嘘を言っているそれではない。朝比奈はホッとした笑みをうかべ、ルルーシュを抱きしめる。
「ルルーシュ君が嫌がってるならやめようって思ったんだけど・・・喜んでもらえるなら、いっぱい嫉妬しちゃうよ?」
「ふふ。・・・でも、ほどほどにお願いしますね?じゃないと、皆が可哀想だから。」
朝比奈の胸に顔を埋めて、ルルーシュはスッと目を閉じる。
「わかってるって。藤堂さんにも言われたばっかりだしね。」
「怒られちゃったんですか?」
胸の中でくつくつと笑うルルーシュに、朝比奈は苦笑をうかべた。
「ん~・・・ちょっと注意されたって感じかな?藤堂さんは俺が昔からルルーシュ君を構い倒してるの見てるし、免疫あるからねぇ。・・・むしろ、幹部達の手前、ああ言わないと治まらなかったからってとこかな?」
「卜部さんや千葉さんは何も言わなかったんですか?」
「言われた~~・・・独占するからだ~っとか、ルルーシュ君が信じろって言ってただろ~っとか。しかも、仙波さんまで、ルルーシュ君が他の者と馴染めない、とかっていうんだよ~?・・・俺、そこまで酷いかなぁ?」
「ふふふ・・・皆にはそう見えるんでしょうね。じゃあ・・・煽ったら拙かったのかな?」
肩を震わせるルルーシュに、朝比奈は表情に苦みを増す。
「ルルーシュ君・・・面白がってるでしょう?」
「ふ、ククク・・・。」
本格的に笑いだしたルルーシュに、朝比奈は肩を落とす。
「ねぇ、もしかして、俺、試されてる?・・・ルルーシュ君って、演技うまいから騙されちゃうよ~?」
「・・・ふふ。いえ・・・試してなんていません。・・・ただ、愛されてるなぁって。」
「~っ///」
不意に顔をあげたルルーシュが綺麗に微笑むので、朝比奈は赤面して息を呑む。
「鈍感って、カレンによく言われますけど・・・俺、省吾さんが、今、どう思ってるのかってわかってますよ?だって、省吾さんの表情って、わかりやすいし、声音も全然違うし。・・・ね?」
思い当たる節はあるだろう?と首を傾げられ、朝比奈は脱力した。
「俺ってそんなにわかり易い~?」
「・・・俺とか、あと、藤堂さん辺りなら、一発でわかるくらいには。・・・四聖剣はどうかな・・・?」
「多分、読まれてるよねぇ・・・付き合い長いし。そのうち、他の騎士団幹部達にももろわかりになっちゃったりして・・・。」
「でも・・・戦闘中は気をつけて下さいね?・・・スザクだって、朝比奈さんのことは知ってるんですから。」
突如、真顔に戻って、ルルーシュが言う。その名を紡ぐ時に何の感情の変化もなかったが、やはり気にはしているのだと気付く。
「うん。わかってる。・・・まだ、バレるわけにはいかないものね。」
「はい。・・・ミレイやリヴァルがうまくやってるみたいですけど・・・スザクもただの体力バカじゃない・・・。」
「知ってる。・・・大丈夫だよ。ちゃんとやります。“ゼロ”の指示通りに、ね?」
二コリ、と朝比奈が笑うと、ルルーシュもつられる様に笑みをうかべる。
「“ゼロ”を優先しないで下さいね?・・・“朝比奈省吾”は“藤堂鏡志郎”のための“四聖剣”なんですから。」
「うん。わかってる。・・・でも、騎士団の中で普通に暮らす時は、“ルルーシュ君”のための“省吾さん”だからね?」
ルルーシュを抱きしめ、耳元で甘く囁く。それには答えず、ルルーシュは無言で朝比奈にしがみつく。それが照れ隠しだとわかっているので、朝比奈は口元を緩める。
「愛してるよ、ルルーシュ君。・・・君の弱いところも、純粋なところも、狡猾なところも・・・みんな、ひっくるめて、愛してる。」
「・・・れ・・・///」
「ん?・・・なーに?」
ぼそぼそと何事かを呟いたルルーシュに問いかける。顔を胸に押し付けているせいか、よく聞き取れないので、朝比奈はルルーシュを自分から引き剥がす。
「・・・うっわ。ルルーシュ君、顔真っ赤。・・・で、なーに?省吾さん、よく聞こえなかったなぁ?」
にんまりと笑った朝比奈を、ルルーシュは涙目で睨む。
「わかってるくせに。・・・いじわる。」
「あは。・・・だって、直接言葉に出して言ってくれる機会ってなかなか無いじゃない?」
首を傾げた朝比奈に、ルルーシュはフッと息をついて、それから息を大きく吸った。
「・・・俺も、愛してます!!!」
大音量の告白に、朝比奈は思わずルルーシュの口を手で塞ぐ。
「んむー!!」
「いやいや、もったいないよ~~これはもったいない。貴重過ぎる。・・・。ダメ~、そんな大声で言ったら、ありがたみないって~。」
そこまで言って、ハタと止まる。そして、ルルーシュの口を塞ぐ手を見つめ、これはとっても色気の無い止め方だったなぁ、と思う。そして、ニヤリと笑った朝比奈の顔を見て、ルルーシュがギョッとする。
「っぷは・・・省吾さっ・・・んぅ!?」
手を離された瞬間、止めて、と言おうとして、押しあてられた柔らかい唇の感触に、そのままルルーシュは固まる。
つまりは、唇で口を塞ぐことで、黙らせたわけで・・・いわゆるキスをしている状態で固まったルルーシュに、朝比奈は目を細める。ゆっくりと唇を離し、角度を変えて、もう一度重ねる。それを何度かくり返す。
「・・・っ、んっ・・・ふ。」
息継ぎの度に、気を取り戻したルルーシュが抗議しようとするが、それを阻止するように朝比奈は唇を離さない。しばらくして、トントン、と弱々しい力で胸の辺りを拳で叩かれ、そろそろ限界かと思い、唇を離す。
「っは・・・はぁ、はぁ///」
肩で息をするルルーシュの背中を撫でて、朝比奈は苦笑する。
「・・・今日は保った方かなぁ?」
「~~~~っ///・・・省吾さんっ!!!」
ガバッと顔をあげたルルーシュは、目にいっぱい涙を溜めて、顔を真っ赤に染めて朝比奈を睨んできた。
「いい子だったね?・・・いつもみたいに激しい抵抗じゃなかったし。」
クス、と笑えば、ルルーシュはサッと視線を外す。
「最近、キスもご無沙汰だったもんね?・・・ちょっと、期待してた?」
「・・・~~~っ、いじわるだっ!」
「ふふ。ルルーシュ君だって、天の邪鬼じゃない。・・・欲しいなら、欲しいって言ってごらん?・・・俺は、君が望むなら、叶えられる限り、どんなことだってするよ。・・・何度だって、愛の言葉を囁くよ。」
意地悪な笑みをうかべ、朝比奈はルルーシュの顔を覗き込む。ルルーシュは真っ赤な顔のまま、朝比奈の目を見つめ、そして、ぽつりと呟く。
「・・・キス・・・して下さい。」
「りょーかい。」
今度は優しく、触れるだけのキス。
「・・・他にご希望は?」
朝比奈の問われて、ルルーシュは、クス、と笑い、朝比奈の首に腕を回す。
「もっと・・・。」
最後まで言わさず、朝比奈は再びルルーシュと唇を重ねた。
長いキスの後、ポーっと放心したようにしているルルーシュを見て、朝比奈はそうだ、と手を打つ。その音に反応して、ゆるりと視線を向けてくるルルーシュの耳元で、朝比奈は何事かを呟く。それには、ルルーシュも思わず苦笑して、そして、頷きながら呟いた。
「良いですけど・・・ミレイを怒らせても、知りませんよ・・・?」
「大丈夫だもん。約束は守ってるから~v」
Vサインをして見せてから、朝比奈はルルーシュの首元に顔を埋める。ピクン、と身体を震わせたルルーシュの、一瞬顰められた眉が元に戻った頃、朝比奈は顔をあげて、自分の所業の跡を満足げに見つめる。
「うん。満足~v・・・明日は、シャツのボタンを2つくらい開けて、サービスしてあげなね?」
「・・・わかってます///」
翌日。
幹部達のラウンジで、幹部全員が心の中で大絶叫をあげ、だらだらと嫌な汗をかきながら、どうしてもルルーシュに話しかけられず、聞きだせないというもどかしい思いをしているのを見ながら、ほくそ笑む朝比奈がいた。
「一応、殺気も送ってないし、不機嫌でもないもんね~。」
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