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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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注意
・最年少暗部シリーズをお読みになりましたか?(大前提ですよ?)
・スレシカスレナルです!
・二次創作であることをお忘れなく

以上、同意できる方のみ↓へ・・・










→ sideナルト


ズブッ

 最後の1人に忍刀を突き刺し、ナルトはそのまま右へなぎ払う。

「・・・これで任務完了。」

 呟いて、ナルトは死体の山を見る。もう、すでにナルトは暗部の中でトップの力を手にしていた。

 暗部達と共に戦えるという充足感は、アカデミーに通うようになってから、ストレス解消へと切り替わり、最近は自ら単独の任務を要求するようになった。

「じいさまもだけど・・・カカシ君とか、千坐君とか・・・いつも心配そうに俺を見るんだよな。俺は大丈夫なのに。」

 呟いて、ナルトは印を結ぶ。

「飛雷神の術!」

 その場からふっと姿が消え、次の瞬間には、火影執務室の中に現れる。

「任務完了しました。」

 いつもながらの唐突な登場に、三代目は慣れた様子で頷いた。

「ご苦労であったの・・・ケガは無いか?」

「無いよ。まったく、心配性だなぁ。」

 息をついたナルトは、白狐の面を取る。

「蒼藍・・・いや、ナルトや、今日は随分と珍しく他人に執着しておったの?」

「ん。なんか、気になって・・・。」

「そうか。・・・訳あって素性は伏せておるが、良い奴じゃよ。チャクラさえ足りていれば、暗部に起用したいと思うくらいだしのぅ。」

 三代目の言葉に、ナルトはピクリと反応する。

「そっか。じゃあ、本当に探してみていい?・・・チャクラを増やす方法。」

「そうじゃのー。任務に支障が出ない程度なら、許可しよう。」

 にっこりと笑い、あっさりと三代目が許可をすると、ナルトが目をまん丸にする。

「珍し~い。じいさまが何の条件もなく許すなんて・・・なんか企んでる?」

 まさか、と三代目は首を横に振る。

「そんなことあるわけなかろう。(企んでるのはシカマルじゃ。)」

「?・・・そう。なら、いいんだけど。じゃあ、俺、帰るよ。明日も早いし。・・・最近さぁ、シカマルからジロジロ見られるんだよなー。何なんだろ?一体。」

 首をひねり、ナルトは印を結ぶ。

「じゃ。また明日~。」

「うむ。またの。」

 ひらひらと手を振り、ナルトは飛雷神の術で自宅へと帰る。

「ジロジロ、な。あの子は好意に疎いからの・・・シカマルも苦労するじゃろうな。」

 ナルトとシカマル、両名を思い、三代目は引き攣った笑みをうかべた。



→ sideシカマル


 様々な思いを抱えながら、ゆっくりと歩いて自宅へと帰る。

ー 三代目から許可を得た。

 シカマルは口の端がつり上がるのを自覚する。

「これで、一番デカい壁は無くなった。・・・後はどうやって本人に伝えるかだな。」

 深く溜息をつく。

 ナルトに遠まわしに言っても通じないだろう事は、今までの付き合いで良くわかっている。

「作戦なんかいらねー・・・あたって砕けろーだよな。」

 どんなに考えても、結局行きつく最良な方法が、あたって砕けろなのだから、腹をくくるしかない。

「怖いな。」

 ぽつりと呟く。告白することで今までの関係が壊れてしまう。それだけは、間違いない。

「おー、シカマル。今、帰りかぁ?」

 家の前でばったりと父と会い、シカマルは目を細めた。

「(もう一つ忘れてたぜ。)親父・・・。」

「どーしたぁ?そんな思いつめた顔してよー。」

「聞きてー事があんだよ。」

 シカマルは父の顔を見上げる。

「・・・まぁ、とりあえず家ん中に入るか。」

 シカクはがしがしと頭を掻きながら、あごで玄関を指す。

「あぁ。」

 家の中に入った二人は、無言のまま食卓つく。

「で?・・・聞きたい事って何だ?」

「親父はナルトの事、どう思ってる?」

「ナルト?」

「あいつの中に九尾が封印されてるってのは知ってんだよな?」

「あ~、やっぱ、知っちまったか。・・・で、それを俺がどう思うかって事か?・・・だとしたら、どうも思ってねーよ。ナルトはナルトだろ。一生懸命頑張ってんじゃねーか。ドベはドベなりに。」

「そっか。なら良い・・・。」

 シカクの言葉を聞いて、シカマルはホッと息をつく。

「いきなりどーしたぁ?んなこと聞いて。」

「・・・ナルトを手に入れるのに、準備が必要なんだよ。親父達が障害になるようなら、排除しなきゃならねーからな。」

 サラリと言われて、シカクはポカンとする。

「障害って・・・つーか、ナルトを手に入れるだと?」

 こんなシカマルは知らないとシカクは思う。いったいどうしたというのか。

「ずっとナルトが気になってしょうがなかったんだ・・・でもよ、今日、キバに言われてハッキリと気付いたんだよ。・・・俺はナルトが好きなんだ。」

「・・・はぁ。」

 いまいちわからないでいるシカクに、シカマルは背を向ける。

「とりあえず、周りの障害はこれで消えた。・・・あとは、本人だな。」

 吹っ切れたらしい、シカマルの何かを企む表情を見て、シカクはギョッとする。

「お、おい、シカマル・・・?」

「邪魔すんなよ?」

 いつものやる気の無さはどこに行ったのか?シカクは呆然と息子を見つめる。

「もー寝る。」

「お・・・おぅ。」

 スタスタと部屋を出て行くシカマルを見送り、シカクは台所で固まっているヨシノの方を向く。

「なぁ、母ちゃん・・・ありゃあ、どういう事だぁ?」

「どうって・・・言葉通りなら、シカマルはナル君が好きで・・・手に入れるつもりって事でしょ?」

「あー・・・だよなぁ?・・・・・・っ、ええぇっ!!?」

 ガタンとイスを倒しつつ立ち上がり、シカクは奇声をあげる。

「おい、大丈夫かぁ・・・ナルトは;」

「心配はそっちよね・・・シカマルが珍しくやる気を出したかと思えば。・・・ナル君、びっくりするでしょうねぇ。」

 深く溜息をつき、ヨシノは台所の窓から、月を見上げる。

「・・・シカマルがナル君を手に入れるっていうことになったら、火影様も暗部も黙って無いでしょうねぇ。」

 冷静に言うヨシノに感心しつつ、シカクは相づちをうつ。

「そーだなぁ。明日にでも三代目に報告しとくか・・・。」

 こうして奈良夫婦は、すでにシカマルが手をうっているとも知らずに、シカマルの応援をする為、三代目に直談判する事にしたのだった。



→ アカデミー


「おーっす!」

「おー、ナルト。続いてんじゃねーか。」

 今日も元気いっぱいに登校してきたナルトに、キバが真っ先に声をかける。

「あったり前だってばよー!俺ってば、ユーゲンジッコーの男だってば!」

 ニシシと笑い、ナルトは席につく。

「はー・・・だからよ、有言実行くらいちゃんと言えって。」

 昨日と同じように溜息をつき、シカマルがナルトを見下ろす。

 階段教室になっている為に、シカマルの席から目の前のナルトの席は丸見えだ。

「うー・・・シカマル、昨日から、いちゃもんばっかだってばよー。」

 上目遣いにナルトがシカマルを見る。

「・・・っ。」

 無自覚なナルトの行動に、シカマルは思わず息を呑む。

「シカマル?」

 ことりと首を傾げる様は、男に言うセリフではないが、本当に可愛い。

 チラッと側にいたキバとチョウジを見ると、少し頬が赤らんでいる事がわかる。

「(・・・チョウジはともかく、キバはどう転ぶかわからねーし、やっぱ、ライバルが増える前に、手に入れるしかねーな。)」

 改めて認識したシカマルは、席を立ち、ナルトの前まで移動すると、むんずと腕を掴み、ナルトを引っ張る。

「へ?シカマル??」

 ナルトはきょとんとしながら、シカマルにぐいぐいと引っ張られていく。

「いーから、ちょっとついて来い。」

 シカマルはそれだけ言うと、黙ってナルトを引っ張り、教室を出て行く。

「シカマル、ナルト。どこ行くんだ!?もう、授業が始まるぞ!」

 途中、イルカにばったりと出くわし、呼び止められたシカマルは、不機嫌丸出しにイルカを睨む。

「三代目に許可は貰ってるッスよ。・・・なんなら、確認して貰っても構わねーッスけど。」

 何の許可とも言わずそう告げると、イルカが固まった一瞬の隙をついて、シカマルはナルトの手を引いて走り出す。

「ハッ!・・・コラーッ!シカマル、ナルト!戻ってこーいっ!!」

 イルカの怒声を背に受けながら、シカマルは黙って走りつづける。

「シ・・・シカマル?・・・ホントにどうしたんだってば?」

 ナルトは大人しく引っ張られながら、ほとんど背の変わらない、シカマルの横顔を見つめる。

 いつもかったるそうに空を見上げ、めんどくせーが口癖のシカマルに何があったのか、全くわからない。

「なぁ!シカマルってば!」

「屋上で話すから・・・黙ってついてこい。」

 シカマルは振り向きもせず、ナルトの手を掴む力を強める。

「(どうしたんだ?シカマルのヤツ??)」

 ナルトは内心そう思いつつも、何ともしようがない為に黙ってついていく。

 屋上に着いた2人は、黙ったままに火影岩を見つめる。

「(何かしゃべれよシカマルー・・・何なんだよッこの沈黙;)」

 気まずい雰囲気に、ナルトはチラチラとシカマルを見る。

「なーナルト。」

「なっなんだってばよ?!」

 緊張のあまり声がひっくり返る。慌てて口を押さえるが、シカマルがプッとふきだす。

「くっくっ・・・ホントお前って見てて飽きねーよな。」

「な・・・何がだってばよ!」

「ずーっと視線を感じてたって、昨日言ってたろ?」

「おぅ!」

 ナルトがこっくりと大きく頷く仕草が可愛くて、シカマルは思わず目元を緩める。

「あれ、俺なんだよ。」

「へっ!?シカマルだったんだってば!?(気付いてたけど。)」

 ナルトが心の中でぼやきつつ、驚いたリアクションを取る。

「ずっと見てて思ったんだけどよ・・・お前さ、どうして、そんなに気を張ってんだ?」

 シカマルに問われ、ナルトは思わずピタリと一切の動きを止めた。

「・・・シカマル、今、なんて?」

 問い返したナルトに、シカマルはもう一度尋ねてくる。

「どうして、そんなに気を張ってる?」

「・・・気なんて、張ってないってばよ?」

 少しの間の後、ナルトは平静を装って答える。

「お前、ウソがヘタだな。」

「・・・。」

 断言されて、ナルトは口をつぐむ。

「いつも一緒なんだ。見てりゃわかるさ。」

「何をだってばよ・・・?」

 眉をひそめたナルトに、シカマルは深くため息をつく。

「町の連中が、お前に対してだけ冷たい態度をとることを知ってる。・・・イルカセンセー以外のアカデミーの教師だって同じだ。」

「・・・。」

「そん時のお前、すんげー冷てー目ぇしてんだぜ?」

 シカマルが苦笑を浮かべて、ナルトを見る。その視線を見返して、ナルトは体の力を抜く。

「・・・だって。」

「わかるぜ。・・・心を凍らせなきゃ、耐えられねーだろ。」

「・・・シカマル・・・?」

「里の恩人に、あの態度はねーよな?」

 その一言で、ナルトはシカマルが九尾のことを知っているのだと理解する。

 理解すると同時に浮かぶ疑問が口をつく。

「・・・なんでお前が知ってるんだってばよ。・・・じっちゃんが緘口令を敷いてるハズなのに。」

「・・・あー・・・お前だから言うけどよ、俺、実は解部でバイトしてんだよ。鋭裏(えいり)って名前で。・・・その関係で機密書を読んじまって・・・。」

 スッと目をそらし、シカマルが告げる。

「・・・鋭裏・・・?シカマルが?」

「ナルト?」

 自分が思い描いた反応では無いことに、シカマルは不審げにナルトの名を呼ぶ。

「・・・解部でバイト?」

「ああ。」

「・・・IQ200以上の有望株。」

 ぎょっと目を見張るシカマルに、ナルトはふっと息をつく。

「・・・あんの、くそジジィ・・・俺にまで黙ってやがったか。」

 粗野な言葉がナルトの口をつく。いつもと違うその表情に、シカマルは呆然とする。

「・・・な、ナルト?」

「俺さ、鋭裏をやってる時のお前に会ってるよ。」

「はあ?」

「蒼藍・・・って言えばわかる?」

「っ!!!・・・マジかよ!!」

「・・・大マジ。」

 ナルトが真剣に返すと、シカマルは息を呑む。そして、うつむいて肩を震わせる。

― ああ、ダメか。

 ナルトがそう思ったとき、シカマルの手がナルトの手をガシッと掴む。

「!?」

「すごかったんだな、お前。・・・解部の長がお前のコト話すとき、すっごい興奮してた。・・・あの、冷静な長がだぜ?」

 俯いたままのシカマルの表情は、ナルトからは伺えない。もどかしさを感じつつ、シカマルの次の言葉を待つ。

「・・・俺は、お前の足元にも及ばないかもしれねー・・・でも、お前の支えになりてー。・・・ナルト、俺・・・。」

 スッと顔を上げたシカマルの真剣な目に、ナルトは視線が逸らせなくなる。

「・・・俺、お前が好きだ。」

 それは唐突に。

 シカマルにしてみれば、勇気を出しての告白なのだが、ナルトにしてみれば、唐突な告白で。

「なに・・・?」

 返す言葉が見つからず、マヌケな返事になってしまう。

「好きだ。・・・友達としてじゃねー・・・恋愛対象としてだ。」

「・・・えーと・・・。」

 ナルトは、静かに混乱していた。シカマルをじっと見つめたまま、微動だにしない。

「俺がお前に忍者に向いてねーって言ったときさ、お前、固まってて聞いてなかったかもしれねーけど、キバに言われてはじめて気付いたんだよ。」

「・・・俺のコト好きなのかって・・・キバに言われてたときのことか?」

「なんだ、聞いてたのかよ。・・・そーだよ。ずっと、お前が気を張ってんのが気になって見てたんだけどよ・・・どうして、気になんのか、よくわからなかったんだ。・・・でも、キバに言われて、ようやく気付いたんだ。」

 シカマルは照れくさそうにしながらも、ナルトを真っ直ぐに見つめる。

「お前が好きだから・・・心配でたまらなかったんだってな。」

「・・・それ、本気か?」

 ナルトは未だに信じられずに、シカマルを見つめ返す。

「ああ。・・・信じられねーのもわかってるつもりだぜ?・・・お前が考えてることも、なんとなくだがわかる。・・・確かに俺らは男同士だし、唐突に告られたって、訳がわかんねーよな?」

 いつもより饒舌なシカマルが、苦笑を浮かべる。

「でもよ・・・俺は、お前が好きだ。・・・それだけは、嘘偽りはねーよ。信じてくれ。」

 ナルトの手を掴むシカマルの手の力が、ぐっと強まる。

 シカマルの手が、緊張で小刻みに震えているのがわかる。ナルトは、シカマルが本気なのだと悟る。

「・・・あのさ、俺、こういうのよくわかんないけどさ・・・お前の気持ちはわかった。・・・信じる。」

「ホントか!?」

 がばっと顔を上げたシカマルにびっくりしながらも、ナルトは頷く。

「う、うん。・・・でも、まだ、よくわからないのも本当。・・・だから・・・。」

 断られそうな雰囲気に、シカマルの表情が曇る。

「・・・少しずつでいい?」

「!!」

 シカマルの目が大きく見開かれる。

「・・・好きだって言われて、悪い気がするわけ無いだろ・・・。」

 そう言ってふいっと顔を背けられれば、シカマルは顔を真っ赤にする。

「・・・お、おー・・・。少しずつでいーぜ。俺も、もっと強くなんなきゃなんねーみてーだし。」

 お前、暗部だもんなー。と呟けば、帰ってくるのは忍び笑い。

「くくく・・・まずはチャクラ量を増やさないとだな。」

「・・・はー・・・こればっかりは、めんどくせーとか言ってらんねーもんな。」

 緊張から開放されたのか、シカマルにいつもの調子が戻ってくる。

「・・・そっちが、シカマルの素?」

 ナルトが首を傾げれば、シカマルはニヤリと笑う。

「どーだろな。・・・お前は、蒼藍の方が素に近いのか?」

「・・・まあ、ね。」

 言葉を濁すナルトに、シカマルはピンとくる。

「まだなんか隠してやがるな?・・・ぜってーいつか、話してもらうからな!!」

「・・・いつか、な。」

 クス、と笑うその顔はひどくキレイで、シカマルは思わず見とれる。

「・・・シカマル。」

「おー。なんだよ、ナルト。」

「アリガトな。」

 なぜお礼を言われているのかがわからずに、シカマルは聞き返す。

「何がだよ。」

「・・・受け入れてくれて。」

「あー、それか。・・・まー、びっくりはしたけどよ。・・・それこそ、好きなやつのことなんだから、知りてーって思うのがふつーだろ。・・・ちょっとショックだけどな。」

「?」

「お前より弱いってことは、守ってやれねーだろーがよ。」

「・・・ん。(でも、心の支えにはなる。・・・なんだか、変な気分だ。俺の中のシカマルがどんどん大きくなっていく・・・。)」

 ナルトは微笑を浮かべ、頷く。

「チャクラを増やす方法。本気で探すことにした。・・・じいさまの許可も得たしな。」

「あー・・・本当にあるもんなのか?」

 シカマルが尋ねれば、間違いなくあるという返事。

「へえ・・・じゃあ、俺も手伝えることがあったら言えよ?・・・俺のことなんだしな。」

「うん。解部の有望株に期待してる。」

 にっこりと笑うナルトに、シカマルはもう一度赤面する。

「おー・・・、任せとけって///」

「そろそろ、教室に戻らないとな。」

 ナルトがそう言って、軽く手をゆする。

「あー、わり。」

 シカマルは掴んでいた手を放す。

「・・・イルカ先生に相当絞られるなー・・・。」

 遠い目をするナルトは、怒り心頭のイルカの表情を脳裏に浮かべているようだ。

「わるかったよ。時と場所を選ぶヨユーがなくてな。」

「・・・いいって。一緒に怒られてくれんだろ?」

「ったりめーだろーが!ほとんど俺のせいだろ?」

 シカマルはスッと手を差し出す。

 今度は、掴むのではない。

「・・・行こうぜ?」

 差し出された手の意味に気付かないほど、ナルトは鈍感ではない。

「おう!」

 どべナルトのように返事をして、シカマルの手を握り返す。




 ここに最強の頭脳派カップルが誕生した。


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