Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・スレたナルトですよ??
・カカスレナル風味ですが、あくまでも保護者的立場です。
・オリジナルキャラー千坐(せんざ)ーが出てきます。彼も保護者です。
・設定の捏造は当たり前です。
・二次創作であることをお忘れなく。
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
火の国・・・緩やかな丘陵が広大な国土全域に広がり、豊かな穀倉地帯が多くの人口を養う大国。
五大国のほぼ中央に位置するため、古来より交通の要衝として各国の文化の交流に貢献し、それらの活気が、国の経済と繁栄を支えている。
その火の国の軍事力たる忍の里、木ノ葉隠れの里。多くの忍が命をかけて戦った忍界大戦が終結し、里にも平和が訪れ、天才と名高い四代目火影の下、多くの優秀な忍が集い、繁栄を誇っていた。
そんなとき、その惨劇は起きた。九つの尾を持ち、山をも切り崩す程の力を有した妖孤が里を襲撃したのだ。
里を半壊し、数多の尊き命を奪ったこの妖孤を退けたのは、時の火影、波風ミナトだった。彼は、自らの命を媒介として他者の魂を封じる術を用いて、この妖孤の魂をひとりの赤子のへそに封じた。
その赤子の名はうずまきナルト。名字は違いこそすれ、四代目火影の実子であった。
九尾の妖孤の惨劇から三年後・・・
死してもなお、里を救った英雄として崇拝される父。
それとは逆に、親兄弟や友人、恋人を失った里人の怒りや悲しみ、やるせなさを一身に受けてきた、九尾の魂の器となった赤子、ナルト。
3つになった子どもは、その歳よりも幾分か、いや、かなり大人びた言動をするようになっていた。里の環境が、普通の子どもとして育つ事を許さなかった。というのが一つの要因ではある。
が、最も強い影響を与えたのは、未だ、九尾に恨みを持つ里人や、その力を狙う他里の忍からナルトを守るために付けられている、護衛兼教育係りの暗部達である・・・と考えつつ、三代目火影は現在、執務をテキパキとこなしながら、ため息をついた。
「・・・じぃちゃ?」
その様子を見て、ことり、と首を傾げた子どもが一人。言わずもがな、先ほどから三代目が悩みの種としている、当人だ。
「ど~したの?お腹でも、空いた?」
お前の事で悩んでいる、などとは言えず、三代目火影は、無理やりに笑顔を作る。
「何でもない。・・・それより、ナルトや、その手に持っとるのは何かのぅ?・・・じぃに教えておくれ。」
「う?・・・これは、『完全暗殺のコツ-人体の急所はココだ』だってば。」
淀みなく本の題名を告げたナルトに、三代目は絶句した。もちろん、ナルトにではなく、その本の題名にだ。
次の瞬間、里中に聞こえるのではないかという怒号が響き渡った。
「カカシはどこにおる!!!」
怒号が響き渡った、その数秒の後。かなりご立腹な火影様に、呼び出しを受けた当人はのんびりと対面する。
「お呼びでしょうか?三代目。」
堂々と、ともいえる態度でその場に立つカカシ。17歳という年齢ではあるが、その堂々とした態度は、さすが、あの四代目の教え子であり、6歳という異例の若さで中忍に昇格し、かの忍界大戦を生きてくぐり抜けた強者だけはある。
あるにはある。が、それとこれとは話は別だ。
「カカシ・・・ナルトにあの本を与えたのは、おぬしじゃろ?」
「あの本?ですか?・・・さぁ、身に覚えはありませんねぇ。」
いけしゃあしゃあとのたまったカカシは、肩をヒョイとすくめる。
「嘘をつけ!!・・・あの本をおぬしが読んでおったのは知っとるのじゃ!・・・わしの可愛いナルトに、なんという本を与えておるのじゃ!」
なんだか、途中、聞き捨てならない言葉を言った三代目に、カカシはほとんどが隠されている顔で唯一、確認できる目に不満げな色をうかばせる。
「・・・百歩譲って、本を与えたのは、俺だとしましょ。・・・でも、ナルトは火影様のではありません。」
キッパリと言ってのけ、カカシは三代目の反応をうかがう。
「ぬぅ!・・・ああ言えばこう言う。・・・可愛くないのぅ!・・・と、ともかく、今後一切、ナルトにあのような本を与えるでない!!良いな!」
カカシの切り返しに一瞬つまるが、そこは、三代目火影。生きてきた年数がものをいう。すぐさま、自身の言いたい事を伝え、退出するようにと、しっしっと手を払う。
- 俺は犬ですか・・・。
と言ってやりたい所をぐっとこらえ、カカシは執務室を退出する。もちろん、三代目に言い負かされた訳ではない。ひたすら三代目の隣で本に視線を落としていた話題の中心人物が、チラッとカカシに何かを訴えるように、その蒼い瞳を向けたからだった。
- ま、いいでしょ。
1人納得し、カカシは火影邸の出口とは逆方向の奥の間へと姿を消した。
火影邸、奥の間。
強固な結界が張られているその部屋に、カカシは来ていた。
そこの住人は、自分よりも後から火影の執務室を出たはずなのに、すでに、自身のベッドに寝そべり、先ほどから手にしていた本をペラペラとめくっていた。
「早かったな、ナルト。・・・いや、俺が遅いのかな~。」
「ん。・・・別に、遅くなかったってば。」
自嘲したカカシに、舌足らずな口癖を直そうともせず、ナルトが答える。
「それで?何か用があったんでしょ?」
「ん。・・・ゴメンね、俺のせいで、じっちゃにカカシくんが怒られた。」
「なーんだ、そんな事、気にしなくてもいいのに。」
「だって、俺がカカシくんのを勝手に読んでたせいで、じっちゃはカカシくんが俺にあの本を与えたって、思ったんだってば。」
「ん~。ま、ナルトにねだられたら与えてたと思うし、目の前で読んでたら、お前が気にするのはわかりきった事だし・・・つまりは、俺も悪いわけだ。」
気にしなーいのっと、カカシはナルトの頭をゆっくりと撫でる。
「・・・ん。ゴメンね。」
「違うでしょ。こういう時は、ありがとう。だよ?」
「・・・アリガト。」
ふにゃ、と笑み崩れた顔はあまりにも可愛らしく、カカシは思わずナルトに抱きつく。
「か~わいっ!」
「うわっ!・・・は、放すってばよ~///」
恥ずかしがるナルトが本当に愛おしく、抱きしめる腕に力が入る。
「「「・・・カカシ(さん)何してる(んです)?」」」
ナルトをぎゅうぎゅうと抱きしめていたカカシは、静かでいて、それでも、かなり不機嫌だとわかる声にピクリと肩を揺らす。
そこには、3人の暗部が気配も無く立っていた。同僚の怒りなど意にも介さず、カカシはにっこりと笑う。
「ナルトとスキンシップv」
「カカシ!ズルいぞ!!お前ばかり!!」
「えー・・・。じゃあ、千坐(せんざ)もやればいいでしょ?」
ほら、と抱き上げて、されるがままのナルトを千坐に突きつける。千坐は、ぷらーんと目の前にぶら下がったナルトを見つめる。
「せんざくん??」
ことり、と首を傾げ、自分を見つめるナルトに、自分の顔がだらしなく弛んでいるという自覚はある。つ、と手を伸ばし、カカシからナルトを受け取ると、あまりの軽さにギクリとした。
「・・・軽いでしょ?・・・どんなにこの子が大人びてても、まだ、3歳なんだから、里人の悪意に晒されれば食事だって喉を通らなくなる。」
カカシの言葉に、3人の暗部たちは思わず顔を顰める。
「ダメだってばよ~。・・・里を陰から守る暗部が、里人を悪く思ったら・・・ね?」
千坐の腕に抱かれたまま、ナルトが困ったように笑った。
「・・・あぁ。そうだな。ナルトが悪いわけでは無いように、里人全員が悪いわけでは無いしな。」
「そうそう。・・・俺たちがやるべきなのは、ナルトを強くしてあげる事と、里人からの悪意よりも、たくさんの愛情を注いであげる事だよ。」
カカシの言葉に同意し、暗部たちは強い決意を持って頷く。四代目より託された、この小さな英雄を、必ず守ってみせると。
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・スレたナルトですよ??
・カカスレナル風味ですが、あくまでも保護者的立場です。
・オリジナルキャラー千坐(せんざ)ーが出てきます。彼も保護者です。
・設定の捏造は当たり前です。
・二次創作であることをお忘れなく。
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
火の国・・・緩やかな丘陵が広大な国土全域に広がり、豊かな穀倉地帯が多くの人口を養う大国。
五大国のほぼ中央に位置するため、古来より交通の要衝として各国の文化の交流に貢献し、それらの活気が、国の経済と繁栄を支えている。
その火の国の軍事力たる忍の里、木ノ葉隠れの里。多くの忍が命をかけて戦った忍界大戦が終結し、里にも平和が訪れ、天才と名高い四代目火影の下、多くの優秀な忍が集い、繁栄を誇っていた。
そんなとき、その惨劇は起きた。九つの尾を持ち、山をも切り崩す程の力を有した妖孤が里を襲撃したのだ。
里を半壊し、数多の尊き命を奪ったこの妖孤を退けたのは、時の火影、波風ミナトだった。彼は、自らの命を媒介として他者の魂を封じる術を用いて、この妖孤の魂をひとりの赤子のへそに封じた。
その赤子の名はうずまきナルト。名字は違いこそすれ、四代目火影の実子であった。
九尾の妖孤の惨劇から三年後・・・
死してもなお、里を救った英雄として崇拝される父。
それとは逆に、親兄弟や友人、恋人を失った里人の怒りや悲しみ、やるせなさを一身に受けてきた、九尾の魂の器となった赤子、ナルト。
3つになった子どもは、その歳よりも幾分か、いや、かなり大人びた言動をするようになっていた。里の環境が、普通の子どもとして育つ事を許さなかった。というのが一つの要因ではある。
が、最も強い影響を与えたのは、未だ、九尾に恨みを持つ里人や、その力を狙う他里の忍からナルトを守るために付けられている、護衛兼教育係りの暗部達である・・・と考えつつ、三代目火影は現在、執務をテキパキとこなしながら、ため息をついた。
「・・・じぃちゃ?」
その様子を見て、ことり、と首を傾げた子どもが一人。言わずもがな、先ほどから三代目が悩みの種としている、当人だ。
「ど~したの?お腹でも、空いた?」
お前の事で悩んでいる、などとは言えず、三代目火影は、無理やりに笑顔を作る。
「何でもない。・・・それより、ナルトや、その手に持っとるのは何かのぅ?・・・じぃに教えておくれ。」
「う?・・・これは、『完全暗殺のコツ-人体の急所はココだ』だってば。」
淀みなく本の題名を告げたナルトに、三代目は絶句した。もちろん、ナルトにではなく、その本の題名にだ。
次の瞬間、里中に聞こえるのではないかという怒号が響き渡った。
「カカシはどこにおる!!!」
怒号が響き渡った、その数秒の後。かなりご立腹な火影様に、呼び出しを受けた当人はのんびりと対面する。
「お呼びでしょうか?三代目。」
堂々と、ともいえる態度でその場に立つカカシ。17歳という年齢ではあるが、その堂々とした態度は、さすが、あの四代目の教え子であり、6歳という異例の若さで中忍に昇格し、かの忍界大戦を生きてくぐり抜けた強者だけはある。
あるにはある。が、それとこれとは話は別だ。
「カカシ・・・ナルトにあの本を与えたのは、おぬしじゃろ?」
「あの本?ですか?・・・さぁ、身に覚えはありませんねぇ。」
いけしゃあしゃあとのたまったカカシは、肩をヒョイとすくめる。
「嘘をつけ!!・・・あの本をおぬしが読んでおったのは知っとるのじゃ!・・・わしの可愛いナルトに、なんという本を与えておるのじゃ!」
なんだか、途中、聞き捨てならない言葉を言った三代目に、カカシはほとんどが隠されている顔で唯一、確認できる目に不満げな色をうかばせる。
「・・・百歩譲って、本を与えたのは、俺だとしましょ。・・・でも、ナルトは火影様のではありません。」
キッパリと言ってのけ、カカシは三代目の反応をうかがう。
「ぬぅ!・・・ああ言えばこう言う。・・・可愛くないのぅ!・・・と、ともかく、今後一切、ナルトにあのような本を与えるでない!!良いな!」
カカシの切り返しに一瞬つまるが、そこは、三代目火影。生きてきた年数がものをいう。すぐさま、自身の言いたい事を伝え、退出するようにと、しっしっと手を払う。
- 俺は犬ですか・・・。
と言ってやりたい所をぐっとこらえ、カカシは執務室を退出する。もちろん、三代目に言い負かされた訳ではない。ひたすら三代目の隣で本に視線を落としていた話題の中心人物が、チラッとカカシに何かを訴えるように、その蒼い瞳を向けたからだった。
- ま、いいでしょ。
1人納得し、カカシは火影邸の出口とは逆方向の奥の間へと姿を消した。
火影邸、奥の間。
強固な結界が張られているその部屋に、カカシは来ていた。
そこの住人は、自分よりも後から火影の執務室を出たはずなのに、すでに、自身のベッドに寝そべり、先ほどから手にしていた本をペラペラとめくっていた。
「早かったな、ナルト。・・・いや、俺が遅いのかな~。」
「ん。・・・別に、遅くなかったってば。」
自嘲したカカシに、舌足らずな口癖を直そうともせず、ナルトが答える。
「それで?何か用があったんでしょ?」
「ん。・・・ゴメンね、俺のせいで、じっちゃにカカシくんが怒られた。」
「なーんだ、そんな事、気にしなくてもいいのに。」
「だって、俺がカカシくんのを勝手に読んでたせいで、じっちゃはカカシくんが俺にあの本を与えたって、思ったんだってば。」
「ん~。ま、ナルトにねだられたら与えてたと思うし、目の前で読んでたら、お前が気にするのはわかりきった事だし・・・つまりは、俺も悪いわけだ。」
気にしなーいのっと、カカシはナルトの頭をゆっくりと撫でる。
「・・・ん。ゴメンね。」
「違うでしょ。こういう時は、ありがとう。だよ?」
「・・・アリガト。」
ふにゃ、と笑み崩れた顔はあまりにも可愛らしく、カカシは思わずナルトに抱きつく。
「か~わいっ!」
「うわっ!・・・は、放すってばよ~///」
恥ずかしがるナルトが本当に愛おしく、抱きしめる腕に力が入る。
「「「・・・カカシ(さん)何してる(んです)?」」」
ナルトをぎゅうぎゅうと抱きしめていたカカシは、静かでいて、それでも、かなり不機嫌だとわかる声にピクリと肩を揺らす。
そこには、3人の暗部が気配も無く立っていた。同僚の怒りなど意にも介さず、カカシはにっこりと笑う。
「ナルトとスキンシップv」
「カカシ!ズルいぞ!!お前ばかり!!」
「えー・・・。じゃあ、千坐(せんざ)もやればいいでしょ?」
ほら、と抱き上げて、されるがままのナルトを千坐に突きつける。千坐は、ぷらーんと目の前にぶら下がったナルトを見つめる。
「せんざくん??」
ことり、と首を傾げ、自分を見つめるナルトに、自分の顔がだらしなく弛んでいるという自覚はある。つ、と手を伸ばし、カカシからナルトを受け取ると、あまりの軽さにギクリとした。
「・・・軽いでしょ?・・・どんなにこの子が大人びてても、まだ、3歳なんだから、里人の悪意に晒されれば食事だって喉を通らなくなる。」
カカシの言葉に、3人の暗部たちは思わず顔を顰める。
「ダメだってばよ~。・・・里を陰から守る暗部が、里人を悪く思ったら・・・ね?」
千坐の腕に抱かれたまま、ナルトが困ったように笑った。
「・・・あぁ。そうだな。ナルトが悪いわけでは無いように、里人全員が悪いわけでは無いしな。」
「そうそう。・・・俺たちがやるべきなのは、ナルトを強くしてあげる事と、里人からの悪意よりも、たくさんの愛情を注いであげる事だよ。」
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