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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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注意
・仲良い星ルル♀に嫉妬する騎士団(ゼロバレ前)
・ルルの事情は星刻にはバレ済み&結構ラブラブ?
・C.C.はルルのお母さん
・ちょっとギャグ
・最終的に騎士団にゼロバレ ・捏造満載

以上、同意できる方のみ↓へ・・・










「あ~あ・・・ずっり~よなぁ・・・途中から参入したくせに、もう、ゼロの信頼を受けてるんだぜ~?」

 自称ゼロの親友の玉城が、顎肘をついてぼやく。

「俺達は黒の騎士団の創設から一緒だったんだぜ~?・・・ちょっとくらい、信頼してくれたって、イイと思わねぇ?・・・なぁ?」

 ブツブツと呟いて、玉城はブリッジにいた幹部達を振り返る。

 そこには、ゼロと星刻の姿はなく、彼等はゼロの部屋でこれからの作戦について、話し合っているものと思われた。

 確かに、作戦云々となると、自分達はゼロの話についていけないことくらいはわかる。だが、いきなり、星刻ばかりを優遇するのはどうなんだろうかと思うのだ。

「・・・ま、まぁ・・・そりゃ、な。」

 思わず、杉山が同意すると、玉城が目を輝かせた。

「だろ!?お前もそう思うよな!」

「・・・玉城、杉山・・・そんなこと言ったって、しょうがないだろう。事実、俺達はゼロに助言できるような才能を持ってないんだ・・・。」

 そう言う南も、ゼロと星刻が仲良く話していれば、不機嫌になるのは、この場の全員が知っていたりする。

「なぁ、扇~、おまえ、副指令だろ?何とか言えねーのかよぉ?」

「・・・そ、そう言われても・・・。」

 煮え切らない返事をよこす扇を、玉城はあっさりと見限って、藤堂へ視線を向ける。

「じゃあ、藤堂将軍は?」

「・・・む。」

 一瞬、眉間にしわを寄せて、藤堂は唸って首を横に振る。

「・・・っけ、ダメじゃんかよ。・・・あ~、ここにカレンがいたら良かったのに!!っていうか、カレンが捕まったのも結局はあいつのせいじゃねぇか!!」

 過ぎたことを言っても仕方が無いのだが、どうにも腹の虫が治まらないらしい玉城は、カレンのことを持ち出して、怒りを募らせる。

「・・・玉城、落ち着け。」

「先輩、落ち着いて下さいってば。」

 困ったように、南や、オペレーターの綾芽が声をかけるが玉城の怒りが収まる気配はない。

「・・・ぜって~認めね~~~!!!」

 そして、負け犬の遠吠えならぬ、玉城の遠吠えが、斑鳩内に響き渡ったのだった。





 黒の騎士団は順調に超合衆国の加盟賛同国を増やし、戦闘集団としての地位を確立し、後は、超合衆国の発表をするばかりとなり、星刻が超合集国決議第壱號への賛同を訴える為、天子と神楽耶を伴い、斑鳩を離れた。

 それに伴い、総司令へと分けていた仕事も全て、CEOであるゼロが背負いこんで、毎晩のようにその仕事を片付けるようになった。

 仮面で顔色は窺えないが、明らかに疲労を溜めこんでいるような、その声音や所作に、一部の幹部が気付き始めた頃、その事件は起きた。

「なぁ、カレンはどうすんだよ、ゼロ。・・・まさか、忘れてねーよな?」

 親友(自称)の気安さから、玉城がさり気無く探りを入れようとすると、ゼロは疲れた声で応じる。

「・・・カレンの居場所は恐らくエリア11の政庁だろう・・・そう簡単に救い出せる場所ではない。・・・もう少し、我慢してくれ。」

「ったくよ~・・・星刻も余計なことしてくれたよな~・・・。」

 ボソっと言った玉城に、ゼロが一瞬、息を呑んだ。玉城以外の全員がそれに気づく。

「・・・あの時は、敵だったんだ・・・仕方が無い、だろう?」

「ゼロはあいつの味方をすんのかよ!?・・・カレンは、昔からの仲間なんだぞ!?あんな・・・つい最近仲間になったばかりの奴なんてーーーー。」

「玉城!」

 バン!と基盤を叩いて立ち上がったゼロに、玉城は思わず身を竦める。

「カレンのことはちゃんと考えている!・・・過ぎたことをとやかくと言っている暇があったら、仕事をしろ!!!・・・ッ。」

 立ち上がって叫んだ直後にふらつき、ゼロはその場にしゃがみ込んだ。

「ぜ、ゼロ!・・・お、おい!!」

 慌てた玉城がその身体に触れると、異様に熱を持っていることに気づく。

「ッ・・・熱があんじゃねーか!!・・・おい!誰か、ラクシャータ呼んで来い!!」

 玉城の言葉に反応に、何人かがラクシャータを呼びに行く。その間にもゼロは荒い息をして、身体を悪感に震わせる。

「・・・ずっと、具合が悪かったんじゃないのか?」

 藤堂がそっとゼロの腕をとり、イスに座らせる。

「仕事をたくさん、抱えてたみたいだし・・・やっぱり、俺達じゃ頼りにならないから・・・。」

 うつむいてそう言った扇の言葉に、幹部達が気まずい沈黙を落とす。

「はいはい、退いて頂戴~?」

 しばらくしてやって来たラクシャータが、ゼロの周りを所在なさげに取り囲む幹部達を追い払う。

「・・・ん~・・・これはちょっと、よろしくないわねぇ・・・。」

 難しい表情をうかべ、ラクシャータはちょいちょい、と南を指で呼ぶ。

「・・・何だ?」

「医務室まで運んで頂戴。いい事?絶対に揺らしたりしちゃダメよ?あんたが一番この中でガタイが良いから頼んでるんだからね?」

「・・・わ、わかった・・・。」

 ガックンガックンと頷く南に、ラクシャータは大丈夫かしらぁ~?と心配そうに呟くが、他にちゃんと運べそうな人間を見つけられないのか、そのまま南にゼロを運ばせて、医務室に向かったのだった。





 そして、各国の賛同を取り付けて来た星刻達が帰ってくる。斑鳩のブリッジに入った瞬間に、幹部達に囲まれた星刻は目を丸くする。

「・・・な、何があったんだ?」

 幹部がそれぞれに口を開き、その時の状況を説明すると、星刻はサァッと顔を青褪めさせて、次の瞬間、幹部達を睨み据えた。

「お前達が付いていながら、何をしていたんだ!!!こんなことだから、ゼロが私を頼るのではないか!!!・・・ゼロが指揮に集中できない理由も良くわかった!!戦いはお遊びではないんだ!!少しでもゆるい気持ちで戦っているのなら、即刻黒の騎士団から去れ!!」

 震える拳を強く握りしめ、星刻はそう叫ぶなり、医務室へと駆け出した。

 後に残された幹部達は重い空気を背負って黙りこみ、神楽耶は言い返すことも出来なかった幹部達を呆れる様に見やり、激昂した星刻に怯えた天子はそんな神楽耶の腕にしがみついていた。



 星刻が医務室に駆け込むと、緑色の髪をした少女が振り返る。

「・・・遅かったな?星刻。」

「すまない。・・・彼女は?」

「あらまぁ、星刻も知ってたってわけぇ?」

 星刻がそう言った後、ひょっこりと処置室から出てきたラクシャータが苦笑いをうかべる。

「・・・ら、ラクシャータ!?」

 焦りの為に思わず声をひっくり返らせた星刻に、C.C.は困ったように笑って肩を竦める。

「仕方が無かったんだよ。処置をさせるためには、服を脱がなければならないだろう?」

「・・・ッ///」

 “服を脱ぐ”というフレーズに思わず頬を赤らめた星刻に、キリリとC.C.の眦がつり上がる。

「・・・このムッツリめ。」

「ち、違う・・・わ、私は・・・。」

「ふん。・・・あまり、ルルーシュに無体なことをするようなら、私にも考えがあるからな?」

 金色の目を細めるC.C.からかなりの威圧を感じる。が、そこは男として引いてはいけないところだと承知しているので、星刻はコクン、と頷く。

「大丈夫だ。不埒なまねをするつもりはない。・・・それで、彼女の容体は?」

「ただの過労。でもねぇ、寝不足のせいで回復がおくれてるの。熱は引いたんだけど、あんまり無理させられないわねぇ。」

「・・・わかった。・・・入っても良いのか?」

「いーけどぉ、本当に無体なことは止してねぇ?」

「ッ///・・・わかっている!!」

 ニヤニヤと言われれば、頬を赤く染めて言い返し、星刻はそそくさと処置室に入っていく。

「・・・イイのぉ?」

「大丈夫だろう。・・・あいつは律儀だからな。あれだけ言えば、手も出せまい。」

 ふぅ、と溜め息をついたC.C.は、それでもその場から離れる気配を見せない。

「・・・C.C.って、ゼロのお母さんみたいねぇ?」

「ふ。そう見えるか?・・・まあ、その認識でも、別に構わないがな?」

「ふふ。」

 C.C.とラクシャータは顔を見合せて笑った。



 一方、処置室に入った星刻は、点滴を打たれた、その細い腕が布団の上に出されているのを見て、眉間に深いしわを寄せた。

「・・・しんくー・・・しわ。」

 ろれつの回らない言葉で指摘され、星刻は慌てて点滴を打たれている腕とは逆の方の手を取る。

「・・・すまなかった。随分と長く留守を任せてしまって・・・。規模が大きくなればなるほど、君の負担は増えていることはわかっていたんだが・・・。」

「ううん・・・いい。・・・だいじょうぶ、だから。」

 へにゃり、といつもとは違ったゆるい笑みに、星刻は首を傾げる。

「・・・る、ルルーシュ?」

「・・・ん~・・・すいみん、やくも・・・てんてきに・・・。」

 言葉の途中で、すぅ、と目を閉じてしまったルルーシュに、星刻は苦笑する。

「成程な。まあ、なんにせよ、寝るのが一番ということか。」

 呟きながらも、あまりにも無防備なその姿に、星刻の理性がぐらつく。それ程に、睡眠薬の影響でゆるゆると話すルルーシュは、あまりにも可愛らしかった。まず、普段では見られない。酒でも飲ませれば別だろうが。

 そっと手を伸ばし、ルルーシュの頬をするっと撫でる。

「・・・ルルーシュ・・・。」

 今は瞼の下に隠されたそのアメジストに見つめられると、星刻は肌が粟立つような感覚に陥る。作り物めいたその美しさには、きっと誰もが息を呑むだろう。

 だが、彼女はただ美しいだけではない。ブリタニアへの激しい怒り、恨み。そんな負の感情をそのアメジストに宿らせて、守るべき者の為にがむしゃらに戦う。それこそが、彼女の魅力だと言える。

「・・・私は、君の力になれているのか?」

「お前がいなかったから、こんなんになってるんだ。もう、長い留守は勘弁願いたいな。」

「っ!!っっっ!!?」

 驚き過ぎて、言葉が出てこない様子の星刻に、C.C.はほくそ笑んだ。

「まぁ、約束通り、手を出してはいないな?」

「・・・っ、C.C.!!」

「静かにしろ、ルルーシュが起きるだろ?」

 ふてぶてしいまでのその態度に腹が立つが、それもこれもルルーシュを心配してのことなので、星刻には何も言えない。

「もう一晩寝れば、回復するだろう。お前も帰って来たしな?」

「それは・・・。」

「ふん、あいつに愛されているからって、思いあがるなよ?」

 C.C.は不機嫌にそう言うと、処置室から出て行く。

「・・・愛されている・・・か。・・・すっかりC.C.に睨まれてしまったな。・・・早く、元気な姿を見せてくれ・・・。愛してる、ルルーシュ。」

 桜色をしていた唇は、今はほんの少しかさかさとしていて、血色も悪い。そこに、星刻はそっと自分の唇を落とし、優しく耳元で囁いた。



 翌日、フッと目を覚ましたルルーシュは、視線を彷徨わせ、自分の顔のすぐ傍に星刻の寝顔があるのに気づいて、一瞬で頭が沸騰した。

「~っ・・・きゃぁぁああああ!!」

 その大音量の悲鳴に、星刻はビックリして飛び起き、その拍子に椅子から落ちて、悲鳴を上げたルルーシュを呆然と床に座り込んで見つめる。

「ルルーシュ!」

 真っ先に処置室に飛び込んできたC.C.は、シーツで全身を隠してフルフルと真っ赤な顔で震えるルルーシュと、床に座り込んで呆然とする星刻を交互に見つめ、ある一つの答えをはじき出して、絶対零度の視線を星刻に向けた。

「星刻・・・貴様・・・。」

「ち、違う!!わ、私は何も!!」

「星刻も男だったって、ワケねぇ~。」

 んふふ、と笑うラクシャータに、余計なことを!と思うものの、C.C.の殺気に中てられて何も言えない。そのうち、なんだなんだと騎士団の幹部達も集まって来て、処置室を覗き込んでくる。

 その好奇の視線に、ルルーシュはますます混乱に陥って、叫び出した。

「いやぁぁぁ!!!でっててぇッ!見ないでぇぇえ!!」

 ルルーシュが投げた枕が、覗きこんでいた玉城に当たる。

「とにかく、出ていけ!この狼ども!!」

 C.C.に蹴り出された男性陣は、半ば呆然とする星刻に事情を問い質そうと視線を向ける。

「・・・お前、何やったんだよ・・・ってか、あの女誰だ?」

「・・・彼女がゼロだ・・・私は何もしていない・・・誤解だ・・・誤解なんだぁ!!」

 見たことのない程取り乱した星刻から発せられた、とんでもない事実に、一瞬、思考が止まる。そして、次の瞬間、

「「「「「ええええぇぇっっっ!?」」」」」

 先程の悲鳴にも負けず劣らずの叫びが斑鳩内に響き渡ったのだった。

 おしまい


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