Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・ロロルル
・時間軸は、行政特区日本(百万のキセキ)あたり
・ルルが酷い話(特にナナに)
・騎士団にゼロ・皇族バレ
・ルルもロロも黒
・捏造満載
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
世界で一番、貴女を愛しています。
僕に、こんな僕に。惜しみない愛情を注いでくれた貴女を。
たとえ、利用されていたのでも良い。偽りの笑みでも良い。傍にいさせてくれるのならば。
「姉さん、泣かないで。・・・僕はずっと一緒にいるから。」
あの(薄情な)妹の代わりになれなくても。
「・・・ロロ・・・。」
はらはらと涙を零し、ルルーシュはロロを見つめる。
「忘れてしまいなよ。・・・ねぇ、姉さんは幸せになっちゃいけないの?だって、ずっとずっと、辛いことばかりだったじゃないか。それなのに、これからも、辛い思いをしなきゃいけないの?」
そんなの、駄目だよ。そう言ったロロに、ルルーシュは不安げに瞳を揺らした。
「ナナリーは・・・。」
「ナナリーは1人でも大丈夫だよ。だって、姉さんが記憶を失っていた1年間、無事だったんだもん。それに、ほら、枢木スザクが補佐みたいだし。」
「・・・・・・スザク。」
スザクの名に眉を顰め、それから、ルルーシュはぽつりと呟いた。
「・・・最初から、ナナリーはスザクに託すつもりだった。スザクが、ユフィの手を、とらなければ。・・・これは、必然のこと?・・・いや、違う。」
「・・・姉さん?」
「・・・私が、捨てられたんだな。」
自嘲する笑みをうかべたルルーシュに、今度はロロが眉を顰めた。
「姉さんが捨てられるなんて、そんな・・・。」
「捨てられたんだよ。ロロ。私は・・・ナナリーに“要らない”と言われたんだから。」
ルルーシュの言葉に、ロロはとっさに反論できず、それから、ぼそぼそと弱々しく言葉を紡いだ。
「・・・・・・そ、れは。ゼロに言ったんであって・・・。」
「ゼロは私だよ。ユフィもスザクも気付いてた。ナナリーは気付かなかった。それが答えだ。・・・ナナリーを理由にするつもりはないが“ゼロの行動”はナナリーの望んだ優しい世界を作る為だった。・・・だが、それは、あの子にとって、要らないものだった。だから、気付かない。」
そう。ナナリーはあんなに傍にいたのに、ルルーシュの真実に気付かなかった。河口湖で会ったユーフェミアはたったそれだけで気付いた。スザクはずっと最初から気付いていたのだろう、でも、気付かなかったフリをした。
「綺麗な世界に閉じ籠った結果だよ。・・・ナナリーは綺麗な物しか、見てないんだ。」
ロロの言葉は手厳しい。ルルーシュを目の前にして、ナナリーを貶すなど、以前なら出来なかっただろう。でも、ナナリーの言葉に傷ついたルルーシュには、これくらい言っても平気だとロロは判断した。
「ロロ・・・ナナリーを“そうした”のは私だ。」
「でも、それを甘受したのはナナリーだ。・・・性悪説を唱えるつもりはないけれど、姉さんのおかげでナナリーの周りは優しいもので囲まれていたのに、それを微塵も疑わなかったのは、ナナリーの甘えであり、怠慢だよ。」
「・・・。」
とうとうルルーシュは口を噤んだ。言い過ぎたかとロロがその表情を窺えば、なぜか、ホッとしているような表情だった。
「・・・姉さん?」
「ロロは、そう言ってくれる。打算なんだ。・・・それがわかっていて、私はこうやって弱音を吐いている。・・・本当に、自分が嫌になる。」
ロロが不思議そうに名を呼べば、そんな答えが返ってくる。ロロは、ああ、と納得した。この人はすべてを理解しているのだ、と。ただ、感情がついてこないだけで。
「スザクに・・・皇帝に売られたことは、そんなにショックではなかったんだ。そうなるんじゃないかって、思っていたから。もう、昔のような関係には戻れないって、わかっていたから。・・・でも、ナナリーにはほんの少し、期待していた。わかってくれるんじゃないか、賛同してくれるんじゃないかって・・・少しでも、そう思ってしまったから・・・だから、要らないと言われて、ショックだった。」
「ねぇ、間違ってたらごめんね・・・姉さんは、ひょっとして、ナナリーに失望してるんじゃないの?」
ロロに言われ、ルルーシュはピタリと動きを止めた。そして、はぁぁぁ、と深い溜め息をついた。
「言霊って知ってるか、ロロ。」
「・・・なに、それ。」
「言葉には呪力があるってこと。・・・今、私はナナリーに対する想いを言葉で直接的に表現はしなかった。曖昧にすることで、逃げ道を作った。でも、ロロがその想いを言葉の呪力で1つの事象に絞ってしまった。」
「・・・ああ、そういうこと・・・。」
ロロは納得し、そして、ハッと口を噤み、上目遣いにルルーシュを見る。
「・・・ごめん、姉さん。」
「・・・はぁ。いや、もう過ぎたことだし・・・それに、いい加減、妹離れをするべきだな・・・。」
クス、とルルーシュは笑う。
「・・・不思議だな。ロロがずっと一緒にいてくれると言ってくれたら、心がすっと軽くなった。ありがとう。」
「うん。愛してるよ、姉さん。」
すんなりとそんな言葉が出てきて、ロロは自分で言ったのにも拘らず驚いてしまった。
「ふふ、自分で言っていて、何をそんなに驚いてるんだ?おもしろいな、ロロは。」
クスクスと笑うルルーシュに悲しみの余韻は無い。
「(ナナリー・・・君は姉さんに捨てられたよ。自業自得だね?)」
その笑顔を見つめながら、ロロは心の中でほくそ笑んだ。
「後は、スザクか・・・。」
「・・・ナナリーを使って姉さんを脅した罪は重いよね。・・・やっぱり、僕が・・・。」
「いや、お前が手を汚すことでもないよ。それに、もう少しスザクには働いてもらわないと。」
そう言って自分に耳打ちした、その計画に、ロロは再度ルルーシュの優秀さを思い知らされた。
それは、皮肉な結末だった。互いが互いを信じていなければ出来ない芸当。
スザクはゼロがルルーシュで、引き連れていく日本人を絶対に守ると信じ、ルルーシュはスザクがユフィの行政特区日本の二の舞を避ける為にゼロを見逃し、残された日本人を守ると信じた。
「良くやる気になったわね。」
呆れたように言ったのは、カレンだった。
「何が?」
「・・・失敗したら、ナナリーだって、危なかったのに。」
「ああ・・・そうか。ナナリーのことをすっかり忘れてた。」
そう言ってにっこりと笑ったルルーシュに、カレンは目を瞠った。
「・・・ルルーシュ、あんた・・・。」
「これで、皇帝にナナリーの管理不足を責められても、それは、ナナリーの責任だし、しょうがない。」
カレンはそこで初めてルルーシュの目が笑っていないことに気付く。
「・・・ルルーシュ?」
「もう良いんだ。・・・ナナリーは・・・もう良い。」
すぅっと目を細め、ルルーシュは口元を歪める。
「・・・要らないと言われたんだ・・・。」
「・・・っ!」
「要らないって・・・私は・・・“ゼロ”は要らないって。」
うっすらと笑むルルーシュを、カレンは思わず抱きしめた。
「ルルーシュッ。」
「・・・カレン?」
不思議そうに自分を見つめるルルーシュの目に、悲しみの色は無い。壊れてしまったのかと思ったが、そうではないらしいと気付く。
「・・・どう、しちゃったの?」
「・・・どうもしないよ。私には妹なんていなかった。いるのは、弟だけ。・・・私が“ゼロ”として戦う理由は、日本人を救うため。・・・卜部とも、そう約束したんだ。」
カレンはハッと息を呑む。
「・・・卜部さんと、約束したから?」
「それに、カレンが言ったんだ。・・・騙すなら、最後まで騙してみせろって・・・。私も、藤堂に言った。希望をみせた責任をとれ、と。・・・最後まで騙し通して、希望を見せた責任を取る。それが、私の存在理由だ。」
「・・・そう・・・良いのね?」
「ああ。」
頷くルルーシュに迷いはない。
「・・・カレン、私は、ブリタニアをぶっ壊す。それまでは、立ち止まっている暇はないんだよ。」
「うん。わかった。・・・私も言ったわね。貴方が何者であろうとついていくって。・・・日本を、取り戻して・・・“ゼロ”。」
「・・・約束する。」
小指と小指を絡める。自分よりも白くほっそりとしたルルーシュの指を見つめ、カレンは唐突に心配になる。
「ちゃんと、食べてる?」
「・・・食べてるよ。」
「人一倍体力無いくせに無茶ばっかりするから、こっちがハラハラするのよ?・・・もうちょっと、身体を鍛えたらどうなの?」
「うッ・・・私の担当は頭脳労働なんだ。」
呻いて、視線を逸らしたルルーシュの顔がほんのりと赤く染まっているのに気づいて、カレンはふきだす。
「っぷ。・・・やだ、もう・・・かっわいい・・・。」
「・・・カレン~~~。」
「自覚があるんでしょ。体力無いって。」
「・・・はぁ、こんな時ばかりはあの体力馬鹿の体力が恨めしい・・・。」
がっくりと肩を落とす様子は、いつもアッシュフォード学園でミレイに散々振り回された後に見た姿と同じで。本当に吹っ切れているんだなと改めて理解する。
「体力馬鹿ねぇ・・・懐かしいわね、その呼び方。」
「・・・そうか?」
「そうよ・・・ッ、誰!?」
小首を傾げるルルーシュに、溜め息をついた瞬間、背後に気配を感じて振り返った。
「・・・か、カレン・・・。」
「玉城!?・・・それに、皆・・・神楽耶様まで!?」
黒の騎士団の幹部に加え、神楽耶まで現れたものだから、カレンは焦って自分の身体でルルーシュを隠した。
「そ、そいつが、ゼロなのか?」
しかし、しっかりと聞かれていたらしいことを玉城に言葉から悟ると、カレンはルルーシュを振り返る。
「・・・ルルーシュ。」
「別に、問題はない。・・・もう、隠す必要もない。もう、味方まで騙す必要もないだろうし。」
肩を竦めたルルーシュに、カレンも身体の力を抜く。
「貴方がそう言うなら・・・。」
「か・・・カレン、説明を・・・。」
扇がおろおろとしながら言うので、カレンは観念して事情を話す。事情を聞いた面々はゼロが皇族であったことや、今まで監視を受けていたことに驚いたが、最終的に、先程の話を聞いていたのもあり、概ね好意的にルルーシュを受け入れた。(とは言うが、好意的だったのはルルーシュが美人だったからじゃないかとカレンは思っている。)
「・・・ゼロ様、その・・・。」
神楽耶が気遣わしげにルルーシュを見上げてくる。
「・・・スザクが、大変申し訳ありませんでした。従妹として・・・お詫び申し上げます。」
「神楽耶様・・・それでは、私は、皇帝や他の皇族の非道を詫びなければならないですね。」
「そんな!ゼロ様のせいでは・・・!」
「では・・・スザクのことも、神楽耶様のせいではありませんね?」
ニコリとルルーシュが微笑めば、神楽耶の顔が一瞬で真っ赤に染まる。
「///・・・ゼ、ゼロ様ったら・・・もう。」
「ふふ。スザクと違って、可愛いなぁ。」
クスクスと笑うルルーシュに、神楽耶はますます顔を赤くして、俯いてしまう。
「天然タラシ・・・。」
カレンがボソ、と呟く。それを聞き流し、ルルーシュは騎士団の幹部達に笑みを向ける。
「これからも、よろしく頼むな?」
「「「「は・・・はい・・・。」」」」
「ったく、皆、美人に弱いんだから。」
ぽ~っとして、ルルーシュを見つめる幹部達に、カレンの視線は冷たい。
RRRRRR….
「ん?・・・私の、か。」
シンプルな着信音が鳴り響き、ルルーシュは不審げに眉を顰め、ディスプレイを見つめる。
「・・・スザクか。」
相手の名前に、一気に不機嫌な表情になる。
「どうするの?今、学園にいないことがバレたら・・・。」
「問題無い。私が今まで学園に留まっていたのは、ナナリーの為だ。けど、もう、あの子は1人でやっていけるらしいし。」
ルルーシュはそう言って、携帯の通話ボタンを押した。もちろん、スピーカーボタンを押すことも忘れない。
「もしもし?・・・どうしたんだ、スザク。」
『今、どこにいる?ルルーシュ。』
「唐突にどうしたんだ?」
『・・・良いから、答えろ。』
イライラと言うスザクに、ルルーシュはクスクスと笑う。
「そんなにイライラして。何かあったのか?・・・今日は、行政特区の式典だったんだろ?私は中継を見てなかったんだけれど。どうなった?」
『ルルーシュ、はぐらかすな!・・・学園にいないことはわかってる。今、どこにいる!!』
「・・・機情に確認済みか。・・・なら、わかるんじゃないか?私が今、どこにいるのか。・・・いや、どこに、向かっているのか。」
『機情・・・やはり、記憶が戻ってるな。・・・ルルーシュがゼロ、なんだな?』
スザクの声に厳しい色合いが混じる。
「確認するまでもなく、お前はそう思ってるんだろう?」
『ルルーシュ。お前はまた・・・ッ!』
「はいはい。わかってるから、そんなに怒鳴るな。」
ルルーシュの投げやりな対応に、スザクは一瞬沈黙する。
『・・・・・・ルルーシュ、お前の記憶が戻ったことが陛下に知られれば、ナナリーが危険になるぞ。』
「別に。構わないけれど。・・・ナナリー総督がどうなろうと、私の知ったことではないし。」
『・・・正気か!?・・・本当に・・・お前は、ルルーシュか?』
訝しむスザクに、ルルーシュはクツクツと笑う。
「ナナリーの名を出せば、私が大人しくなるとでも思ったか?生憎、私はいつまでもナナリーばかりに気を向けている場合じゃなくなったんだ。それに、私に・・・ルルーシュ・ランペルージには妹はいない。弟はいるけれどな?」
『ロロを誑かしたか!!』
「さぁ?・・・誑かされたのは、私の方かもな?」
スザクの追及をのらりくらりと交わしながら、ルルーシュは部屋の奥に視線を向ける。そこにはミルクブラウンの短髪の少年。
いつの間にと幹部達が目を瞠る中、ロロはルルーシュに向けて甘やかな笑みを向ける。
「姉さん。・・・あんまりからかったら、スザクさんが可哀想だよ?」
クスクスと笑う声が向こうにも聞こえたらしく、スザクが息を呑む音がした。
『ロロッ・・・いつから!』
「捉えられていた騎士団のメンバーを救いだした時から。・・・まぁ、ほんのちょっと、嵌めてしまったんだけれどね。・・・でも、今は、とても頼りになる私の味方だよ?」
『そこから、機情のメンバーを割り出して、ギアスをかけたのか。』
「正解♪」
楽しそうに笑うルルーシュに、スザクは電話の向こうで唸る。
『・・・ルルーシュ・・・最後の一線は絶対に越えないと思っていたのに・・・。』
「お前の言う、最後の一線ってなんだ?妹を大切に思う姉ということか?」
『ああ、そうだよ。・・・ナナリーのことだけは・・・絶対に見捨てられないと思ってた。』
スザクが残念そうに言えば、ルルーシュはクスクスと笑った。
「私を捨てたのはナナリーの方だよ。・・・スザクだって、私のことを皇帝に売った。」
『それは・・・君がッ。』
スザクが声を上擦らせると、ルルーシュはたたみかけるように言った。
「なのに、私は誰も捨ててはいけないの?要らないと言われても離れちゃいけないの?・・・ねぇ、私も人間なんだ。傷つくんだよ。ショックを受けるんだよ。私はお前が思っているほど強くないッ!!!」
『・・・ッ。』
ルルーシュの悲痛な叫びに、スザクが思わず黙り込む。
「私だって、見返りが欲しい!行動した分だけの結果が欲しいの!・・・もう、与え続けるだけなんて、ウンザリ!!・・・日本人は喜んでくれたよ、スザク。行政特区なんかより蓬莱島の方が自由だから。喜んでくれる人がいるなら、私は、その人達の為に戦う。要らないと、“ゼロ”は必要ないと言ったナナリーの為にはもう戦えない。」
『ルルー・・・シュ・・・。』
「今度こそ、サヨナラだよ。必ず、ブリタニアをぶっ壊す。だから・・・首を洗って待っていろ。」
アメジストに怒りの炎を宿しながらそう言って、携帯の電源を切った
「・・・姉さん。」
「ロロ・・・。」
気まずい空気の中で、ロロはルルーシュの傍に近寄り、震える肩を優しく撫でた。
「薄情な妹のことも、無神経な幼馴染の男のことも、全部忘れてしまいなよ。・・・もう良いじゃない。姉さんを傷つける存在なんて要らないよ。記憶に留めておく価値もない。」
ロロの言葉に、ルルーシュは身体の力を抜いた。
「・・・そうだな。私にはロロがいる。」
「私達だっているわよ!」
さすがに忘れられたら困ると思ってカレンが声をあげれば、ルルーシュはふんわりと笑って頷く。
「うん。わかってるよ、カレン。」
その笑顔に、男女関係なく見惚れていると、その笑顔のルルーシュの後ろでブリザードが吹き荒れる。ギョッとする騎士団幹部の目の前で、キョトンとする美少女とその後ろで笑顔をうかべながら、バリバリの殺気を放ってくる少年。
― な、何で、気付かないんだろう!?
「・・・姉さんは僕のだからね?・・・誰にも渡さないんだからね・・・?」
― 笑顔が黒い。そして、怖い!!
黒の騎士団の面々は、ロロにだけは逆らわないようにしようと心に決めたのだった。
おしまい
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・ロロルル
・時間軸は、行政特区日本(百万のキセキ)あたり
・ルルが酷い話(特にナナに)
・騎士団にゼロ・皇族バレ
・ルルもロロも黒
・捏造満載
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
世界で一番、貴女を愛しています。
僕に、こんな僕に。惜しみない愛情を注いでくれた貴女を。
たとえ、利用されていたのでも良い。偽りの笑みでも良い。傍にいさせてくれるのならば。
「姉さん、泣かないで。・・・僕はずっと一緒にいるから。」
あの(薄情な)妹の代わりになれなくても。
「・・・ロロ・・・。」
はらはらと涙を零し、ルルーシュはロロを見つめる。
「忘れてしまいなよ。・・・ねぇ、姉さんは幸せになっちゃいけないの?だって、ずっとずっと、辛いことばかりだったじゃないか。それなのに、これからも、辛い思いをしなきゃいけないの?」
そんなの、駄目だよ。そう言ったロロに、ルルーシュは不安げに瞳を揺らした。
「ナナリーは・・・。」
「ナナリーは1人でも大丈夫だよ。だって、姉さんが記憶を失っていた1年間、無事だったんだもん。それに、ほら、枢木スザクが補佐みたいだし。」
「・・・・・・スザク。」
スザクの名に眉を顰め、それから、ルルーシュはぽつりと呟いた。
「・・・最初から、ナナリーはスザクに託すつもりだった。スザクが、ユフィの手を、とらなければ。・・・これは、必然のこと?・・・いや、違う。」
「・・・姉さん?」
「・・・私が、捨てられたんだな。」
自嘲する笑みをうかべたルルーシュに、今度はロロが眉を顰めた。
「姉さんが捨てられるなんて、そんな・・・。」
「捨てられたんだよ。ロロ。私は・・・ナナリーに“要らない”と言われたんだから。」
ルルーシュの言葉に、ロロはとっさに反論できず、それから、ぼそぼそと弱々しく言葉を紡いだ。
「・・・・・・そ、れは。ゼロに言ったんであって・・・。」
「ゼロは私だよ。ユフィもスザクも気付いてた。ナナリーは気付かなかった。それが答えだ。・・・ナナリーを理由にするつもりはないが“ゼロの行動”はナナリーの望んだ優しい世界を作る為だった。・・・だが、それは、あの子にとって、要らないものだった。だから、気付かない。」
そう。ナナリーはあんなに傍にいたのに、ルルーシュの真実に気付かなかった。河口湖で会ったユーフェミアはたったそれだけで気付いた。スザクはずっと最初から気付いていたのだろう、でも、気付かなかったフリをした。
「綺麗な世界に閉じ籠った結果だよ。・・・ナナリーは綺麗な物しか、見てないんだ。」
ロロの言葉は手厳しい。ルルーシュを目の前にして、ナナリーを貶すなど、以前なら出来なかっただろう。でも、ナナリーの言葉に傷ついたルルーシュには、これくらい言っても平気だとロロは判断した。
「ロロ・・・ナナリーを“そうした”のは私だ。」
「でも、それを甘受したのはナナリーだ。・・・性悪説を唱えるつもりはないけれど、姉さんのおかげでナナリーの周りは優しいもので囲まれていたのに、それを微塵も疑わなかったのは、ナナリーの甘えであり、怠慢だよ。」
「・・・。」
とうとうルルーシュは口を噤んだ。言い過ぎたかとロロがその表情を窺えば、なぜか、ホッとしているような表情だった。
「・・・姉さん?」
「ロロは、そう言ってくれる。打算なんだ。・・・それがわかっていて、私はこうやって弱音を吐いている。・・・本当に、自分が嫌になる。」
ロロが不思議そうに名を呼べば、そんな答えが返ってくる。ロロは、ああ、と納得した。この人はすべてを理解しているのだ、と。ただ、感情がついてこないだけで。
「スザクに・・・皇帝に売られたことは、そんなにショックではなかったんだ。そうなるんじゃないかって、思っていたから。もう、昔のような関係には戻れないって、わかっていたから。・・・でも、ナナリーにはほんの少し、期待していた。わかってくれるんじゃないか、賛同してくれるんじゃないかって・・・少しでも、そう思ってしまったから・・・だから、要らないと言われて、ショックだった。」
「ねぇ、間違ってたらごめんね・・・姉さんは、ひょっとして、ナナリーに失望してるんじゃないの?」
ロロに言われ、ルルーシュはピタリと動きを止めた。そして、はぁぁぁ、と深い溜め息をついた。
「言霊って知ってるか、ロロ。」
「・・・なに、それ。」
「言葉には呪力があるってこと。・・・今、私はナナリーに対する想いを言葉で直接的に表現はしなかった。曖昧にすることで、逃げ道を作った。でも、ロロがその想いを言葉の呪力で1つの事象に絞ってしまった。」
「・・・ああ、そういうこと・・・。」
ロロは納得し、そして、ハッと口を噤み、上目遣いにルルーシュを見る。
「・・・ごめん、姉さん。」
「・・・はぁ。いや、もう過ぎたことだし・・・それに、いい加減、妹離れをするべきだな・・・。」
クス、とルルーシュは笑う。
「・・・不思議だな。ロロがずっと一緒にいてくれると言ってくれたら、心がすっと軽くなった。ありがとう。」
「うん。愛してるよ、姉さん。」
すんなりとそんな言葉が出てきて、ロロは自分で言ったのにも拘らず驚いてしまった。
「ふふ、自分で言っていて、何をそんなに驚いてるんだ?おもしろいな、ロロは。」
クスクスと笑うルルーシュに悲しみの余韻は無い。
「(ナナリー・・・君は姉さんに捨てられたよ。自業自得だね?)」
その笑顔を見つめながら、ロロは心の中でほくそ笑んだ。
「後は、スザクか・・・。」
「・・・ナナリーを使って姉さんを脅した罪は重いよね。・・・やっぱり、僕が・・・。」
「いや、お前が手を汚すことでもないよ。それに、もう少しスザクには働いてもらわないと。」
そう言って自分に耳打ちした、その計画に、ロロは再度ルルーシュの優秀さを思い知らされた。
それは、皮肉な結末だった。互いが互いを信じていなければ出来ない芸当。
スザクはゼロがルルーシュで、引き連れていく日本人を絶対に守ると信じ、ルルーシュはスザクがユフィの行政特区日本の二の舞を避ける為にゼロを見逃し、残された日本人を守ると信じた。
「良くやる気になったわね。」
呆れたように言ったのは、カレンだった。
「何が?」
「・・・失敗したら、ナナリーだって、危なかったのに。」
「ああ・・・そうか。ナナリーのことをすっかり忘れてた。」
そう言ってにっこりと笑ったルルーシュに、カレンは目を瞠った。
「・・・ルルーシュ、あんた・・・。」
「これで、皇帝にナナリーの管理不足を責められても、それは、ナナリーの責任だし、しょうがない。」
カレンはそこで初めてルルーシュの目が笑っていないことに気付く。
「・・・ルルーシュ?」
「もう良いんだ。・・・ナナリーは・・・もう良い。」
すぅっと目を細め、ルルーシュは口元を歪める。
「・・・要らないと言われたんだ・・・。」
「・・・っ!」
「要らないって・・・私は・・・“ゼロ”は要らないって。」
うっすらと笑むルルーシュを、カレンは思わず抱きしめた。
「ルルーシュッ。」
「・・・カレン?」
不思議そうに自分を見つめるルルーシュの目に、悲しみの色は無い。壊れてしまったのかと思ったが、そうではないらしいと気付く。
「・・・どう、しちゃったの?」
「・・・どうもしないよ。私には妹なんていなかった。いるのは、弟だけ。・・・私が“ゼロ”として戦う理由は、日本人を救うため。・・・卜部とも、そう約束したんだ。」
カレンはハッと息を呑む。
「・・・卜部さんと、約束したから?」
「それに、カレンが言ったんだ。・・・騙すなら、最後まで騙してみせろって・・・。私も、藤堂に言った。希望をみせた責任をとれ、と。・・・最後まで騙し通して、希望を見せた責任を取る。それが、私の存在理由だ。」
「・・・そう・・・良いのね?」
「ああ。」
頷くルルーシュに迷いはない。
「・・・カレン、私は、ブリタニアをぶっ壊す。それまでは、立ち止まっている暇はないんだよ。」
「うん。わかった。・・・私も言ったわね。貴方が何者であろうとついていくって。・・・日本を、取り戻して・・・“ゼロ”。」
「・・・約束する。」
小指と小指を絡める。自分よりも白くほっそりとしたルルーシュの指を見つめ、カレンは唐突に心配になる。
「ちゃんと、食べてる?」
「・・・食べてるよ。」
「人一倍体力無いくせに無茶ばっかりするから、こっちがハラハラするのよ?・・・もうちょっと、身体を鍛えたらどうなの?」
「うッ・・・私の担当は頭脳労働なんだ。」
呻いて、視線を逸らしたルルーシュの顔がほんのりと赤く染まっているのに気づいて、カレンはふきだす。
「っぷ。・・・やだ、もう・・・かっわいい・・・。」
「・・・カレン~~~。」
「自覚があるんでしょ。体力無いって。」
「・・・はぁ、こんな時ばかりはあの体力馬鹿の体力が恨めしい・・・。」
がっくりと肩を落とす様子は、いつもアッシュフォード学園でミレイに散々振り回された後に見た姿と同じで。本当に吹っ切れているんだなと改めて理解する。
「体力馬鹿ねぇ・・・懐かしいわね、その呼び方。」
「・・・そうか?」
「そうよ・・・ッ、誰!?」
小首を傾げるルルーシュに、溜め息をついた瞬間、背後に気配を感じて振り返った。
「・・・か、カレン・・・。」
「玉城!?・・・それに、皆・・・神楽耶様まで!?」
黒の騎士団の幹部に加え、神楽耶まで現れたものだから、カレンは焦って自分の身体でルルーシュを隠した。
「そ、そいつが、ゼロなのか?」
しかし、しっかりと聞かれていたらしいことを玉城に言葉から悟ると、カレンはルルーシュを振り返る。
「・・・ルルーシュ。」
「別に、問題はない。・・・もう、隠す必要もない。もう、味方まで騙す必要もないだろうし。」
肩を竦めたルルーシュに、カレンも身体の力を抜く。
「貴方がそう言うなら・・・。」
「か・・・カレン、説明を・・・。」
扇がおろおろとしながら言うので、カレンは観念して事情を話す。事情を聞いた面々はゼロが皇族であったことや、今まで監視を受けていたことに驚いたが、最終的に、先程の話を聞いていたのもあり、概ね好意的にルルーシュを受け入れた。(とは言うが、好意的だったのはルルーシュが美人だったからじゃないかとカレンは思っている。)
「・・・ゼロ様、その・・・。」
神楽耶が気遣わしげにルルーシュを見上げてくる。
「・・・スザクが、大変申し訳ありませんでした。従妹として・・・お詫び申し上げます。」
「神楽耶様・・・それでは、私は、皇帝や他の皇族の非道を詫びなければならないですね。」
「そんな!ゼロ様のせいでは・・・!」
「では・・・スザクのことも、神楽耶様のせいではありませんね?」
ニコリとルルーシュが微笑めば、神楽耶の顔が一瞬で真っ赤に染まる。
「///・・・ゼ、ゼロ様ったら・・・もう。」
「ふふ。スザクと違って、可愛いなぁ。」
クスクスと笑うルルーシュに、神楽耶はますます顔を赤くして、俯いてしまう。
「天然タラシ・・・。」
カレンがボソ、と呟く。それを聞き流し、ルルーシュは騎士団の幹部達に笑みを向ける。
「これからも、よろしく頼むな?」
「「「「は・・・はい・・・。」」」」
「ったく、皆、美人に弱いんだから。」
ぽ~っとして、ルルーシュを見つめる幹部達に、カレンの視線は冷たい。
RRRRRR….
「ん?・・・私の、か。」
シンプルな着信音が鳴り響き、ルルーシュは不審げに眉を顰め、ディスプレイを見つめる。
「・・・スザクか。」
相手の名前に、一気に不機嫌な表情になる。
「どうするの?今、学園にいないことがバレたら・・・。」
「問題無い。私が今まで学園に留まっていたのは、ナナリーの為だ。けど、もう、あの子は1人でやっていけるらしいし。」
ルルーシュはそう言って、携帯の通話ボタンを押した。もちろん、スピーカーボタンを押すことも忘れない。
「もしもし?・・・どうしたんだ、スザク。」
『今、どこにいる?ルルーシュ。』
「唐突にどうしたんだ?」
『・・・良いから、答えろ。』
イライラと言うスザクに、ルルーシュはクスクスと笑う。
「そんなにイライラして。何かあったのか?・・・今日は、行政特区の式典だったんだろ?私は中継を見てなかったんだけれど。どうなった?」
『ルルーシュ、はぐらかすな!・・・学園にいないことはわかってる。今、どこにいる!!』
「・・・機情に確認済みか。・・・なら、わかるんじゃないか?私が今、どこにいるのか。・・・いや、どこに、向かっているのか。」
『機情・・・やはり、記憶が戻ってるな。・・・ルルーシュがゼロ、なんだな?』
スザクの声に厳しい色合いが混じる。
「確認するまでもなく、お前はそう思ってるんだろう?」
『ルルーシュ。お前はまた・・・ッ!』
「はいはい。わかってるから、そんなに怒鳴るな。」
ルルーシュの投げやりな対応に、スザクは一瞬沈黙する。
『・・・・・・ルルーシュ、お前の記憶が戻ったことが陛下に知られれば、ナナリーが危険になるぞ。』
「別に。構わないけれど。・・・ナナリー総督がどうなろうと、私の知ったことではないし。」
『・・・正気か!?・・・本当に・・・お前は、ルルーシュか?』
訝しむスザクに、ルルーシュはクツクツと笑う。
「ナナリーの名を出せば、私が大人しくなるとでも思ったか?生憎、私はいつまでもナナリーばかりに気を向けている場合じゃなくなったんだ。それに、私に・・・ルルーシュ・ランペルージには妹はいない。弟はいるけれどな?」
『ロロを誑かしたか!!』
「さぁ?・・・誑かされたのは、私の方かもな?」
スザクの追及をのらりくらりと交わしながら、ルルーシュは部屋の奥に視線を向ける。そこにはミルクブラウンの短髪の少年。
いつの間にと幹部達が目を瞠る中、ロロはルルーシュに向けて甘やかな笑みを向ける。
「姉さん。・・・あんまりからかったら、スザクさんが可哀想だよ?」
クスクスと笑う声が向こうにも聞こえたらしく、スザクが息を呑む音がした。
『ロロッ・・・いつから!』
「捉えられていた騎士団のメンバーを救いだした時から。・・・まぁ、ほんのちょっと、嵌めてしまったんだけれどね。・・・でも、今は、とても頼りになる私の味方だよ?」
『そこから、機情のメンバーを割り出して、ギアスをかけたのか。』
「正解♪」
楽しそうに笑うルルーシュに、スザクは電話の向こうで唸る。
『・・・ルルーシュ・・・最後の一線は絶対に越えないと思っていたのに・・・。』
「お前の言う、最後の一線ってなんだ?妹を大切に思う姉ということか?」
『ああ、そうだよ。・・・ナナリーのことだけは・・・絶対に見捨てられないと思ってた。』
スザクが残念そうに言えば、ルルーシュはクスクスと笑った。
「私を捨てたのはナナリーの方だよ。・・・スザクだって、私のことを皇帝に売った。」
『それは・・・君がッ。』
スザクが声を上擦らせると、ルルーシュはたたみかけるように言った。
「なのに、私は誰も捨ててはいけないの?要らないと言われても離れちゃいけないの?・・・ねぇ、私も人間なんだ。傷つくんだよ。ショックを受けるんだよ。私はお前が思っているほど強くないッ!!!」
『・・・ッ。』
ルルーシュの悲痛な叫びに、スザクが思わず黙り込む。
「私だって、見返りが欲しい!行動した分だけの結果が欲しいの!・・・もう、与え続けるだけなんて、ウンザリ!!・・・日本人は喜んでくれたよ、スザク。行政特区なんかより蓬莱島の方が自由だから。喜んでくれる人がいるなら、私は、その人達の為に戦う。要らないと、“ゼロ”は必要ないと言ったナナリーの為にはもう戦えない。」
『ルルー・・・シュ・・・。』
「今度こそ、サヨナラだよ。必ず、ブリタニアをぶっ壊す。だから・・・首を洗って待っていろ。」
アメジストに怒りの炎を宿しながらそう言って、携帯の電源を切った
「・・・姉さん。」
「ロロ・・・。」
気まずい空気の中で、ロロはルルーシュの傍に近寄り、震える肩を優しく撫でた。
「薄情な妹のことも、無神経な幼馴染の男のことも、全部忘れてしまいなよ。・・・もう良いじゃない。姉さんを傷つける存在なんて要らないよ。記憶に留めておく価値もない。」
ロロの言葉に、ルルーシュは身体の力を抜いた。
「・・・そうだな。私にはロロがいる。」
「私達だっているわよ!」
さすがに忘れられたら困ると思ってカレンが声をあげれば、ルルーシュはふんわりと笑って頷く。
「うん。わかってるよ、カレン。」
その笑顔に、男女関係なく見惚れていると、その笑顔のルルーシュの後ろでブリザードが吹き荒れる。ギョッとする騎士団幹部の目の前で、キョトンとする美少女とその後ろで笑顔をうかべながら、バリバリの殺気を放ってくる少年。
― な、何で、気付かないんだろう!?
「・・・姉さんは僕のだからね?・・・誰にも渡さないんだからね・・・?」
― 笑顔が黒い。そして、怖い!!
黒の騎士団の面々は、ロロにだけは逆らわないようにしようと心に決めたのだった。
おしまい
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