Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・ 時美・小夢・珠羅・秀華・白輝・藍・蒼夜・千坐がメインのオリジナルキャラクターになります
・ 渦の国は滅んでいません。したがってすべてがオリジナルの設定となります
・ よろしいですね?注意はしましたよ?
・ では、どうぞ・・・↓
「・・・シカマル」
「おう・・・任せとけ。暴走したら、きっちり止めてやっから」
ニッと笑うシカマルに、ナルトはこくりと頷く。
「・・・時美を返して貰わないと・・・あんなの、時美じゃないってばよ」
未だに小夢と白輝と攻防を続けている“死を振りまく獣”に乗っ取られている時美を見つめる。
「ナルト・・・」
「千坐くん、大丈夫だってばよ・・・」
にこりと笑ったナルトは、集中してチャクラを練り始めた。
深い深い奥底に封じられている、九尾の狐。そこから湧き出る赤いチャクラが、ナルトから漏れだす。
『・・・っ!』
それを感じた“死を振りまく獣”がギクリと身体を強張らせる。
「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛・・・ッ!!」
苦しげに叫ぶナルトから、赤いチャクラが迸《ほとばし》る。
『っあ・・・あ゛ッ!!!』
と、同時に“死を振りまく獣”が膝をつく。
「やったか!?」
「わかんねーっス」
千坐が身を乗り出し、シカマルがあまりのチャクラの威圧に、顔を顰める。
『ぐぅうううッ!!』
「・・・~~~ッ」
“死を振りまく獣”とナルトのチャクラが均衡を保ったまま、互いの動きを封じた。
「・・・・・・成功、みたいね」
白輝が呟き、千坐とシカマルはホッと胸を撫で下ろした。
***
一方、鼻歌を歌いながら目的の部屋まで来た藍は、器用に足で襖を横にスライドさせた。
「遅くなってすみませーん・・・って、きゃああああッ!イタチさんんんんん!!!?」
目の前には戦闘の後が残る部屋とぐったりと倒れ込んでいるイタチ。ガチャーンッ!と持っていた“おぼん”ごと湯呑を落とした。
「えっ、なんで!?どうなってんの!?」
大混乱中の藍だったが、ガタン、と窓が音を立てたのを耳にして、すわ敵か、と身構える。
「これは・・・どうなっているんです?」
首を傾げて部屋に入って来たのはクシナと瓜二つの女性、玖々流《くくる》。
「あ、玖々流さん・・・」
「藍さん、これは?」
「・・・えと、私にもわからないんですが・・・あ!時美さんがいない!!」
藍がもぬけの殻となった布団を見て、叫ぶ。
「・・・これは、もしかしたら・・・時美さんが“死を振りまく獣”の器になった可能性がありますね」
「えええええッ!?」
玖々流の言葉に、藍は更に仰天した。
「・・・とりあえず、イタチさんを布団に運びましょう。ただ、気絶しているだけでしょうし」
玖々流はそう言って、イタチを半ば引き摺るようにして布団に寝かせる。そして、医療忍術をかける。
「どうやら、昏倒させられた際に、チャクラを大量に喰われた様ですね」
そう言って、玖々流は己のチャクラを分け与え始める。
「っ・・・藍、さん・・・ここは私に任せて下さい。・・・時美さんを止められるのは、貴女だけですから・・・」
玖々流の言葉に頷いて、藍が立ち上がったその時だった。
「おい、藍!!」
窓から、サスケが飛び込んできた。
「サスケ君!」
「ッ・・・時美が大変なんだ・・・一緒に来てくれ」
チラリ、とイタチに視線を向けながらサスケが言う。ぐったりとしているのが気になるが、イタチは玖々流に任せれば大丈夫と思考を切り替える。
緊急時の優先順位はイタチが己に修行をつけてくれる際に、しつこいほどに言っていたことだ。
「・・・うん。わかった」
表情を引き締めた藍にサスケは手を伸ばし、それからひょい、と抱えあげた。
「ひょわぁ!?さ、サスケ君?!」
素っ頓狂な声をあげた藍を肩に乗せたまま、サスケは玖々流に視線を向けた。
「・・・・・・兄さんを、頼む」
「・・・ええ。任せて」
少し苦しそうにしながらも玖々流はしっかりと頷いた。
それを確認したサスケは藍を抱えたまま、窓から飛び出す。
「・・・状況を説明する。良いな?」
「う、うん。・・・というか、どうして、私が担がれてんのかなぁ・・・」
「お前と並走するより、担いだ方が早い」
「・・・・・・さようですか」
サスケにあっさりと答えられた藍はがっくりと肩を落とす。
「まぁ、いっか。・・・で、時美さんが大変って、どうなってるの?」
頭を切り替えた藍がそう訊ねると、サスケは苦虫を噛み潰したような表情をうかべて答えた。
「・・・“死を振りまく獣”に身体を乗っ取られてる。・・・たぶん“飛んで”た時に接触したんだろうな」
「・・・そっか。じゃあ、内側からまずは抜かないといけないね」
藍の言葉に、サスケはひゅ、と息を呑む。
「・・・・・・時美の中から、抜けるのか?」
サスケの問いに、藍はクスリと笑う。
「その為の私の封印術だから」
自信たっぷりの藍の言葉に、サスケはフ、と笑う。
「・・・任せたぜ」
「うん」
藍が頷く気配を確認して、サスケはスピードをあげる。
「間もなく着く。あんまりショックを受けんなよ?」
サスケの言葉に、藍は苦笑をうかべた。
「・・・努力は、する」
***
そして、着いたその先でサスケに降ろして貰った藍は絶句した。
「おい、シカマルッ!!これはどういうことだッ!?」
グイ、とシカマルの胸ぐらを掴み、サスケが問う。
「っ・・・ナルトの中の九尾と、時美の中の“死を振りまく獣”のチャクラを共鳴させて、動けなくしたんだよ・・・!」
シカマルはそう答えて、サスケの手を振り払う。
「・・・サスケ、俺が考えたんだ」
ポン、と千坐がサスケの肩を叩く。
「!・・・千坐が!?・・・誰よりも、ナルトを大切にしてるあんたが・・・こんなことさせたのかッ!?」
「・・・そうだよ。それが時美を一番傷つけない方法だったからね。ナルトも、それを望んだ」
そう言われてしまえば何とも言えなくなってしまったサスケは、グッと堪え、それから藍を振り返った。
「・・・藍、頼む」
「・・・・・・うん」
ショックから立ち直った藍は、氷と結界とチャクラの共鳴により動けなくなっている“死を振りまく獣”の傍に降り立つ。
「・・・封印術“巻の壱”」
藍が印を組んだその時“死を振りまく獣”の周りを青白い結界が取り囲んだ。
「ナルト君・・・チャクラの放出、止めていいよ」
藍に言われてナルトはチャクラの放出を止め、その場にへたり込んだ。
「っ・・・はぁ・・・ちょっと、辛いってばよ・・・」
何とか意識を保てたことに安堵はしていたものの、大量に放出したチャクラのせいでさすがのナルトもこれ以上は動けそうになかった。
「お姉ちゃんは結界そのままね」
「オッケー・・・ってか、結構、キてるんだけど・・・ッ!」
チャクラの共鳴が無くなった途端に圧し返されて、小夢の結界が破られそうになっている。それを訴えれば、藍は封印術を次の段階に移行させる。
「封印術“巻の弐”」
藍が2つ目の結界を張る。一気に負担が軽くなり、小夢はがくりと膝をつく。
「小夢!」
「・・・だ、ダイジョブ。久しぶりだからって、鈍りすぎだわ・・・」
駆け寄った白輝に頷いて見せて、小夢は苦笑いをうかべた。
「まぁ、しょうがないわよ。・・・藍が来るまで抑え込めたんだから、良しとしましょ」
「そうねー・・・ま、藍の封印術も第二段階に入ったし、これで決着ね」
ニヤリ、と小夢が笑う。
「・・・そうね」
白輝が口の端を吊り上げる。
「・・・でも、派手なのはこれからよ~。ま、叩きこんだのは白輝だから知ってるか」
「ふふふ・・・千坐とか、ナルト達は初めてでしょ?すごいわよ~?」
白輝の言葉に、思わず身震いをしてしまった千坐達だった。
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・ 時美・小夢・珠羅・秀華・白輝・藍・蒼夜・千坐がメインのオリジナルキャラクターになります
・ 渦の国は滅んでいません。したがってすべてがオリジナルの設定となります
・ よろしいですね?注意はしましたよ?
・ では、どうぞ・・・↓
「・・・シカマル」
「おう・・・任せとけ。暴走したら、きっちり止めてやっから」
ニッと笑うシカマルに、ナルトはこくりと頷く。
「・・・時美を返して貰わないと・・・あんなの、時美じゃないってばよ」
未だに小夢と白輝と攻防を続けている“死を振りまく獣”に乗っ取られている時美を見つめる。
「ナルト・・・」
「千坐くん、大丈夫だってばよ・・・」
にこりと笑ったナルトは、集中してチャクラを練り始めた。
深い深い奥底に封じられている、九尾の狐。そこから湧き出る赤いチャクラが、ナルトから漏れだす。
『・・・っ!』
それを感じた“死を振りまく獣”がギクリと身体を強張らせる。
「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛・・・ッ!!」
苦しげに叫ぶナルトから、赤いチャクラが迸《ほとばし》る。
『っあ・・・あ゛ッ!!!』
と、同時に“死を振りまく獣”が膝をつく。
「やったか!?」
「わかんねーっス」
千坐が身を乗り出し、シカマルがあまりのチャクラの威圧に、顔を顰める。
『ぐぅうううッ!!』
「・・・~~~ッ」
“死を振りまく獣”とナルトのチャクラが均衡を保ったまま、互いの動きを封じた。
「・・・・・・成功、みたいね」
白輝が呟き、千坐とシカマルはホッと胸を撫で下ろした。
***
一方、鼻歌を歌いながら目的の部屋まで来た藍は、器用に足で襖を横にスライドさせた。
「遅くなってすみませーん・・・って、きゃああああッ!イタチさんんんんん!!!?」
目の前には戦闘の後が残る部屋とぐったりと倒れ込んでいるイタチ。ガチャーンッ!と持っていた“おぼん”ごと湯呑を落とした。
「えっ、なんで!?どうなってんの!?」
大混乱中の藍だったが、ガタン、と窓が音を立てたのを耳にして、すわ敵か、と身構える。
「これは・・・どうなっているんです?」
首を傾げて部屋に入って来たのはクシナと瓜二つの女性、玖々流《くくる》。
「あ、玖々流さん・・・」
「藍さん、これは?」
「・・・えと、私にもわからないんですが・・・あ!時美さんがいない!!」
藍がもぬけの殻となった布団を見て、叫ぶ。
「・・・これは、もしかしたら・・・時美さんが“死を振りまく獣”の器になった可能性がありますね」
「えええええッ!?」
玖々流の言葉に、藍は更に仰天した。
「・・・とりあえず、イタチさんを布団に運びましょう。ただ、気絶しているだけでしょうし」
玖々流はそう言って、イタチを半ば引き摺るようにして布団に寝かせる。そして、医療忍術をかける。
「どうやら、昏倒させられた際に、チャクラを大量に喰われた様ですね」
そう言って、玖々流は己のチャクラを分け与え始める。
「っ・・・藍、さん・・・ここは私に任せて下さい。・・・時美さんを止められるのは、貴女だけですから・・・」
玖々流の言葉に頷いて、藍が立ち上がったその時だった。
「おい、藍!!」
窓から、サスケが飛び込んできた。
「サスケ君!」
「ッ・・・時美が大変なんだ・・・一緒に来てくれ」
チラリ、とイタチに視線を向けながらサスケが言う。ぐったりとしているのが気になるが、イタチは玖々流に任せれば大丈夫と思考を切り替える。
緊急時の優先順位はイタチが己に修行をつけてくれる際に、しつこいほどに言っていたことだ。
「・・・うん。わかった」
表情を引き締めた藍にサスケは手を伸ばし、それからひょい、と抱えあげた。
「ひょわぁ!?さ、サスケ君?!」
素っ頓狂な声をあげた藍を肩に乗せたまま、サスケは玖々流に視線を向けた。
「・・・・・・兄さんを、頼む」
「・・・ええ。任せて」
少し苦しそうにしながらも玖々流はしっかりと頷いた。
それを確認したサスケは藍を抱えたまま、窓から飛び出す。
「・・・状況を説明する。良いな?」
「う、うん。・・・というか、どうして、私が担がれてんのかなぁ・・・」
「お前と並走するより、担いだ方が早い」
「・・・・・・さようですか」
サスケにあっさりと答えられた藍はがっくりと肩を落とす。
「まぁ、いっか。・・・で、時美さんが大変って、どうなってるの?」
頭を切り替えた藍がそう訊ねると、サスケは苦虫を噛み潰したような表情をうかべて答えた。
「・・・“死を振りまく獣”に身体を乗っ取られてる。・・・たぶん“飛んで”た時に接触したんだろうな」
「・・・そっか。じゃあ、内側からまずは抜かないといけないね」
藍の言葉に、サスケはひゅ、と息を呑む。
「・・・・・・時美の中から、抜けるのか?」
サスケの問いに、藍はクスリと笑う。
「その為の私の封印術だから」
自信たっぷりの藍の言葉に、サスケはフ、と笑う。
「・・・任せたぜ」
「うん」
藍が頷く気配を確認して、サスケはスピードをあげる。
「間もなく着く。あんまりショックを受けんなよ?」
サスケの言葉に、藍は苦笑をうかべた。
「・・・努力は、する」
***
そして、着いたその先でサスケに降ろして貰った藍は絶句した。
「おい、シカマルッ!!これはどういうことだッ!?」
グイ、とシカマルの胸ぐらを掴み、サスケが問う。
「っ・・・ナルトの中の九尾と、時美の中の“死を振りまく獣”のチャクラを共鳴させて、動けなくしたんだよ・・・!」
シカマルはそう答えて、サスケの手を振り払う。
「・・・サスケ、俺が考えたんだ」
ポン、と千坐がサスケの肩を叩く。
「!・・・千坐が!?・・・誰よりも、ナルトを大切にしてるあんたが・・・こんなことさせたのかッ!?」
「・・・そうだよ。それが時美を一番傷つけない方法だったからね。ナルトも、それを望んだ」
そう言われてしまえば何とも言えなくなってしまったサスケは、グッと堪え、それから藍を振り返った。
「・・・藍、頼む」
「・・・・・・うん」
ショックから立ち直った藍は、氷と結界とチャクラの共鳴により動けなくなっている“死を振りまく獣”の傍に降り立つ。
「・・・封印術“巻の壱”」
藍が印を組んだその時“死を振りまく獣”の周りを青白い結界が取り囲んだ。
「ナルト君・・・チャクラの放出、止めていいよ」
藍に言われてナルトはチャクラの放出を止め、その場にへたり込んだ。
「っ・・・はぁ・・・ちょっと、辛いってばよ・・・」
何とか意識を保てたことに安堵はしていたものの、大量に放出したチャクラのせいでさすがのナルトもこれ以上は動けそうになかった。
「お姉ちゃんは結界そのままね」
「オッケー・・・ってか、結構、キてるんだけど・・・ッ!」
チャクラの共鳴が無くなった途端に圧し返されて、小夢の結界が破られそうになっている。それを訴えれば、藍は封印術を次の段階に移行させる。
「封印術“巻の弐”」
藍が2つ目の結界を張る。一気に負担が軽くなり、小夢はがくりと膝をつく。
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「まぁ、しょうがないわよ。・・・藍が来るまで抑え込めたんだから、良しとしましょ」
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