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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

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注意
・にょたルルです
・ルル姫はみんなに愛されていますw
・ギャグですww
・いろいろ矛盾がありますが、敢えては書きませんのであしからずw
・捏造満載w

以上、同意できる方のみ↓へ・・・








「コレ、何だと思います?」

赤いカードのようなものを見せてニッコリと笑うルルーシュに、桐原は首を傾げた。

「・・・見た所普通のカードのようじゃが」

「ええ。カードです。この牢のカードキー」

ルルーシュの答えに、幹部達はギョッとする。

「・・・あらあら・・・シャルルったら本当にルルーシュに甘いんだから」

「フフ、だってお父様は私に罪悪感があるんですもの。これを利用しないわけにはいかないでしょう?」

呆れたように言うマリアンヌに、ルルーシュは笑顔のままそんな事をのたまった。

「・・・る、ルルーシュ」

ギョッとするスザクに、ルルーシュは笑顔を向ける。

「大丈夫よ、不敬罪になんてならないから。だって、お父様はわかっているもの。私が今の境遇と立場を利用しているってことくらい」

「・・・ホントにイイ性格してるわね」

カレンはそう呟いてガックリと肩を落とす。

「フフ、褒め言葉と取っておくわ、カレン」

「でも、彼らは表向きは罪人だよね?」

「そうね」

スザクの問いにルルーシュは頷く。

「自由にしてもエリア11に帰してしまえば、また・・・」

「捕まるでしょうね・・・あちらの総督は見せしめがお好きのようだから、命も危ないわ」

「じゃあ、どうするの?」

「あら、スザクは彼らを出すことに反対しないのね?」

「・・・・・・陛下が許可を出したなら、従う。僕は・・・ラウンズだ」

ルルーシュを犠牲にして手に入れた地位だ。そうまでしてでも取り戻そうとした故郷は、そう簡単には戻ってこないと知った。

今スザクにできることは、ラウンズとして功績をあげることだけなのだ。

「・・・また、難しい事を考えているでしょ?体力馬鹿が頭を使うから変な方向に暴走しちゃうのよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・ルルーシュ、さりげなく酷いよ・・・」

撃沈したスザクに苦笑をうかべ、ルルーシュはカードキーを壁に設置されているカードリーダーに通す。

ガチン、という硬質な音が鳴って牢の扉が一斉に開かれる。

「これで貴方達は自由。でも、しばらくは大人しくしていてもらいたいの。ここから出すのに色々と裏から手を回したものだから納得していない人もいるの」

「それで・・・どうすれば良いんだ?」

扇が口を開けば、ルルーシュはニコリと笑った。

「私の管轄している嚮団に来てもらうわ。他の黒の騎士団の皆もいるし」

「「「「え!?」」」」

「一般の団員だと扱いに不安があったものだから、最初から私が匿っていたの」

ニコニコと告げるルルーシュに、幹部達は脱力した。

「そういうことかよ~・・・」

玉城がぼやく。

「ごめんなさい、知らなかったのは貴方達だけ。他の団員は皆全部説明してあって私を手伝ってもらっているの」

どこまでが演技なのかさっぱりわからない。

すっかりルルーシュのペースに嵌ってしまった黒の騎士団の幹部やキョウトの面子に、マリアンヌは肩を竦めた。

「あーあ、つまんない。ルルーシュ、お母さんもう飽きちゃったから帰るわね」

「お母様、言っておきますけど余計なことをしないでくださいね」

釘をさしてくる娘に、マリアンヌはムッとしながらも頷いた。

「はいはい、わかってるわよ~」

そのまま地下牢から立ち去ってしまったマリアンヌを見送り、ルルーシュは息を吐いた。

「・・・はぁ・・・」

知らないうちに緊張していたらしい。母はああ見えても妃将軍とまで呼ばれた人だ。少しでも気を抜けばこちらが呑まれてしまう。

「だ、大丈夫?ルルーシュ」

「・・・ええ、なんとかね」

先程のショックから復活したスザクが声をかければルルーシュは頷く。

「あんたの母親って、常にあんな感じなの?」

カレンが未だに腹を立てている様子で問う。

「ん~・・・今日は機嫌が悪かったっていうのもあるかもしれないわ。・・・ねぇ?スザク、お母様は復帰宣言したのでしょ?」

「うん、皇族や貴族が揃う中で陛下と一緒に・・・」

「その時の反応が気に入らなかったのね、きっと。・・・しばらくは貴族が煩そうだわ、面倒ね」

はぁ、と溜息をつく様子は一枚の絵のようで、男共は思わず見惚れてしまう。

「面倒って・・・あんた自身の事じゃないでしょ?」

「妃将軍とまで呼ばれたお母様に直接文句を言えない小心者が、皇位継承権も何も持たない小娘にあたり散らすのよ」

カレンが問えばそんな答えが返って来て、その慣れている様子に皆は何とも言えない想いに囚われる。

その時、コツリと靴音が響く。振り返ればそこにはナイト・オブ・ワンの姿があった。

「・・・姫殿下、お迎えに上がりました」

「ご苦労様、タイミングバッチリね・・・でも、大丈夫?顔色が悪いわ」

「・・・マリアンヌ様と先程すれ違いました。随分とご機嫌が宜しくなかったようで・・・マリアンヌ様の殺気に中てられたと言いますか・・・」

「お母様ったら・・・ビスマルクにあたるなんて」

「あ、いえ・・・私個人というわけではなさそうでしたが・・・」

ビスマルクの周りの人間の方が余程憐れだった。あの皇妃の放つ殺気は、それだけで相手を死に追いやってしまいそうな強さだったのだ。

「そう・・・災難だったわね」

「慣れておりますので。・・・それよりも、コーネリア殿下の件ですが」

ピクン、とルルーシュの肩が小さく跳ねる。

「シュナイゼル殿下があちらにお連れしたようです」

「そう、わかったわ。報告ご苦労さま」

ルルーシュは動揺の片鱗すらも見せずにニコリと笑う。

脇から見ていたスザクはさすがだ、と呟く。

「何がさすがなのですか?」

傍に寄って来た神楽耶が訊ねる。

「・・・君も、人の上に立つ人間ならばわかるだろ?」

「それは、わかりますけれど・・・」

「一瞬でも気を抜けないんだ。“この場所”は特に」

答えるスザク自身も表情が硬くなったと神楽耶は思う。ナイト・オブ・ラウンズとして、それなりに苦労したらしい。

「・・・で?嚮団とやらに行くのに、どうしたらいいのよ」

カレンが問えば、ルルーシュはビスマルクを見つめる。

「準備は?」

「本日の謁見は全て滞りなく済みましたので、大丈夫であるかと」

「そう。・・・なら、行きましょう」

「イエス、ユアハイネス」

恭しく頭を下げたビスマルクに、スザクは軽く目を瞠った。

彼がここまでルルーシュに従う様子を見せるとは思わなかったためだ。

「・・・枢木」

「!・・・はい、ヴァルトシュタイン卿」

「姫殿下は、お前の力を必要としている。・・・全てを知ってもなお姫殿下に協力しようと思えたなら、お前を戦力として数えるぞ、良いか?」

確認されたスザクは一瞬躊躇し、それから力強く頷いた。

「はい。・・・この世界を、変えられるのなら・・・いくらでも」


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