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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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注意
・藤堂さんキャラ壊れ注意報
・ギャグです!
・C.C.は何でもアリ
・オリジナルのキャラが出てきます
・シュナ兄、間抜けです;
・絶賛☆捏造中!!

以上、同意できる方のみ↓へ・・・










 そして、ルルーシュが近づくのを見たシュナイゼルは、笑みをうかべる。

「・・・ルルーシュ、一緒に来てくれる気になったのかい?」

「ルルーシュ!?」

「ゼロ!!」

 カレンと後藤田がそれぞれ己を呼ぶのに、ルルーシュはそちらに視線を向けてこくりと頷く。それだけで、ルルーシュの行動が何か考えがあってのことだとわかった2人は、口を噤んだ。

「ルルーシュ・・・ずっと君のことが頭の片隅にあってね。死んだと信じられなくて・・・でも、生きてこうして会えて、本当に嬉しいんだよ。」

 そう言って微笑むシュナイゼルの顔は紅潮しており、本気でそう思っていることがわかる。だからこそ、ルルーシュは一瞬躊躇し、しかし、シュナイゼルをこのままにしておくことはできず、C.C.の言うままに、行動した。

「・・・シュナイゼル兄様・・・。」

 ポソリ、と。恥ずかしそうに頬を赤く染め、もじもじとしながらルルーシュは上目遣いでシュナイゼルを見る。

「っっ///」

 シュナイゼルはその仕草に、思わずうろたえて、顔を真っ赤に染めた。それを羨ましげに騎士団幹部達が見つめる。

「・・・俺、まだ、皇室には帰りたくないんです。というか、父上がいるうちは絶対嫌です。ブリタニアそのものをぶっ壊すまでは帰りません。・・・シュナイゼル兄様なら、わかって下さいますよね?」

 ことりと首を傾げ、胸の前で手を組み、ウルウルとした瞳で上目遣いに言ったルルーシュの可愛らしさというか色気は、破壊力抜群だったようで、シュナイゼルは二つ返事で承知した。

「もちろんだよ。・・・そんなに、父上が憎かったんだね、ルルーシュ・・・すぐにでも皇帝の椅子でふんぞりかえっている父上を蹴落としてくるから、すこし待っておいで。」

 ルルーシュの手を握り締め、にっこりと笑ったシュナイゼルは、とても幸せそうにそう言って、いそいそとラウンジを出ていった。





「・・・うっそ。ありえない。」

 カレンが呆然とそれを見送りながら呟く。

「・・・あれが、帝国宰相なのか、本当に。」

「・・・フン、アレは昔から、ああなんだ。ルルーシュのおねだりには弱くてな。何でも与えるものだから、マリアンヌがとても困っていた。」

 後藤田の呟きに、C.C.がやれやれと肩を竦める。

「・・・確かに、欲しいな、と言ったら次の日には兄上が持って来てくれた覚えがあるが・・・本当にあんな演技が通用するなんて・・・。」

 心なしか、ルルーシュががっかりしたように見えるのは、やはり、それなりに、敬意を持っていたからで、あんなにもあっさりと騙されたシュナイゼルに幻滅したのだろう。

「お前は自分を過小評価しているんだ。ブリタニアにとって、お前はお前が思う以上に(ある意味)危険な存在なんだぞ。」

 C.C.が自信たっぷりにそう言って、フッと笑う。

「・・・ルルーシュ君。」

 藤堂が己の名を唐突に呼ぶので、ルルーシュはそちらを向いて小首を傾げる。その瞬間、大きな腕にガバッと抱きこまれる。

「ほぅあっ!!」

「・・・よかった。」

 ぼそりと耳元で呟かれ、ルルーシュは眉を顰める。

「・・・君の望む世界にしてやるとシュナイゼルに言われた時、少し迷ったろう?」

 だから、シュナイゼルについて行ってしまうのではないかと心配したのだと言われれば、ルルーシュはクツクツと笑った。

「そんなことしませんよ。・・・俺が望むのは藤堂さんが隣にいて、そして、この世界が皆に優しい世界になることなんですから。」

 藤堂の顔を見上げ、ふんわりと笑ったルルーシュを、藤堂はもう一度ぎゅうぅうと抱きしめる。

「・・・・・・ずるい。」

 ムッとして呟いたのはカレン。黒の騎士団幹部の面々も羨ましげにその様子を見つめる。

「・・・藤堂中佐って限定なのが、面白くないな。」

 カレンに同意して、ボソ、と呟いたのは、後藤田。親衛隊を差し置いて藤堂が一番に大事にされる理由はわかってはいるが、納得はしたくない。というのが本音だ。

「確かに。」

「そうよね。藤堂さんだけっていうのは、なんか、ね。」

 南と井上も後藤田の言葉に納得の声をあげる。

「・・・まあ、藤堂がいち早くルルーシュをオトしたのだから、お前達は諦めるんだな。今、ルルーシュの中は、妹と藤堂のことでいっぱいなんだ。他の者は片隅に置かれているだけでもありがたいと思わなくては。」

 C.C.が達観したように言えば、事情をよく知っているカレンは溜め息をついた。

「そうよねぇ。・・・悔しいけど、一番最初に気づいて、ルルーシュを支えてきたのは藤堂さんだものね。」

「・・・新参者に出る幕なしか。」

 後藤田もはぁ、と溜め息をつき、いちゃつく藤堂とルルーシュを見つめる。

「まぁ・・・俺達は俺達のやり方で、ゼロを守れば良いんじゃないか?」

「そうだな!扇の言う通りだぜ!!・・・あいつ、いつも危なっかしいもんな!!」

 扇が言えば、玉城が吼える。それを見て、他の幹部達もうんうんと頷く。

「そうだよねぇ、藤堂さんとゼロの為にも、さっさとブリタニアを倒さないといけないしね。」

「っていうか、あの口ぶりだと、シュナイゼルが内乱を起こしそうだがな。」

「た、確かに。」

「・・・と、とりあえず、儂らの当面の敵は、コーネリアを始めとした、エリア11駐在軍だ。ブリタニア本国は本国で争わせておけばよい。」

「「「承知。」」」

 四聖剣も、羨ましげな視線を送りながらも口に出して藤堂を詰ることはなく、仙波の言葉に頷いた。





「・・・それにしても、シュナイゼル殿下は何をしに来たのでしょう。」

 首を傾げ、そう言ったのはディートハルト。

「うを!お前、いたのかよ!!」

 玉城がそう言って身を引くと、さすがのディートハルトもムッとする。

「いましたよ!失礼な方ですね。・・・シュナイゼル殿下に見つかるわけにはいかなかったので、身を潜めておりました。」

「・・・シュナイゼルが何をしに来たって・・・本人が言ってたじゃないか。ゼロに会いに来たって。」

 呆れたように言った杉山に、ディートハルトは更に首を傾げた。

「・・・本当にそれだけなのでしょうか?・・・念の為、基地の防御を強化したり、ブリタニア本国の動きを調査するべきでは?」

「・・・今、お前が本当にまともに見えるよ・・・。」

 藤堂やカレンの過保護っぷりや、シュナイゼルの間抜けっぷりを見た後だと、ディートハルトがまともに見えるという新発見をした幹部達は、揃って溜息をついた。

「・・・じゃあ、ディートハルト、本国の動きの調査はお前に任せるよ。基地の防御の強化は、とりあえず、ゼロに言ってからな・・・。」

 副指令である扇がそう言えば、ディートハルトは満足したように頷いた。

「ええ。わかりました。お任せ下さい。・・・ゼロの正体がバレでもしたら大変ですし、万が一本国が動くようなことがあれば、即刻ゼロの身柄を安全な場所に移さねばなりませんからね!!」

― お前もか、ディートハルト・・・。

 力一杯言ったディートハルトの言葉に、がくりと騎士団幹部は肩を落とす。

 そんな幹部達を見て、C.C.は鼻で笑った。

「・・・フン、お前達だって、充分過保護だろうが。」

 これを怪我の功名というのだろうか、こうして、黒の騎士団の結束力はますます高まり、鉄壁の防御力を誇った基地と、完璧とさえ言える情報収集能力を手に入れたのだった。


 おしまい♪


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