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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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注意
・W副長設定です!
・カップリングはありません
・完全捏造です
・二次創作だということをご理解したうえでお読みください!

以上、同意できる方のみ↓へ・・・









「テメェ等、準備は良いかァ!!」

「「「「「「おぉおお!!!」」」」」」

銀時達が屯所に帰ると、幹部がものすごい武装をして出かける準備をしていた。

「あれェ?テロでもあったのォ?」

キョトンとして銀時が檄を飛ばしていた土方に訊ねる。

「ぎ、銀時!?・・・だ、大丈夫なのか、お前!!」

「へ?・・・何?どうなってんの??」

いまいち状況の掴めない銀時に、バズーカを抱えていた沖田が駆け寄った。

「銀兄ィが新入隊士二人とあの人達だけ帰してそこの眼鏡と一緒にどっか行ったってんで、加勢に行くつもりだったんでさァ」

「・・・あー・・・別に二人で足りるだろうと思って。つか、どこに戦いに行くつもりの装備だよ。戦争レベルか、オイ」

呆れたように幹部達を見る銀時。

なぜなら、重火器系ばかりを揃えて持ち出そうとしていたのだ。

「いや、トシが張り切っちゃって」

「何言ってんだ!!近藤さんが一番大騒ぎしてたんじゃねェか!!」

どうやら局長と副長が揃って煽ったらしい。

「・・・ハァ・・・ったく。新人さん等がビックリしてんじゃないの。心配し過ぎ、俺ってそんなに信用ないわけ?」

今期の新人も含め、この1年以内に入って来た隊士達は初めて見る光景だから驚くのは当然として。

こういう幹部の行動が余計にあの噂―――白夜叉は洗脳されていて云々―――の信憑性を高めているのだが、そう言ったところで過保護な彼等の反応を止められるわけもない。

「・・・何をやっているんだ、君達は。それが余計に坂田くんの立場を悪化させているというのに」

聞き覚えのある声に銀時達はその声が聞こえてきた方向をいっせいに向いた。

「伊東!!」

目を見開いて土方がその名を叫ぶ。

「ただいま、近藤さん、土方くん。僕が留守の間、何事もなかったかい?・・・と普通は聞く所なんだが、松平公から全部聞かされたから説明は結構だよ。・・・まったく、ちょっとどころか、ものすごく良くない傾向が出てるじゃないか」

呆れた様子の伊東に、近藤が肩を落とした。

「め・・・面目ない」

「坂田くん、肩身の狭い思いをさせたね。もう大丈夫だ」

「鴨ちゃん・・・」

「鴨ちゃんではない。・・・君も相変わらずだな、お銀ちゃん?」

「“お”はヤメテ!“お”は付けないで!!」

「フン、お互い様だろう。・・・というわけで、調査結果を説明したいんだが・・・早く武装を解いて、幹部は局長室に集合。一般の隊士は通常任務に戻る!」

「「「「「「は、はい!!」」」」」」

伊東の指示で幹部が慌てて重火器をしまいに行き、一般隊士はそれぞれの持ち場や自室に戻る。

「じゃ、じゃぁ・・・僕も」

「ちょい待ち、志村は残って。この子のこと説明すんのに、お前も居た方が良いから」

「あ、は、はい」

自分もあてがわれた部屋に戻ろうとした新八を引き留め、銀時は神楽を示す。

その神楽は、どさりと抱えあげていた男達をその場に落として、銀時に駆け寄った。

「ねェ、お銀ちゃんって呼ばれてるアルカ?」

伊東の呼び方を真似た神楽に、銀時は口元を引き攣らせた。

「・・・“お”は付けないでな?」

「じゃあ、銀ちゃんアルカ?」

「あァ、その方がまだマシ」

自分を“銀ちゃん”なんて呼ぶのは松平くらいだが、“お銀ちゃん”よりはマシだ。

というか、幹部がこっそり“お銀ちゃん”呼びしているのを知っているので、ここで更に広めるわけにはいかなかった。

「じゃあ、銀ちゃんって呼ぶアル!で、お前は眼鏡だナ」

「眼鏡じゃねェし!新八だし!つか、さっきからワザとわかってねェフリしてんだろ!!」

銀時の分も含めてツッコミを入れた新八に、銀時はパチパチと手を叩いた。

「おぉ、見事なツッコミ。良かった~、たまに十四郎も使えねェから、メインのツッコミ欲しかったんだよねェ」

「ええっ!?僕、ツッコミ要員!?」

神楽がケタケタと笑い、新八がショックを受けているのを観察しながら、伊東はクイ、と眼鏡を持ちあげた。

「・・・さすが坂田くん。近藤さんの野生の勘とまではいかなくても、人を見る目がある。しかし、彼と僕は眼鏡キャラが被っているな。ということは、僕も他のネタでキャラ立ちしないといけないな」

「鴨ちゃん、それってボケ?」

「鴨ちゃんではない・・・鴨太郎さんと呼びたまえ」

「・・・うん、それもボケだよね?」

真顔でボケ倒す伊東に、銀時はツッコミを入れる気力すらもなくしてガックリと肩を落とした。



***



幹部が揃い踏みの局長室で、新八は緊張のあまりかちんこちんに固まっていた。

「えっとォ、鴨ちゃんの報告を聞く前にィ・・・まずこの二人の説明ね?あと、将ちゃん達をとっつぁんから預かってきたから。そこんとこよろしく~」

銀時がだるそうにしながら、松平から預かった二人を示す。

その視線を受けた茂々は、胸を張って告げる。

「うむ。そよと私のことは気にしなくて良いぞ!」

「気にするわ!!一般隊士にはまだ伏せとくが、アンタ、自分の立場ってもんがわかってんのか!!」

銀時が思わずツッコミを入れれば、茂々は首を傾げる。

「んんっ・・・征夷大将軍だ、ショーグン」

「ナニ、その語尾!!将軍だからショーグンなワケ!?」

「うむ、今日も華麗なツッコミだな、銀時・・・ショーグン」

「無理矢理付けなくていいから!!つかやめて!!ボケは間に合ってますぅ!!」

「・・・征夷大将軍?・・・将軍?え、えええ!!」

銀時の叫びに被せるように新八が叫ぶ。

「あ、一般隊士がここにいやしたねィ。・・・おい、眼鏡。このこたァ、誰にも喋んなよ?」

「ヒィイイイ!?」

沖田が刀を抜き放って新八の首に当てて脅す。

「コラコラコラ!!総悟!!ダメだから!!脅すのダメだから!!」

「すいやせん、銀兄ィ。つい」

「・・・ついじゃねェって・・・はァ」

ツッコミまくりの銀時が溜息をもらすと、新八が顔を青褪めさせたまま銀時の傍に寄った。

「坂田副長・・・あの、大丈夫ですか?」

「志村・・・貴重なツッコミ要員・・・お前、幹部にすっから」

「・・・え!?」

ギラギラとした視線を銀時から向けられて、新八はギョッとする。

「俺だけでツッコミいれんの、もう限界なの。わかる?」

「・・・わ、わかります・・・けど。でも、僕、まだ新人で!!」

「うん、だからね、幹部候補。・・・一番隊に入れっから、総悟にビシバシ鍛えてもらって」

「うえぇええ!?」

あんな怖い人と無理ですぅうう!!・・・と、叫びたかったが、叫んだ瞬間に自分の人生が終わりそうな予感がして、新八は無理矢理口を閉ざした。

「まぁ、よろしく頼まァ。正式に幹部になるまでは、一般隊士と同じ扱いだからねィ?覚悟しなァ・・・それに、銀兄ィに気に入られるなんて滅多にねェんだぜィ?断ったりしねェだろィ?つか断ったら殺す」

「ヒィイイイ!!」

どす黒い笑みをうかべる沖田に、新八は気絶寸前だ。

「・・・ふーん、これが俗に言う、ドSアルカ・・・ちっとも面白くないネ」

それをじっと見つめていた神楽がぼそりと呟く。

「・・・・・・なんでィ、このエセチャイナ」

「私は神楽ネ。エセチャイナじゃないアル」

バチバチと火花を散らす沖田と神楽。どうやら相性は最悪らしい。

「・・・銀時、で、この天人のガキは?」

「あ、そうそう。この子ね、最強の戦闘種族夜兎でさ、母ちゃんは死んじまって父ちゃんは家に帰ってこねェで、地球に出稼ぎに来たんだってさ。でも、さっき捕まえてきたヤクザの連中に利用されそうになってて。・・・ね、近藤さん。可哀想だろ?悪い子じゃないと思うし、夜兎を真選組に入れるってのも戦力増強になるし良いじゃん?というわけでさ・・・ダメ?」

「うんうん、エライなァ。チャイナさん」

「チャイナじゃないヨ、ゴリラ。私は神楽ネ」

「俺もゴリラじゃなくて、近藤だからね!!」

「じゃあ、近ちゃんアルナ」

「こ、近ちゃん?・・・ま、まぁ、ゴリラよりはいいけど」

さっそくあだ名をつけられてしまった近藤は困惑しながらも、すでに受け入れを了承しているような雰囲気だ。

「ちょっと待て、そう簡単に迎え入れるわけにはいかねェだろうが」

そこに土方の待ったが入る。

「え、ダメ?十四郎」

「俺はいいと思うぞ、トシ」

「二人ともちったァ考えろ。天人だ夜兎だって理由で反対しやしねェが、いくらガキでもコイツは女だろうが」

土方の言葉に、銀時はキョトンとする。

「え、ダメ?女の子でも強いよ?実際に、志村も逆に助けられちゃったし。ね?」

「あ、はい・・・面目ないです・・・」

銀時に同意を求められて、新八が頷く。

が、土方はそうじゃねェと呟く。

「・・・男所帯に女を入れるのはマズイだろうって言ってんだ!!」

「女って理由だけ?・・・なら、俺付きの隊士にするから。他の隊には入れないし・・・それでもダメ?」

うるうるうる・・・

おねだりモードに入った銀時に、土方はぐぅ、と唸る。

誰だコイツにこんなコト教えたの!!と叫びかけ、松平の仕業だと思い出してがくりと肩を落とす。

「あぁ、もう!好きにしろ!!どうせ上の許可をとるのはテメェなんだからな!!」

「やった!!ありがと、十四郎。・・・良かったなァ、神楽。ホラ、お前からもありがとうって言っとけ」

「うん!ありがとナ、トシちゃん」

「と、トシちゃん!?」

「ブフッ!」

神楽の呼んだあだ名に土方が素っ頓狂な声をあげると、脇で沖田が噴き出す。

「フッ、激しく似合わないね、土方くんには」

「・・・うるせェよ、鴨ちゃん」

「鴨ちゃんではない、鴨太郎さんだ」

「・・・お前、それ面白いと思って言ってるか?」

真顔で言い返してくる伊東に、土方は呆れたような視線を向ける。

新八と神楽の件ですっかり忘れ去られていたうえにそんな扱いをされた伊東は、ごそりと懐から取り出した調査書を机の上に叩きつけた。

「・・・そろそろ報告させてもらってもいいだろうか。というか、報告させろ!僕を無視するな!泣くぞ!!」

「・・・じゃあ、皆、鴨ちゃんに注目~」

パン、と手を打って銀時が言えば、皆の視線が伊東に集まる。

「そ、それはそれで、ちょっと恥ずかしいんだが・・・」

「注目されてェのか、されたくねェのか、どっちなんだよ!?テメェは!!」

土方がキレると、伊東はムッとしながら答える。

「無視されるのが嫌なだけだ。いちいちキレないでくれるかな?」

「(怒!!!)」

「まーまー、十四郎、落ち着いて」

拳を震わせる土方を宥めて、銀時は伊東に訊ねる。

「じゃ、報告してもらえる?」

「ああ、そうだね。・・・例の地下組織の件でわかったことは3つだ。まずは“白夜叉”の噂の出所はやはりそこからのようだ。しかも、本気で彼等は言っている・・・作戦ではなく」

伊東の報告に、銀時は眉を顰める。

「・・・危惧してたことが現実になったな」

大っぴらに“白夜叉”が幕府に味方した、なんて知らせたらどうなるか。予想しなかったわけではない。

裏切り者、と呼ばれるくらいならばまだ良い。だが、幕府から取り戻そうとする連中が出てきたら―――。

「彼等は“白夜叉”を神格化する攘夷志士の過激派グループ・白鬼党(はっきとう)というらしい。・・・現在、過激派のまとめ役となっている高杉率いる鬼兵隊とは折り合いが悪いようだ」

「あ~、晋助ねェ・・・過激派っていっても鬼兵隊自体は動いてねェみてェだし。それが白鬼党には面白くねェとか?」

銀時が幼馴染の顔を思い浮かべつつ言えば、伊東は肩を竦める。

「おそらくはね。・・・それから、これも当然だとは思うけど、穏健派の桂一派とも相性は最悪だね」

「ん~、だろうな。・・・つーか、たぶんソレ、攘夷戦争末期辺りから続いてる関係だわ。白鬼党のメインが誰かは知らねェけど、“白夜叉”を神格化しようとする動きはあの頃からあったし、晋助やヅラの停止もきかなかったからなァ」

「じゃあ、白鬼党が銀兄ィが逃げ回らなきゃならなくなった原因の連中って奴かィ?」

沖田が訊ねれば、銀時は首を傾げた。

「さぁなァ・・・でも、主張は似てるよなァ」

「・・・・・・まぁ、銀兄ィを困らせた時点で地獄行きは決定でさァ」

ニヤリと笑って刀を持ちあげる沖田。

「そーちゃん、怖いから!!」

「よォし、総悟。俺が許す。白鬼党だかなんだか知らねェが、銀時に手ェ出す前に始末しろ」

「あはは、さすが土方さん。話がわかりやすねィ」

「ぎゃああ!!十四郎の過保護モードが発動してるぅ!?つか、そーちゃん煽っちゃダメだから!!」

他の幹部達も沖田と土方に同調し、銀時は更に頭を抱え込んでしまう。

「まぁまぁ、落ち着けお前達」

「近藤さん・・・!」

そんな面々を笑顔一つで抑え込んだ近藤に、銀時は目を輝かせる。

「・・・うちの子に手ェ出そうって奴等だ。たくさん情報を集めてもう逃げられないように追い詰めてからヤった方がいいだろう?」

「ちょ、やめて!?つか誰!?アンタ誰!!近藤さんが腹黒はダメェ!!オカン属性そのままで腹黒はマジやめてぇええ!!!」

いつの間にか近藤は銀時に関してのみ腹黒属性が発動するようになったらしい。

「・・・近藤さんまでこれでは・・・なるほど、坂田くんがツッコミを必要としていた理由がよくわかったよ・・・」

「鴨ちゃんっ、わかってくれた!?」

銀時の縋るような視線に伊東は心底申し訳なさそうに言った。

「わかったけど・・・たぶん、コレ言ったら・・・加熱させてしまうと思う・・・」

だが、報告しないわけにはいかない。

「・・・な、何?」

警戒する銀時におそるおそる促されて、伊東は続けた。

「・・・近々、“白夜叉”奪還作戦を決行する予定らしい・・・」

「よォ~し、お前等ァ。腕、鈍ってねェだろうなァ?・・・ついでに、今月の会計係ィ!新しい武器買ってこいやァ!」

瞬間的に立ち上がった土方が檄を飛ばす。

「あァ、俺はロケットランチャーで良いでさァ」

「そーちゃんッ!!?何と戦うの!!?」

「銀兄ィ、最近の攘夷志士をナメたらダメですぜィ?商人と手ェ組んで、天人製の強力な武器を手に入れてやがるんでィ。つまり、こっちも強力な武器で一撃必殺でさァ」

沖田は目を爛々と輝かせて銀時に訴えた。

そんな幹部達の暴走を見ていた新八は、ついに堪え切れなくなって立ち上がった。

「・・・どうしたネ?眼鏡」

「眼鏡じゃねェし、っていうか・・・」

見上げてくる神楽に軽くツッコミを入れ、大きく息を吸った。

「お前等どこの犯罪組織だぁああああああ!!!」


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