Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・にょたルルです
・ルル姫はみんなに愛されていますw
・ギャグですww
・いろいろ矛盾がありますが、敢えては書きませんのであしからずw
・捏造満載w
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
3か月後
様々な手続きを経て、キョウトと黒の騎士団のメンバーが、ルルーシュの言葉通り丁重に本国へと護送されることになった。
本国といっても、キョウトと騎士団の幹部達は皇宮の地下牢に、一般隊員達は嚮団に送られた。
一般隊員を嚮団に送ったのは、幹部達と違って扱いに不安があり、そんなルルーシュの考えを見通してV.V.が安全に守ってくれると約束してくれたからだった。
ルルーシュは記憶を書き換えられている設定なので、そうホイホイと会いに行けるわけでは無い。だから、父帝に協力を願うことにした。
恨みを忘れたわけではないが、使えるものは何でも使おうと開き直った。自分の境遇や立場が意外と使えるのだと知った今は、尚更だ。
「・・・幹部達の様子が知りたいから、地下牢に行きたい・・・と言われてもな・・・。」
困惑する父帝に、ルルーシュはニコニコと笑みを向ける。どうやら、父帝は母似のこの顔に弱いらしいと最近知った。
ついでに、ルルーシュには激甘であることも知った。この3か月、散々、我が儘放題言って、どの程度まで許されるのか計ってきたが、一度として怒られたことが無いのがいい例だった。
「お願い、お父様。」
こう言えば、シャルルが渋々とでも頷くのは、すでに学習済みである。我ながら随分としたたかになったものだと感心してしまう。
それとも、シャルルやマリアンヌの記憶や感情を上書きされたせいで、性格も変わってしまったのだろうかと考える。むしろ、母の性格に近くなったのではないだろうか。さすがに、あそこまで破天荒ではないが。
「うぅむ・・・。」
「いいじゃない、地下牢に行くくらい。」
唸るシャルルの背後から、ぴょこん、と桃色の髪をした少女が顔を出し、シャルルが座る椅子の手摺りに腰掛ける。その身にまとうのは帝国最強の騎士の服。が、そのいっそ楽しげな口調や態度は、主に対するものではない。
「・・・アーニャ、ではなく、マリアンヌ、か。」
溜め息交じりにシャルルが呟く。
母・マリアンヌのギアスは憑依系の人の心を渡るギアス。瀕死の状態で発現したそれは、あの事件の唯一の目撃者であり、生存者であるアーニャ・アールストレイムに向けられた。
V.V.に知られるわけにはいかないと、アーニャの記憶を書き換えたりもしたが、今となっては必要ない。だからといってキャンセラーをかけると、マリアンヌのギアスまで解けてしまうので、それは非常にマズイ。なので、事情を説明したうえで、何も知らないでいるナナリーの護衛を頼んでいる。
「ふふ。・・・今ね、地下牢にスザクが行ったわよ?それを呼び戻すっていう名目でルルーシュを向かわせればいいんじゃないの?」
ついでに、スザクの監視も頼んでいたのだが、マリアンヌがこうちょくちょく表に出ていて、不快な思いをさせているのは、と不安になる。
「・・・お母様、滅多なことで表には出ないようにとお父様に言われていたのではないのですか?」
「えー。ちょっとくらい良いじゃないの。ケチなこと言わないで。それに、ちゃんとアーニャには説明責任を果たしてるわ。」
「・・・お母様。」
ルルーシュが眉を顰めると、マリアンヌは肩を竦め、苦笑をうかべた。
「ハイハイ。わかりました~。アーニャに意識を戻しますよ~。」
すう、と目を閉じて、次の瞬間、フッと目を開けた少女は、シャルルの椅子の手摺りに腰掛けている己に、ギョッとして飛び退いた。
「・・・っ!!も、申し訳ございません!」
「アールストレイム、気にするでない。・・・また、マリアンヌがおぬしの身体を借りたのだ。すまぬ。」
「・・・いえ・・・状況を把握しました。・・・スザクが地下牢に向かいましたので、そのご報告に伺おうと思ったのですが。」
「ああ、マリアンヌが言っておった。・・・しょうがあるまい、ルルーシュ。枢木の奴をアールストレイムと共に連れ戻しに行って来い。」
「・・・少しお話しても?」
誰と、とは言わない。が、ルルーシュの意図はすでに口にしているので、シャルルは渋々頷いた。
「少し、ならばな。」
「ありがとうございます、お父様。」
上機嫌でそう言えば、シャルルも苦笑をうかべた。どうしてもルルーシュに甘くなる自分に呆れでもしたようだった。
***
皇宮・地下牢
「・・・久しぶりだね、カレン。」
冷静な表情でそう言う相手に、カレンは眉を顰めた。
「スザク、あんた・・・・・・アイツを皇帝に売ったの?」
スザクがまとうのはラウンズの白い騎士服に、青色のマント。それだけで、カレンは大体の事情を把握した。ルルーシュはスザクに捕まった。そして、皇帝に突き出されたのだ。
「・・・そうだ、と言ったら?」
「別に。・・・アイツもそこまでの奴だったってことでしょ。」
カレンの言葉に、スザクは溜め息をついた。
「そう、くるか。・・・まぁ、君達がそうやって諦めてくれるなら、こちらとしてもありがたいけどね。」
「ちょ、ちょっと待て、カレン・・・何の話をしてるんだ?」
扇が慌てた様子で訊ねれば、カレンはぐっと詰まる。一言では説明し難かったからだ。
と、その時、地下牢の出入り口が開く。
「スザク、いるの?」
その声に、スザクはギョッとして身を翻し、その声の主を抑える。
「だ、駄目だよ、こんなトコに来たりしたら!!・・・と、とにかく外にっ・・・。」
そのスザクの慌てぶりに、キョウトや騎士団の幹部達は一斉に首を傾げた。
「皇帝陛下に言われて貴方を呼びに来たのよ?・・・それに、ここには黒の騎士団の関係者が囚われているんでしょう?興味があるわ。」
明るい少女の声に、更に首を傾げる。そんな中、もう一つ、少女の声が聞こえてくる。
「退いて、スザク。陛下は良しとおっしゃった。」
「あ、アーニャ!?」
ギョッとした様子のスザクの腕を掴み、アーニャはスッとルルーシュに視線を向ける。その意図をはっきりと理解したルルーシュは、スザクが同僚に視線を奪われいる隙に、その脇をすり抜けて牢屋の方へと向かう。
そして、牢屋の一つ一つを覗き込み、皆の様子を確認する。その中で、桐原と視線が合う。
「・・・桐原さん?」
首を傾げたルルーシュに、桐原は不審げに眉を顰める。
それもそうだろう。ゼロとして活動していたルルーシュが、こんな所で、自由に過ごしているのだから。
「る、ルルーシュ!!」
スザクが慌ててルルーシュの腕を掴み、自分の方へ向ける。
「っ・・・痛いわ、スザク。」
「っあ、ごめん・・・。」
「ルルーシュ!?」
その名に反応して、カレンが叫び、檻にとびついて、その様子を見ようとする。
「・・・カレン・・・さん?」
スザクの手の力が弛んだ隙にその手から逃れ、自分の檻の前に来てキョトン、としたその表情に、カレンは絶句する。
しかも、その姿はまるでお姫様のようなドレス姿。例の男女逆転祭りの時はあれほど渋っていたというのに。いや、言葉遣いも考えてみれば女性のものになっているし、声もいつもより高い。
「どういうこと?」
訝しむカレンに、ルルーシュは困ったように眉根を寄せた。
「・・・カレンさんは知らなかったのよね・・・私が本当は女だったって。・・・ああ、でも、会長は知ってたのよ。だから、面白がってあんなこと・・・スザクだってそう。」
「・・・ちょっと待って、それよりも先に言うことがあるんじゃないの?」
「?」
「る、ルルーシュ!!」
カレンの剣幕に首を傾げるルルーシュに、慌ててスザクが声をかける。
「なぁに、スザク?」
「へ、陛下が呼んでたって、何の用で呼んでたの?」
「わからないわ。だって、何もおっしゃらずに、ただ、呼びに行って来いと。」
「・・・そ、そう、じゃあ、陛下の所に行こう。」
ルルーシュをとにかく牢屋から連れ出そうとするスザクに、カレンは眉根を寄せる。あの時、銃を向けあった者同士とは思えない。
「スザク、それよりも、どうしてカレンさんがここにいるの?黒の騎士団の関係者だったの?それに、桐原さんが何をしたの?」
「は!?あんた何言って、」
「カレンッッ!!!」
スザクの鋭い声に、カレンは思わず口を噤んだ。
「・・・スザク?」
困惑した様子のルルーシュに、スザクは眉間のしわを深くする。
「・・・それについては、後で説明するから。・・・お願いだから、ルルーシュ。彼等には関わらないで。・・・良い?ここに来たら駄目だよ?」
スザクはなるべく優しい声音で言い聞かせるように言い、ルルーシュの顔を覗き込む。
そこで、カレンはようやく気付いた。
「(ルルーシュは“覚えていない”のね?自分が“ゼロ”だったことを。スザクはそれを必死に隠している・・・?)」
「・・・嫌。」
「ルルーシュ!」
「嫌ッたら嫌!!・・・アーニャ!スザクを連れてって!」
「イエス、ユア・ハイネス」
いつの間にかやって来ていたアーニャがスザクの腕を掴む。意外と強いその力に、スザクが慌てる。
「ちょ、アーニャ!!!」
「スザク、皇族命令は絶対。・・・それに、陛下が待ってる。」
淡々とそう言われてしまうと、スザクも抵抗できずに困る。ぐいぐいと引っ張られつつも、最後の抵抗とばかりに声を張り上げる。
「ルルーシュ!とにかく、すぐに牢屋から出て!後でちゃんと説明してあげるから!!良い!?出るんだよ!!」
アーニャに引きずられて出ていくスザクを見送り、ルルーシュははぁ、と溜め息をついた。
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・にょたルルです
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3か月後
様々な手続きを経て、キョウトと黒の騎士団のメンバーが、ルルーシュの言葉通り丁重に本国へと護送されることになった。
本国といっても、キョウトと騎士団の幹部達は皇宮の地下牢に、一般隊員達は嚮団に送られた。
一般隊員を嚮団に送ったのは、幹部達と違って扱いに不安があり、そんなルルーシュの考えを見通してV.V.が安全に守ってくれると約束してくれたからだった。
ルルーシュは記憶を書き換えられている設定なので、そうホイホイと会いに行けるわけでは無い。だから、父帝に協力を願うことにした。
恨みを忘れたわけではないが、使えるものは何でも使おうと開き直った。自分の境遇や立場が意外と使えるのだと知った今は、尚更だ。
「・・・幹部達の様子が知りたいから、地下牢に行きたい・・・と言われてもな・・・。」
困惑する父帝に、ルルーシュはニコニコと笑みを向ける。どうやら、父帝は母似のこの顔に弱いらしいと最近知った。
ついでに、ルルーシュには激甘であることも知った。この3か月、散々、我が儘放題言って、どの程度まで許されるのか計ってきたが、一度として怒られたことが無いのがいい例だった。
「お願い、お父様。」
こう言えば、シャルルが渋々とでも頷くのは、すでに学習済みである。我ながら随分としたたかになったものだと感心してしまう。
それとも、シャルルやマリアンヌの記憶や感情を上書きされたせいで、性格も変わってしまったのだろうかと考える。むしろ、母の性格に近くなったのではないだろうか。さすがに、あそこまで破天荒ではないが。
「うぅむ・・・。」
「いいじゃない、地下牢に行くくらい。」
唸るシャルルの背後から、ぴょこん、と桃色の髪をした少女が顔を出し、シャルルが座る椅子の手摺りに腰掛ける。その身にまとうのは帝国最強の騎士の服。が、そのいっそ楽しげな口調や態度は、主に対するものではない。
「・・・アーニャ、ではなく、マリアンヌ、か。」
溜め息交じりにシャルルが呟く。
母・マリアンヌのギアスは憑依系の人の心を渡るギアス。瀕死の状態で発現したそれは、あの事件の唯一の目撃者であり、生存者であるアーニャ・アールストレイムに向けられた。
V.V.に知られるわけにはいかないと、アーニャの記憶を書き換えたりもしたが、今となっては必要ない。だからといってキャンセラーをかけると、マリアンヌのギアスまで解けてしまうので、それは非常にマズイ。なので、事情を説明したうえで、何も知らないでいるナナリーの護衛を頼んでいる。
「ふふ。・・・今ね、地下牢にスザクが行ったわよ?それを呼び戻すっていう名目でルルーシュを向かわせればいいんじゃないの?」
ついでに、スザクの監視も頼んでいたのだが、マリアンヌがこうちょくちょく表に出ていて、不快な思いをさせているのは、と不安になる。
「・・・お母様、滅多なことで表には出ないようにとお父様に言われていたのではないのですか?」
「えー。ちょっとくらい良いじゃないの。ケチなこと言わないで。それに、ちゃんとアーニャには説明責任を果たしてるわ。」
「・・・お母様。」
ルルーシュが眉を顰めると、マリアンヌは肩を竦め、苦笑をうかべた。
「ハイハイ。わかりました~。アーニャに意識を戻しますよ~。」
すう、と目を閉じて、次の瞬間、フッと目を開けた少女は、シャルルの椅子の手摺りに腰掛けている己に、ギョッとして飛び退いた。
「・・・っ!!も、申し訳ございません!」
「アールストレイム、気にするでない。・・・また、マリアンヌがおぬしの身体を借りたのだ。すまぬ。」
「・・・いえ・・・状況を把握しました。・・・スザクが地下牢に向かいましたので、そのご報告に伺おうと思ったのですが。」
「ああ、マリアンヌが言っておった。・・・しょうがあるまい、ルルーシュ。枢木の奴をアールストレイムと共に連れ戻しに行って来い。」
「・・・少しお話しても?」
誰と、とは言わない。が、ルルーシュの意図はすでに口にしているので、シャルルは渋々頷いた。
「少し、ならばな。」
「ありがとうございます、お父様。」
上機嫌でそう言えば、シャルルも苦笑をうかべた。どうしてもルルーシュに甘くなる自分に呆れでもしたようだった。
***
皇宮・地下牢
「・・・久しぶりだね、カレン。」
冷静な表情でそう言う相手に、カレンは眉を顰めた。
「スザク、あんた・・・・・・アイツを皇帝に売ったの?」
スザクがまとうのはラウンズの白い騎士服に、青色のマント。それだけで、カレンは大体の事情を把握した。ルルーシュはスザクに捕まった。そして、皇帝に突き出されたのだ。
「・・・そうだ、と言ったら?」
「別に。・・・アイツもそこまでの奴だったってことでしょ。」
カレンの言葉に、スザクは溜め息をついた。
「そう、くるか。・・・まぁ、君達がそうやって諦めてくれるなら、こちらとしてもありがたいけどね。」
「ちょ、ちょっと待て、カレン・・・何の話をしてるんだ?」
扇が慌てた様子で訊ねれば、カレンはぐっと詰まる。一言では説明し難かったからだ。
と、その時、地下牢の出入り口が開く。
「スザク、いるの?」
その声に、スザクはギョッとして身を翻し、その声の主を抑える。
「だ、駄目だよ、こんなトコに来たりしたら!!・・・と、とにかく外にっ・・・。」
そのスザクの慌てぶりに、キョウトや騎士団の幹部達は一斉に首を傾げた。
「皇帝陛下に言われて貴方を呼びに来たのよ?・・・それに、ここには黒の騎士団の関係者が囚われているんでしょう?興味があるわ。」
明るい少女の声に、更に首を傾げる。そんな中、もう一つ、少女の声が聞こえてくる。
「退いて、スザク。陛下は良しとおっしゃった。」
「あ、アーニャ!?」
ギョッとした様子のスザクの腕を掴み、アーニャはスッとルルーシュに視線を向ける。その意図をはっきりと理解したルルーシュは、スザクが同僚に視線を奪われいる隙に、その脇をすり抜けて牢屋の方へと向かう。
そして、牢屋の一つ一つを覗き込み、皆の様子を確認する。その中で、桐原と視線が合う。
「・・・桐原さん?」
首を傾げたルルーシュに、桐原は不審げに眉を顰める。
それもそうだろう。ゼロとして活動していたルルーシュが、こんな所で、自由に過ごしているのだから。
「る、ルルーシュ!!」
スザクが慌ててルルーシュの腕を掴み、自分の方へ向ける。
「っ・・・痛いわ、スザク。」
「っあ、ごめん・・・。」
「ルルーシュ!?」
その名に反応して、カレンが叫び、檻にとびついて、その様子を見ようとする。
「・・・カレン・・・さん?」
スザクの手の力が弛んだ隙にその手から逃れ、自分の檻の前に来てキョトン、としたその表情に、カレンは絶句する。
しかも、その姿はまるでお姫様のようなドレス姿。例の男女逆転祭りの時はあれほど渋っていたというのに。いや、言葉遣いも考えてみれば女性のものになっているし、声もいつもより高い。
「どういうこと?」
訝しむカレンに、ルルーシュは困ったように眉根を寄せた。
「・・・カレンさんは知らなかったのよね・・・私が本当は女だったって。・・・ああ、でも、会長は知ってたのよ。だから、面白がってあんなこと・・・スザクだってそう。」
「・・・ちょっと待って、それよりも先に言うことがあるんじゃないの?」
「?」
「る、ルルーシュ!!」
カレンの剣幕に首を傾げるルルーシュに、慌ててスザクが声をかける。
「なぁに、スザク?」
「へ、陛下が呼んでたって、何の用で呼んでたの?」
「わからないわ。だって、何もおっしゃらずに、ただ、呼びに行って来いと。」
「・・・そ、そう、じゃあ、陛下の所に行こう。」
ルルーシュをとにかく牢屋から連れ出そうとするスザクに、カレンは眉根を寄せる。あの時、銃を向けあった者同士とは思えない。
「スザク、それよりも、どうしてカレンさんがここにいるの?黒の騎士団の関係者だったの?それに、桐原さんが何をしたの?」
「は!?あんた何言って、」
「カレンッッ!!!」
スザクの鋭い声に、カレンは思わず口を噤んだ。
「・・・スザク?」
困惑した様子のルルーシュに、スザクは眉間のしわを深くする。
「・・・それについては、後で説明するから。・・・お願いだから、ルルーシュ。彼等には関わらないで。・・・良い?ここに来たら駄目だよ?」
スザクはなるべく優しい声音で言い聞かせるように言い、ルルーシュの顔を覗き込む。
そこで、カレンはようやく気付いた。
「(ルルーシュは“覚えていない”のね?自分が“ゼロ”だったことを。スザクはそれを必死に隠している・・・?)」
「・・・嫌。」
「ルルーシュ!」
「嫌ッたら嫌!!・・・アーニャ!スザクを連れてって!」
「イエス、ユア・ハイネス」
いつの間にかやって来ていたアーニャがスザクの腕を掴む。意外と強いその力に、スザクが慌てる。
「ちょ、アーニャ!!!」
「スザク、皇族命令は絶対。・・・それに、陛下が待ってる。」
淡々とそう言われてしまうと、スザクも抵抗できずに困る。ぐいぐいと引っ張られつつも、最後の抵抗とばかりに声を張り上げる。
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