Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・W副長設定です!
・カップリングはありません
・完全捏造です
・二次創作だということをご理解したうえでお読みください!
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「う~む・・・白鬼党のねぐら・・・これだけ探しても見つからぬとは、相当深い所にあるな」
部下からあがってきた報告書に目を通した桂はそう呟いて唸る。
そこに白いばけもn・・・失礼、エリザベスが入室して携帯電話を桂に渡す。
エリザベスは、今より二年前に坂本が桂の誕生日プレゼントだと言って預けていったえいりあんの姿をした天人である。
最初はどうしたものかと悩み、彼(彼女?)の体型からは考えられない俊敏さに目をつけて、伝令役のようなものをさせていた。
が、彼(彼女?)が信用できると感じた桂は、自分の副官に任じて重要な仕事も任せるようになっていた。
<桂さん、高杉からの連絡です>
「む?・・・真選組の粛清?・・・そうか、何人か鬼兵隊から潜り込ませていると聞いていたが・・・真選組も攘夷志士が潜り込んでいることは百も承知だったというわけか。まぁ、銀時もいるし、当然か・・・こちら側から入り込んでいる者はいるのか?」
桂が訊ねれば、エリザベスははて、と考え込んだ。真選組に入り込むように命じたことは一度もなかったからだ。
<・・・私は把握していません。調べさせますか?>
「ふむ・・・こちらが命じたわけではないからな・・・まぁ、放っておけ。勝手な行動をしたうえに報告すら寄越さぬのならば心配してやるだけ損だからな」
何しろ、攘夷派の中でも銀時に関しては両極端に意見が分かれているのだ。
「・・・見守るという者達はいいが、取り戻したいと願う者達を放置していたのは拙かったな。白鬼党に取り込まれたか・・・」
穏健派の桂に付き従う者はそうそう過激な行動をしないため、監視の目を緩めてしまっていた。そこを白鬼党にうまく利用されたらしい。
「まったく・・・白鬼党の頭目とやらは相当目端の利く者らしいな」
ブツブツと呟きながら高杉から携帯電話に送られてきたメールに目を通していき、ある一文で桂は手を止めた。
「・・・ヤツか」
先に白鬼党の頭目の名を調べ上げたのは、鬼兵隊の方だったらしい。
競っていたわけではないが少し悔しい思いもする。桂は苦虫を噛み潰したような表情でその名を改めて見て、溜息をついた。
<桂さん?>
「・・・俺達はこの男とは浅からぬ縁がある・・・特に銀時はな。もう知っているのだろうか?だとしたら、きっと傷ついているのだろうな・・・」
そっと視線を伏せた桂に、エリザベスは何も言えなかった。
***
懐にしまってある携帯電話がメールの着信を告げる。
送信者は“さぶちゃん”。
「・・・佐々木か」
実際に目の前で会って話せば狡猾さすら感じさせる男なのだが、メールでのテンションはいただけない。
小さく溜息をもらした高杉に、隣にいたまた子が首を傾げる。
「晋助様?」
「・・・何でもねェ」
観念してメールを開くと、いつものような文面が目に飛び込んできて思わずげんなりした。
=====
From さぶちゃん
Sub 定期連絡
やっほー!杉ピョン、久しぶり\(^o^)/
最近メールしてくれなくて寂しかったお☆
真選組の内部粛清開始☆
早く潜入中の部下を撤退させないと
番犬に斬り殺されちゃうお(o゚c_,゚o)プププ♪
P.S.
コレ、銀たんに聞いた話だからマジだお(´・艸・`)プッ…ドンマィ*:.。.☆
=====
「ウゼェ・・・激しく文面と内容が合ってねェ・・・」
ボトリ、と携帯電話を落として頭を抱える高杉に、また子はオロオロとする。
「だ、大丈夫っスか?晋助様」
「精神的にダメージ喰らうんだよ、このメールは・・・」
溜息をつきつつ、高杉は携帯電話を手に取り電話帳を開いてとある人物の所で通話ボタンを押した。
「・・・あぁ、俺だ。真選組に潜り込ませてる連中を速攻で引き揚げさせろ。あ゛ァ?方法だァ?んなもん夜逃げして来い。番犬に斬り殺されたくなきゃな」
一方的にそう告げると、高杉は携帯電話を閉じる。
「し、晋助様・・・あ、あのっ」
「・・・“地下”に潜る。また子、ついて来い」
「!・・・は、はい!!」
また子は頬を紅潮させて頷いた。
戻る →
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エリザベスは、今より二年前に坂本が桂の誕生日プレゼントだと言って預けていったえいりあんの姿をした天人である。
最初はどうしたものかと悩み、彼(彼女?)の体型からは考えられない俊敏さに目をつけて、伝令役のようなものをさせていた。
が、彼(彼女?)が信用できると感じた桂は、自分の副官に任じて重要な仕事も任せるようになっていた。
<桂さん、高杉からの連絡です>
「む?・・・真選組の粛清?・・・そうか、何人か鬼兵隊から潜り込ませていると聞いていたが・・・真選組も攘夷志士が潜り込んでいることは百も承知だったというわけか。まぁ、銀時もいるし、当然か・・・こちら側から入り込んでいる者はいるのか?」
桂が訊ねれば、エリザベスははて、と考え込んだ。真選組に入り込むように命じたことは一度もなかったからだ。
<・・・私は把握していません。調べさせますか?>
「ふむ・・・こちらが命じたわけではないからな・・・まぁ、放っておけ。勝手な行動をしたうえに報告すら寄越さぬのならば心配してやるだけ損だからな」
何しろ、攘夷派の中でも銀時に関しては両極端に意見が分かれているのだ。
「・・・見守るという者達はいいが、取り戻したいと願う者達を放置していたのは拙かったな。白鬼党に取り込まれたか・・・」
穏健派の桂に付き従う者はそうそう過激な行動をしないため、監視の目を緩めてしまっていた。そこを白鬼党にうまく利用されたらしい。
「まったく・・・白鬼党の頭目とやらは相当目端の利く者らしいな」
ブツブツと呟きながら高杉から携帯電話に送られてきたメールに目を通していき、ある一文で桂は手を止めた。
「・・・ヤツか」
先に白鬼党の頭目の名を調べ上げたのは、鬼兵隊の方だったらしい。
競っていたわけではないが少し悔しい思いもする。桂は苦虫を噛み潰したような表情でその名を改めて見て、溜息をついた。
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