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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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・W副長設定です!
・カップリングはありません
・完全捏造です
・二次創作だということをご理解したうえでお読みください!

以上、同意できる方のみ↓へ・・・









きっちりと隊服を着込んだ銀時は、玄関の前でご機嫌な様子で待っていた沖田と神楽に首を傾げた。

「え、何?どったの?お前ら」

「銀兄ィが行くとこにはどこにだってついていきやすぜィ」

「そよちゃんに久々に会いたいアル!」

今日は公的な休みの日である沖田と神楽。確かに何をしようと自由ではある。

城へサボリに行くのでなければ、お仕事だからダメ。と言えたハズだった。が、表向きはともかくとして、サボリであることは間違いないので、銀時に拒否権はなかった。

「しょうがないなぁ・・・」

「やった!」

「銀ちゃん!アリガト!!」

大喜びする年少組が可愛くて可愛くて仕方がないという表情をうかべているあたり、銀時も懐かれるのはまんざらでもないらしい。



***



「・・・よし!“こっそり護衛作戦”はうまくいったな!」

玄関での様子を伺っていた土方は小さくガッツポーズを決めた。

「坂田くんにバレたら―――嫌味の一つで済めばいいが」

「ん!大丈夫だ!!銀時はちゃんとわかってくれるさ!」

ため息混じりに呟いた伊東の肩をポン、と叩いて近藤が笑みをうかべる。

ここに過保護極まれり。

なんでまたこんなところで一挙手一投足を見守らにゃならんのか。アホか。そんな心配をされるような人じゃないだろうが。

三人の背後に立ちながら、心の中でそうツッコミを入れる新八。

むしろ心配なのは銀時以外の真選組の面子なのだと理解している。地味仲間の山崎が持ってくる情報を見る限りでは、敵対する相手と比べて圧倒的に真選組は経験値が足らないのだ。

「・・・あのー・・・近藤局長、土方副長、伊東参謀。書類が山になってるんですけど・・・聞いてます?――――――おい、仕事しろよ、最高幹部」

新八が声をかけるが、銀時が出て行った方を見つめながら未だに動こうとしない三人。

もう実力行使しかないのか?

普段であれば新人の自分が勝てると思えないが、これだけ油断しきった背中を襲うのであれば全く問題ないだろう。

いや、それよりも。

「・・・後で坂田副長に言いつけてやる」

その方がダメージが大きいだろう。

よし、そう決めた。

新八は三人を放置することを決め、自分の仕事をするために一番隊にあてがわれた隊室へと向かった。



***



一方、城へとやってきた銀時は、事前に知らせてあったためかアッサリと開かれた城門で出迎えた面々にそれでいいのか、とツッコミを入れたい気分になっていた。

「おお、銀時!待ちわびたぞ!!」

というか、フツー将軍が出迎えるか?

「・・・立場を考えろ立場を」

「はっはっは!何を言うか。友人をただ出迎えただけだぞ」

将軍に対してこんな暴言を吐いても不敬罪にならない辺り、真選組も規格外な扱いになったなーと思う。

まぁ、味方が増えるのは良い事だ。―――そういうことにしておこう。

「じゃ、しばらく世話ンなるわ・・・ほら、お前らもご挨拶しとけ」

「あー、お邪魔しやす」

ひょこりと頭を下げる沖田は、さすがに真選組の一番隊隊長を任されている分、立場をわきまえている。

が、立場が“坂田副長の小姓”である神楽は気持ちがいいくらいにフリーダムである。

「ねーねー、将ちゃん!そよちゃんと遊んでいいアルか!?」

「うむ、良いぞ。たくさん遊んでやってくれ」

態度はともかくとして、許可を取ろうとするのは銀時と土方の涙ぐましい教育の賜物である。まぁ、この程度で無礼だなんだと騒ぐ者はここにはいない。

というか、先日の粛清以来、真選組自体が治外法権気味だ。どうやら敵に回したらマズイと思われているらしい。

先日の吉原でのアレはかなり尾ひれがついて幕府に関係する人間達の間で噂されているらしい。その発信源となったのは紛れもなく目の前の人物だ。

「なぁ、将軍・・・」

「将ちゃんだ」

「し、将ちゃん」

「ん?なんだ?」

数日間とはいえ銀時が城に滞在すると知った茂々はとてつもなくご機嫌だ。

「アンタが裏で色々と動いてくれていたのは知ってる・・・正直、助かった。ありがとな」

「―――いや、友のために動くのは当然だろう?」

銀時に感付かれているとは思ってもいなかったらしい。茂々は一瞬言葉を詰まらせ、そう答えた。

「ハハ、ありがてぇ友だな・・・ホント、俺には過ぎた友が多すぎる」

「何を言うか。銀時だからこそ動こうという者が多いのだ。―――誇れ」

「――――――この、過保護どもめ」

照れ隠しに呟かれた言葉に、茂々は満足気に笑った。



***



ついてくると言い張った茂々を無理矢理執務に戻らせた後に城内に入ると、真っ先に出迎えたのが入国管理局局長の長谷川だった。

「お、坂田副長!噂、聞いたぜ」

ニヤリと笑っている所からすると、誇大表現されていることも気付いているらしい。

「勘弁してくれ・・・あの後も散々からかわれたんだ」

「ははは、そりゃ災難だったな。でもま、幕府内の膿み出しには成功したわけだし良かったんじゃねェか?」

「まぁ、そーなんだけども。ウチの連中がホンットに過保護になっちまって・・・はぁああ」

苦笑する長谷川の前で盛大に溜息をついた銀時は、チラリと沖田と神楽に視線を向ける。

「ったく・・・総悟と神楽が護衛とか、豪華すぎるだろ。しかも護衛対象が俺(白夜叉)だぞ?」

銀時に護衛だと看破されていたことを知って、沖田と神楽はギクリと肩を震わせる。

「愛されてんなァ・・・いや、羨ましいくらいだって」

「長谷川さん、そりゃ他人事だからだ。自分が過保護に扱われてるのを想像してみろよ」

「・・・ま、頑張れや」

「そんな慰めいらねぇよ・・・」

ポン、と肩に手を置いて励ましの言葉を送る長谷川を恨めしげに見やって、銀時はボソリと呟いた。


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