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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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・W副長設定です!
・カップリングはありません
・完全捏造です
・二次創作だということをご理解したうえでお読みください!

以上、同意できる方のみ↓へ・・・














その戦いはもはや人間業ではないように思えた。

刀同士が打ちあわされる音、その際に飛び散る刀の欠片、そして、再び互いに間合いをとる。

実力が拮抗しているからか、互いに様子見の状態なのか。両者ともに無傷の状態である。

「やっぱり・・・坂田副長は、強いんだ」

「当たり前ネ」

銀時と軽助の戦いを見つめ、呟いた新八に呆れた視線を向ける神楽。そんな神楽も本気で戦っている銀時を見るのは初めてで、実は驚いていたりする。

夜兎ほど強くはないとはいえ、戦闘部族である辰羅族複数名をたった1人で倒してしまったと聞いた時には耳を疑ったが、コレはホンモノだと理解する。

その銀時とほぼ互角の戦いをする軽助もまた、ずば抜けた戦闘能力を持っていると言わざるを得ない。

「・・・ねぇ、神楽ちゃん」

「何ネ」

「・・・あの2人、全く同じ動きをしていない?」

「・・・・・・新八も気付いたアルか」

新八に指摘されるまでもなく、神楽も当然気付いていた。

外見の色彩が真逆の彼らだが、まるで合わせ鏡のように刀の構え方から振り下ろすタイミングまでもが同じだった。

「どうして・・・」

新八の呟きに返答は無い。神楽にだってわかるわけが無いし、答えを知っていただろう白鬼党の者達は、他でもない新八と神楽の手によって答えられない状態になっている。

「そんなことよりも、このままじゃ、決着がつかないアル!」

そうなれば体力の差となる。今は見る影も無いが、普段はダラダラとしている銀時である。早々に体力が尽きてもおかしくはない。

そんな事を思いながらハラハラとしていると、ポン!と肩を叩かれて、神楽はビクンと身体をふるわせ、すぐさま攻撃の体勢をとって振り返りざまに拳を振るう。

「ほわちゃーーーーー!!!」

「うっひょおっ、待ってくれえ!!神楽ちゃん!わしちや~!!」

「え!?・・・さ、坂本さん!?」

「ほぇ?・・・黒もじゃ!?」

ぴたり、と鼻先で止まった拳に冷や汗を垂れ流しつつ、坂本は引き攣った笑みを浮かべた。

「あ、あははー・・・間一髪、じゃったなぁ」

「・・・まったく、何をしておるのだ、坂本」

「夜兎相手に気配消して背後から肩を叩くヤツがどこにいる」

呆れたようにそう言い、男2人がゆっくりとこちらに近付いてくる。

「・・・あ、ああー!!?」

坂本ばかりに気を取られていてその2人の存在にすら気付けていなかったが、新八は早々にその正体に気付いた。

いつも屯所の隊室に貼ってあるソレを眺めては、直属の上司(沖田)が真っ黒な笑みを浮かべているのを見ていたからだ。

「デケェ声出すなよ、ガキ。あっちの集中力が途切れちまったら均衡が崩れちまうだろうが」

片目だけだというのに迫力のあるソレに睨まれて、新八は自分の口を手で塞いでガクガクと頷く。

「まぁ、新八くんがたまげるのも無理はないじゃろう・・・なにせ、指名手配犯、しかも大物2人が揃って目の前におるんじゃからなぁ!あっはっは!」

坂本はあっけらかんと言うが、穏健派と過激派、そのトップ2人が仲良く並んでいるだけでも驚きなのに、真選組である自分達の目の前にいても敵意を示さないなんて――新八は信じられない気持ちでその2人を見つめる。

「まぁ、こっちにも事情ってもんがあるんだよ・・・アレは、銀時だけじゃなく俺達にとっても葬り去りたい過去の遺物、だからな」

吐き捨てるように言って松田を見つめる。その残された片目に憎しみの炎が宿っていることに気付いて、新八はハッとする。

「・・・そ、か・・・坂田副長が、アナタ達から離れなければならなくなった、原因だから・・・」

その新八の言葉に、高杉と桂は純粋に感心した。

おそらく、他の真選組の隊員ならば、自分達を見た瞬間に敵意も露にしてきただろう。だが、新八は良くも悪くも、まだ真選組に染まりきってはいなかった。それは神楽も同様で。

だから“高杉・桂=攘夷志士=倒すべき敵”ではなく“銀時の昔の知り合い”という視点から高杉と桂を見ることが出来たのだろう。

「あっはっは!ナルホドなぁ~・・・どおりで、銀時がこの2人を連れてきたわけじゃのぉ!」

銀時も何も考えずに連れてきたわけではなく、付いてきたのが彼らでなければ何が何でも振り切ってから松田の元にやってきただろう。

「銀時のことだ、どうせ“振り切るのがめんどくさい”とでも思ったのだろう。我々と合流しても柔軟に考えられるという信用もあっただろうしな」

「クク、アイツらしい」

「新八くん、神楽ちゃん・・・ちっくとの間、見逃してくれえね?」

いつになく真面目な調子で坂本が言うので、新八も神楽も素直にコクリと頷く。

その時だった。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁああっ!!!!」

まるで獣のような叫び声があがり、高杉達はサッと顔色を変え、新八と神楽はギョッとしてそちらを振り返る。

「・・・覚醒、しやがった・・・」

叫び声の後の硬直した空気の中で、高杉の呟きが小さく響いた。


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