Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・完全捏造設定です!
・原作かなり無視しています!
・二次創作だということをご理解したうえでお読みください!
・銀色の真実と【六花】の番外編です。本編をお読みになった方が読むこと前提で書いております
・ギャグメインで、本編の空気ブチ壊しなのでご注意ください!
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
すっかり寂れてしまった故郷。
かつて村塾があった高台の松陽の家は、全焼した母屋のあった場所は片付けられて更地になっていたが、離れだけは残っていた。
「ここに銀ちゃんは住んでたアルか?」
神楽が腕にひっついたまま訊ねる。
村に入ってからずっとこの調子なのは、銀時の複雑な気持ちをなんとなく感じ取っているからだろう。
「・・・ああ」
「銀時様・・・俺達は余計なことを言ってしまいましたか?」
自分達が萩に行きたいなどと言ったばかりに、銀時に辛い記憶を思い出させているのではと心配になった夏霧が銀時の表情を伺いながら訊ねる。
「そんなことねェよ、確かにここは先生が死んだ場所だ。でも、それ以上に大切な思い出の詰まった場所なんだよ・・・」
今度は幼馴染も共に連れてこよう。桂も高杉もきっかけが欲しいに決まっている。銀時が誘えば文句を言いながらも付いてくるに違いない。
「銀さん・・・それで、お墓ってどこにあるんです?」
新八が生花を抱えながら辺りを見回す。生花は墓参りをするのだからと駅の近くの花屋で買ったものだ。
「あぁ、それならそこの坂をもうちょっと上がったとこに寺があるから・・・まぁ、行ってみっか」
銀時は軽い調子で答え、皆を先導して歩く。
見えてきた寺は予想していたよりも小綺麗で、今でも人の手が入っているとすぐにわかった。
「この奥に墓地があったはずだ」
何年も前の記憶なのに鮮明に思い出せる。そのことに自分自身で驚きながら銀時は歩を進める。
墓地に足を踏み入れれば、住職と思しき壮年の男が掃除をしていた。
「ん?・・・珍しいね、よそもんがこの村に来るなんて・・・」
「師匠の墓参りに来たんだよ、住職さん」
銀時が言えば、その容姿に昔の面影を見つけた住職が目を真ん丸く見開いた。
「銀坊?・・・銀坊なのか!?・・・いつ帰って来た!?何年ぶりになる!」
「あ~、ついさっき?・・・もう、攘夷戦争に参加してから帰ってきてねェから・・・十何年とかかな?」
走り寄って来るなり銀時の頭のてっぺんからつま先までを見て、住職はヘナヘナとその場に座り込んだ。
「よく帰って来た・・・よく帰って来たなァ・・・銀坊」
「大袈裟だって・・・」
苦笑をうかべる銀時に、住職は首を振る。
「大袈裟なもんかい、お前さんらが村を出てって攘夷戦争に参加して・・・晋坊や小太坊は指名手配までされちまって・・・わしら村の住人がどれだけ心配したか!!」
「ん・・・ごめんな」
「ちょっと前まで天人の連中が来ていてな。村の連中は恐ろしがって皆、村を離れてしまってるんだ」
「それで、ここまで来るのに誰にも会わなかったのか・・・」
銀時は村の方を振り返る。黒夜叉が再びこの地に足を踏み入れたのだと思うと、黒い感情が湧き起こってくる。
「それで、後ろの方達は・・・?」
そんな銀時に気づかない住職が訊ねれば、銀時ははっとして我に返り、後ろで居心地悪そうにしていた6人を紹介する。
「あぁ、攘夷戦争のときに俺の一番側にいてくれた部下と、今の家族・・・みたいな?」
その紹介に六花の4人も新八も神楽も思わずニンマリと笑ってしまう。
滅多に言葉で関係性を示してくれない銀時が、きちんと紹介してくれたのが嬉しかったのだ。
「そうかい、皆で先生のお墓参りに来てくれたのかい。きっと先生も喜ぶよ」
感極まった様子で頷く住職を立ち上がらせて、銀時は松陽の墓の前まで連れて行ってもらう。
「結局、首は戻ってこなかったがねぇ・・・やっぱり、ちゃんと埋葬してやりたかったんだが」
全員が線香をあげ終わったのを見てボソリと言った住職の言葉に、六花の4人がギクリとする。
銀時達は松陽の首の件は知らなかったはず、と視線を向ければ、対して驚いた様子も見せずに銀時は頷いた。
「だよなァ・・・どこにあるんだかなぁ。変なトコに埋葬されてなけりゃいいんだけど」
「えっ?」
思わず水澄が声をあげる。
「あぁ、先生な?首落とされてたんだよ。それも死んでからな」
けろりとした表情でそう説明する銀時に、夏霧はオロオロと問いかける。
「あ、あの・・・銀時様は、いつそれを・・・」
「ん~と、戦争に参加してちょっとした頃かな、戦ってた天人の連中から聞いたんだよ。もっと詳しく聞きだしてやろうと思ったのに、ブチギレた晋ちゃんがもう滅茶苦茶に斬り殺しちゃってさ~・・・」
「終戦直後だったかねぇ・・・小太坊が一回帰ってきたことがあってねェ・・・首のことは教えないようにしようって皆で決めたんだろうって、聞かれてねェ・・・ほら、当時検視したのは、小太坊の父上だろう?」
「ああ、ヅラは一番それに腹立ててたな・・・ちゃんと最初から聞かせて欲しかったって」
銀時が言えば、住職は困ったように首を傾げた。
「あの時はそれどころじゃなかったろう?もう銀坊も晋坊も小太坊も・・・みーんなして危なっかしかったからねェ・・・」
「いや、心配かけちゃってェ・・・ごめんね~?」
「まぁ、元気そうで何よりだよ・・・ゆっくりしていけるのかい?」
「ああ、しばらく滞在するつもり・・・塾に使ってた離れはまだ使えるよね?」
「掃除は欠かしてないよ。いつ銀坊が帰って来てもいいようにって、当番決めてねェ・・・まぁ、今はわししかいないから、掃除も隅々までってわけにはいかんがなぁ」
「充分。戦場なんて、泥だらけで返り血浴びたまんま寝なきゃならねェこともあったし、それに比べりゃ、掃除されてるだけでありがてェよ」
「晋坊や小太坊とは会ってるのかい?」
「あぁ、つい昨日まで一緒に行動してたよ」
「そうかぁ、元気だったかね?・・・里帰りしろって、銀坊からも言っておいてくれよ?」
「わーってるって」
すっかり話しこんでいる2人に割り込むことができず、六花は呆然としてしまう。
「あの、大丈夫ですか?」
新八が心配して声をかけてくるので何とか頷きはしたが、ショックは隠せない。
「おーい、オメェら何やってんだ。置いてくぞ~」
「あ、はーい!!」
「待ってヨ、銀ちゃん」
新八と神楽が銀時のほうへと走っていく。
それらを見送りながら、夏霧が呟く。
「・・・お、俺達の覚悟って・・・」
「まさか、銀時様達が知ってらっしゃったとは・・・」
春霞がプルプルと震えながらうつむく。
「・・・ちょ、恥ずかしくない?俺ら・・・あの時(天導衆の“頭”を殺す直前)にすっごい盛り上がった気がするんだけど」
「や、やめてよ、水澄。思い出させないで!!」
水澄が口元を引き攣らせてそう言えば、氷柱は両手で顔を覆った。
「「「「ほんっとに、天導衆皆殺しにしといて良かった!!!」」」」
あの場に死ぬべき者と自分達しかいなかったことに安堵した。
じゃないと、恥ずかしくってたまらない。
超カッコ決めて、銀時達に隠し事をする覚悟をしてる、なんて言ってたのに。
肝心の隠し事が意味のないことだったなんて、全てが終わった後に知る虚しさ。
ああ、本当に小っ恥ずかしい。
この後しばらくの間、銀時の顔が見れなかった六花なのだった。
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すっかり寂れてしまった故郷。
かつて村塾があった高台の松陽の家は、全焼した母屋のあった場所は片付けられて更地になっていたが、離れだけは残っていた。
「ここに銀ちゃんは住んでたアルか?」
神楽が腕にひっついたまま訊ねる。
村に入ってからずっとこの調子なのは、銀時の複雑な気持ちをなんとなく感じ取っているからだろう。
「・・・ああ」
「銀時様・・・俺達は余計なことを言ってしまいましたか?」
自分達が萩に行きたいなどと言ったばかりに、銀時に辛い記憶を思い出させているのではと心配になった夏霧が銀時の表情を伺いながら訊ねる。
「そんなことねェよ、確かにここは先生が死んだ場所だ。でも、それ以上に大切な思い出の詰まった場所なんだよ・・・」
今度は幼馴染も共に連れてこよう。桂も高杉もきっかけが欲しいに決まっている。銀時が誘えば文句を言いながらも付いてくるに違いない。
「銀さん・・・それで、お墓ってどこにあるんです?」
新八が生花を抱えながら辺りを見回す。生花は墓参りをするのだからと駅の近くの花屋で買ったものだ。
「あぁ、それならそこの坂をもうちょっと上がったとこに寺があるから・・・まぁ、行ってみっか」
銀時は軽い調子で答え、皆を先導して歩く。
見えてきた寺は予想していたよりも小綺麗で、今でも人の手が入っているとすぐにわかった。
「この奥に墓地があったはずだ」
何年も前の記憶なのに鮮明に思い出せる。そのことに自分自身で驚きながら銀時は歩を進める。
墓地に足を踏み入れれば、住職と思しき壮年の男が掃除をしていた。
「ん?・・・珍しいね、よそもんがこの村に来るなんて・・・」
「師匠の墓参りに来たんだよ、住職さん」
銀時が言えば、その容姿に昔の面影を見つけた住職が目を真ん丸く見開いた。
「銀坊?・・・銀坊なのか!?・・・いつ帰って来た!?何年ぶりになる!」
「あ~、ついさっき?・・・もう、攘夷戦争に参加してから帰ってきてねェから・・・十何年とかかな?」
走り寄って来るなり銀時の頭のてっぺんからつま先までを見て、住職はヘナヘナとその場に座り込んだ。
「よく帰って来た・・・よく帰って来たなァ・・・銀坊」
「大袈裟だって・・・」
苦笑をうかべる銀時に、住職は首を振る。
「大袈裟なもんかい、お前さんらが村を出てって攘夷戦争に参加して・・・晋坊や小太坊は指名手配までされちまって・・・わしら村の住人がどれだけ心配したか!!」
「ん・・・ごめんな」
「ちょっと前まで天人の連中が来ていてな。村の連中は恐ろしがって皆、村を離れてしまってるんだ」
「それで、ここまで来るのに誰にも会わなかったのか・・・」
銀時は村の方を振り返る。黒夜叉が再びこの地に足を踏み入れたのだと思うと、黒い感情が湧き起こってくる。
「それで、後ろの方達は・・・?」
そんな銀時に気づかない住職が訊ねれば、銀時ははっとして我に返り、後ろで居心地悪そうにしていた6人を紹介する。
「あぁ、攘夷戦争のときに俺の一番側にいてくれた部下と、今の家族・・・みたいな?」
その紹介に六花の4人も新八も神楽も思わずニンマリと笑ってしまう。
滅多に言葉で関係性を示してくれない銀時が、きちんと紹介してくれたのが嬉しかったのだ。
「そうかい、皆で先生のお墓参りに来てくれたのかい。きっと先生も喜ぶよ」
感極まった様子で頷く住職を立ち上がらせて、銀時は松陽の墓の前まで連れて行ってもらう。
「結局、首は戻ってこなかったがねぇ・・・やっぱり、ちゃんと埋葬してやりたかったんだが」
全員が線香をあげ終わったのを見てボソリと言った住職の言葉に、六花の4人がギクリとする。
銀時達は松陽の首の件は知らなかったはず、と視線を向ければ、対して驚いた様子も見せずに銀時は頷いた。
「だよなァ・・・どこにあるんだかなぁ。変なトコに埋葬されてなけりゃいいんだけど」
「えっ?」
思わず水澄が声をあげる。
「あぁ、先生な?首落とされてたんだよ。それも死んでからな」
けろりとした表情でそう説明する銀時に、夏霧はオロオロと問いかける。
「あ、あの・・・銀時様は、いつそれを・・・」
「ん~と、戦争に参加してちょっとした頃かな、戦ってた天人の連中から聞いたんだよ。もっと詳しく聞きだしてやろうと思ったのに、ブチギレた晋ちゃんがもう滅茶苦茶に斬り殺しちゃってさ~・・・」
「終戦直後だったかねぇ・・・小太坊が一回帰ってきたことがあってねェ・・・首のことは教えないようにしようって皆で決めたんだろうって、聞かれてねェ・・・ほら、当時検視したのは、小太坊の父上だろう?」
「ああ、ヅラは一番それに腹立ててたな・・・ちゃんと最初から聞かせて欲しかったって」
銀時が言えば、住職は困ったように首を傾げた。
「あの時はそれどころじゃなかったろう?もう銀坊も晋坊も小太坊も・・・みーんなして危なっかしかったからねェ・・・」
「いや、心配かけちゃってェ・・・ごめんね~?」
「まぁ、元気そうで何よりだよ・・・ゆっくりしていけるのかい?」
「ああ、しばらく滞在するつもり・・・塾に使ってた離れはまだ使えるよね?」
「掃除は欠かしてないよ。いつ銀坊が帰って来てもいいようにって、当番決めてねェ・・・まぁ、今はわししかいないから、掃除も隅々までってわけにはいかんがなぁ」
「充分。戦場なんて、泥だらけで返り血浴びたまんま寝なきゃならねェこともあったし、それに比べりゃ、掃除されてるだけでありがてェよ」
「晋坊や小太坊とは会ってるのかい?」
「あぁ、つい昨日まで一緒に行動してたよ」
「そうかぁ、元気だったかね?・・・里帰りしろって、銀坊からも言っておいてくれよ?」
「わーってるって」
すっかり話しこんでいる2人に割り込むことができず、六花は呆然としてしまう。
「あの、大丈夫ですか?」
新八が心配して声をかけてくるので何とか頷きはしたが、ショックは隠せない。
「おーい、オメェら何やってんだ。置いてくぞ~」
「あ、はーい!!」
「待ってヨ、銀ちゃん」
新八と神楽が銀時のほうへと走っていく。
それらを見送りながら、夏霧が呟く。
「・・・お、俺達の覚悟って・・・」
「まさか、銀時様達が知ってらっしゃったとは・・・」
春霞がプルプルと震えながらうつむく。
「・・・ちょ、恥ずかしくない?俺ら・・・あの時(天導衆の“頭”を殺す直前)にすっごい盛り上がった気がするんだけど」
「や、やめてよ、水澄。思い出させないで!!」
水澄が口元を引き攣らせてそう言えば、氷柱は両手で顔を覆った。
「「「「ほんっとに、天導衆皆殺しにしといて良かった!!!」」」」
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