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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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注意
・時間軸は『お年寄りはお節介』の直後
・四聖剣+ルル(藤堂ちょこっと)
・ルルが四聖剣に愛されてます
・捏造満載

以上、同意できる方のみ↓へ・・・









 桐原の取り計らいでルルーシュと交流するようになった藤堂と四聖剣。(“お年寄りはお節介!”参照)

 その一件から、藤堂達、特に、四聖剣は、黒の騎士団のアジトのゼロの部屋に良く入り浸るようになっていた。どうやって誤魔化しているのか、他の幹部達に気づかれないようにやっているようなので、不審に思われることも無い、らしい。

「ねー、ゼロ。不思議に思ってたんだけど、聞いて良い?」

 朝比奈の問いに、ルルーシュは首を傾げた。

「何だ?」

「何で、藤堂さんだけ敬語?」

「・・・小さい頃に、随分と世話になったからな・・・むしろ、ゼロとして接している間中、呼び捨てが心苦しくて・・・。」

「あ、なるほど・・・。年上とかそういう理由じゃないワケね。」

 朝比奈の納得の声に、他の四聖剣もうんうん、と頷く。

「・・・どうしたんだ、いきなり。」

「年上だから敬語なのだとしたら、どうして中佐だけなのか、不思議だったんだよ。」

 納得した様子の四聖剣に訊ねるルルーシュに、卜部が答える。

「そういうコト、か。・・・お前達に敬語で話すと、逆に違和感なんだ。初めて会った時が“ゼロ”としてだったからな。」

「なるほど。納得する答えですな。」

「なら、良かった。」

 頷いた仙波に、ルルーシュはフッと笑む。そこに、千葉が質問を重ねた。

「・・・もう一つ、質問を良いだろうか?」

「構わないが・・・。」

「“ゼロ”となるのは、トレーラーに着いてからなのか?」

「いや・・・ゲットーに入って、人気のない所で着替えてから・・・。」

「えぇっ!そんな、危ないことやってるの!?」

「なんて危険極まりないっ!」

「おいおい、そりゃあぶねーよ。」

「良く、今まで無事で・・・。」

 口々に言う四聖剣に、ルルーシュは苦笑をうかべた。

「・・・そう言われてもな、俺の素性を知ってるのはC.C.だけで・・・。」

「そうだ~!・・・今度からは、俺達が送り迎えするっていうのはどう!?」

 ニコニコと提案した朝比奈に、四聖剣がおお~と声をあげる。

「お前にしてはいい案じゃねぇか。」

「それなら我らも安心できるし、ゼロも危険な真似をしなくて済むな。」

 卜部と千葉の同意を得て、満足そうに笑んだ朝比奈は、ルルーシュに対して、期待のこもった視線を向ける。
「・・・良いのか?藤堂さんの許可も無しに・・・。」

「藤堂さんだって、そのこと聞いたら送り迎えしろって言うよ~絶対。」

「そうか?」

 首を傾げるルルーシュに、四聖剣は一斉に頷く。

「・・・そ、そうか。・・・なら、頼もう、か。」

 その勢いに押される形で頷いたルルーシュに、四聖剣は良い笑顔をうかべた。



「と、いうわけで、ゼロの送り迎えを俺達でやることになったんですけど・・・良いですよね?」

 ニコニコと問いかけてくる朝比奈に、藤堂は一瞬呆然としてから、ゆっくりと頷いた。

「ああ。そういうことならば、許可しよう。・・・それにしても、ルルーシュ君も、随分と無茶な真似を・・・いくら力があると言っても・・・。」

 ブツブツと続ける藤堂を見て、四聖剣はクツクツと笑う。最近の藤堂は、こうやって、ゼロことルルーシュの無茶ぶりを見たり聞いたりすると、まるで、父親のように心配するのだ。

 自分達も、同様であることは自覚済みなので、やっぱりなぁ、と思うだけだが、どうも、それがルルーシュに通じてないらしいということがわかり、どうやって伝えようかと相談していたのだ。

「・・・良い機会だよね。ゼロのことを心配している人もいるんだよって、教えてあげなきゃさぁ、ねぇ?」

「朝比奈の言う通りだな。・・・ありゃ、生い立ちのせいもあるかもしれないが、鈍感過ぎる。徹底的に甘やかすくらいじゃねぇと、実感させられねぇだろ。」

 朝比奈にうんうんと同意した卜部が言うと、仙波が深く溜め息をつく。

「子供に大人が頼りっぱなしだというのに、何のお返しも出来ぬとは、何とも情けの無いこと。この程度はさせてもらわぬとな。」

「そうですね。・・・それにしても、今まで、良く、バレずにいられましたよね。・・・協力者がC.C.だけというのも・・・。」

 千葉が呟くと、藤堂はそうだな、と溜め息をついた。

「C.C.のことは、桐原公も良くご存知というわけではないらしいし、ルルーシュ君も共犯者というだけで、詳しく語ろうとしないあたりからすると、本当に特別なのだろうが・・・まあ、それはともかく、ルルーシュ君が、せめて安全にゲットー内を行き来できるように、取り計らってくれ。やり方はお前達に任せる。」

「「「「承知!!」」」」



 翌日、生徒会の仕事を終え、ルルーシュはこっそりと出かける準備をする。

「・・・今日は、扇達と次の作戦の話し合いをしなければな・・・。藤堂さんもいるし、そんなにもめないとは思うが・・・。」

 はぁ、と溜め息をつき、必要最低限の荷物を持ち、仮面の入ったアタッシュケースを持ち、玄関を出る。

 間もなくゲットーというところで、昨日の四聖剣の話を思い出す。

「・・・そういえば、迎えに来てくれるんだったか・・・電話をしないとな。」

 知らずの内に、口元が緩む。騎士団の中に信のおける者達がいるというだけで、こんなにも心が楽になるものなのだと知った。今まで、頼れる大人がいなかった分、それは顕著だった。

 アッシュフォードの大人達にさえもこんなに気を許したことは無いルルーシュなのに、藤堂達にはこんなにも気を許している。最初は自分でも驚いていたが、それは、彼等が自分にとことん甘いからだと気付いた。

 それは、自分がナナリーを甘やかす時のそれに似ていて、何とも照れくさいので、気付かないフリをしているのだが、どうも、それが余計彼等をはりきらせるらしい。

「ふふ・・・母さんにさえこんなに甘やかされたことなど無いのに・・・。」

 ルルーシュファンの女の子達が見たら、卒倒するような柔らかな笑みを浮かべ、ルルーシュは四聖剣に持たせた携帯の短縮番号を押す。

 しばらく鳴ってから、慌てたような朝比奈の声が聞こえた。

『・・・ご、ごめん!!待った?待ったよね!!・・・ホント、ごめん。今さ、なんか、扇さん達幹部がもめてて・・・今日の迎え、千葉さんが行ったから。えっと、シンジュクゲットーの第2公園にいると思うから。』

「・・・もめてる?」

 眉を顰めて聞き返すと、朝比奈がハッキリと言う。

『ゼロが気にすることじゃないから!大丈夫!!・・・ゼロがこっち来るまでに何とかしとく。』

 ルルーシュは顰めていた眉を元に戻し、ホッと息をつく。

「じゃあ、任せた。・・・後で、報告してもらっても良いか?」

『承知!』

 通話を終えると、ルルーシュはシンジュクゲットーの第2公園に向かう。



 シンジュクゲットー第2公園


 きょろきょろとあたりを見回すが、千葉らしき人物の姿が見当たらない。

「・・・どこにいるんだ?」

「ゼ・・・ルルーシュ君。」

 小さな声が自分の名を呼び、ルルーシュはその声の聞こえた方を向いて、表情を緩める。

「まだ、来てないかと思った。」

「いや、人がいたら困るので、辺りを探っていたんだ・・・。」

 千葉が不安にさせてすまない、と謝ると、ルルーシュは柔らかい笑みをうかべる。

「・・・迎えに来てくれてありがとう。」

 素直に礼を言うと、千葉が頬を赤らめて微笑む。

「心配しながら待つより、こうして迎えに来た方が安心できるからな。・・・じゃあ、行こうか?」

「・・・ああ。」

 ルルーシュが頷くのを確認し、千葉はその隣をゆっくりと歩く。

 こうして見ると、本当にルルーシュが華奢であると気付く。背が高いからこそ気付き難いが、ガタイはけして良い方ではない。同じ位の背の高さの朝比奈と比べれば、全くと言って良いほど筋肉が付いていないのだ。

「(こんな細い体で、良く、今まで・・・。)」

「・・・千葉?」

「・・・。」

 じっと自分を見つめる視線に身じろぎしながら、ルルーシュは首を傾げる。

「・・・千葉、こっちを見ながら歩くと転ぶぞ?」

 注意をしてみる。が、千葉からの反応が無い。嘆息し、ルルーシュは足を止めた。

「・・・千葉。・・・おい!千葉!!」

「っ!?・・・あ、ああ、すまない。ぼうっとしていた。」

「・・・大丈夫か?疲れてるんじゃ・・・。」

「い、いや!違うんだ・・・疲れたとかそういうのではなくて・・・君が、あんまりにも細いから・・・。」

 千葉の口から思わない言葉が出て、ルルーシュはキョトン、とする。

「・・・細い?・・・そうか?」

「ああ。朝比奈なんかよりよほど・・・。」

「本職と比べないでくれ・・・;」

 それもそうだと千葉は頷くが、途端に渋面を作った。

「その本職並みに活動しているだろう?・・・本当に最前線で戦うのはやめた方が良いのではないだろうか。」

 それは、桐原のところでも話し合われたことだった。藤堂達や桐原まで最前線はやめた方が良いと口を揃えて言ってくれたが、ルルーシュは持論を覆すつもりはなかった。

「前も言ったが、キングが動かなければ、兵はついてこない。・・・それが俺の持論だ。」

「・・・だが・・・頭が討たれれば、烏合の衆である黒の騎士団は崩れるぞ。」

「・・・そう、だろうな。でも・・・。」

 ルルーシュがうつむいたのを見て、千葉は慌てた。

「あ、いや、言い負かすつもりでは・・・す、すまない。」

「ふふ・・・。」

 肩を震わせるルルーシュに、千葉は担がれたことに気付く。

「る、ルルーシュ君!!」

「まあ、言い負かされたつもりはないし、前線に出ることもやめないからな。・・・そのつもりでいてくれ。それに、今は、力強い味方もいることだし、安心して前線に出られると思っているんだが?」

 暗に、藤堂と四聖剣を頼りにしていると言われているとわかって、千葉の頬が紅潮する。

「・・・全力を持って・・・君を守ると誓おう。きっと、中佐も、他の四聖剣も同じことを言うと思うぞ。」

「だといいな。」

 にこり、と笑ったルルーシュは本当に綺麗で、千葉は先程とは違った意味で頬を紅潮させたのだった。



 無事、ルルーシュと千葉が騎士団のアジトに着くと、早速ゼロの衣装に着替え、請われるままに四聖剣の部屋へと向かう。

 出迎えたのは仙波で、奥のテーブルでは卜部がお茶を用意していた。

「おう、お帰り。」

 ニッと笑みを向けられ、ルルーシュはゼロの仮面をさっさと取り外した。

「・・・ただいま。・・・千葉と朝比奈は?」

「今、中佐んトコにいるぜ。・・・そのうち来る。」

「まあ、お座り下され。」

 さぁさぁ、と促され、ルルーシュはテーブルの前に座る。

「日本茶なんだが、口に合うだろうか?」

「いただこう。」

 ルルーシュは出されたマグカップの中身に口をつけ、頬を緩める。

「・・・懐かしいな、7年前に飲んで以来・・・かな?」

「そうか、じゃあ、これは?」

 ニコニコと卜部が手に持っていたものを差し出す。

「・・・これは?」

「和菓子ですぞ。・・・知りませんかな?」

「いや・・・知ってはいるが・・・。」

 じっとその和菓子を見つめるルルーシュの表情は年相応のもので、卜部も仙波も思わず顔を見合わせた。

「・・・綺麗だな。」

 フッと笑んだその顔を見て、卜部と仙波は顔を真っ赤にした。

「「(綺麗なのはルルーシュ(殿)の方だと思う。)」」

「ぜっろ~!!・・・って、あ~~~っ!卜部さん、仙波さん、抜け駆け禁止ぃ~~~!!!」

「何だと!?・・・卜部さん!!仙波さん!?」

 千葉と朝比奈が乱入(?)してきて大騒ぎをするので、ルルーシュは和菓子に見とれるのをやめて、首を傾げた。

「・・・どうしたんだ?」

 そんなルルーシュに毒気を抜かれ、千葉も朝比奈も騒ぎ立てるのをやめる。

「何でもないよ。・・・あ、そうだ、さっきの報告しなきゃだね。」

「そうだったな。」

 ニコッと笑って、朝比奈はちゃっかりルルーシュの隣に座る。他の四聖剣がムッと睨むのを完全無視する。

「えっと、さっきのもめてたのは、ゼロの正体について、だったんだよね。」

「・・・またか。」

 はぁ、とルルーシュが額に手をあてたので、朝比奈は苦笑をうかべた。

「・・・あらら、報告の必要無し?」

「大体は把握した・・・おおかた、玉城とカレンの言い合いだろう?」

「当たり~。じゃあ、ホントいつものことなんだ?」

「まぁな。・・・でも、この先、本当に気をつけてくれ。カレンには一度、正体を疑われてる。」

「え、ホント!?」

「・・・紅月がか?・・・随分とゼロに心酔しているようだったが。」

 首を傾げる卜部に、ルルーシュは肩を竦める。

「黒の騎士団が結成される少し前のことだからな。・・・バレたら後が怖いから・・・気付かれないようにしてくれ。」

「「「「承知!!」」」」

 気持ちの良い返事に満足したのか、ルルーシュは四聖剣の4人に、蕩けるような笑みを向けた。

「・・・頼りにしてるからな?」





 俄然、四聖剣が張り切り、事情を知った藤堂がほんの少し悔しそうだったのは、当人達だけの秘密である。


おしまい★


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