Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・時間軸は藤堂奪還作戦前くらい?
・井上ルル
・スザクにゼロバレ
・シリアスから一気にギャグ
・捏造満載
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
ショックのあまり、手に持っていた仮面が落ちた。
自分の運の悪さを呪いながら、ルルーシュは、目の前にいる相手を見つめた。
ルルーシュは、黒の騎士団の作戦を終えて、アジトへ帰る途中だった。ナイトメアを大破させ、また、調達しなければなと考えながらとぼとぼと歩く。
彼は、作戦が終わったということに、すっかりと油断していて、まさか、ブリタニア軍が見回りをしているとは思ってもいなかった。
ルルーシュが異変に気付いたのは、森の中を歩いている時。なぜか、人の気配を感じて、木の陰に身を隠した。
「・・・黒の騎士団の残党狩りったってなぁ・・・。」
「皆、ナイトメアとかトレーラーで撤収しちまったろうに。」
「文句を言ってる暇があったら、探せ。遺体でも何でも、黒の騎士団に関わるモノがあったら持ってこいとのご命令だ。」
ひたすら文句を言う兵士と、注意する上官。その一団が去るのを待つ間、ルルーシュは背中に冷たい汗をかき、必死に息を殺していた。
「(まさか、残党狩りをしているとは・・・コーネリア、やり方が少し変わったのか?)」
異母姉のやり口は把握しているつもりだったが、まさか、残党狩りを命じているとは露にも思わなかったルルーシュである。
こうなると、見つかるのも時間の問題。さっさと変装を解いてしまった方が良いかもしれない、とルルーシュは森の奥へと進み、ゼロの衣装を脱ぎはじめた。
「・・・下に服を着ておいて正解だな。万が一を考えてだったが・・・。」
自分の判断にホッと胸を撫で下ろしつつ、仮面を外す。黒髪がさらりと流れ落ちて、その美貌が露わになると、ふぅ、とルルーシュは溜め息をついた。
「・・・やはり、息苦しいな。視界も狭いし・・・もう少し、改良を加えた方が良いか。」
呟くのと同時に、ガサリ、と茂みが揺れる音がする。
「っ!?」
バッと振り向く。もし、ブリタニア軍ならば、ギアスをかけて、速攻で逃げるしかない。そう決意して、相手の顔を見つめ、そして、目を丸くして絶句した。
「・・・・・・。」
相手もしばらく固まっていたようだったが、すぐに我に返って、怒ったようにこちらを睨みつけてきた。
「・・・ルルーシュ・・・ずっと、そうなんじゃないかって・・・そう思ってきたけど。信じたくなかったよ・・・。」
「・・・・・・す、スザク・・・。」
そう。目の前にいたのは、己の親友だった。彼は白いパイロットスーツで身を固めていて、それが、あの白兜を思い出させた。
「お前・・・その恰好・・・ナイトメアに乗っているのか・・・?」
「・・・・・・ああ。白い機体。いつも戦ってるよね?ランスロットって言うんだ。」
あっさりと答えた親友に、ルルーシュはショックのあまり、持っていた仮面を落とした。
「・・・そんな、技術班と言っていたのに・・・。」
「嘘をついたことは謝る。・・・でも、ルルーシュ、君も嘘をついていたね?」
スザクの目が眇められる。ルルーシュは自分の運の悪さを呪いながら、相手の顔を見つめる。
「・・・・・・スザクが・・・あの、白兜のパイロット?」
呆然と呟くルルーシュに近づき、スザクはその腕をぐっと掴む。
「・・・っ!」
強く握られた痛みで、ルルーシュの顔が歪む。
「・・・どうして、とは言わない。理由は何となくわかったよ。」
「だったらっ!」
「でもッ!!!・・・君は間違ってる。」
ハッキリと言われて、ルルーシュは眩暈がした。学園でも、さんざん言われたセリフ。でも、それは“ゼロ”にであって、“ルルーシュ”にではなかった。だが、今、スザクは“ルルーシュ”に対して、間違っていると言った。まるで己の存在すらも否定されたかのように、ルルーシュには聞こえた。
「・・・そうか・・・。」
「ルルーシュ、やり直そう。・・・今なら、まだ間に合うよ。」
「やり直す?・・・間に合う?・・・無理だよ、スザク。俺は・・・ブリタニアをぶっ壊すまで止まらない。」
スザクの甘い考えを切り捨てるかのように言って、ルルーシュは肩を竦めた。
「はは、まさか、親友が最悪の敵とはな。俺もつくづく運に見放されているらしい。」
心がズタズタになろうともやろうと決めた。ナナリーの為の優しい世界の構築。その為には、ブリタニアが邪魔。ブリタニアがある限り、自分達は一生、死んだ人間。戸籍を改竄した、架空の人物にすぎない。でも・・・。
「・・・君を、コーネリア総督の元へ、連れて行く。」
スザクは眉を顰め、決意を込めたように言う。
「・・・さぞかし混乱されるだろうなぁ?我が異母姉上は。死んだはずの異母弟が、祖国に反逆するゼロだなんて。ククク・・・ハハハハハッ!」
なげやりにそう言うと、ルルーシュはスザクをきつく睨んだ。
「連れて行け。“ゼロ”を差し出せば、勲章ものだ。階級だって上がる。お前の言う、中から変えていくことも不可能じゃないかもしれないぞ?」
何度もスザクにギアスをかけるチャンスはあった。が、ルルーシュは本来、懐に入れた相手には甘くなる傾向がある。だから、スザクにギアスをかけられずにいた。
「ルルーシュ・・・君はッ!」
パァン!!
乾いた音が森の中に響いた。その音が銃声だと気付いたのは、スザクが目の前で蹲り、押さえた太ももから血が流れてるのを見た時だった。
「ゼロ!!」
いつもなら、インカムから聞こえる声が生で聞こえた。呆然とスザクを見つめていたルルーシュは、その声の方向に視線を向け、目を丸くした。
「っ!?・・・い、のうえ?」
そこにいたのは、井上だった。なぜ、後方支援の彼女がここにいるのかと一瞬思考に耽りそうになって、彼女から一喝された。
「説明は後!とにかく逃げるのよ!!ほら、仮面と衣装持って!!早く!!足を撃ったから、しばらく彼は動けないわ!」
グイッと手を引かれ、ルルーシュは仮面を衣装を抱えて、走り出す。
「待て!!・・・っ、ルルーシュッッ!!!」
痛みで表情を歪めたスザクが叫ぶ。が、太ももを撃たれてしまっては、さすがの体力馬鹿でも走れないらしく、追ってくる気配は無かった。
しばらく走り、ルルーシュの息が上がって来た頃、井上が立ち止まる。
「はっ・・・はぁっ・・・。」
息を整えるルルーシュを見て、井上は苦笑する。
「体力無いわね。」
「・・・う・・・うるさい!・・・お、俺は、デスクワーク・・・専門なんだッ!」
「しかし、驚いたわ。ゼロの中身がこんなに可愛い男の子だなんて。」
「か、かわっ・・・!?」
井上の発言に、目を白黒させると、井上は肩を震わせて笑った。
「くっくっ・・・やだ、ホントに可愛い。・・・いつものゼロじゃ想像できない姿ね。」
「・・・っ・・・い、井上。」
「大丈夫よ。黙ってるから。・・・その方が良いんでしょ?」
「・・・いや。」
井上の言葉に、ルルーシュは首を振る。
「・・・もう、良いんだ。学園には行けなくなったから。」
「学園?・・・さっきの子、枢木スザクよね?もしかして、アッシュフォード学園?」
井上が、あの最強KY!!と叫ぶ妹分の言葉を思い出して、訊ねると、ルルーシュはあっさりと頷いた。
「・・・ああ、スザクとは親友だった・・・カレンとも、クラスメイトだ。」
「(だったって、過去形なのね。)・・・そう、カレンと。・・・で、何で“ゼロ”なんてやってるか聞いても良い?」
井上が訊くと、ルルーシュは自嘲する。
「ブリタニアを憎んでいるから。」
「詳しくは・・・ダメ、よね?」
「・・・・・・詳しくは、アジトに帰ったら話す。」
「それって、皆にってこと?」
確認すると、コクン、とルルーシュが頷く。その仕草が可愛らしかったのだが、ここでそう言えるほど、井上は空気が読めないわけではない。彼にとってみれば、一大決心なのだろうから。
「なら良いわ。・・・でも、覚えておいて。最低でも、私は貴方の味方よ?」
「後、C.C.だな。」
「ああ、そうだった。・・・ねぇ、貴方達、本当にデキてるの?」
「・・・デキてる?」
ことりと小首を傾げる仕草が、またも可愛らしい。しかも、わかってないらしい、きょとんとした顔が、もろ井上の好みというか、多分、女の子だったら、一発でKOくらい、可愛らしい。元来、女というものは、美しいもの、可愛らしいものが好きなのだ。
「・・・だから、付き合ってるの?って。」
「だっ!・・・誰があんなピザ女と!!」
サァッと顔を青褪めさせて、否定するルルーシュに、井上は酷く安心した。
「(ごめん・・・カレン)そっか。じゃあ、今は、フリー?」
そう問いかけながら、心の中で“ゼロ”に恋してる妹分に謝る。
「ふ、フリーって・・・まぁ、誰とも、付き合ってはいないけれど・・・。」
正直に答える目の前の見目麗しい少年に、井上はにっこりと笑った。
「じゃあ、おねーさんと付き合わない?」
「・・・はっ!?」
「あら、年上は嫌いかしら?」
「・・・えっ、あっ・・・いや・・・別に///」
うつむいて顔を真っ赤にさせたルルーシュに、井上は思わず叫んだ。
「ヤバい!激萌!!!」
「も・・・もえ?」
言っている意味がわからなかったルルーシュは、顔を赤くしたまま首を傾げるが、井上はそんなこともお構い無しに、ルルーシュを抱きしめた。
「ほ、ほわぁぁぁっ!?」
「あら、悲鳴も可愛ぃ~~vもう、おねーさんが、手とり足とり教えてあげるvvv」
― 何を!?
とは、聞けなかった。なぜなら、ルルーシュはすでに失神寸前だったから。
そして、途中、過剰な井上のスキンシップに、気を飛ばしそうになりながら、ルルーシュはなんとかアジトに辿りついたのだった。
その後、アジト内でゼロの正体を知った幹部達の凄まじい叫び声がラウンジに響く。
「「「「ええええぇぇぇッッ!!?」」」」
その中でも、かなりのショックを受けていたのはカレンだったのだが、ルルーシュの反逆する理由。仮面を被っていた理由を聞いて、納得した様子を見せた。
「・・・まさか、あんたがゼロなんて思わなかったけど・・・わかったわ、学園(スザク)のことは任せて。」
「・・・すまない。カレン。」
「良いわよ。・・・だって、日本を取り戻してくれるんでしょ?」
「ああ。もちろん、ブリタニアをぶっ壊す過程の中に、日本の奪還も入っている。」
ニコリと笑んだカレンに、ルルーシュは同じように笑みをうかべて、こくりと頷く。その言葉には、幹部達もホッと息をついて笑みを見せた。
「・・・あ、それから、私とゼロ、付き合うことになったから、よろしく~。」
「なっ・・・!?」
が、ようやく落ち着いたまさにその時、またも井上の核弾頭投下のような言葉で、一瞬の沈黙の後、ラウンジに先ほどよりももっと凄まじい、絶叫が響きわたった。
「「「「えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇッッッッ!!?」」」」
おしまい☆
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・時間軸は藤堂奪還作戦前くらい?
・井上ルル
・スザクにゼロバレ
・シリアスから一気にギャグ
・捏造満載
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
ショックのあまり、手に持っていた仮面が落ちた。
自分の運の悪さを呪いながら、ルルーシュは、目の前にいる相手を見つめた。
ルルーシュは、黒の騎士団の作戦を終えて、アジトへ帰る途中だった。ナイトメアを大破させ、また、調達しなければなと考えながらとぼとぼと歩く。
彼は、作戦が終わったということに、すっかりと油断していて、まさか、ブリタニア軍が見回りをしているとは思ってもいなかった。
ルルーシュが異変に気付いたのは、森の中を歩いている時。なぜか、人の気配を感じて、木の陰に身を隠した。
「・・・黒の騎士団の残党狩りったってなぁ・・・。」
「皆、ナイトメアとかトレーラーで撤収しちまったろうに。」
「文句を言ってる暇があったら、探せ。遺体でも何でも、黒の騎士団に関わるモノがあったら持ってこいとのご命令だ。」
ひたすら文句を言う兵士と、注意する上官。その一団が去るのを待つ間、ルルーシュは背中に冷たい汗をかき、必死に息を殺していた。
「(まさか、残党狩りをしているとは・・・コーネリア、やり方が少し変わったのか?)」
異母姉のやり口は把握しているつもりだったが、まさか、残党狩りを命じているとは露にも思わなかったルルーシュである。
こうなると、見つかるのも時間の問題。さっさと変装を解いてしまった方が良いかもしれない、とルルーシュは森の奥へと進み、ゼロの衣装を脱ぎはじめた。
「・・・下に服を着ておいて正解だな。万が一を考えてだったが・・・。」
自分の判断にホッと胸を撫で下ろしつつ、仮面を外す。黒髪がさらりと流れ落ちて、その美貌が露わになると、ふぅ、とルルーシュは溜め息をついた。
「・・・やはり、息苦しいな。視界も狭いし・・・もう少し、改良を加えた方が良いか。」
呟くのと同時に、ガサリ、と茂みが揺れる音がする。
「っ!?」
バッと振り向く。もし、ブリタニア軍ならば、ギアスをかけて、速攻で逃げるしかない。そう決意して、相手の顔を見つめ、そして、目を丸くして絶句した。
「・・・・・・。」
相手もしばらく固まっていたようだったが、すぐに我に返って、怒ったようにこちらを睨みつけてきた。
「・・・ルルーシュ・・・ずっと、そうなんじゃないかって・・・そう思ってきたけど。信じたくなかったよ・・・。」
「・・・・・・す、スザク・・・。」
そう。目の前にいたのは、己の親友だった。彼は白いパイロットスーツで身を固めていて、それが、あの白兜を思い出させた。
「お前・・・その恰好・・・ナイトメアに乗っているのか・・・?」
「・・・・・・ああ。白い機体。いつも戦ってるよね?ランスロットって言うんだ。」
あっさりと答えた親友に、ルルーシュはショックのあまり、持っていた仮面を落とした。
「・・・そんな、技術班と言っていたのに・・・。」
「嘘をついたことは謝る。・・・でも、ルルーシュ、君も嘘をついていたね?」
スザクの目が眇められる。ルルーシュは自分の運の悪さを呪いながら、相手の顔を見つめる。
「・・・・・・スザクが・・・あの、白兜のパイロット?」
呆然と呟くルルーシュに近づき、スザクはその腕をぐっと掴む。
「・・・っ!」
強く握られた痛みで、ルルーシュの顔が歪む。
「・・・どうして、とは言わない。理由は何となくわかったよ。」
「だったらっ!」
「でもッ!!!・・・君は間違ってる。」
ハッキリと言われて、ルルーシュは眩暈がした。学園でも、さんざん言われたセリフ。でも、それは“ゼロ”にであって、“ルルーシュ”にではなかった。だが、今、スザクは“ルルーシュ”に対して、間違っていると言った。まるで己の存在すらも否定されたかのように、ルルーシュには聞こえた。
「・・・そうか・・・。」
「ルルーシュ、やり直そう。・・・今なら、まだ間に合うよ。」
「やり直す?・・・間に合う?・・・無理だよ、スザク。俺は・・・ブリタニアをぶっ壊すまで止まらない。」
スザクの甘い考えを切り捨てるかのように言って、ルルーシュは肩を竦めた。
「はは、まさか、親友が最悪の敵とはな。俺もつくづく運に見放されているらしい。」
心がズタズタになろうともやろうと決めた。ナナリーの為の優しい世界の構築。その為には、ブリタニアが邪魔。ブリタニアがある限り、自分達は一生、死んだ人間。戸籍を改竄した、架空の人物にすぎない。でも・・・。
「・・・君を、コーネリア総督の元へ、連れて行く。」
スザクは眉を顰め、決意を込めたように言う。
「・・・さぞかし混乱されるだろうなぁ?我が異母姉上は。死んだはずの異母弟が、祖国に反逆するゼロだなんて。ククク・・・ハハハハハッ!」
なげやりにそう言うと、ルルーシュはスザクをきつく睨んだ。
「連れて行け。“ゼロ”を差し出せば、勲章ものだ。階級だって上がる。お前の言う、中から変えていくことも不可能じゃないかもしれないぞ?」
何度もスザクにギアスをかけるチャンスはあった。が、ルルーシュは本来、懐に入れた相手には甘くなる傾向がある。だから、スザクにギアスをかけられずにいた。
「ルルーシュ・・・君はッ!」
パァン!!
乾いた音が森の中に響いた。その音が銃声だと気付いたのは、スザクが目の前で蹲り、押さえた太ももから血が流れてるのを見た時だった。
「ゼロ!!」
いつもなら、インカムから聞こえる声が生で聞こえた。呆然とスザクを見つめていたルルーシュは、その声の方向に視線を向け、目を丸くした。
「っ!?・・・い、のうえ?」
そこにいたのは、井上だった。なぜ、後方支援の彼女がここにいるのかと一瞬思考に耽りそうになって、彼女から一喝された。
「説明は後!とにかく逃げるのよ!!ほら、仮面と衣装持って!!早く!!足を撃ったから、しばらく彼は動けないわ!」
グイッと手を引かれ、ルルーシュは仮面を衣装を抱えて、走り出す。
「待て!!・・・っ、ルルーシュッッ!!!」
痛みで表情を歪めたスザクが叫ぶ。が、太ももを撃たれてしまっては、さすがの体力馬鹿でも走れないらしく、追ってくる気配は無かった。
しばらく走り、ルルーシュの息が上がって来た頃、井上が立ち止まる。
「はっ・・・はぁっ・・・。」
息を整えるルルーシュを見て、井上は苦笑する。
「体力無いわね。」
「・・・う・・・うるさい!・・・お、俺は、デスクワーク・・・専門なんだッ!」
「しかし、驚いたわ。ゼロの中身がこんなに可愛い男の子だなんて。」
「か、かわっ・・・!?」
井上の発言に、目を白黒させると、井上は肩を震わせて笑った。
「くっくっ・・・やだ、ホントに可愛い。・・・いつものゼロじゃ想像できない姿ね。」
「・・・っ・・・い、井上。」
「大丈夫よ。黙ってるから。・・・その方が良いんでしょ?」
「・・・いや。」
井上の言葉に、ルルーシュは首を振る。
「・・・もう、良いんだ。学園には行けなくなったから。」
「学園?・・・さっきの子、枢木スザクよね?もしかして、アッシュフォード学園?」
井上が、あの最強KY!!と叫ぶ妹分の言葉を思い出して、訊ねると、ルルーシュはあっさりと頷いた。
「・・・ああ、スザクとは親友だった・・・カレンとも、クラスメイトだ。」
「(だったって、過去形なのね。)・・・そう、カレンと。・・・で、何で“ゼロ”なんてやってるか聞いても良い?」
井上が訊くと、ルルーシュは自嘲する。
「ブリタニアを憎んでいるから。」
「詳しくは・・・ダメ、よね?」
「・・・・・・詳しくは、アジトに帰ったら話す。」
「それって、皆にってこと?」
確認すると、コクン、とルルーシュが頷く。その仕草が可愛らしかったのだが、ここでそう言えるほど、井上は空気が読めないわけではない。彼にとってみれば、一大決心なのだろうから。
「なら良いわ。・・・でも、覚えておいて。最低でも、私は貴方の味方よ?」
「後、C.C.だな。」
「ああ、そうだった。・・・ねぇ、貴方達、本当にデキてるの?」
「・・・デキてる?」
ことりと小首を傾げる仕草が、またも可愛らしい。しかも、わかってないらしい、きょとんとした顔が、もろ井上の好みというか、多分、女の子だったら、一発でKOくらい、可愛らしい。元来、女というものは、美しいもの、可愛らしいものが好きなのだ。
「・・・だから、付き合ってるの?って。」
「だっ!・・・誰があんなピザ女と!!」
サァッと顔を青褪めさせて、否定するルルーシュに、井上は酷く安心した。
「(ごめん・・・カレン)そっか。じゃあ、今は、フリー?」
そう問いかけながら、心の中で“ゼロ”に恋してる妹分に謝る。
「ふ、フリーって・・・まぁ、誰とも、付き合ってはいないけれど・・・。」
正直に答える目の前の見目麗しい少年に、井上はにっこりと笑った。
「じゃあ、おねーさんと付き合わない?」
「・・・はっ!?」
「あら、年上は嫌いかしら?」
「・・・えっ、あっ・・・いや・・・別に///」
うつむいて顔を真っ赤にさせたルルーシュに、井上は思わず叫んだ。
「ヤバい!激萌!!!」
「も・・・もえ?」
言っている意味がわからなかったルルーシュは、顔を赤くしたまま首を傾げるが、井上はそんなこともお構い無しに、ルルーシュを抱きしめた。
「ほ、ほわぁぁぁっ!?」
「あら、悲鳴も可愛ぃ~~vもう、おねーさんが、手とり足とり教えてあげるvvv」
― 何を!?
とは、聞けなかった。なぜなら、ルルーシュはすでに失神寸前だったから。
そして、途中、過剰な井上のスキンシップに、気を飛ばしそうになりながら、ルルーシュはなんとかアジトに辿りついたのだった。
その後、アジト内でゼロの正体を知った幹部達の凄まじい叫び声がラウンジに響く。
「「「「ええええぇぇぇッッ!!?」」」」
その中でも、かなりのショックを受けていたのはカレンだったのだが、ルルーシュの反逆する理由。仮面を被っていた理由を聞いて、納得した様子を見せた。
「・・・まさか、あんたがゼロなんて思わなかったけど・・・わかったわ、学園(スザク)のことは任せて。」
「・・・すまない。カレン。」
「良いわよ。・・・だって、日本を取り戻してくれるんでしょ?」
「ああ。もちろん、ブリタニアをぶっ壊す過程の中に、日本の奪還も入っている。」
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「・・・あ、それから、私とゼロ、付き合うことになったから、よろしく~。」
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