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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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注意
・時期は文化祭真っ只中!
・ナリタ事変は回避
・クロヴィス暗殺回避
・マオの件はあっさり解決
・スザルル黒いです
・いろいろ捏造

以上、同意できる方のみ↓へ・・・








 文化祭・前日


「ねぇ、ルルーシュ・・・今日まで何事もなく、無事に済んでるけど・・・明日は大丈夫かな・・・。」

 スザクがいつになく不安そうに訊ねる。

 今日はほぼ丸一日、政庁にいたスザクは、政庁の中が以前と変わらず落ち着いたものであることに、一抹の不安を抱えていた。

「・・・大丈夫、とは言い難いが・・・お前がこちら側だとわかっているユフィが、お前に何も言わなかったんだろう?」

「うん・・・でも、なんか、うきうきしてたから・・・たぶん、文化祭に来るつもりじゃないかなぁ、と。」

「・・・だとしたら、姉上も勘付くかな?」

「うん・・・ユフィがルルーシュを見つけたって言ってから、ギルフォード卿やダールトン将軍がユフィの行動を監視してるみたいだし・・・。」

「成程な・・・ユフィの計画には、穴があり過ぎる・・・。」

「コーネリア殿下に守られてきたから、あんまり、自分だけで動いたこともないだろうしね・・・。それに、動く時って、大概、行き当たりばったりだから・・・。」

「窓から飛び降りたり、お前を騎士に任命したり、か?」

「そうそう。・・・うあ~・・・そう言ってたら、だんだん不安になってきた・・・。」

 スザクが頭を抱え出したので、ルルーシュはその頭をよしよし、と撫でてやる。

「・・・何かあったって、俺達がやることには変わりはない。だから、明日は思いっきり楽しめばいいんだ。・・・お前は重要な任務もあるしな?」

「・・・うう、巨大ピザ作りだよね・・・失敗しないように気をつけないと・・・はぁ・・・。」

「そうだなぁ・・・失敗したら、次は無いからな・・・。会長の為にも、成功させないと。」

「ルルーシュぅ~、プレッシャーかけないでよ~・・・。」

 がっくりと肩を落とし、スザクはルルーシュに抱きついた。

「っと!・・・どうしたんだ?甘えたい年頃でもあるまいし。」

「甘えたいの!そういう気分なのッ!」

 そう言いながら、胸に顔を埋めるスザクに、ルルーシュはふっと息をつく。

「・・・しょうがないな。」

「しょうがなくない。・・・だって、あっちに行ったら、絶対、カレンとか、邪魔しに来るもん。C.C.はまだ邪魔しないけどさ・・・。」

「・・・C.C.は、今、マオの相手で手一杯だからだろう?」

「そう!そうだよ!!・・・C.C.はともかく、マオはどうするの?・・・あんな人の多い所に連れてったら、錯乱するんじゃ・・・。」

 マオがやって来たのは、つい、先日のことだ。

 いきなり休日の学園にやって来たかと思ったら、C.C.を返せと大暴れした。しかも、人の心を読むギアスとやらで、ルルーシュの作戦がほとんど通じなかったため、スザクが無理やり拘束して、C.C.を呼び出し、何とか説得して、今に落ち着いているのだ。

 現在は、クラブハウスの奥にあった、メイド室の隣を、咲世子に言って人の住める環境にしてもらい、C.C.に面倒をみさせている。

 その時のことを思い出して、顔をあげたスザクに、ルルーシュは何とも落ち着き払って言ってのけた。

「C.C.がなんとかするさ。・・・それに、今と同じ状態にすれば良い。」

「今とって・・・アジトの奥の部屋を使うってこと?」

「ああ。ゼロの部屋の周辺は、全部空き部屋だ。素性を知られるわけにはいかなかったから、その辺りは念を入れて作らせた。・・・まぁ、ナナリーや咲世子さん、それに、お前の部屋を入れても、まだ、あまっているから大丈夫だろう。」

「・・・カレンは・・・あ、そっか、元からあるんだ。」

「元々団員だからな?」

「う。・・・良いなぁ、僕も、最初からいれば良かった・・・。」

「お前なぁ・・・昔のことを引きずり過ぎるのは、悪い癖だぞ?」

 呆れるルルーシュに、スザクはごめん、と謝り、また、その胸に顔を埋める。

「・・・スザク・・・明日は何があっても、俺を離すなよ?」

「・・・え?」

 突如言われ、スザクは再び顔をあげる。

「・・・たとえ、何があっても。・・・お前だけが犠牲になって、俺達だけを逃がすような真似はするなと言ってるんだ。」

「・・・肝に銘じておくよ。」

 しっかり頷いたスザクを見て、ルルーシュは目を細め、綺麗な笑みをうかべた。



 文化祭・当日


『皆!準備は良いかぁぁぁッ!!』

 会長の声が放送を通して、学園中に響き渡る。それと同時に、学園中から“おお~!”というノリの良い返事が聞こえる。

「・・・うあ~・・・すっごいや。」

 スザクは屋上から下を眺めて、はぁぁぁ、と溜め息をついた。

「・・・一般人が来るというから、皆、張り切ってるんだよ。」

「はは。出店なんかも多いしね。・・・ルルーシュ、大丈夫?」

「任せろ。・・・こういうのは、嫌でも慣らされたんだ。」

 胸を張るルルーシュに、スザクは、困ったように笑った。

― それって、良いことなのかなぁ・・・。

「ルル!・・・そろそろ、開幕だって。」

 屋上の扉が勢い良く開いて、シャーリーが駆け込んでくる。

「・・・そうか。わかった。・・・ありがとうシャーリー。」

「ううん。・・・あ、えっと、ごめんね、部活の方で忙しくって、あんまり手伝えないかもしれないけど・・・。何かあったら言って?」

「ああ。緊急時には色々頼むかもしれないから・・・よろしくな。」

「うん!」

 元気の良い返事をして、来た時と同じように慌ただしくシャーリーは屋上を出ていく。その背中を見送りながら、スザクがぼやく。

「・・・シャーリーの2分の1でも君に体力があれば良いのにねぇ。」

「・・・・・・言うな、それは。」

 ムスッとして、ルルーシュは下を眺める。

「今のところ、問題はなさそうだな。」

「うん。・・・カレンは・・・お化け屋敷だっけ?」

「ああ。お化け役を見事に引き当てたらしいな。」

「うわ~。いざって時は、お化けと一緒に逃げるのかぁ。」

「・・・その言い方は、カレンが可哀想だぞ。」

 心底嫌そうに言ったスザクに、さすがにルルーシュもツッコミを入れる。

「だってさ~・・・なんか、カレンって、僕にだけ冷たいんだもん。」

「お前だって、カレンばっかりからかってるだろ?」

「・・・・・・まぁ、お互い様か。」

 呆れたような視線をルルーシュに向けられて、スザクはわずかに視線をそらして、ぼそっ、と呟くように言う。

『ルルーシュ。正門開くぜ。』

 インカムからリヴァルの声がする。

「了解した。では、生徒会役員は全員配置に。・・・文化祭実行委員は、一般客の流れがスムーズに行くように、まずはグラウンドに誘導しろ。」

『了解!』

 インカムに、様々な応答の声が聞こえる。

「・・・手慣れてるね。」

「まぁな。・・・それに、ゼロとして指示を出すよりかは楽だよ。」

 スザクの言葉に、ルルーシュは肩を竦める。

「そりゃそうだ。・・・さて、僕はガニメデの最終調整をしに行かないと。・・・君は?」

「俺か?俺は、ピザソースの準備だ。・・・デカイけどマズイじゃ、恰好がつかないだろう?」

「・・・はは、さすが。やると決まったら、徹底的にやりきるよね。そういうところ、尊敬するな。」

「変なところで尊敬されても嬉しくない。・・・まぁ、でも、楽しもうとは思ってるよ。」

「・・・最後になるかも、しれないしね?」

 スザクが苦笑しながら言うと、ルルーシュも苦笑をうかべた。

「そうだな・・・。」


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