Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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*相互記念*
リク内容
・藤ルル
・ルルが依存気味
・ギャグかシリアス?
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
藤堂が朝比奈と一緒に食堂から出てくると、偶然ルルーシュとすれ違った。
「あ、ゼロ。どうかしましたか?」
「いや、何でもない。すまない、藤堂、後で私の部屋へ来てくれないか」
朝比奈が問えばルルーシュが答える。
だが今日はいつもと違った。何でもないのに部屋に呼ぶ事は今までにはなかった。
ルルーシュはそのまま踵を返し、部屋へ戻ってしまった。
「ゼロ、一体何だったんでしょう…。藤堂さん、わかります?」
ルルーシュの去った方向を見たまま藤堂に聞いた。
藤堂も同じ方向を向いていたが、気になる事があったのか朝比奈の質問に答えなかった。
「朝比奈、ゼロの所へ行ってくる。先に行っていろ」
数分後漸く口にした言葉はそれだった。
朝比奈はつまらなさそうな顔をしたが、相手がゼロなだけに下手な事は言えなかった。
コンコン…
「俺だ、藤堂だ」
「今開けます」
ノックをして声をかけたら、中から返事が返ってきた。
扉を開かれ中に招かれたが、今までに入った事がなかった為に躊躇ってしまう。
それに気付いたのかルルーシュは、早く入ってくださいと藤堂に言った。
適当に座るように指示を出し、ルルーシュは鍵をかけた。
そしてそのままキッチンの方へ姿を消し、現れた時にはお盆が抱えられていた。
「どうぞ。あまりいい物ではないですが…」
ルルーシュがソファーに座ってから、藤堂は出されたお茶を飲んだ。
そのお茶の美味しさに思わずルルーシュを見つめた。
「…不味い、ですか?」
お茶を飲んだ後の反応にルルーシュは美味しくないと思ったと捉えてしまう。
「いや、凄くおいしい。高級なものでも使っているのか?」
「いいえ、普段飲むやつですから」
という事はルルーシュのお茶の出し方がうまいのだろう。
暫くの間静かな部屋の中にお茶をすする音だけが広がっていた。
二杯目のお茶を入れた時、藤堂はもう一度ルルーシュを見据えた。
「何か、話があったんじゃないのか?」
「お願いがあるんです。俺がこの合図をしたら、10分後に部屋に来て欲しいんです」
そう言って襟元を指で摘み、くいっと引っ張る動作をしてみせた。
そしてこれはルルーシュだけがする動作であって、藤堂はいつもの通りにしてくれればいいと。
一方的過ぎると思った。だが、これでしか頼ってくれないのではないか、とも思った。
今の会話を聞く限りでは自分以外に頼んで様子は見られない。
「わかった、いいだろう」
藤堂はその願いを聞き入れた。するとルルーシュは嬉しそうに笑った。
それでもまだ藤堂はこれがルルーシュの本当の笑顔だとは思わなかった。
何処かぎこちなさが伝わってきてしまっている。
お茶二杯の時間はあっと言う間に終わってしまった。
ルルーシュの用件はそれだけだった為、藤堂が部屋を出ると帰宅の準備を始めた。
今日はタイミングよくC.C.はここには来ていないらしい。
数日後、作戦会議が会議室で開かれた。
通常の戦略、ミスをした場合の戦略、後退する際の戦略など、何通りもの作戦を話し合った。
様々な内容を確認した後、ルルーシュは藤堂がこちらを見ている事を視界の隅で確認した。
他の人に気付かれないようにさり気なく襟元に手を移動させ、あの動作をしてみせた。
藤堂が了承した場合の動作は何も決めていない。
だが藤堂の瞳でそれを判断した。
団員に確認させる資料以外を手に取り、ソファーから部屋へ移動した。
藤堂は置いていかれた資料を手に取り確認するふりをして時計を見た。
途中朝比奈が話しかけてきたが、気になるところを確認する、と言って席を立った。
朝比奈からしてみればいつもの事だったが、何故か今日は強引だったと思った。
藤堂が部屋の前に立ちノックをすると、すぐに扉が開かれた。
扉の向こうには不安を隠し切れずにいるルルーシュが立っていた。
「どうした?」
そう聞いてもルルーシュは首を横に振るだけで何も言わない。
「中へどうぞ。すぐにお茶を用意します」
藤堂は昨日座った場所へまた座った。
ルルーシュも昨日のように鍵をかけ、キッチンへ向かいお茶を手に戻ってきた。
「ルルーシュ君、もしかして君は俺がここへ来ないと思ったのか?」
藤堂が考えて唯一浮かんだ予測。
「…はい。あれから数日、もしかしたら忘れてるんじゃないかって」
膝の上で握られた手は少しだけ震えていた。
顔は俯いているため、どんな表情をしているのかがはっきりわからなかった。
それでも藤堂には涙を堪えている姿にしか見えなかった。
「俺はちゃんとここへ来る。だから好きな時に合図すればいい」
ルルーシュはハッとして顔を上げて、藤堂を見た。
ルルーシュを見る瞳に嘘はなかった。
「ありがとうございます。俺には藤堂さんが必要みたいです」
前回よりも柔らかい笑顔が向けられた。
藤堂は自分の選択が間違っていなかったのだと確証した。
そう言った後、ルルーシュはソファーから腰をあげてキッチンへ向かっていった。
カチャカチャ、という音が聞こえてから少し経つとルルーシュは皿を持って戻ってきた。
コト…とテーブルの上に置かれた皿の上には羊羹が乗せられていた。
「これ、来てくれた時に食べてもらおうと思って持ってきたんです」
「おいしそうだな。いただくとしよう」
ルルーシュは藤堂の食べる様子をジッと見つめた。
慌てて食べる事もなく、ゆっくり過ぎる事もなく藤堂は羊羹を食べていった。
藤堂はこの味をここでは自分だけが堪能出来ると知り、得をした気分になった。
久しぶりのゆっくりとした時間に満足し、藤堂はルルーシュの部屋を出た。
それからというもの、ルルーシュと藤堂が顔を合わせる度にルルーシュは合図を送り、
藤堂はそれに従って10分後に移動をするという光景をよく目にするようになった。
朝比奈は藤堂を取られたように感じて不機嫌になる事が増え、
逆にルルーシュは嬉しそうな表情を見せる事が多くなった。
藤堂といえば…なにやらちょっと複雑そうだった。
☆後書き☆
冬華様!相互記念の小説ですv
お待たせしました~。
えっと…どうでしょうか?実は朝霧、リク消化を初体験でして…。
ギャグにもシリアスにもどっちにも転ばなかったかも。
冬華様のイメージとあたしのイメージが近いものになってたら嬉しいです。
どうぞお持ち帰り下さいvv
朝霧様から頂きました!!
藤堂さんに依存しまくってるルルがかわいいです。
朝比奈さんが不憫なのが・・・(苦笑
本当にありがとうございました。
朝霧様のHP『DARKNESS』
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リク内容
・藤ルル
・ルルが依存気味
・ギャグかシリアス?
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
藤堂が朝比奈と一緒に食堂から出てくると、偶然ルルーシュとすれ違った。
「あ、ゼロ。どうかしましたか?」
「いや、何でもない。すまない、藤堂、後で私の部屋へ来てくれないか」
朝比奈が問えばルルーシュが答える。
だが今日はいつもと違った。何でもないのに部屋に呼ぶ事は今までにはなかった。
ルルーシュはそのまま踵を返し、部屋へ戻ってしまった。
「ゼロ、一体何だったんでしょう…。藤堂さん、わかります?」
ルルーシュの去った方向を見たまま藤堂に聞いた。
藤堂も同じ方向を向いていたが、気になる事があったのか朝比奈の質問に答えなかった。
「朝比奈、ゼロの所へ行ってくる。先に行っていろ」
数分後漸く口にした言葉はそれだった。
朝比奈はつまらなさそうな顔をしたが、相手がゼロなだけに下手な事は言えなかった。
コンコン…
「俺だ、藤堂だ」
「今開けます」
ノックをして声をかけたら、中から返事が返ってきた。
扉を開かれ中に招かれたが、今までに入った事がなかった為に躊躇ってしまう。
それに気付いたのかルルーシュは、早く入ってくださいと藤堂に言った。
適当に座るように指示を出し、ルルーシュは鍵をかけた。
そしてそのままキッチンの方へ姿を消し、現れた時にはお盆が抱えられていた。
「どうぞ。あまりいい物ではないですが…」
ルルーシュがソファーに座ってから、藤堂は出されたお茶を飲んだ。
そのお茶の美味しさに思わずルルーシュを見つめた。
「…不味い、ですか?」
お茶を飲んだ後の反応にルルーシュは美味しくないと思ったと捉えてしまう。
「いや、凄くおいしい。高級なものでも使っているのか?」
「いいえ、普段飲むやつですから」
という事はルルーシュのお茶の出し方がうまいのだろう。
暫くの間静かな部屋の中にお茶をすする音だけが広がっていた。
二杯目のお茶を入れた時、藤堂はもう一度ルルーシュを見据えた。
「何か、話があったんじゃないのか?」
「お願いがあるんです。俺がこの合図をしたら、10分後に部屋に来て欲しいんです」
そう言って襟元を指で摘み、くいっと引っ張る動作をしてみせた。
そしてこれはルルーシュだけがする動作であって、藤堂はいつもの通りにしてくれればいいと。
一方的過ぎると思った。だが、これでしか頼ってくれないのではないか、とも思った。
今の会話を聞く限りでは自分以外に頼んで様子は見られない。
「わかった、いいだろう」
藤堂はその願いを聞き入れた。するとルルーシュは嬉しそうに笑った。
それでもまだ藤堂はこれがルルーシュの本当の笑顔だとは思わなかった。
何処かぎこちなさが伝わってきてしまっている。
お茶二杯の時間はあっと言う間に終わってしまった。
ルルーシュの用件はそれだけだった為、藤堂が部屋を出ると帰宅の準備を始めた。
今日はタイミングよくC.C.はここには来ていないらしい。
数日後、作戦会議が会議室で開かれた。
通常の戦略、ミスをした場合の戦略、後退する際の戦略など、何通りもの作戦を話し合った。
様々な内容を確認した後、ルルーシュは藤堂がこちらを見ている事を視界の隅で確認した。
他の人に気付かれないようにさり気なく襟元に手を移動させ、あの動作をしてみせた。
藤堂が了承した場合の動作は何も決めていない。
だが藤堂の瞳でそれを判断した。
団員に確認させる資料以外を手に取り、ソファーから部屋へ移動した。
藤堂は置いていかれた資料を手に取り確認するふりをして時計を見た。
途中朝比奈が話しかけてきたが、気になるところを確認する、と言って席を立った。
朝比奈からしてみればいつもの事だったが、何故か今日は強引だったと思った。
藤堂が部屋の前に立ちノックをすると、すぐに扉が開かれた。
扉の向こうには不安を隠し切れずにいるルルーシュが立っていた。
「どうした?」
そう聞いてもルルーシュは首を横に振るだけで何も言わない。
「中へどうぞ。すぐにお茶を用意します」
藤堂は昨日座った場所へまた座った。
ルルーシュも昨日のように鍵をかけ、キッチンへ向かいお茶を手に戻ってきた。
「ルルーシュ君、もしかして君は俺がここへ来ないと思ったのか?」
藤堂が考えて唯一浮かんだ予測。
「…はい。あれから数日、もしかしたら忘れてるんじゃないかって」
膝の上で握られた手は少しだけ震えていた。
顔は俯いているため、どんな表情をしているのかがはっきりわからなかった。
それでも藤堂には涙を堪えている姿にしか見えなかった。
「俺はちゃんとここへ来る。だから好きな時に合図すればいい」
ルルーシュはハッとして顔を上げて、藤堂を見た。
ルルーシュを見る瞳に嘘はなかった。
「ありがとうございます。俺には藤堂さんが必要みたいです」
前回よりも柔らかい笑顔が向けられた。
藤堂は自分の選択が間違っていなかったのだと確証した。
そう言った後、ルルーシュはソファーから腰をあげてキッチンへ向かっていった。
カチャカチャ、という音が聞こえてから少し経つとルルーシュは皿を持って戻ってきた。
コト…とテーブルの上に置かれた皿の上には羊羹が乗せられていた。
「これ、来てくれた時に食べてもらおうと思って持ってきたんです」
「おいしそうだな。いただくとしよう」
ルルーシュは藤堂の食べる様子をジッと見つめた。
慌てて食べる事もなく、ゆっくり過ぎる事もなく藤堂は羊羹を食べていった。
藤堂はこの味をここでは自分だけが堪能出来ると知り、得をした気分になった。
久しぶりのゆっくりとした時間に満足し、藤堂はルルーシュの部屋を出た。
それからというもの、ルルーシュと藤堂が顔を合わせる度にルルーシュは合図を送り、
藤堂はそれに従って10分後に移動をするという光景をよく目にするようになった。
朝比奈は藤堂を取られたように感じて不機嫌になる事が増え、
逆にルルーシュは嬉しそうな表情を見せる事が多くなった。
藤堂といえば…なにやらちょっと複雑そうだった。
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