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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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・W副長設定です!
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・完全捏造です
・二次創作だということをご理解したうえでお読みください!

以上、同意できる方のみ↓へ・・・













「松田軽助の印象・・・ハッキリ言って、白夜叉の完全コピー」

「完全、コピー・・・ですか」

佐々木は信女から返って来た答えに、何とも言えない表情をうかべる。

劣化版、というのであればまだ安心できたのに、完全コピーともなれば相手にするのはかなり骨が折れるはずだ。例え、それが白夜叉本人であろうとも。

「銀たんは・・・勝てますかねェ?」

「白夜叉としてだと、勝てないかも」

「そうですか・・・ん?白夜叉として??」

信女の意味深な言い方に、佐々木は首を傾げる。

「松田軽助がコピーした白夜叉は、もう、半分以上“壊れて”いた白夜叉。全盛期の7割程度だった。
 “あの人”の願い通りに、仲間を護りたいって思って戦ってたのに、どんどんその仲間も死んでいって・・・何の為に戦っているのかわからなくなっていた頃だから」

そこまで聞いて、佐々木にもようやく信女の言いたいことがわかった。

護るものがある人間は強い。

「なるほど・・・今の銀たんは護るべきものがたくさんありますからね。坂田銀時として戦うのなら、松田軽助の狂気に勝てる・・・?」

「そこはわからない」

完全に勝てると言えるほど、信女自身が松田軽助の実力を知っているわけではないし、銀時の今の全力がどの程度なのかも読めない。

それに、失うものが何もない者もまた、強いのだ。

「同じ土台(白夜叉vs白夜叉コピー)で戦ったら確実に負けるけど、守るべきものがある者と失うものが何もない者として戦うなら、勝機はある、ということですね」

「――そういうこと」

表情をあまり動かすことのない信女だが、今回ばかりは少し不安なのだろう。どことなくうかない表情をしている。

「まぁ、銀たんの反応からしてタイマンにこだわっている様子はなかったですし、いざとなったら横やりでも何でも入れてやります・・・信女さんも、それで良いですね?」

「うん、それで良い」

佐々木は頷く信女の表情が少しばかり和らいだのを確認し、携帯を手に取った。

「さて、そろそろ、動かしますか」


***


=====

From さぶちゃん

Sub 銀たん動向のお知らせだぉ( ̄3 ̄)ブチュッ


やっほー!杉ピョン、お・ま・た♪

そろそろ、我慢の限界かなって思って、連絡してみました(Ψ▽Ψ*)イヤン♪

銀たんは現在、裏通りをばく進中p(´∇`)q

真選組と見廻組の護衛役は振り切った模様!さすが銀たんだよねっ☆彡

そろそろ、杉ピョンも動いた方がいいぉ!

じゃないと、カワイイ白鬼さんが、狂犬に噛まれちゃう、かも!?

場所は―――。

=====


「――なァにが、狂犬に噛まれちゃうかも!?・・・だ!!一々腹の立つメール寄越しやがって!!」

そう叫んだ高杉は、ミシリと携帯から嫌な音がしたため、慌てて持つ手の力を抜く。

「銀時が、動いたか」

隣で同じように待機していた桂が、ため息交じりに訊ねてくる。

「あぁ。銀時が護衛を撒いたらしい・・・連中のアジト付近で、軽助をおびき寄せるつもりのようだな」

「まったく・・・あやつは変わらんな・・・」

呆れを多分に含んだ桂の言葉に頷きつつ、高杉はそれでも、とぼそりと呟く。

「佐々木の指示に従ってる分、マシになっただろ。俺に情報を流すのも許可したみてェだし・・・」

「そう、だな・・・昔は、1人で突っ走っていたからな・・・」

戦時中の追い詰められた様子の銀時は痛々しくて見ていられなかったことを思い出す。

そんな銀時が誰かに頼ることを覚えたのだとしたら、それは、真選組の面々のおかげなのだろう。

「チッ・・・奴等に感謝しなきゃならねェのか・・・」

「・・・高杉」

忌々しげに舌打ちする高杉の気持ちは痛いほどよくわかる。桂とて銀時にすべてを背負わせてしまった自覚がある。そんな自分達に銀時が頼るわけがない。

そのいらだちは、真選組ではなく自分達自身に向けられたものだが、それを口にできるほど人間が出来ているわけでもない。

「行くぞ、ヅラ」

「ヅラではない、桂だ」

反射的に返しながらも、素直に立ち上がった桂は、そっと腰に佩いた愛刀へと手をやった。

「軽助の好きにゃ、させねェ・・・」

ぼそり、と高杉が呟く。その目は爛々と輝き、もしかしなくてもこちらの方が狂犬なのではないかと思わせるほどの迫力があった。

「ああ、もちろんだ」

しかし、そう返した桂もまた危険な光を両目に宿しており、両陣営の仲間達をたいそう怯えさせたのだった。


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