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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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注意
・長編朝ルルの設定ですがR2仕様なので、話は繋がりませんw
・ルルちゃんにすべてが都合よく進みます
・花嫁強奪事件は実行しますが、星刻も納得済み!
・↑というわけで、カレンは捕まりません!!
・京都&ナナは全力でルルをバックアップしてます
・シリアス色強め
・捏造満載w

以上、同意できる方のみ↓へ・・・







数日後


斑鳩を潜水させていた海域にブリタニアの艦隊が近付いているという知らせを持って来たカレンに、ルルーシュは修学旅行を急遽キャンセルして、カレンやロロと共に騎士団へ向かう。

「ロロ、ヴィンセントを。カレンは斑鳩に。」

「うん。」

「わかったわ。」

着いてすぐに指示を飛ばし、ルルーシュは目を凝らして海を見つめる。

まだ、ブリタニアの艦隊は着いていないようだったが、恐らくは、こちらの動きを見ているのだろうと察する。スザクも指揮官の在り方を学んだのだろうとほんの少しだが見直してやる。

「・・・ふふ。でも、無駄だよ、スザク・・・どんなに騎士団を追い詰めようと、お前の行動は今の総督の指針からは外れている。つまりお前は、俺の一言で、抜き放った剣を納めなければいけない。」

ナナリーの行政特区宣言。その際に総督の名で黒の騎士団に協力を求めている。それが、スザクの弱みとなる。

『兄さん、準備できたよ。』

「ああ、御苦労様、ロロ。」

ヴィンセントを起動させて来たロロに、ルルーシュは笑みを向ける。件(くだん)のナナリーとの会話の後、ロロに対する態度を改める余裕ができた。

まぁ、ボロ雑巾は止めておいてやろう。なんて考えている自分がいて、我ながら軽いなと思ったりもしたが、あの人とナナリーに関することになると、自分の感情がうまくコントロールできなくなるのだからしょうがないと開き直る。

「・・・さて、俺も準備しないとな。」

ルルーシュは持ってきていたゼロの衣装に物陰で着替える。最後に仮面を脇に抱え出て行く。

『兄さん、ブリタニアの艦隊が攻めてきたらどうするの?』

「この海域に斑鳩を待機させていたのにはわけがある。・・・まぁ、見ていろ、ロロ。」

ニ、と笑い、ルルーシュは海域図を広げ、携帯を斑鳩に繋げた。





エリア11はサクラダイトだけでなく、世界有数のメタンハイドレート埋蔵量を誇っている。

エネルギー資源として使えるそれは、時に、天然の爆薬となる。次々とメタンガスによる海面の隆起で、ブリタニアの戦艦が沈没していく。

「・・・見事にハマってくれて、ありがとう・・・ククク。」

ルルーシュは上機嫌でそれを見やり、ヴィンセントの掌の上に乗る。

「・・・出してくれ、ロロ。」

『うん、わかった。』

エリア11に在留しているラウンズが勢揃いする中、ヴィンセントが姿を現す。激高していたスザクがランスロットを駆りヴァリスをヴィンセントへ向ける。

ルルーシュは、そのスザクの短絡的な行動に呆れ、まさか辺りにメタンガスが充満しているこの状況で発砲したりしないだろうなと危ぶんだが、幾分か冷静なナイト・オブ・スリーに止められているのを見て、ホッと息をついた。

「枢木卿、我等黒の騎士団は、ナナリー総督の申し出を受けようと思っている。」

ゼロの言葉が何のことを指しているか一瞬わからなかったスザクが眉を顰めるのと同時に、ルルーシュは宣言してやった。

「・・・黒の騎士団は、全力で行政特区日本へ参加せよ!!」





数日後・ブリタニア側との会談後


「・・・はぁ。」

「お疲れさん、ルルーシュ。」

クツクツと笑いながら水の入ったコップを渡してきた卜部に、ルルーシュは苦笑をうかべた。

「まったく、スザクもゼロがルルーシュであること前提なんだから。・・・あ~~~~、もうっ、むかつく!!」

始終画面を睨みつけていたカレンが、溜まった鬱憤を晴らすように叫ぶ。

「まぁ、しょうがないさ。・・・それよりも、とにかく、この機を逃す手はない。黒の騎士団をとにかくエリア11から移動させないと。」

いつ、スザクがキレて攻撃を仕掛けてくるかわからないエリア11では、安心してオチオチ寝ていられないというものだ。

「桐原公と神楽耶様の伝手で、中華連邦にはもう、話はつけたんだったか?」

卜部が尋ねれば、ルルーシュはコクン、と頷いた。

「はい、それと、黎星刻の方にも協力を取り付けておいたので、あちらに移動する分には問題ないと思います。・・・向こうにもそれなりの思惑があるんでしょうし、楽観視はできませんが、とりあえず、エリア11よりは安全です。」

「・・・ま、政治はよくわからんが、中華連邦は今のところ“敵ではない”ということだな?」

「まぁ、今のところは、ですけど。」

「そうしたら、将軍や四聖剣には正体を話さないか?」

「・・・でも・・・。」

躊躇するルルーシュに、卜部はカラカラと笑った。

「あん時だって、大丈夫だったろ?」

それは、作戦の際に朝比奈が重傷を負ってしまった時のこと。C.C.に無理矢理仮面をひっぺがされて、朝比奈達に正体が知られてしまった。

あの時、朝比奈は怒りもせず、ただ、泣きじゃくるルルーシュの心配をしてくれた。自分の怪我だって、けして軽いものではなかったのに。

そこまで考えて、その後に凄まじい告白を受けたことを思い出して、顔が熱くなる。

「ルルーシュ?・・・顔、赤いわよ?」

カレンが尋ねてくるが、なんでもないと慌てて首を振る。卜部にはどうやら気づかれてしまったようで、ニヤニヤとした笑みを向けられてしまった。

「と、とにかく、日本人に対して計画を説明しないといけないから・・・何組かに分かれて動こう。」

話題を無理矢理変えたルルーシュに、カレンは首を傾げ、卜部はニヤニヤ笑ったまま、頷いた。

「「了解。」」



行政特区設立当日


「良いか、ナナリー総督にはすでに打診済み。後は、うまくこちらが話を誘導するだけだ。・・・とにかく、合図をしたら、辺りの日本人を引き連れて、氷河に模した斑鳩に移動するんだ。」

細かい作戦は、カレンと卜部とC.C.とキョウトの面々には伝えた。が、幹部達には大まかなことだけ告げる。

「ゼロ、お前はどうするんだ?」

藤堂が尋ねてくるので、ルルーシュは肩を竦めた。

「私は、斑鳩の方から中継を繋ぐ。枢木スザクの意識を引きつけておくから、移動は任せたぞ。」

「・・・了解した。」

藤堂が視線を逸らし、頷く。恐らく信用していいものかどうか迷っているのだろう。

藤堂が、“また見捨てるのでは”と思っているだろうことはすぐに分かった。救出時にそう詰め寄られた時は、そういうことになっているのかと呆然としたものだ。

あの時、ナナリーがキョウトの手から奪われたと知った幹部達は、ルルーシュにナナリーを助けに行くようにと言ってくれたのだ。だから、ルルーシュはナナリーを助けに行った。

実際には、ナナリーはV.V.の手により思考エレベーターを経由し、ブリタニアに連れされられた後で、ルルーシュは、V.V.に嗾けられたスザクの手により捕縛されてしまった。

「(本当に、覚えていないんだな・・・。)」

ささやかな幸せ。それさえも奪ったブリタニアへの憎しみが募る。

知らずのうちに手を握り締めていたルルーシュは、神楽耶の心配そうな視線に気づいて、怒気を抑えた。

「ゼロ様・・・神楽耶も行政特区の会場へ行きます。」

「神楽耶様・・・それは・・・。」

「よろしいですね?」

「・・・・・・では、なるべく、海岸線に近い方にいてください。それから、何人か護衛を付けさせて戴く。そうでなければ、許可はできかねます。」

引き下がらない様子の神楽耶に、妥協案を示す。

捕らわれる前に中華連邦へ亡命していた神楽耶をはじめとしたキョウトの面々は、記憶を改竄されずに済んでいるため、今の状況を異様だと訴えた。

あれほど、和気藹藹としていた騎士団はどこへ行ったのか。リーダーの正体が知れないだけで、こうも違うのか、と桐原が漏らしていたのを思い出す。

「・・・・・・わかりました。」

渋々といった様子で頷き、神楽耶はルルーシュの傍に寄ってくる。

「・・・勝手を許して下さいませね。私には日本人を安全に脱出させる責任があるのです。」

「わかっています・・・ですが、絶対に危ない真似はなさらないように。」

「もちろんですわ、ゼロ様。」

いつもの厳しい口調ではなく、あくまでも穏やかに、諭すように神楽耶に告げるゼロの姿に、幹部達が目を瞠る。

それを見て、一瞬、神楽耶が眉を顰める。が、ルルーシュの意向を無視するわけにもいかず、苛立ちを己の心の中で呟くだけに収める。

「ねぇ、ゼロ。・・・中華連邦に逃げるのは、まぁ、戦略的撤退だと思うよ?ナナリーちゃんと正面切って戦うわけにもいかないしね。・・・でもさ、ルルーシュ君はどうするの?」

朝比奈が心配そうに口にする。

「・・・アッシュフォードにいる間は、ルルーシュは安全だ。ナナリーにもそのことは伝えてある。・・・枢木スザクが復学したようだが、ナナリーの補佐の為に休学を申し出たらしいしな。それから、咲世子をルルーシュの補佐に向かわせる。だから、安心しろ。」

ゼロがスラスラと言ってのけると、朝比奈は唖然とし、それから、フッと苦笑をうかべる。

「なんかさ、ホント、ゼロって、ルルーシュ君達のこと、大事にしてるんだね。・・・なんか、負けそう。」

「・・・・・・違う。貴方が、大事だから。」

ポツリ、と呟いた言葉は、朝比奈達には届かなかったようだが、傍にいた神楽耶にははっきりと聞こえ、そっと神楽耶がゼロの手をとった。

「?」

「ゼロ様・・・私からもお礼を言わせて下さいませ。・・・よく、再び、立ちあがって下さいました。」

「神楽耶様・・・いいえ、礼には及びません。」

神楽耶の言葉に含まれた労いに、ルルーシュは泣きそうになった。だが、ここで泣いている暇はないのだ。行政特区の式典まで、数刻もない。

ルルーシュはフッと息をついて気持ちを入れ替える。

「・・・それでは、作戦開始だ。」





すべては、ルルーシュの思惑通りにことは進んだ。スザクが、ユーフェミアの二の舞をナナリーに演じさせることはないだろうと確信していたからこその作戦。

咲世子と数人の騎士団のメンバーをエリア11に残し、ルルーシュ達は、中華連邦から借り受けた新たな合衆国日本の領土、蓬莱島へと移った。

人工島である蓬莱島で暮らすための準備をそれぞれが進める中、ルルーシュはカレンや卜部とともに、機材やシステムのチェックを行っていた。

「なぁ、ルルーシュ・・・。」

「はい?」

卜部の言葉に、ルルーシュは作業の手を止めて、顔を出す。

「前にも話したが・・・。」

「俺の正体のことなら、もう少し待ってもらえますか?・・・卜部さんもわかってると思いますけど、中華連邦が本当に信用できる相手かと言われれば、首を傾げざるを得ない状況なんです。・・・こんな時に、省吾さん達を混乱させたくはない。」

「・・・そりゃ、わかってるが。」

卜部にしてみれば、ルルーシュ1人がすべてを抱え込んでいるようにしか見えず、少しでも、負担が軽くなればという思いなのだが、この様子では、絶対に頷かないだろうことはすぐにわかる。

「卜部さん、いくら言っても無駄よ。・・・こういう時は、朝比奈さんじゃないと無理。で、肝心の朝比奈さんは記憶がぶっ飛んでるから無理。というわけで、諦めるのが懸命よ。」

少し前までごねていたはずのカレンだが、ルルーシュが頑固なのは良く知っているので、もう、口を出さないことに決めたようだった。

「・・・まぁなぁ。」

卜部が苦笑をうかべたその時だった。

「タバスコ。」

ポツリと呟きが聞こえる。

ルルーシュ達がそちらに視線を向けると、1人、ピザをもさもさと食べていたC.C.が当然のことのように言った。

「ピザにはタバスコが必要だ。そうだろう?」

「「・・・は、はぁ。」」

「そう、だな・・・?」

突然のことに呆然としていた3人だが、C.C.はそんな3人を見て、フッと笑った。

「同時に、ルルーシュには朝比奈が必要だ。・・・そう思わないか?」

何かを企むようなその表情に、ルルーシュが青ざめた。

「C.C.!おまえ・・・何を企んでる!?」

「企む?そんなことはしてないさ。しかしな、いくら隠そうと思ったって、甘え癖のついたお前がいつまでも我慢できるとは思えないぞ?違うか?」

C.C.が楽しげに言えば、ルルーシュはぐうの音も出ず、ぐっと押し黙る。

「まぁ、よく考えるんだな。・・・ゼロへの不信、不満が暴発する前に。」

「・・・ああ。わかってる。・・・・・・わかってるさ、そんなこと。」

ゼロへの不信感は、以前の比ではない。それもこれも、良いように皇帝に記憶を書き換えられてしまったせいなのだろう。

しかし、それは、ゼロ=ルルーシュと知れれば、一気に解決することでもある。皇帝はそこまでは気づかずに記憶を書き換えたらしく、ルルーシュが皇族であることや、黒の騎士団に世話になっていたことはちゃんと覚えているのだから。

「ふふ。せいぜい、みっともないバレ方をしないようにするんだな?ぼうや。」

C.C.が楽しげに言うのと同時に、ブリッジから通信が入った。

『ゼロ様!至急、斑鳩のブリッジまでいらしてくださいませ!』

それは、黒の騎士団の立場を急変させる知らせだった。



斑鳩・ブリッジ


「・・・中華連邦の天子とブリタニアの第一皇子との結婚?」

訝しげに問うゼロに、神楽耶が皇コンツェルン宛てに届いたという招待状を見せる。

「ええ。天子様が幼いのを良いことに、大宦官達が話を進めてしまったようですわ。」

「成程な、中華連邦を人民ごとブリタニアに売り払い、貴族の称号を得ようということか。・・・愚かな。」

ブリタニアはそんな甘い相手ではない。特に“あの人”が動いたならば。

「・・・どうなさいますか?」

心配そうに神楽耶が見つめてくる。ゼロはしばしその招待状を見つめる。

「こんな手を打ってくるのは、ヤツしかいない。・・・となれば、後手に回るのはまずいな。」

ゼロの呟きに、幹部達が首を傾げる。

「・・・ゼロ?」

藤堂が訝しげに名を呼ぶ。

「・・・星刻に連絡を取った方が良さそうだ。あちらはあちらで動いているはずだが。」

ゼロはそう言って、卜部に視線を向けた。

「卜部、動いてくれるか?」

「承知。・・・黎星刻との繋ぎになれば良いんだな?」

「ああ。・・・くれぐれも慎重にな。」

「わーかってるって、へまはしねぇよ。」

ドン、と己の胸を叩いた卜部に、ゼロはくつくつと肩を揺らす。珍しいその光景に、幹部達は唖然とする。それを横目で見ながら、カレンが問う。

「で、私達はどうするの?」

「私とC.C.、それから、カレンは潜入だ。先に、進入路と脱出路の確保をする。・・・他のメンバーは・・・。」

ゼロはぐるりとメンツを確認し、ラクシャータに問う。

「新型ナイトメアのテストは?」

「完了してるわよぉ?・・・ゼロ用のもあるわよ?今回、お披露目するんなら、いろいろとリミッター、外しちゃうけどぉ?」

ラクシャータがご機嫌で答える。ラクシャータもまた、捕縛されなかった組なので、現状を良く思っていない1人だ。だからこそ、ルルーシュに激甘になる。

「・・・いや、私のは。それよりも、藤堂や四聖剣の・・・。」

「ああ~、そっちも大丈夫よぉ。・・・一応ね。」

そして、自然と、藤堂達に厳しくなってしまうのも仕方のないことで。

「・・・ちょ、ちょっと、ラクシャータ!?何?その扱いの違い!!」

朝比奈が慌てると、ラクシャータがふふん、と笑う。

「別にィ~?」

「うわ・・・俺達、何か怒らせること、しましたっけ、千葉さん;」

「・・・お、覚えはないけど。」

四聖剣年少組が怯えているのを困ったように眺めていた藤堂が、ゼロに視線を向けた。

「それで、ゼロ、俺達の役目は?」

「ああ、卜部以外の四聖剣はブリタニア軍の牽制を。それから、藤堂。お前の役目は、花嫁強奪だ。」

あっさりと答えたゼロに、その場の全員が一瞬固まり、次の瞬間、絶叫がブリッジに響いた。

「「「「「花嫁強奪ぅうううううッ!?」」」」」



結婚式当日


「・・・やれやれ・・・斬月のお披露目が花嫁強奪とは・・・。」

苦笑いをうかべて、怯える天子を斑鳩へ運ぶ。斑鳩には星刻達が待っているはずで、天子も安心するだろうと思う。

そこに、スザクの駆るランスロットが現れる。機体性能のおかげで互角に持ち込めた藤堂は、ニヤリと笑った。

「これならば、いけるな。」

天子や中華連邦の朱禁城を盾に取られ、スザクが二の足を踏んでいるうちに、脱出した斑鳩を確認し、藤堂もその場から逃走した。

斑鳩に戻った藤堂は、四聖剣に出迎えられて苦笑を浮かべつつ尋ねた。

「天子様は?」

「今、星刻やゼロ達と話してますよ。卜部さんも一緒です。」

答えた朝比奈は何やら面白くなさげだ。

「省吾?」

「・・・卜部さんは良くて、なんで、俺達が駄目なんです?」

「・・・ゼロにも考えがあるんだろう。それに、卜部の方が星刻達との繋がりも深い。」

藤堂自身も納得しているわけではない。自然とそれが声音に表れていて、朝比奈と千葉の表情が曇る。

「将軍、一度、きちんとゼロと話してみては?」

仙波が唐突に口を出す。眉を顰めた藤堂に、仙波は諭すように告げる。

「いい加減、朝比奈や千葉も鬱憤が溜まってきているようですし、この辺りでしっかりと話し合いをしなければ、いざという時に動けなくなってしまいますぞ。」

「・・・わかっては、いるんだが・・・。怖い気もしてな。」

それは、裏切られた、と思ってしまった過去があるからだ。それがある限り、どんなに話し合っても理解し合えないのではと不安に駆られてしまう。

「大丈夫・・・あの卜部が信を置き、神楽耶様達も以前と変わらぬご様子。ゼロは我々の味方です。」

仙波の言葉に、藤堂は一瞬息を呑み、それから頷いた。

「・・・ああ。わかった。」

ドォン!!

「っ!?」

「なに!?」

ぐらぐらと斑鳩が揺れる。どうやら、ブリタニアの本隊と、中華連邦の本隊が追いついて来たようだった。

「俺、出ます!」

「待て、朝比奈!!私も!!・・・藤堂さん!」

「ああ、行け。・・・斬月はまだエネルギー充填が終わっていない。頼むぞ。」

「はい!」

朝比奈と千葉が格納庫へ向かうのを見送ると、藤堂は仙波を伴い、ブリッジへと向かった。

ブリッジではすでにゼロが状況把握を命じていて、カレンや卜部も前線に向かったようだった。

「来たか、藤堂。」

「ああ。朝比奈と千葉も出たはずだが。」

「確認した。」

「戦況は?」

藤堂が尋ねれば、ゼロがわずかに困惑した様子で答える。

「・・・地の利は向こうにある。星刻が奪取してきた神虎で誘導してくれているが・・・。」

「そうか。・・・どうする?」

「天帝八十八陵まで逃げ込む。・・・それまでには準備も整うだろう。」

「準備?」

「・・・まぁ、見ていろ。」

藤堂の問いには答えず、ゼロは全軍に後退を命じ、天帝八十八陵への移動を始めさせた。


続く


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