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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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注意
・ 時美・小夢・珠羅・秀華・白輝・藍・蒼夜・千坐がメインのオリジナルキャラクターになります
・ 渦の国は滅んでいません。したがってすべてがオリジナルの設定となります
・ よろしいですね?注意はしましたよ?
・ では、どうぞ・・・↓









「あっ!白輝《しろき》さん、発見ッ!」

「「「!?」」」

唐突に現れた気配と同時に、明るい声が聞こえる。

「やだ、藍《らん》じゃない。・・・え、今、どうやって来たの!?」

眼を丸くした白輝が問うと、藍はニッコリと笑った。

「ふふっ、火影様に時空間忍術で送って戴きました♪」

「あ~・・・なるほど」

納得した白輝は次の瞬間眉を顰めた。

「木ノ葉に何かあったの?」

「いえ、違います。私はこれを届けに来たんです。それに・・・私の能力も必要かなって思って」

藍がスッと差し出した本に、玖々流《くくる》が仰天する。

「それは封印の書!?・・・紅いということは・・・クシナ様が開いたのですか!?」

「はい、そうですよ。・・・それにしても、本当にクシナ様そっくり!」

玖々流を見た藍はどうやら彼女の存在も知らされていたようで、たいして驚きもせずに感嘆の声をあげた。

「・・・これで“死を振りまく獣”への対処法がわかります!」

玖々流はそう言ってその書を開く。その間に、と藍は白輝を見上げる。

「あ、白輝さん。お姉ちゃんはどこですか?」

「ん?小夢《こゆめ》?・・・多分、あてがわれた宿で作戦会議中だと思うけど」

「そうですか、間に合ってよかった~」

ニッコリと笑った藍に、白輝は首を傾げる。

「間に合って・・・って?」

「お姉ちゃん、これ忘れてったんですよ~」

そう言いながら藍が取り出したモノに、白輝の目は釘付けになった。

「・・・小夢ったら・・・仕事道具を忘れるなんて・・・」

「きっと久しぶりだから、すっかり忘れてたんですね~」

「はぁ。しょうがない子ね。・・・まぁ、これが無くたってコンビネーションが崩れることはないけど・・・大技は無理ねぇ」

「だと思って持って来たんです」

そう言う藍の頭を、白輝は軽く撫でた。

「イイ子ね。・・・でも、良く知ってたわね?まだ、3歳くらいじゃなかったかしら?」

「自慢話として、いつも聞いてましたから」

答えた藍に、白輝は苦笑をうかべた。

「自慢話、ねぇ」

「おい、白輝、ちょっと来い」

緊張感のかけらもない話をしていたら、千坐《せんざ》に呼ばれ、ハッとする。

「どうしたの?」

「ここを見ろ」

「どれどれ・・・!・・・もしかして、暉莉姫が狙ってるのは、これ?」

「かもしれないな」

千坐と顔を見合わせた白輝は、はぁ、と深い溜息を落とした。

「いや、ホント、藍が来てくれて助かったわ」

「ふふ~。いつもお留守番じゃつまらないですもん!張り切っていきますから!」

「よし、よく言った。それでこそ、私の教え子だ!」

「ハイ!師匠!!」

ガッ、と拳を合わせた白輝と藍に、千坐は眩暈《めまい》を覚えた。

「・・・白輝、おま・・・白輝二号を作るつもりか・・・(汗)」

「あはは、何言ってんの、千坐くん。・・・潰すよ?←」

あまりのどす黒さに、気絶したくなった千坐なのだった。



***



「あ・・・」

今まで黙っていた時美がフッと顔をあげた。

「どうした?時美」

イタチが尋ねれば、時美はクツリと笑った。

「小夢、なんでかはわからないけど、藍が来たみたい」

「ええ!なんであの子が!?というか、時美、さっきから黙ってると思ったら気配探ってたんだ・・・」

小夢が言えば、時美は肩を竦める。

「まぁね。・・・あ、ついでに、千坐も来たみたいだけど」

「千坐ぁ!?」

今度は、蒼夜《そうや》が時美の方を向く。

「白輝は気付いているのかしら?」

「一緒にいるみたいですよ。あの玖々流って人も一緒に」

「なら、いいけど・・・」

「あ、そっか、千坐くんで遊ぶの好きだもんね、白輝」

ナルトがポン、と手を打つと、蒼夜が複雑そうな表情をした。

「・・・あー・・・まぁ、そうなんだけどね」

「うん?他に、なんか理由があるってば?」

ナルトが首を傾げれば、蒼夜は苦笑する。

「いいえ。・・・それよりも、藍が来たってことは、ちょっと楽できそうね」

「蒼夜先生、藍の実力って、どれくらいなんッスか?」

シカマルが尋ねれば、蒼夜はほんの少し考え込んでから、笑みをうかべた。

「そこらのくノ一よりかは上よ。・・・それに、あの子は封印術に長けてるからね。自来也様のお墨付き」

蒼夜の問いに、同級生の実力を改めて知ったナルトとサスケとシカマルは、ポカン、と揃って呆けてしまった。

「藍って、意外とスゲーんだなぁ・・・」

「あの二大サドの妹で、弟子だぞ?普通なわけがない」

「サスケ、お前二大サドとか言って、白輝と小夢を敵視しすぎだってばよ」

ナルトが苦笑すれば、サスケは苦虫を噛み潰したような表情になる。

「・・・反射だ」

「あちゃー・・・反射レベルなのかってばよ・・・」

「小夢、貴女サスケに何したのよ・・・」

蒼夜が呆れたような視線を向ければ、小夢はヘラリと笑う。

「え~、いやぁ、反応が可愛くってつい」

「ついって・・・サスケ、可哀想に・・・」

蒼夜が呟く背後で、サスケがスクッと立ち上がった。

「ドSがぁあぁあああ!!!!」

「ちょ、・・・落ち着けって、サスケ」

半ギレしたサスケを時美が宥める。

「封印術を持つ藍を送って来たということは、向こうでも何かがわかったということなんでしょうか?」

そんなサスケと時美を苦笑を浮かべつつ見ながら、イタチは蒼夜に訊ねる。

「そうねぇ・・・クシナ様の所に来た伝令役の忍が情報を伝えたのかも」

「久留里《くるり》っていう人だってばね。・・・玖々流さんにも協力してってお願いしたし、これで渦の国の実態がわかるってば」

「ようやく、本格的に動けるってことね。・・・というわけで、時美。負担かけるけど、よろしくね?」

「・・・あ、はい。わかりました」

サスケをようやく宥めたところに、突如話を振られて、一瞬きょとんとしてから、時美は表情を引き締めて頷いた。



***



気配を探ることを止めた時美は、すぅ、と瞼を閉じ、カッと見開く。その色は薄紅色。

「時美の写輪眼は、チャクラを“喰う”だけじゃない。異質なチャクラの感知に関しては、その能力はずば抜けて高いわ。・・・まったく、白輝はどうやってこんな術を時美に叩き込んだんだか」

呆れた様子の蒼夜に、珠羅が肩を竦めた。

「・・・思い出せない、思い出したくないって、時美が言うくらいだから・・・きっと、相当・・・」

「あ~・・・うん。無意識に記憶にブロックかけたってことだもんねー?」

小夢が補足をすれば、ナルトが苦笑をうかべた。

「あはは。さすが白輝の修行はキッツイってば」

「キツイどころの話じゃねぇだろうが!!死ぬぞ、絶対!」

サスケが、そんなナルトにツッコミを入れる。

「・・・メンドクセー・・・俺なら、3日でダウンだな」

「シカマル、3日保てば、良い方」

シカマルの感想に、珠羅が肩を竦める。

「・・・・・・貴方達の白輝の認識がどのようなものなのか、よ~くわかったわ」

ガク、と蒼夜が肩を落とせば、小夢がきゃらきゃらと笑った。

「だって~、本当のことですしねぇ~」

「えぇい!!人がいないのをいいことに、ネタにして笑うな!!」

怒気をはらんだ声を発して小夢の頭を軽く小突き、いつの間にか戻ってきていた白輝が眉根を寄せた。

「白輝・・・偵察、ご苦労様」

蒼夜が言えば、白輝は肩を竦めた。

「偵察では情報っていう情報は得られなかったわ。その代わり、情報の塊を連れてきてあげたわよ」

そう言って、白輝は背後を振り返る。

すると心得たように、ぴょこ、と白輝の後ろから頭を出した藍は蒼夜に近づき、淡い紅色の本を差し出した。

「これは、代々の戦姫に受け継がれる、封印の書だそうです」

「ご苦労様、藍」

受け取った蒼夜は、ニッコリと笑う。

「・・・あと、お姉ちゃん」

じろり、と藍が小夢を睨めあげる。

「・・・なによ」

「仕事道具忘れてったら、ダメじゃない」

「ああああ!!!・・・それぇ!!!」

藍が差し出したモノに、小夢が大声をあげた。

「?・・・それが、仕事道具なのか?」

サスケがそれをまじまじと見つめて首を傾げる。それに同調するようにして、ナルトとシカマルも首を傾げた。

それもそのはず、藍の持っていたそれは、およそ、武器などと言えるものではない。

「・・・水晶の棒?もしかして、結界術に使うの?」

珠羅が言えば、小夢がこくりと頷く。

「そ。・・・まあ、岩永《いわなが》一族は、結界とか封印とか、そういった方面に強い一族だからねぇ・・・本来は、私も結界班に配属されるハズだったんだけど、あんまりにも白輝との相性が良かったものだから」

「私が引きぬいちゃったのよねぇ・・・まだ、アカデミーを卒業したばっかりで、クシナ様に修行を付けてもらっていた小夢の術があんまりにも私の考えていた術にぴったりだったから、つい」

小夢と白輝の慣れ染めを初めて聞いた面々は、へぇ、と思う。

「白輝が、引き抜いたんだ・・・。ぜんっぜん知らなかった」

時美が言えば、白輝は肩を竦めた。

「というより、あんたはあの頃のことすっぽり記憶から抜けてんでしょうが」

「・・・う゛ッ」

呆れたように言われた時美は呻いて、スス、と視線を白輝から逸らした。


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