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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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注意
・ 時美・小夢・珠羅・秀華・白輝・藍がメインのオリジナルキャラクターになります
・ オロチーと音の里も原作とは少し違います
・ もはやなんでもアリです!
・ よろしいですね?注意はしましたよ?
・ では、どうぞ・・・↓










「・・・白輝《しろき》、ここまでしなくても」

ボロボロになりながらも修行を続ける暗部の後輩達を見つめ、カカシが溜息をついた。

「甘い!・・・良い?カカシ、こいつらは暗部なの!実行部隊なの!わかる??暗号部の私や解析部の小夢が駆り出されるなんて、冗談じゃないわ!もっとレベルアップして貰わないと!!」

ビシッと白輝に言われて、カカシは苦笑をうかべた。

「相変わらず修行となると鬼だね。・・・よく、修行に付き合ってたオビトも泣かされてたっけ」

中忍になったばかりの頃を思い出し、カカシは白輝を見つめる。どこか焦っているようなその様子に、一瞬眉を顰《ひそ》める。

「何、焦ってるの?白輝」

「・・・何のこと?」

「四代目に話してないこと、あるでしょ」

カカシの言葉に白輝は一瞬黙りこみ、その後スッと視線を逸らした。

「全部話した。・・・これはただの予感」

「ふーん・・・そう。まぁ、お前がそう言うなら、それでも良いんだけど・・・」

カカシはいったん言葉を切り、それから困ったように笑みをうかべた。

「俺は、悩んでいる友人に何も感じないような、冷血漢に見えるのかな?」

「っ・・・」

眼鏡越しにカカシを見る、白輝の瞳が揺らぐ。だが、白輝はカカシに何かを言うでもなく背を向けて、暗部実行部隊の後輩達の修行に檄を飛ばし始めた。

「・・・やれやれ・・・なかなかに手強いねぇ・・・」

肩を竦めたカカシの前で、白輝の怒声が響き渡る。

「ちんたらしな———いッッ!!走れぇぇぇぇぇぇええええッ!!!」

「「「はいぃぃいぃぃっっ!!」」」

暗部実行部隊がヘロへロのドロドロになるまでには、さほど時間はかからなかった。

— 鬼だ。暗部に鬼がいる!!

その修行の様子を偶然目にしてしまった上忍により、暗部がかなりスゴイ修行をしているらしいという噂が里内にまことしやかに流れたのだった。



***



「白輝の奴・・・暴走しすぎだ・・・」

暗部実行部隊への修行(八つ当たり)は、過酷を極めていた。

かつて、白輝の修行を受けたことのある時美《ときみ》ですら恐怖する程の内容である。

「時美、白輝の修行受けてたね?・・・あの頃から、あんな感じ?」

「いや・・・もうちょっとマトモだった・・・気がする。私が子どもだったからかもしれないが」

珠羅《しゅら》の問いに、時美が困惑した様子で答える。



********************************

「強くなりたい!!イタチを、サスケを・・・うちはを・・・木ノ葉の皆を守れるくらいに!!!」

「ふぅん・・・じゃあ、修行する?・・・キツイよ?私の修行」

「望むところだッ!」

「・・・・・・ふふ。しばらくぶりに、いい感じの修行が出来そうね」

********************************



白輝の本性を知る前のこと。

アカデミー卒業直前だったか、直後だったか。あの頃の記憶があやふやだったり、スコンと抜けているのは、白輝の修行が過酷だったせいだと思っている時美である。(実際そうだった。)

「あれは・・・恐怖だった。・・・今のサドっぷりなんて、軽い方だ。悪魔だ。鬼だ。死神だッ!」

「と、時美、落ち着いて!」

目の焦点が合って無い時美を、秀華《しゅうか》がガックンガックンと揺さぶる。

「・・・・・・はっ・・・いかん、トリップしてた」

「よっぽど、トラウマなんだね・・・」

珠羅が苦笑をうかべ、時美を見つめる。

「ああ・・・あれは・・・もう、思い出したくもない・・・」

そう言って、時美はがっくりと肩を落とした。



***



「・・・でもさぁ、白輝って、暗部実行部隊に所属してたのに、なんで辞めちゃったの?小夢《こゆめ》、相棒だったんでしょ?何か知って・・・・・・小夢?」

「・・・え、あ。・・・ごめん、何の話だっけ?」

ボーっとしていた小夢が、慌てて笑顔を作る。その珍しすぎる様子に、秀華達はいっせいに首を傾げた。

「「「小夢が変!」」」

「・・・失礼な」

小夢が眉を顰《ひそ》めると、秀華がその顔を覗《のぞ》き込んだ。

「本当に、何かあった?」

「・・・もしかしなくても、白輝絡み。違う?」

「ったく、水くさいな小夢。私らにくらい素直に話せよ」

口々に言う友人達に、小夢は目を細めた。

「・・・これ、他の誰にも言わないでね?・・・知ってるのは、カカシ先輩と私と四代目。それから白輝本人だけだから」

ごくりと喉を鳴らした3人を見て、小夢は真剣な表情で、話し始めた。

「あれは、私が白輝と組んで暗部実行部隊にいた頃のこと。とある組織の殲滅《せんめつ》を命じられた私と白輝、カカシ先輩のスリーマンセルは、火の国の外れまで来ていたわ。おりしも、その頃は雲隠れと木ノ葉の間で起きた“日向の事件”の頃ね」

時期的には、白輝が実行部隊を引退した頃に被っている。

「・・・私達は、組織の殲滅を完遂《かんつい》して木ノ葉に帰るところだった。でも・・・あの人が」

「あの人?」

小夢の言葉に、時美が問う。

「大蛇丸・・・奴が現れた。・・・奴は木ノ葉を抜けた後、どういう理由かはわからないけれど、暁に入っていた。そして・・・白輝を引き抜きに来たの」

「「「!?」」」

息を呑んだ友人達に、小夢は深く溜息をついた。



***



「白輝が隠したがっていたから言わなかったんだけど、どうやら、昔、大蛇丸の人体実験に巻き込まれていたらしくって」

「それって、テンゾウ君と一緒ってこと?」

「ええ。そうみたい。ついでにアンコとも一緒らしいわ」

珠羅の確認に頷いた小夢の言葉で、3人が思い浮かべたのは・・・。

「「「呪印・・・」」」

「そう。・・・白輝の呪印は少し特別でね。人体実験の上に呪印を組み合わせてるから・・・。その力を大蛇丸が惜しんで、引き抜きに来たの」

「そ、それで?」

訊ねる時美に、小夢は表情を歪めて、視線を落とした。

「白輝の力が暴走した。・・・大蛇丸を憎むあまり周りを気にすることなく、大蛇丸に与えられた力でアイツを殺そうとしたの。・・・私もカカシ先輩も、白輝を止められなかった。結局大蛇丸は逃げて・・・白輝も力の暴走による疲労で倒れて・・・」

「・・・それで、木ノ葉に帰るなり、実行部隊を辞めることを告げた」

珠羅がぽつり、と言えば、小夢は頷く。

「そう。・・・責任をとるとか言って。私もカカシ先輩も軽い怪我ではなかったから、四代目も渋々頷いたの。でも一応、暗部には残すってことになって・・・私も追うようにして実行部隊を辞めた。私と組めるのは白輝だけだから」

「大蛇丸のヤロウ、そんなことまでしてやがったのか!」

「・・・まさか、大蛇丸とか、呪印とか、そんな大事件だったとは思わなかった」

心配そうに見つめる秀華、大蛇丸に憤る時美、そして唯一当時から暗部の実行部隊にいた珠羅は、全く事情を知らなかったことに眉を顰めた。

「今回、暁が絡んでいたでしょう?・・・だから、今、白輝はすっごく不安定だと思う。皆も気をつけててね。・・・いざとなったら・・・時美、任せた!」

「え゛ッ!?・・・な、なんで私なんだよ!?」

「だって、時美、白輝の弟子じゃん。師匠の問題は弟子の問題でもあるでしょ?」

「ちょ、なんで!?どうして!?・・・おい、コラッ!断固拒否すんぞ!!!」

時美の叫びに、3人は微笑して視線を逸らした。



***



「へぇ~・・・そんなことあったんだ」

ぬ、と顔を出した子どもに、時美達はギョッとしてズザザッと後退った。

「な、ナル君ッ!?」

「やっほぉ、秀華ちゃん」

ニコニコと笑い、手を振るナルトに、秀華が目を丸くした。

「俺らもいるぞ」

「ったく、気づけってーの。めんどくせー・・・」

「そう言わないの~。さすがにこんなシリアスな話の時に割り込んじゃ、駄目だって」

ぞろぞろと現れた子ども達に、大人達はしばし呆然とし、ハッとした。

「き、聞いてたのか!サスケ!!」

「シカマル、立ち聞きは良くない」

「・・・ナル君・・・駄目よ、むやみやたらに首を突っ込むような真似は」

「・・・・・・藍ッ!あんたね、この子らを巻き込んだのッッ!」

時美がサスケに、珠羅がシカマルに、そして秀華がナルトに渋い顔をする中、小夢が怒りを露わにして藍《らん》を睨んだ。

「・・・ッ・・・だって!お姉ちゃん、最近ずっとふさぎこんでて、おかしいって思ったんだもん!!・・・し、心配だったんだもん!!」

藍も負けじと小夢を睨み返し、そう告げる。

すると、小夢は呆れたように溜息をついて、それから、藍の頭をポンポン、と叩く。

「・・・ごめん。心配かけた。・・・でもね、これは、子どもの関わることじゃないから」

「でもさ。・・・白輝の不安、当たると思うよ」

「・・・大蛇丸だっけか?メンドクセーことに、俺らの情報網に引っかかったぞ?」

ナルトとシカマルの言葉に、小夢の表情が強張った。

「暁を調べたんだ。奴らの行動は気になるからな。・・・で、奴ら音の里と手を組んでたろ?だから音の里のこと調べてみたんだ。そしたらその名前が出てきた。・・・音の里は、大蛇丸が作った里だ」

サスケが言った瞬間、その場の空気が固まった。


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