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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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注意

・ 時美・小夢・珠羅・秀華・白輝がメインのオリジナルキャラクターになります
・ 暁は原作とは少し違う設定です!
・ さらにオリキャラが登場します
・ よろしいですね?注意はしましたよ?
・ では、どうぞ・・・↓









「くっ・・・!」

マダラは重い身体を持ち上げて、何とか立ち上がると、時美を見つめる。

「・・・く・・・くく・・・ははははっはははっ!!!良いぞ、ようやく“鍵”を見つけた!」

ああやはりと思ったのは、時美達の方。

マダラの計画を訊いた時から、時美の“写輪眼”が“鍵”となるであろうことは明白だった。

「・・・今日は、お前に免じて、この場を退いてやろう。だが、覚えておけ。必ずお前達を迎えにくる」

そう言ったマダラは哄笑《こうしょう》を残し、その場から消え去った。

「・・・しまった!」

小夢が叫び、他の2人と相対していた珠羅や秀華も目の前で相手が消え、呆然とその場所を見つめる。

「・・・まだ、余力を残してたんだ・・・」

ふぅ、と短く息を吐き、時美は目を閉じる。

「・・・大丈夫か?」

イタチが心配そうに時美の肩に手を置く。

こくりと頷き、時美は再び目を開ける。既に写輪眼ではなくうちは一族特有の黒曜石のような瞳がそこにはある。

「“万華鏡”と違って反動は無いから。・・・大丈夫」

笑みをうかべて、それから、ナルト達の方へと時美は視線を向けた。

「ナルト、サスケ、シカマル、お帰り。・・・白輝はどうしたんだ?任務先は一緒だったんだろ?」

「ただいま、時美!・・・あいつなら、後始末してからくるってさ」

駆け寄って笑みをうかべたサスケに、時美はそう、と笑みを向けた。

「白輝に診て貰わないと・・・アレ、使ったからな」

「そうよね。・・・今のところは大丈夫?」

時美に近寄り、顔を覗き込んで訊ねた秀華に、時美は黙って頷いた。



***



「そう、音の里が・・・」

「はい。・・・まぁ、そんなに詳しい情報も知らなかった様子なので、放り出しておきました」

報告を受けて視線を落としたミナトの前で、白輝がニコリと笑う。

「でもまぁ、今回の被害、うちはの集落の商店街一つで済んで良かったじゃないですか」

「そうだねぇ。怪我人も出なかったようだし・・・でも“暁”の1人に逃げられちゃったのは、失態だったなぁ。ナルト達に怒られそう」

「・・・怒られはしませんよ。ナルト達だって、逃げられちゃってるみたいですし」

クスクス、と笑う白輝に、ミナトは苦笑をうかべた。

「そうだね。今回は皆、大物に逃げられちゃったしね。誰も責められないね。・・・ところで白輝、今回の件で、よくわかったけど・・・暗部の実行部隊に戻る気は無い?」

「・・・申し訳ありませんが、戻る気はありません。ただ、こうやってお手伝いを頼まれれば、いくらでも」

「そう。残念だなぁ。・・・頼りになるんだけどなぁ」

「・・・呪印がある私は・・・足手まといにしかなりません」

白輝が言えば、ミナトは眉を顰めた。

「もう、良いんじゃないの?だって、君の呪印は、もう封じてあるだろう?アンコだって・・・」

「わかってます。・・・それでも、私は・・・大蛇丸の前で、冷静でいられる自信がありません」

もし暗部の実行部隊に戻って、再び大蛇丸と出会ってしまえば。自分はきっと復讐に突き動かされる。

この“危うさ”は、仲間の命を危険にさらす。だから白輝は実行部隊に戻れないのだ。

「・・・私よりも、小夢に。・・・あの子は私に付き合って実行部隊を降りたのですから」

「それこそ、小夢と組めるのは白輝だけだろう?」

ミナトはそう言って、立ちあがる。

「ん!・・・まぁ、この話はここまでにしておこう。でも考えておいて。いい?」

「・・・わかりました」

ミナトの言葉に、白輝は渋々と頷いたのだった。



***



「うん。大丈夫。・・・どこも異常なし」

己のチャクラで、時美の目の反応を調べる。

医療忍者ならば誰でも可能なのだろうが、時美の力はとにかく周りには隠しておこうと決めたので、この事実を知る中で唯一、医療忍術の使える白輝が、その担当になったのだ。

「・・・ありがとな。白輝」

「ううん。・・・良く、覚悟決めたね」

「・・・ああ。だってあのままじゃもっと戦いが長引いて、皆、大怪我してたかもしれないし。・・・うちはの集落の被害だって、商店街だけじゃ済まなかったかもだろ?」

時美が肩を竦めれば、白輝はそうだね、と頷く。

「・・・何にせよ、奴らの狙いは“うちは一族の犠牲”とサスケの写輪眼と時美の写輪眼になったわけね」

「そういうこった。・・・わかってたんだけどな。アレ見せたら、絶対にあいつら喜ぶって」

「うちはマダラか。・・・また、すっごい大物が出てきたじゃない」

白輝が呆れたように言えば、時美は苦笑をうかべた。

「身内の仕業とはな。・・・ったく。九尾を操ってたってのも奴らしいし」

「へぇ・・・」

「秀華が言ってたよ」

「・・・ああ、あの時、秀華が最後まで九尾の気を引いてたものね」

目を細めた白輝に、時美はこくりと頷いた。

「アイツの本気、久しぶりに見たよ」

「わ~、見たかったわ~・・・私1人仲間外れかぁ?つっまんな~い。・・・あ。そぉだ」

「し、白輝!?」

何かを企むような目になった白輝に、時美が腰を浮かす。

「・・・ふふ。良いこと思いついちゃったぁ・・・」

どうやら、木ノ葉の二大サドのスイッチが入ってしまったらしい。

直後、顔を青くさせた時美により、暗部全体に“二大サド警戒レベルMax”が伝えられたのは言うまでもない。



***



「アカデミーは平和だってばよ~」

う~ん、と背伸びをしたナルトの隣で、シカマルが溜息をつく。

「・・・今頃、暗部の連中、白輝にシゴかれてんだろうなぁ・・・」

「・・・生きてることを後悔したくなるからな、アイツの修行・・・」

サスケが青ざめたままそう言えば、ナルトとシカマルがガックンガックンと頷く。

「根っからの、鬼教官タイプだってばよ・・・その上、二大サドだし・・・」

「おっかねー。俺、しばらくは、暗部に近寄らねぇ」

そんなことを言いつつ、昼休みをのんびりと過ごしていたナルト達に、少女が近付いてくる。

「・・・あれ、珍しいね、この組み合わせ」

「あー、オメーは、くノ一教室の・・・」

「藍《らん》だよ~奈良君。・・・なんか、以外だな。クールなサスケ君と、悪戯好きのうずまき君と、めんどくさがりの奈良君が一緒って」

ギクリ、と3人は内心焦るが、目の前の少女は純粋に興味を持っているだけらしく、どこもおかしいとは感じていないようなので、身体の力を抜いた。

「こんな時もあるってばよ。な?シカマル」

「おう。俺とナルトは、親同士が仲良いしなぁ」

「・・・まぁ、たまたまボーっとしていたら、こいつらが来たってところだな」

3人がそう言えば、藍は納得した様子で、ちゃっかりシカマルの隣に座る。

「ふ~ん・・・・・・で、暗部がシゴかれてるとか、二大サドとか、どういうことかなぁ?」

「「「っ!!?」」」

「あはは~、やだ、すっごい驚いてる~。面白~い」

ケラケラと笑う藍に、ナルト達は呆然として、パクパクと口を開閉させる。

「な、なんで・・・」

思わず問いかけたシカマルに、藍はケラケラと笑いながら答えた。

「だって、私のお姉ちゃん暗部だもん・・・小夢っていうんだけどねっ?」

「「「・・・なにぃぃいぃぃいいいいいッッッ!!!?」」」

3人の大絶叫が、辺りに響き渡った。



***



「・・・じゃあ、マジで、あの二大サドの片われの妹・・・」

「うん。そうだよ。うずまき君達の話はよく聞いてます。・・・でもね、お姉ちゃん最近元気ないから、どうしたのかなぁって。・・・白輝さんが原因なのかな?」

「元気ない?」

「小夢が?」

「・・・そうか??昨日会ったが、いつもの“ドS”だったぞ」

3人が3人とも、首を傾げる。

「・・・サスケ君、一番ヒドイこと言ってるよ(汗)・・・まぁ、とにかく、お姉ちゃんが元気ないのを調べたいなぁって。・・・手伝ってくれない?」

藍の申し出に、3人は顔を見合わせ、それから頷いた。

「まぁ、暇だし。良いってばよ」

「それに、小夢のことだしな。調子悪いなら、気になるし」

「・・・・・・運良けりゃ、弱み掴めるかもしれないしな」

「・・・だから、サスケ君、一番ヒドイこと言ってるって(苦笑)・・・うん、まぁ、よろしくね!」

ニッコリと笑った藍に、ナルトはビシッと親指を立てた。

「任せろってばよ。・・・父ちゃんとかにも訊いてみるってば」

「そっか。火影様なら、知ってるかもだね」

うんうん、と頷く藍に、ナルトはキョトリとした。

「ホントにいろいろ知ってるってばね。大人の忍のほとんどは、俺が四代目の息子だって知ってるけど、子ども達はあんまり知らないってばよ?・・・そのために、母ちゃんの名字にして、父ちゃんとは別々に暮らしてんのに」

「うん。お姉ちゃんから訊いてるから。・・・他の里の忍にも知られないようにしないと、狙われたりして、危ないもんね」

ニコニコと返してくる藍に、シカマルが呆れる。

「小夢の奴、無茶苦茶、情報漏洩《じょうほうろうえい》してんじゃねーか。めんどくせー・・・」

「あ~、でたぁ~奈良君の“めんどくせー”!ホントに素でも言ってるんだぁ」

クツクツと笑う藍に、どこまで小夢が妹に話しているのか、不安になった3人であった。

第一章・完



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