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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

このサイトは、コードギアス・NARUTO・銀魂の二次創作サイトです。原作者様とは一切関係ありません。各ページの注意事項をよく読んでから閲覧してください。

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注意
・にょたルルです
・ルル姫はみんなに愛されていますw
・ギャグですww
・いろいろ矛盾がありますが、敢えては書きませんのであしからずw
・捏造満載w

以上、同意できる方のみ↓へ・・・








皇宮・ルルーシュの部屋


「ルルーシュ皇女殿下。」

出かける準備をしていたルルーシュは、女官の呼ぶ声に振り返り、首を傾げた。

「なぁに?」

「エニアグラム卿がおいでです。」

「・・・ノネット?」

彼女が来る心当たりもないため、不思議に思いながら寝室を出ると、ソファーに座っていた“彼女達”がすくりと立ち上がり、敬礼をした。

「“Lost sword”・・・ベアトリス、貴女まで来るなんて。どんな風の吹きまわしかしら?」

「申し訳ございません、殿下。少し、お尋ねしたことがございまして。」

口を開いたのは、ノネットではなく、ベアトリスの方。どうやら、用があるのは、彼女の方だと気付いたルルーシュは、ソファーに座るように促し、自身も向かい合って座る。

「それで?」

「はい・・・最近のアールストレイムの様子なのですが・・・どうも、おかしいと思いまして。殿下も偶にアールストレイムと話をしているようなので、調査にご協力ください。」

それは、言うまでもなく、母のせいだろう。そんなことをこの2人に言えるはずもなく、ルルーシュは困ったように眉を顰めた。

「そんなことを言われても・・・私はよくわからないわ。アーニャと関わりがあったのは、幼い頃だし。それに、今は本当に偶に会って、ナナリーの様子を聞くだけなのよ?」

困惑した様子で言うルルーシュに、ベアトリスとノネットは、明らかに落胆した。

「そうですか。」

「殿下ならば、何かお気づきかと思ったのですが。」

「ほら、言ったじゃないか、ベアトリス。殿下の御手を煩わせるなんて、とんでもないことだって。」

「何言ってるんですか、先輩。先輩だって、乗り気だったじゃありませんか。」

士官学校にいた頃の名残だろうか。本来の立場はベアトリスの方が上だったはずだが、敬語を使っている。

しばらく続きそうな口論を見つめ、ルルーシュはクツリ、と笑った。

「「・・・っ、申し訳ございません!」」

自分達が今どこにいるのか思い出したようで、異口同音に、ベアトリスとノネットが頭を下げる。

「・・・いいわ。別に。それにしても、相変わらずなのね。」

クスクスと笑うルルーシュに、ベアトリスとノネットは苦笑をうかべた。

「殿下はますます、美しく、母君に似てこられました。」

「マリアンヌ様も、きっと殿下のこの姿をご覧になりたかったでしょうに。」

口々に言うマリアンヌ信奉者の2人に、実は母は生きていて、しっかりこの姿は見てるし、偶に、戯れてます。なんて言えるはずもなく、ルルーシュは曖昧な表情をうかべた。

「そうかしら。・・・そうなら、嬉しいわ。」

「殿下・・・その、殿下は・・・あの事件のことを、今でも調べておいでなのですよね?」

ベアトリスが探るような視線を向けて来る。ラウンズや皇帝直属である彼女達は、ルルーシュがゼロだったことを知っている。ある程度の事情も。

この2人はコーネリアと共に、しょっちゅうアリエス宮に入り浸っていた。だから、マリアンヌのこともよく知っていたし、幼いルルーシュ達の遊び相手でもあった。だからだろうか。彼女達には責めるような視線は無く、偶に、泣きそうな視線を向けて来ることがあった。

「ええ、お母様の暗殺事件ね?・・・調べてはいるけれど・・・。」

「あの葬儀の際・・・ご遺体が無かったという話は・・・。」

「本当よ。シュナイゼル兄様が運び出したらしいわ。・・・シュナイゼル兄様ご本人も、その後、どこに運ばれたかまではご存知ないらしいわ。・・・お父様が隠してしまわれたから。」

ルルーシュが答えれば、ベアトリスもノネットも思わず黙り込んでしまう。

「お母様を純粋に慕ってくれた貴女方だから言うわ。・・・これ以上の詮索はお止めなさい。ブリタニアの闇に足を突っ込むことになる。」

その忠告の仕方は、まるで、マリアンヌのような威厳があって、ベアトリスとノネットは思わず身を竦めた。

「ですが、私どもは既に・・・ッ。」

ベアトリスから“既に”に続く言葉は出なかった。“ラウンズだから”“皇帝直属であるから”そんな言葉が続くはずたっだのだろう。だが、ヒタとルルーシュに見据えられ、舌が凍ってしまった。

それ程に、今のルルーシュの視線は冷たかった。あの、最後にマリアンヌに稽古を付けて貰った時の、殺気にも似た、威圧感。まるで、同一人物ではないかというくらいのその視線に、本能的に怯えてしまった。

「驕ってはいけない。“ラウンズ”も“皇帝直属”も・・・ただの肩書にすぎないわ。“皇帝陛下の実子”であるということでさえ、確たる根拠にならない。・・・ブリタニアの闇はそれ程に深く、昏い。」

いつものロイヤルパープルに宿るのは、明るい光ではなく、仄暗い焔。

「る、ルルーシュ様・・・。」

「貴女達が踏み入れるのは・・・まだ早い。」

一回り近く年下の皇女に、気圧された。

ベアトリスとノネット。どちらも、戦場に立ち、多くの命を奪ったことのある人間だ。多少は骨のある相手にあたり、相手の覇気に圧されることはあった。

だが、これ程までに、身が竦んだのは“妃将軍”“閃光”と呼ばれていた、彼の皇妃の本気の前に立った時以来だった。

すっかり委縮してしまった2人を見て、ルルーシュはふぅと息を吐く。

「ごめんなさい。脅すつもりは無かったの。」

「っ・・・いえ、私どもが調子に乗りすぎました・・・申し訳ございません。」

ベアトリスが頭を下げると、ノネットも同様に頭を下げる。

「ベアトリス、ノネット・・・いつか、貴女達も、真実を知る時が来る。・・・その時にお母様を嫌いにならないで・・・。」

懇願にも似たルルーシュの言葉に、ベアトリスとノネットはこくり、と神妙な顔をして頷いたのだった。



皇宮・シュナイゼルの部屋


「ああ、いらっしゃい、ルルーシュ。」

柔らかな笑みをうかべて異母妹を迎えたシュナイゼルは、周りにいた事務官達を下がらせる。

「こんにちは、シュナイゼル兄様。・・・ごめんなさい、お仕事中に。」

「いや、急ぎの仕事ではないからね。」

クス、と笑ったシュナイゼルに、ルルーシュはホッと目元を緩めた。そして、その異母兄の隣に影のように付き添っていた人物へと視線を向ける。

「マルディーニ伯も、こんにちは。ご無沙汰してます。」

「こんにちは、ルルーシュ様。こちらこそ、ご挨拶が遅れました。」

優雅な礼をして見せたルルーシュに、カノンの表情も緩む。唯一の主と決めたシュナイゼルが気にかけている異母妹であるが故に、カノンもまた、気にかけているのだ。

「それで、どうしたんだい?嚮団に行く日が決まったのかい?」

「はい。明日の午後には出発する予定です。ご予定は大丈夫ですか?」

「ああ、先程も言った通り、急ぎの仕事は無いから、大丈夫だよ。・・・ああ、それと、ルルーシュ。実は・・・。」

「マルディーニ伯もご一緒に、でしょう?」

異母兄の言葉尻を取り、ルルーシュがクスクスと笑うと、シュナイゼルは一瞬目を瞠り、その後、フッと笑みをうかべた。

「やれやれ、ルルーシュにはお見通しか。」

「だって、いつも、ご一緒にいらっしゃるんですもの。・・・もちろん、マルディーニ伯も一緒にいらしてください。ちゃんと、許可は取ってまいりました。」

「ありがとう。相変わらず、手回しの速いことだね。」

そう、ゼロとして活動している時も、彼女はとても手回しが早かった。もし、直接戦ったのがコーネリアでなく、己だったら、どうなっていただろうと考える。すると、自然とシュナイゼルの表情が曇る。

「シュナイゼル兄様?どうなさいました?」

不思議そうに首を傾げる。ルルーシュに、シュナイゼルはゆるりと首を振った。

「なんでもないよ。・・・気にしないでおくれ、ルルーシュ。」

「そう・・・ですか?」

「・・・っ///」

きょとり、と警戒心ゼロの表情をうかべたルルーシュに、シュナイゼルは一瞬、心臓を鷲掴みにされたような感覚に陥った。顔が熱くなる。きっと顔が赤くなっているに違いない。

「殿下・・・お耳が真っ赤ですわ。」

小声で耳打ちするカノンに、シュナイゼルは、恨めしげに視線を向ける。

「カノン・・・からかわないでおくれ。」

「?・・・シュナイゼル兄様、本当に大丈夫ですか?」

「!・・・ああ、大丈夫だよ。すまないね。じゃあ、明日の午後、どこに行けばいいのかな?」

「謁見の間で待ち合わせです。必ず、お2人でいらしてくださいね。」

「・・・わかったよ。」

ニコリと笑んだルルーシュに、シュナイゼルは何故か威圧感を感じて、ひゅ、と息を呑んだ。


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