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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

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注意
・藤堂さんキャラ壊れ注意報
・ギャグです!
・C.C.は何でもアリ
・オリジナルのキャラが出てきます
・シュナ兄、間抜けです;
・絶賛☆捏造中!!

以上、同意できる方のみ↓へ・・・








「・・・ふ、ふふ・・・そうだ、良いことを思いついた。」

「!!・・・っ。」

 己の頭から手を外したシュナイゼルが、良い笑顔でルルーシュを見つめる。完全に引いてしまっているルルーシュは、その笑みに怯えて、藤堂にぎゅうっとしがみついた。

「・・・ルルーシュ君・・・。」

 すっかり怯えてしまったルルーシュを困ったように見つめ、藤堂はシュナイゼルを見る。

「・・・ますます面白くないね。どうして、私には怯えて、君にはしがみつくんだろう?」

 わけがわからないといった表情のシュナイゼルを、藤堂は睨みつけた。

「・・・お前がブリタニア帝国宰相である限り・・・いや、お前がお前である限り、ルルーシュ君の敵だ。だから、ルルーシュ君は怯えるのだ。」

「・・・小さな頃はあんなに懐いてくれたのに。皇帝陛下とのことが原因なのかな?・・・だったら、陛下をあの椅子から私が蹴落としてあげるよ?」

 ニッコリ。

 危ない発言を笑顔で言ってのけた帝国宰相に、黒の騎士団の面々はもう呆れるほかない。とりあえず、シュナイゼル本人がいる以上、この基地が砲撃される心配は無いので、藤堂や顔見知りらしいC.C.に任せようと、傍観を決め込んだ。

「・・・シャルルを蹴落とすなど、お前に出来るわけがないだろう。・・・シャルルの方が、二枚も三枚も上だ。」

「おやおや、C.C.・・・なら、ルルーシュなら、陛下に勝てると?私はね、ルルーシュには一度も負けたことは無いんだよ?」

「・・・子供の頃の話だろうが。お前、馬鹿か?・・・いつまでもルルーシュが子供だと思っているんだったら、大間違いだ。」

「何事も経験だ。・・・ルルーシュの年齢が私の年齢を上回ることが無い以上、その差が縮むことはあっても、ひっくり返されることは無いと思うがね。」

 C.C.と睨みあうシュナイゼルの目に挑戦的な光が宿る。

「・・・ふん、ルルーシュは毎日のように裏切りや暗殺者に怯えて暮らしてきたんだ。たった一人で妹を守りながらな。」

「・・・アッシュフォードか。あの人もやるね・・・さすがに気付かなかったよ。・・・なるほど、あの人が使えないと判断したら、ルルーシュもナナリーも本国に売り渡される可能性があるということだね。」

 1人納得したシュナイゼルは、未だに藤堂にしがみつくルルーシュを見て、フッと溜め息をついた。

「ねぇ、ルルーシュ。・・・君が私に付いて来てくれるなら、私の全権力を持って皇帝陛下をあの椅子から引きずり下ろし、この世界を、君の望む世界へと変えてあげるよ。」

「・・・。」

 ルルーシュの肩がぴくん、と動き、そのわずかな動きを感じた藤堂は、眉根を寄せる。

「・・・そんな条件をつけてまで、ルルーシュ君を手に入れて、どうするつもりだ?」

「そんなの、決まっているじゃないか。」

 どうしてわからないんだ、という風に首を振って、シュナイゼルは肩を竦めた。

「ルルーシュにお嫁さんになってもらうんだ。」

「「「「「却下だ!!この変態!!」」」」」

 シュナイゼルとルルーシュと藤堂以外の声が見事に揃った。

「・・・君達に言われることではないと思うんだけれどね。これは、私とルルーシュの問題だよ?」

「・・・だから、却下だと言っている。ルルーシュ君はお前の嫁になどさせない。・・・ルルーシュ君は俺の嫁になるんだ。」

― それもどうかと思うけど。

 真顔で言ってのけた藤堂に、黒の騎士団の面子から戸惑いの視線が向けられる。

「・・・なるほど、君もルルーシュ狙いなんだね?」

「違う。俺とルルーシュ君は、すでに付き合っている。」

「なっ・・・嘘だろう?ルルーシュ!嘘だと言っておくれ!!」

 縋るような視線を向けてくるシュナイゼルに、ルルーシュは恐る恐る視線を向けて、首を振った。

「嘘じゃありません。俺と藤堂さんは付き合ってます。俺は兄上とは一緒に行きません。確かに、皇帝をあの椅子から蹴落としてくれるというのは、有難いですが・・・でも・・・。」

 そう言って眉根を寄せたルルーシュに、シュナイゼルは愕然とし、そして、ふらりと藤堂とルルーシュに近寄る。が、

「・・・悪いが、お前にゼロを渡すわけにはいかない。」

「そうよ!ルルーシュは私達が守るわ!あんたなんかお呼びじゃないのよ!!」

 そう言ってシュナイゼルを阻むように、零番隊(親衛隊)である後藤田とカレンが、その前に立ちはだかる。

「・・・守る?君達が?・・・こんなにもあっさりと敵に侵入されておいて、言うセリフかな?」

「・・・こう言っちゃなんだが、あんたはたった1人で来たんだろう?・・・しかも、後先考えず。このまま、ここで殺されたって、文句は言えねぇんだぜ?」

 ひょい、と肩を竦めて、シュナイゼルに言い返したのは、卜部だ。卜部もまた、シュナイゼルの行く手に立ちはだかり、藤堂とルルーシュに近づけないようにしている。

「ふむ・・・一理あるが、そちらだって、動けないのは同じじゃないのかな?私を殺したら、この基地はハドロン砲で壊滅だよ?」

「・・・ああ言えばこう言う・・・。」

 何を言っても言い返してくるシュナイゼルに、他の者達もぐうの音さえ出てこない。

「・・・ルルーシュ。」

 見かねたC.C.が藤堂に抱きかかえられたままのルルーシュに耳打ちする。

「・・・え?でも・・・。」

 戸惑ったようなルルーシュに、C.C.は沈痛な表情をうかべる。

「いいから、やれ。・・・それしかないんだ。」

 C.C.の言葉に、ルルーシュは顔を顰め、そして、藤堂に降ろすように頼む。

「・・・しかし・・・。」

「C.C.がそれしかないというのなら、やるしかないです。・・・大丈夫ですから。ね?」

 藤堂を安心させるように笑んだルルーシュに、藤堂はドギマギする。

「・・・あ、ああ・・・。わかった。だが、危険だと判断したら、すぐに引き剥がすからな?」

「はい。」

 コクン、と素直に頷くルルーシュを、藤堂は渋々と言った表情で降ろしてやる。

「・・・藤堂さん?」

 扇の声に、騎士団幹部達の視線が藤堂とルルーシュに向く。そして、すたすたとルルーシュがシュナイゼルの方へ歩くのを見て、ワタワタと慌て出す。

「と、藤堂さん!!」

 あの過保護な藤堂がルルーシュを手放すとは思えず、皆が信じられないとばかりに藤堂を見つめる。

「・・・大丈夫だ・・・多分。」

「私が大丈夫だと言っているんだ。間違いない。」

 藤堂とC.C.がそう言って、動こうとしないので、幹部達はただ、ルルーシュの動向を心配そうに見送るしかなかった。


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