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Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)

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注意
・藤堂さんキャラ壊れ注意報
・ギャグです!
・C.C.は何でもアリ
・オリジナルのキャラが出てきます
・絶賛☆捏造中!!

以上、同意できる方のみ↓へ・・・









 ルルーシュがテロに巻き込まれた事件(参照:チョー過保護リターンズ)から3日が過ぎた。素顔がバレて以来、幹部達のルルーシュに対する態度が180度変わった。(もちろん、過保護な方向に。)

 そして、藤堂の過保護っぷりにも、磨きがかかった。

「・・・租界であろうとも、1人で出歩かないようにな。紅月君か・・・せめて、学園の誰か・・・この際、スザク君でも構わん。」

「・・・藤堂さん・・・;」

 ほんの少し出かけるのでも過剰に心配する藤堂に、ルルーシュも思わず脱力してしまう。

「藤堂中佐・・・いくらなんでも、心配しすぎじゃないんですか?」

 そんな中、まともに藤堂にモノ申す勇者がいた。

「・・・そもそも、後藤田、お前が悪い。」

 そう。そもそも、ルルーシュが巻き込まれたテロは、この後藤田が率いるテロリストが起こしたものだった。

 が、なぜか、この後藤田をルルーシュが気に入ってしまったために、何の沙汰も無く黒の騎士団の一員として(しかもゼロ直属の部隊に編入されて)行動を共にするようになっていた。

「あれは不可抗力です。・・・第一、こんなに綺麗な子を人質にしない方がおかしいでしょう。」

― いやいや、人質とか言ってる時点でおかしいから!

 旧扇グループの幹部達が心の中でつっこむが、後藤田と藤堂のおかしな会話はなおも続く。

「・・・確かに、ルルーシュ君は綺麗だから人質にはうってつけだとは思う。・・・が、ルルーシュ君を傷つけることは許さん!!」

「はいはい。・・・っていうか、もう、俺が彼を人質にすること無いですから。」

「はいは1回だ!!」

「・・・藤堂中佐、俺達が零番隊に配属されたことが面白くなくて突っかかって来るのはわかりますが、ハッキリ言って、迷惑です。・・・まったく、大人げない。」

 そう言って、後藤田は、はぁと大袈裟に溜め息をついてみせた。

「・・・むぅう。」

 図星をつかれて言い返すことができなかった藤堂は、低く唸った。

「・・・藤堂さん、後藤田さん・・・顔合わせる度にケンカしないで下さい;」

 後藤田がルルーシュに気に入られて面白くない藤堂と、すっかり藤堂への遠慮が無くなった後藤田はこうやって顔を合わせる度に言い争い、とまではいかなくても、軽い厭味の応酬をしていた。

 それに必然的に巻き込まれてしまうルルーシュはほとほと困り果てていたのだ。

「・・・そうですよ!!ルルーシュが困ってるってわかんないんですか!?」

 突如話に割り込んで来たのは、すごい形相をした、カレンだった。

「ああ・・・紅月隊長、おかえりなさい。」

 後藤田がひらりと手を振る。

 零番隊の隊長であるカレンは後藤田の上司にあたる。その為か、藤堂にさえこの調子の後藤田がゼロであるルルーシュ以外に唯一敬意を表す相手となっているのだ。

「おかえりなさい、じゃありません!!藤堂さんも後藤田さんも、あんまりルルーシュを困らせると、C.C.にお仕置きしてもらいますよ!!」

 C.C.と書いて藤堂(及びルルーシュを可愛がる野郎共)の天敵と読む。

「「それだけはやめてくれ!」」

 この3日間で何度もC.C.のお世話(笑)になっている2人は声を揃えてカレンに頼んだ。

「・・・わかって頂ければ良いです。ルルーシュ、たまには貴方もこれくらい言いなさいよ?本当に藤堂さんには激甘なんだから・・・。」

「・・・あ、ああ。」

「わかればよろしい♪」

 素直に頷いたルルーシュに、カレンはにっこりと笑みをうかべる。すっかりルルーシュの姉のようなポジションだ。

― カレン(紅月(君/さん/隊長))こそゼロ(ルルーシュ(君))に激甘だと思う。

 とは、ルルーシュを除くその場の全員の思いだったリする。

「・・・ところで、さっき、ディートハルトが慌てて出て行ったけど、何があったか、知ってる?」

 カレンが全員を見回して訊ねると、全員が一斉に首を横に振る。

「・・・あいつの行動に興味ねーし。」

 さらりと玉城が言うと、今度は全員が一斉に首を縦に振った。

「・・・一応、情報担当でしょうが・・・。ルルーシュは?何か報告受けてる?」

「いや・・・何も聞いていないな。というか、今日は顔すら見てないぞ?」

「そう・・・何だったのかしら。あのディートハルトが慌てるくらいだから、ブリタニアで大きな動きでもあったのかと思ったんだけど・・・それなら、まずはルルーシュに報告するわよね。」

 首を傾げるカレンに、ルルーシュも同意するように頷く。

「その辺りはあいつは徹底していると思う。・・・それに、ブリタニアで大きな動きがあったなら・・・まず、C.C.が知らせてくるはず・・・。」

「ルルーシュ!!」

 ルルーシュの言葉を遮り、C.C.がラウンジに駆け込んでくる。

「・・・うわ。噂をすれば影。」

 朝比奈がぼそっと呟くので、C.C.はギロリとそちらを睨む、が、すぐに何の為にここに来たのか思い出したのか、ハッとしてルルーシュの肩を掴んだ。

「逃げるぞ、ルルーシュ。」

「・・・は?」

 意味がわからない、といった様子でルルーシュが首を傾げると、C.C.はイライラした様子で告げる。

「いいから!今すぐ逃げるぞ!!」

「逃げるって・・・一体何があったんだ?C.C.?」

「あのテレビ報道を見られていたんだ!お前が!人質になった、あれだ!」

「・・・見られたって・・・まさか・・・。でも、スザクは何も・・・。」

 フルフルと首を振るルルーシュは、突発的事項に弱い部分をもろに突かれてしまって、完全に混乱中だ。

「ええいっ!まどろっこしい!!藤堂!ルルーシュを抱えて運べ!!」

「わかった。どこに運べば良い?」

「とにかく、今は急ぐ。ゼロの部屋に閉じ込めておけ。・・・誰が来て何を言っても、知らぬ存ぜぬで通せ。・・・お前達も良いな!?」

 相当焦っているのか、いつもの余裕は全く見せずに、C.C.は幹部達に向かって叫ぶ。あまりの剣幕に、いつも噛みつくはずの玉城まで大人しく頷いた。

「・・・ルルーシュ君、とにかく部屋に行こう。」

 藤堂はそう言って、ルルーシュを抱えあげる。

「ほわぁぁっ!?」

「急げ藤堂!嫌な予感がする!!」

 C.C.が叫び、藤堂がこくりと頷いてラウンジを出ようとドアに向かうその間に、シュン、とドアがスライドして開く。誰が来たのかと全員の視線がそこに集中する。

「やぁ、こんにちは。・・・随分にぎやかだね。」

 にっこり。ドアの前に立っていたのは、絶対に、ここにはいないはずの人間だった。

 胡散臭い笑顔をうかべて、そこに立つ彼に、その場の全員が固まった。


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