Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・にょたルルです
・ルル姫はみんなに愛されていますw
・ギャグですww
・いろいろ矛盾がありますが、敢えては書きませんのであしからずw
・捏造満載w
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
謁見の間
「EUも粘ってはおりますが、戦力差もありますので、間もなくおちるかと。」
「そうか・・・では、ラウンズを連れて、一気に攻め込むか?」
「いえ、少し様子を見ようと思います。・・・一気に攻め立てては、国力もすべて奪ってしまいかねません。それでは意味が無いでしょう?」
「うむ・・・そうだな。ならば、EUのことは、シュナイゼル、お前に任す。」
「・・・ありがとうございます、皇帝陛下。」
儀礼的に敬礼した次男を見つめ、シャルルは心の中で嘆息した。のほほんとしている長男と、何を考えてるか全く読めない次男。継承権の1位と2位がどうしてこうも変わり者なのかと呆れてしまう。
いっそのこと、ルルーシュを第1皇位継承者として復帰させてしまおうか、とあらぬことを考えたりしてしまう。
「ああ、そうだ。・・・陛下、ルルーシュの様子はどうです?」
シュナイゼルが頭の中を読んだかのようにタイミングよくその名を出したので、シャルルは一瞬動揺しそうになり、慌てて己を律した。
「落ち着いておる。・・・むしろ、周りの者達の方が落ち着かぬようだな。・・・枢木然り、コーネリア然り。」
「・・・でしょうね。あの2人は特にユーフェミアの件もあり複雑なのでしょう。ましてや、それが事故だったというなら尚更です。・・・しばらくは、ルルーシュに近づかないようにお命じになっては?」
「・・・それについては考えておる。」
シャルルが頷くと、謁見の間の扉が開かれる。
「陛下、ルルーシュ殿下をお連れしました。」
告げたのは、ナイト・オブ・ワン、ビスマルク・ヴァルトシュタイン。
シュナイゼルは振り返り、久々に見る異母妹を視界に入れる。
「・・・ああ、ルルーシュ久しぶりだね。」
「はい。シュナイゼル兄様、お帰りなさいませ。」
ドレスの裾をつまみ、優雅な礼をするルルーシュに、シュナイゼルは目を細めた。
「ただいま。・・・しばらく見ない間に、また、綺麗になったんじゃないかい?」
「・・・また、シュナイゼル兄様はそんな歯の浮くようなセリフをおっしゃって。」
恥じらうように俯くルルーシュに、シュナイゼルは苦笑をうかべた。
この美少女が、あの“ゼロ”だなどと、誰が思うだろうか。昔から優秀ではあったが、あのコーネリアとその親衛隊を素人集団で圧倒するまでとは思いもしなかった。
「ははは。本当にそう思うのだから、しょうがないだろう?」
「・・・もう。」
ほんのりと頬を赤くさせたルルーシュは、シュナイゼルから視線を外し、シャルルへとその視線を向ける。
「それで、お父様、お呼びだと伺いましたけれど?」
ルルーシュがそう問えば、シャルルはシュナイゼルを一瞬気にしてから、それを口にした。
「ルルーシュ・・・嚮団へ向かえ。」
「・・・嚮団へですか?」
表向き、嚮団はシャルル直属の極秘研究機関ということになっており、皇位継承権を放棄していたルルーシュは、ある程度の地位を確立するために、その嚮団の責任者としての立場を与えられていた。
周りには、継承権も後ろ盾も何もない皇女に対して与えるものでは無いと思われたようだが、シャルル自身が“エリア11から生還したことに対しての褒美”と口にしたことで、それに対して疑問を口にする者はいなくなった。
「そうだ。・・・2,3か月は滞在することになる、引き継ぎなどがあるようならやっておけ。」
「わかりました。」
「あちらの準備が整い次第、また連絡する。それと、今回は長期間である故、ビスマルクも同行させる。」
シャルルの言葉に、ルルーシュはビスマルクへ視線を向ける。その視線を感じて、ビスマルクが頷くと、ルルーシュは苦笑をうかべた。
「すっかり、ビスマルクは私の護衛に使われてしまっていますね。・・・お父様の騎士なのに。」
ルルーシュの言葉に、シャルルは何のことはないように答えた。
「お前には責任放棄の前科がある。それに対する監視の役も含まれておる。それに、ラウンズは他の皇族の選任騎士とは違う。」
「そうですか・・・それなら、イイのですけれど。」
クス、と笑うルルーシュに、シャルルは一瞬、眉を顰めた。一体いつまでこの子は大人しくしているつもりなのだろう?と。
計画を変更すると告げると、V.V.はルルーシュと計画を練り直すため、やたらと仲良く話し込むようになった。自分やマリアンヌの知らない所で、今までの計画とは180度違うものを作り上げているのかと思うと、少し恐ろしい。
V.V.の力とルルーシュの頭脳が作り上げる計画とは、一体、どんなものなのか。そして、自分とマリアンヌはその計画の中でどういった位置づけなのか。まったく知らされていない身としては、気になるものである。
「陛下?・・・その、嚮団、極秘の研究施設というのは、一体どういったものなのでしょう?」
突如、話に割り込んだシュナイゼルに、シャルルは眉間にしわを寄せる。
「・・・いくら宰相であるお前でも知ることは許されぬ。・・・あれは・・・。」
「お父様、シュナイゼル兄様くらいには、お話になったらいかがです?」
笑みを含んだ声で告げられた言葉に、さすがのシャルルもギョッとし、シュナイゼルがほぅ、と呟く。
「る、ルルーシュ!」
慌てるシャルルに、ルルーシュはニコニコとして、告げる。
「だって、伯父様がそう仰ってましたもの。」
「・・・なっ!?」
「・・・伯父?」
シュナイゼルが首を傾げる。自分達に伯父などいただろうか、今まで生きてきて、そんな話を聞いたことは一度もない。だが、父帝のあの慌て様は、それが真実であることを告げている。
というか、父帝があのように慌てる姿なぞ、それこそ見たことも聞いたこともなかっただけに、シュナイゼルは貴重なものを見てしまったと思う。
「もし、お時間がおありなら、シュナイゼル兄様も嚮団にご一緒しませんか?」
ルルーシュの誘いは願ってもいないこと。シュナイゼルは即答しかけて、ふと考え込む。今のルルーシュはまるで、以前のルルーシュに戻ったかのようだ。と思ったのだ。己がEUへ行く前はもう少し控え目な雰囲気だった気がする。父帝に意見するなど、まるで・・・。
「・・・シュナイゼル兄様?」
こちらを覗き込むようにして首を傾げるルルーシュに、シュナイゼルは内心を悟らせない笑みをうかべて、頷いた。
「ああ・・・是非、同行させて貰うよ。」
「では、出発前に連絡させて頂きます。・・・お父様も、よろしいですよね?」
ニッコリと笑ってそう言うルルーシュに、シャルルは抵抗するのも無駄とばかりに頷いた。
「・・・うむ。」
シャルルの自室
「良いのか?ルルーシュ。」
自室に戻ったシャルルは、すぐさまルルーシュを部屋に呼びつけ、問い糺す。
が、ルルーシュは大したことではないような表情をうかべ、肩を竦めた。
「ええ。大丈夫です。・・・本当に、伯父様が仰っていましたから。・・・それよりも、お父様、黒の騎士団の幹部の件ですけれど。」
「あ、ああ。」
「私が嚮団に行っている間に誰にも手を出させないでくださいね。」
「・・・わかっておる。」
「ふふ。そんなに不満そうな顔をなさって。少しは私の気持ちもおわかり頂けたかしら?」
クツクツと笑うルルーシュに、シャルルはガクリと肩を落とした。
「・・・こんなことなら、ストレートに憎しみを吐露された方が幾分かマシだ・・・;」
皇宮・地下牢
「というわけで、皆さんは“日本”の交渉窓口という役割で、ここに残されてるんだそうです。」
にこにこと笑みをうかべ、ルルーシュが告げる。
幹部達の視線は探るようなものになっていて、カレンと桐原が事情を話したのだろうことが、はっきりとわかる。
「そうか。・・・では、命の危険は無い、ということか。」
桐原の確認に、ルルーシュは頷く。
「ええ。お父様の気分が変わらなければ。・・・でも、私も微力ながら、皆さんを守りますから。」
「・・・どうしてですの?どうして、貴女は・・・。」
神楽耶が初めて口を開く。ルルーシュはそちらに視線を向けてクス、と笑った。
「だって、皆さんの訴えも尤もでしょう?・・・私は以前も言いましたけれど、エリア支配は許せないんです。」
「ですが・・・。」
「そうですね、敢えて理由をつけるのならば、小さな頃にお世話になった桐原さんと、クラスメイトであり同じ生徒会の役員だったカレンさんがこんな目に遭っているのに、黙っていることができないから・・・でしょうか?正直に言わせて頂ければ、他の皆さんはおまけです。」
クス、と笑って肩を竦める。明らかにがっかりした様子の幹部達に心の中で謝りつつ、ルルーシュはカレンの手を握った。
「カレンさん、待っていてね。絶対に、ここから出してあげる。・・・スザクも納得させてみせるわ。」
「え、ええ。・・・ねぇ、ルルーシュ。そのスザクなんだけど・・・。」
「スザクが何?」
きょとんとして首を傾げるルルーシュに、カレンは眉を顰めた。
「・・・スザクとあんたってどういう関係?」
「・・・友達、じゃ納得しないのよね?・・・実は、私が日本へ送られた時にお世話になったのが、スザクの家なの。・・・私、あの時まで、利害関係無しに同年代の子どもと仲良くなったこともなかったから、スザクは特別な存在だったの。」
「特別・・・。」
神楽耶がポツリと呟く。ルルーシュがゼロとして一番最初にした行動が、スザクの救出であったことはこの場の全員が知っていることだ。
「そう、特別・・・スザクだけが、あの時、私達の味方だった・・・。」
フッと視線を落とすルルーシュに、皆が気遣わしげに視線を向ける。
「・・・まぁ、今となっては、皇族とラウンズなんていう関係になってしまったし、スザクはアーニャと一緒にお父様の命令でナナリーの護衛についてるから、あんまり顔を合わさないけれどね。」
「そうだったの・・・それで、スザクがナナリーの護衛なら、ルルーシュの護衛は?」
ルルーシュとスザクの関係性を改めて確認してしまったカレンは、複雑そうな表情をうかべながら、話題を変えた。
「ビスマルクだけど?」
ルルーシュが答えると、カレンをはじめ黒の騎士団の幹部達がギョッとした。
「な、ナイト・オブ・ワンが護衛・・・。本当に、皇帝ってあんたに甘いんじゃないの?」
「そう?・・・私がまた責任放棄をしないようにっていう見張りも意味も含めているのよ。実際にそう仰っていたし。」
「・・・見張り、ね。」
笑みをうかべたまま答えたルルーシュに、カレンは眉を顰めた。ブリタニアへ反逆していた娘を、いくらラウンズを付けているとはいえ、こんなに自由にさせているなんて。まったくもって、皇帝の考えがわからない。
カレンが考えに沈んでいると、ルルーシュが困ったように笑い、話題を変えた。
「それから、しばらくはこうして様子を見に来ることができなくなりそうなの。お父様の命令で嚮団に行くことになったから・・・。」
「嚮団?」
「ええ。ブリタニアの皇帝直属の研究機関よ。」
「い、いいの?そんなこと、私達に言って・・・。」
「別に、構わないわ。だって、私が責任者だもの。」
ニッコリと笑ったルルーシュに、カレン達は愕然としたのだった。
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・にょたルルです
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謁見の間
「EUも粘ってはおりますが、戦力差もありますので、間もなくおちるかと。」
「そうか・・・では、ラウンズを連れて、一気に攻め込むか?」
「いえ、少し様子を見ようと思います。・・・一気に攻め立てては、国力もすべて奪ってしまいかねません。それでは意味が無いでしょう?」
「うむ・・・そうだな。ならば、EUのことは、シュナイゼル、お前に任す。」
「・・・ありがとうございます、皇帝陛下。」
儀礼的に敬礼した次男を見つめ、シャルルは心の中で嘆息した。のほほんとしている長男と、何を考えてるか全く読めない次男。継承権の1位と2位がどうしてこうも変わり者なのかと呆れてしまう。
いっそのこと、ルルーシュを第1皇位継承者として復帰させてしまおうか、とあらぬことを考えたりしてしまう。
「ああ、そうだ。・・・陛下、ルルーシュの様子はどうです?」
シュナイゼルが頭の中を読んだかのようにタイミングよくその名を出したので、シャルルは一瞬動揺しそうになり、慌てて己を律した。
「落ち着いておる。・・・むしろ、周りの者達の方が落ち着かぬようだな。・・・枢木然り、コーネリア然り。」
「・・・でしょうね。あの2人は特にユーフェミアの件もあり複雑なのでしょう。ましてや、それが事故だったというなら尚更です。・・・しばらくは、ルルーシュに近づかないようにお命じになっては?」
「・・・それについては考えておる。」
シャルルが頷くと、謁見の間の扉が開かれる。
「陛下、ルルーシュ殿下をお連れしました。」
告げたのは、ナイト・オブ・ワン、ビスマルク・ヴァルトシュタイン。
シュナイゼルは振り返り、久々に見る異母妹を視界に入れる。
「・・・ああ、ルルーシュ久しぶりだね。」
「はい。シュナイゼル兄様、お帰りなさいませ。」
ドレスの裾をつまみ、優雅な礼をするルルーシュに、シュナイゼルは目を細めた。
「ただいま。・・・しばらく見ない間に、また、綺麗になったんじゃないかい?」
「・・・また、シュナイゼル兄様はそんな歯の浮くようなセリフをおっしゃって。」
恥じらうように俯くルルーシュに、シュナイゼルは苦笑をうかべた。
この美少女が、あの“ゼロ”だなどと、誰が思うだろうか。昔から優秀ではあったが、あのコーネリアとその親衛隊を素人集団で圧倒するまでとは思いもしなかった。
「ははは。本当にそう思うのだから、しょうがないだろう?」
「・・・もう。」
ほんのりと頬を赤くさせたルルーシュは、シュナイゼルから視線を外し、シャルルへとその視線を向ける。
「それで、お父様、お呼びだと伺いましたけれど?」
ルルーシュがそう問えば、シャルルはシュナイゼルを一瞬気にしてから、それを口にした。
「ルルーシュ・・・嚮団へ向かえ。」
「・・・嚮団へですか?」
表向き、嚮団はシャルル直属の極秘研究機関ということになっており、皇位継承権を放棄していたルルーシュは、ある程度の地位を確立するために、その嚮団の責任者としての立場を与えられていた。
周りには、継承権も後ろ盾も何もない皇女に対して与えるものでは無いと思われたようだが、シャルル自身が“エリア11から生還したことに対しての褒美”と口にしたことで、それに対して疑問を口にする者はいなくなった。
「そうだ。・・・2,3か月は滞在することになる、引き継ぎなどがあるようならやっておけ。」
「わかりました。」
「あちらの準備が整い次第、また連絡する。それと、今回は長期間である故、ビスマルクも同行させる。」
シャルルの言葉に、ルルーシュはビスマルクへ視線を向ける。その視線を感じて、ビスマルクが頷くと、ルルーシュは苦笑をうかべた。
「すっかり、ビスマルクは私の護衛に使われてしまっていますね。・・・お父様の騎士なのに。」
ルルーシュの言葉に、シャルルは何のことはないように答えた。
「お前には責任放棄の前科がある。それに対する監視の役も含まれておる。それに、ラウンズは他の皇族の選任騎士とは違う。」
「そうですか・・・それなら、イイのですけれど。」
クス、と笑うルルーシュに、シャルルは一瞬、眉を顰めた。一体いつまでこの子は大人しくしているつもりなのだろう?と。
計画を変更すると告げると、V.V.はルルーシュと計画を練り直すため、やたらと仲良く話し込むようになった。自分やマリアンヌの知らない所で、今までの計画とは180度違うものを作り上げているのかと思うと、少し恐ろしい。
V.V.の力とルルーシュの頭脳が作り上げる計画とは、一体、どんなものなのか。そして、自分とマリアンヌはその計画の中でどういった位置づけなのか。まったく知らされていない身としては、気になるものである。
「陛下?・・・その、嚮団、極秘の研究施設というのは、一体どういったものなのでしょう?」
突如、話に割り込んだシュナイゼルに、シャルルは眉間にしわを寄せる。
「・・・いくら宰相であるお前でも知ることは許されぬ。・・・あれは・・・。」
「お父様、シュナイゼル兄様くらいには、お話になったらいかがです?」
笑みを含んだ声で告げられた言葉に、さすがのシャルルもギョッとし、シュナイゼルがほぅ、と呟く。
「る、ルルーシュ!」
慌てるシャルルに、ルルーシュはニコニコとして、告げる。
「だって、伯父様がそう仰ってましたもの。」
「・・・なっ!?」
「・・・伯父?」
シュナイゼルが首を傾げる。自分達に伯父などいただろうか、今まで生きてきて、そんな話を聞いたことは一度もない。だが、父帝のあの慌て様は、それが真実であることを告げている。
というか、父帝があのように慌てる姿なぞ、それこそ見たことも聞いたこともなかっただけに、シュナイゼルは貴重なものを見てしまったと思う。
「もし、お時間がおありなら、シュナイゼル兄様も嚮団にご一緒しませんか?」
ルルーシュの誘いは願ってもいないこと。シュナイゼルは即答しかけて、ふと考え込む。今のルルーシュはまるで、以前のルルーシュに戻ったかのようだ。と思ったのだ。己がEUへ行く前はもう少し控え目な雰囲気だった気がする。父帝に意見するなど、まるで・・・。
「・・・シュナイゼル兄様?」
こちらを覗き込むようにして首を傾げるルルーシュに、シュナイゼルは内心を悟らせない笑みをうかべて、頷いた。
「ああ・・・是非、同行させて貰うよ。」
「では、出発前に連絡させて頂きます。・・・お父様も、よろしいですよね?」
ニッコリと笑ってそう言うルルーシュに、シャルルは抵抗するのも無駄とばかりに頷いた。
「・・・うむ。」
シャルルの自室
「良いのか?ルルーシュ。」
自室に戻ったシャルルは、すぐさまルルーシュを部屋に呼びつけ、問い糺す。
が、ルルーシュは大したことではないような表情をうかべ、肩を竦めた。
「ええ。大丈夫です。・・・本当に、伯父様が仰っていましたから。・・・それよりも、お父様、黒の騎士団の幹部の件ですけれど。」
「あ、ああ。」
「私が嚮団に行っている間に誰にも手を出させないでくださいね。」
「・・・わかっておる。」
「ふふ。そんなに不満そうな顔をなさって。少しは私の気持ちもおわかり頂けたかしら?」
クツクツと笑うルルーシュに、シャルルはガクリと肩を落とした。
「・・・こんなことなら、ストレートに憎しみを吐露された方が幾分かマシだ・・・;」
皇宮・地下牢
「というわけで、皆さんは“日本”の交渉窓口という役割で、ここに残されてるんだそうです。」
にこにこと笑みをうかべ、ルルーシュが告げる。
幹部達の視線は探るようなものになっていて、カレンと桐原が事情を話したのだろうことが、はっきりとわかる。
「そうか。・・・では、命の危険は無い、ということか。」
桐原の確認に、ルルーシュは頷く。
「ええ。お父様の気分が変わらなければ。・・・でも、私も微力ながら、皆さんを守りますから。」
「・・・どうしてですの?どうして、貴女は・・・。」
神楽耶が初めて口を開く。ルルーシュはそちらに視線を向けてクス、と笑った。
「だって、皆さんの訴えも尤もでしょう?・・・私は以前も言いましたけれど、エリア支配は許せないんです。」
「ですが・・・。」
「そうですね、敢えて理由をつけるのならば、小さな頃にお世話になった桐原さんと、クラスメイトであり同じ生徒会の役員だったカレンさんがこんな目に遭っているのに、黙っていることができないから・・・でしょうか?正直に言わせて頂ければ、他の皆さんはおまけです。」
クス、と笑って肩を竦める。明らかにがっかりした様子の幹部達に心の中で謝りつつ、ルルーシュはカレンの手を握った。
「カレンさん、待っていてね。絶対に、ここから出してあげる。・・・スザクも納得させてみせるわ。」
「え、ええ。・・・ねぇ、ルルーシュ。そのスザクなんだけど・・・。」
「スザクが何?」
きょとんとして首を傾げるルルーシュに、カレンは眉を顰めた。
「・・・スザクとあんたってどういう関係?」
「・・・友達、じゃ納得しないのよね?・・・実は、私が日本へ送られた時にお世話になったのが、スザクの家なの。・・・私、あの時まで、利害関係無しに同年代の子どもと仲良くなったこともなかったから、スザクは特別な存在だったの。」
「特別・・・。」
神楽耶がポツリと呟く。ルルーシュがゼロとして一番最初にした行動が、スザクの救出であったことはこの場の全員が知っていることだ。
「そう、特別・・・スザクだけが、あの時、私達の味方だった・・・。」
フッと視線を落とすルルーシュに、皆が気遣わしげに視線を向ける。
「・・・まぁ、今となっては、皇族とラウンズなんていう関係になってしまったし、スザクはアーニャと一緒にお父様の命令でナナリーの護衛についてるから、あんまり顔を合わさないけれどね。」
「そうだったの・・・それで、スザクがナナリーの護衛なら、ルルーシュの護衛は?」
ルルーシュとスザクの関係性を改めて確認してしまったカレンは、複雑そうな表情をうかべながら、話題を変えた。
「ビスマルクだけど?」
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「な、ナイト・オブ・ワンが護衛・・・。本当に、皇帝ってあんたに甘いんじゃないの?」
「そう?・・・私がまた責任放棄をしないようにっていう見張りも意味も含めているのよ。実際にそう仰っていたし。」
「・・・見張り、ね。」
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「嚮団?」
「ええ。ブリタニアの皇帝直属の研究機関よ。」
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