Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・にょたルルです
・ルル姫はみんなに愛されていますw
・ギャグですww
・いろいろ矛盾がありますが、敢えては書きませんのであしからずw
・捏造満載w
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「スザクはどうして、いつも私の自由を奪おうとするのかしら。」
「・・・あんたが何も知らないからでしょ。」
カレンが溜め息交じりに言うので、ルルーシュは意外に思う。てっきりお前がゼロなのだと言ってくると思ったのだ。
カレンがそう言ってきたなら、正直に認めようと思ったのだが、どうやら、スザクの話に乗っかるつもりらしい。
「何も知らないって・・・?」
だから、ルルーシュもそのまま演技を続ける。確かに、今、全てを話すわけにはいかないからだ。
「・・・それは・・・その・・・アレよ、私が黒の騎士団のエースパイロットだったとか・・・。」
「まぁ・・・そうだったの?・・・確かに、病弱が嘘なのは気付いていたけれど。」
「う・・・そ、そういえば、ナナリーは?」
一瞬言葉に詰まり、カレンは思い出したように訊ねてくる。それにはさすがにルルーシュも動揺した。
「ナナリー・・・ええ、ナナリーも戻ってきてるわ。・・・今は、別々に暮らしているの。お父様に命じられたら、そうするしかないし。」
「お父様って・・・皇帝、よね?」
「ええ。・・・アーニャがバラしちゃったから、どうしようと思ってしまったわ。よかった、普通に接してくれて。」
ニコリと微笑めば、カレンは複雑そうな表情をうかべた。
「・・・まぁ、私は、別に・・・皇族だからって態度変えるつもりなんて毛頭ないし・・・それよりも、あんたが女だってことに驚いてるし。」
「そうよね。・・・でもね、しょうがないの。アッシュフォードに性別を偽れば、見つかる確率もぐんと減るからって言われて、そうしたのだから。」
「・・・見つかるって?」
カレンが首を傾げる。ルルーシュは、ああ、と呟いた。
「私達は、皇室から逃げていたから。・・・私とナナリーは、開戦前に日本へ人質として・・・いえ、開戦のきっかけとなるために送られたの。でも、その役目を果たすこともできずに、のうのうと生き残ってしまった。・・・私だけなら役立たずの烙印を押されても我慢する。・・・でも、ナナリーにまで辛い思いをさせたくはない。だから、本国へ戻らずに済む方法を提示したアッシュフォードの提案に乗ってしまったの。」
「それで、ブリタニアが嫌いだったの?」
「・・・そんなこと、私、言ったかしら?」
「・・・いいえ、そう思ったんじゃないかって。」
そう言ったカレンに、ルルーシュは苦笑をうかべた。
「嫌い、というか、怖かったの・・・ブラックリベリオンを機にスザクに連れ戻された時は、恐ろしくて堪らなかった。責任を放棄した皇族の末路なんて、わかりきっているから。・・・・でも、お父様は私に自由を与えて下さった。・・・でもね、ブリタニアのやり方には疑問を持っているの。エリア支配もおかしいと思う。・・・だから、お父様にお願いしているのよ。」
「・・・何を?」
「各エリアを解放してくださいって。」
そのルルーシュの言葉に、カレン達はギョッとする。
「ちょ、ちょっと。そんなこと言ったりして、平気なの!?」
「・・・怒られはしなかったわ。考えておくとは言われたけど。」
正直に答えれば、カレンは呆気に取られ、それから、訝しむように訊ねた。
「・・・皇帝って・・・もしかして、あんたに激甘?」
「どうかしら。相手にしてないだけかもしれないわ。皇位継承権を放棄した皇女なんて、お飾り以下だもの。」
「放棄したの!?」
「小さな頃にね。・・・お母様が暗殺されて、ナナリーもその巻き添えになってあんなハンディを負ってしまったし。どうして守ってくれなかったのかとお父様に反抗して、つい。・・・それで、日本行きを命じられたのだし。」
本当と嘘を織り交ぜて、ルルーシュはカレンに自分の現状を伝える。恐らく、桐原にもこれでルルーシュの立場が伝わったはずだ。
「・・・ルルーシュ姫。」
唐突に、桐原から声をかけられる。カレンから桐原に視線を移すと、難しげな表情をうかべた老人がその眼に映る。
「1つだけお聞きしたい。・・・ワシらはどうなるか、訊いておいでか?・・・処刑をするならば、エリア11での方が効果も大きかろう。本国へ移送した意図がわからぬ。」
「処刑は、しないと思います。・・・この牢屋はそれとは違う刑を待つ者が入れられる場所ですから・・・本国へ移送した意図は・・・そうですね、お父様に伺ってみます。答えて頂けたら、お伝えしますね。」
そう答えれば、桐原は首を傾げる。
「・・・枢木の子がわし等に関わるなと言っておったが?」
「いくらラウンズでも皇族に命令はできませんわ。」
暗にスザクの言うことを聞く必要はない、という意味を含ませて言えば、桐原は苦笑をうかべた。
「そうか・・・ならば、回答を得られるように願っておるよ。」
「ええ。ちゃんと答えて頂けるように頑張りますね。」
ニッコリと微笑めば、騎士団の幹部達から、感嘆の息が漏れる。
「・・・何か?」
何に対して彼等が感嘆したのかがわからず、ルルーシュは本気で首を傾げる。
「・・・鈍感はデフォルトなのね。」
カレンの呆れた声が聞こえて、ルルーシュはカレンに視線を向けた。
「え?・・・何が?」
「だから~・・・。」
カレンが説明してやろうとしたその時、こつり、と足音が地下牢に響く。ビクリ、とルルーシュが肩を跳ねさせ、牢屋の入り口を見つめる。
「・・・姫殿下。」
「「「「っ!?」」」」
現れたその相手に、カレン達はギョッとする。
「なぁに、ビスマルクじゃない・・・気配を消さないで、驚いたわ。」
が、ルルーシュがムッとした様子を見せると、帝国最強と呼ばれるラウンズの中でもワンの位を授かるはずの彼が明らかに動揺を見せた。
「も、申し訳ございません、姫殿下。・・・その、陛下に、姫殿下のお戻りが遅いので連れ戻せと、命じられまして。」
「・・・もうちょっと・・・ダメ?」
ビスマルクを見上げ、小首を傾げる。彼がこの仕草に弱いことはわかっている。が、何も知らない者達の前だからか、わずかに頬を赤らめたものの、首を横に振った。
「・・・申し訳ございません。陛下のご命令ですので。」
「む・・・わかったわ。戻ります。・・・じゃあ、桐原さん、カレンさん、また。」
ルルーシュはひらり、と手を振り、ビスマルクに連れ添われて地下牢を出ていく。
「・・・なぁ、すっげー美人だったなぁ・・・しかも、ブリタニア皇族なのに、良い奴じゃん。」
その姿が見えなくなるのと同時に玉城が呟くと、カレンが盛大に溜め息をついた。
「・・・美人は認めるけど・・・良い奴とは言い難いと思うんだけど。」
「え~、どうしてだよ、エリア解放とか皇帝に進言してるんだろ?」
「カレンは、彼女のことを良く知ってるのか?」
玉城が反論するのと同時に、扇が訊ねてくる。
「・・・ええ。・・・みんなも良く知ってると思います。」
「「「「「みんな???」」」」」
カレンの答えに、幹部達が一斉に首を傾げる。
「・・・そうか、紅月は知っておるか。」
そんな中、桐原が唯一納得した様子を見せる。カレンもそれはわかっていたので、敢えて訊ねた。
「ええ、まあ、偶然にですけど・・・それで、桐原公は、あいつが皇族だとわかっていて・・・“ゼロ”であることを認めたんですか?」
「・・・そうじゃな、あやつほど、ブリタニアそのものを憎んでおる者もおらんじゃろうて。」
カレンと桐原の会話に、騎士団の幹部や他のキョウトの面子は一瞬固まり、次の瞬間、地下牢に絶叫が響き渡った。
「・・・ちょっと、タイミングが早いと思うのだけど。」
地下牢から連れ出された後、ルルーシュは一歩手前を歩いている相手を軽く睨む。
「・・・申し訳ございません。」
「まぁ、ワザとあの時点で声をかけた理由はわかるわ。・・・あの人達と必要以上に関わるなということでしょう?」
「はい。・・・それと、姫殿下がミスをするとは思えませんが、あのまま済し崩しに全てを告げてしまわれるのではないかと心配だったものですから。」
ビスマルクの勘は正しい。さすがは未来線を読むギアスを持っているだけはある。あのまま、カレンが追及を続けていれば、きっと自分は全てを話してしまっていたかもしれない。
そう思ったルルーシュは困ったような笑みをうかべた。
「ビスマルクにはすっかり読まれてるわね。」
「他ならぬ姫殿下のことですから。」
あっさりと言ってくれるが、ビスマルクは、それが恥ずかしいセリフだとわかっているだろうか。そう思い、ルルーシュが視線を向けると、ビスマルクの耳が赤くなっているのに気付く。
「ふふ・・・耳、真っ赤よ、ビスマルク?」
「・・・か、からかわないでください、姫殿下。」
母似のこの顔に弱いのは何も父だけではない。目の前にいる彼もこの顔には弱いのだ。なかなかに使える自分の容姿に、ルルーシュは感謝すらしている。
「それで、お父様が連れ戻せと言ったのは本当なんでしょう?・・・何かあったの?」
「シュナイゼル殿下が、EUの前線より、お戻りになられました。」
「・・・そう、戻って来られたの。」
ルルーシュは一瞬身を竦ませる。次兄はルルーシュの一番苦手な相手だ。仮面を被ることは、次兄から学んだようなもの。戦略にしたって、ルルーシュのそれの一枚も二枚も上だ。
「どうしますか?・・・シュナイゼル殿下と鉢合わせするのも気まずいのでしょう?」
ビスマルクが譲歩を見せるが、シュナイゼルに怪しまれるのもいただけない。一度、次兄の目の前で純粋に彼を慕う妹を演じているのだから尚更だ。
「・・・いいわ、このまま行きます。・・・シュナイゼル兄様はお父様にご帰還の報告をしているのね?」
「はい。・・・謁見の間です。」
ルルーシュは覚悟を決めて、謁見の間へと向かった。
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「スザクはどうして、いつも私の自由を奪おうとするのかしら。」
「・・・あんたが何も知らないからでしょ。」
カレンが溜め息交じりに言うので、ルルーシュは意外に思う。てっきりお前がゼロなのだと言ってくると思ったのだ。
カレンがそう言ってきたなら、正直に認めようと思ったのだが、どうやら、スザクの話に乗っかるつもりらしい。
「何も知らないって・・・?」
だから、ルルーシュもそのまま演技を続ける。確かに、今、全てを話すわけにはいかないからだ。
「・・・それは・・・その・・・アレよ、私が黒の騎士団のエースパイロットだったとか・・・。」
「まぁ・・・そうだったの?・・・確かに、病弱が嘘なのは気付いていたけれど。」
「う・・・そ、そういえば、ナナリーは?」
一瞬言葉に詰まり、カレンは思い出したように訊ねてくる。それにはさすがにルルーシュも動揺した。
「ナナリー・・・ええ、ナナリーも戻ってきてるわ。・・・今は、別々に暮らしているの。お父様に命じられたら、そうするしかないし。」
「お父様って・・・皇帝、よね?」
「ええ。・・・アーニャがバラしちゃったから、どうしようと思ってしまったわ。よかった、普通に接してくれて。」
ニコリと微笑めば、カレンは複雑そうな表情をうかべた。
「・・・まぁ、私は、別に・・・皇族だからって態度変えるつもりなんて毛頭ないし・・・それよりも、あんたが女だってことに驚いてるし。」
「そうよね。・・・でもね、しょうがないの。アッシュフォードに性別を偽れば、見つかる確率もぐんと減るからって言われて、そうしたのだから。」
「・・・見つかるって?」
カレンが首を傾げる。ルルーシュは、ああ、と呟いた。
「私達は、皇室から逃げていたから。・・・私とナナリーは、開戦前に日本へ人質として・・・いえ、開戦のきっかけとなるために送られたの。でも、その役目を果たすこともできずに、のうのうと生き残ってしまった。・・・私だけなら役立たずの烙印を押されても我慢する。・・・でも、ナナリーにまで辛い思いをさせたくはない。だから、本国へ戻らずに済む方法を提示したアッシュフォードの提案に乗ってしまったの。」
「それで、ブリタニアが嫌いだったの?」
「・・・そんなこと、私、言ったかしら?」
「・・・いいえ、そう思ったんじゃないかって。」
そう言ったカレンに、ルルーシュは苦笑をうかべた。
「嫌い、というか、怖かったの・・・ブラックリベリオンを機にスザクに連れ戻された時は、恐ろしくて堪らなかった。責任を放棄した皇族の末路なんて、わかりきっているから。・・・・でも、お父様は私に自由を与えて下さった。・・・でもね、ブリタニアのやり方には疑問を持っているの。エリア支配もおかしいと思う。・・・だから、お父様にお願いしているのよ。」
「・・・何を?」
「各エリアを解放してくださいって。」
そのルルーシュの言葉に、カレン達はギョッとする。
「ちょ、ちょっと。そんなこと言ったりして、平気なの!?」
「・・・怒られはしなかったわ。考えておくとは言われたけど。」
正直に答えれば、カレンは呆気に取られ、それから、訝しむように訊ねた。
「・・・皇帝って・・・もしかして、あんたに激甘?」
「どうかしら。相手にしてないだけかもしれないわ。皇位継承権を放棄した皇女なんて、お飾り以下だもの。」
「放棄したの!?」
「小さな頃にね。・・・お母様が暗殺されて、ナナリーもその巻き添えになってあんなハンディを負ってしまったし。どうして守ってくれなかったのかとお父様に反抗して、つい。・・・それで、日本行きを命じられたのだし。」
本当と嘘を織り交ぜて、ルルーシュはカレンに自分の現状を伝える。恐らく、桐原にもこれでルルーシュの立場が伝わったはずだ。
「・・・ルルーシュ姫。」
唐突に、桐原から声をかけられる。カレンから桐原に視線を移すと、難しげな表情をうかべた老人がその眼に映る。
「1つだけお聞きしたい。・・・ワシらはどうなるか、訊いておいでか?・・・処刑をするならば、エリア11での方が効果も大きかろう。本国へ移送した意図がわからぬ。」
「処刑は、しないと思います。・・・この牢屋はそれとは違う刑を待つ者が入れられる場所ですから・・・本国へ移送した意図は・・・そうですね、お父様に伺ってみます。答えて頂けたら、お伝えしますね。」
そう答えれば、桐原は首を傾げる。
「・・・枢木の子がわし等に関わるなと言っておったが?」
「いくらラウンズでも皇族に命令はできませんわ。」
暗にスザクの言うことを聞く必要はない、という意味を含ませて言えば、桐原は苦笑をうかべた。
「そうか・・・ならば、回答を得られるように願っておるよ。」
「ええ。ちゃんと答えて頂けるように頑張りますね。」
ニッコリと微笑めば、騎士団の幹部達から、感嘆の息が漏れる。
「・・・何か?」
何に対して彼等が感嘆したのかがわからず、ルルーシュは本気で首を傾げる。
「・・・鈍感はデフォルトなのね。」
カレンの呆れた声が聞こえて、ルルーシュはカレンに視線を向けた。
「え?・・・何が?」
「だから~・・・。」
カレンが説明してやろうとしたその時、こつり、と足音が地下牢に響く。ビクリ、とルルーシュが肩を跳ねさせ、牢屋の入り口を見つめる。
「・・・姫殿下。」
「「「「っ!?」」」」
現れたその相手に、カレン達はギョッとする。
「なぁに、ビスマルクじゃない・・・気配を消さないで、驚いたわ。」
が、ルルーシュがムッとした様子を見せると、帝国最強と呼ばれるラウンズの中でもワンの位を授かるはずの彼が明らかに動揺を見せた。
「も、申し訳ございません、姫殿下。・・・その、陛下に、姫殿下のお戻りが遅いので連れ戻せと、命じられまして。」
「・・・もうちょっと・・・ダメ?」
ビスマルクを見上げ、小首を傾げる。彼がこの仕草に弱いことはわかっている。が、何も知らない者達の前だからか、わずかに頬を赤らめたものの、首を横に振った。
「・・・申し訳ございません。陛下のご命令ですので。」
「む・・・わかったわ。戻ります。・・・じゃあ、桐原さん、カレンさん、また。」
ルルーシュはひらり、と手を振り、ビスマルクに連れ添われて地下牢を出ていく。
「・・・なぁ、すっげー美人だったなぁ・・・しかも、ブリタニア皇族なのに、良い奴じゃん。」
その姿が見えなくなるのと同時に玉城が呟くと、カレンが盛大に溜め息をついた。
「・・・美人は認めるけど・・・良い奴とは言い難いと思うんだけど。」
「え~、どうしてだよ、エリア解放とか皇帝に進言してるんだろ?」
「カレンは、彼女のことを良く知ってるのか?」
玉城が反論するのと同時に、扇が訊ねてくる。
「・・・ええ。・・・みんなも良く知ってると思います。」
「「「「「みんな???」」」」」
カレンの答えに、幹部達が一斉に首を傾げる。
「・・・そうか、紅月は知っておるか。」
そんな中、桐原が唯一納得した様子を見せる。カレンもそれはわかっていたので、敢えて訊ねた。
「ええ、まあ、偶然にですけど・・・それで、桐原公は、あいつが皇族だとわかっていて・・・“ゼロ”であることを認めたんですか?」
「・・・そうじゃな、あやつほど、ブリタニアそのものを憎んでおる者もおらんじゃろうて。」
カレンと桐原の会話に、騎士団の幹部や他のキョウトの面子は一瞬固まり、次の瞬間、地下牢に絶叫が響き渡った。
「・・・ちょっと、タイミングが早いと思うのだけど。」
地下牢から連れ出された後、ルルーシュは一歩手前を歩いている相手を軽く睨む。
「・・・申し訳ございません。」
「まぁ、ワザとあの時点で声をかけた理由はわかるわ。・・・あの人達と必要以上に関わるなということでしょう?」
「はい。・・・それと、姫殿下がミスをするとは思えませんが、あのまま済し崩しに全てを告げてしまわれるのではないかと心配だったものですから。」
ビスマルクの勘は正しい。さすがは未来線を読むギアスを持っているだけはある。あのまま、カレンが追及を続けていれば、きっと自分は全てを話してしまっていたかもしれない。
そう思ったルルーシュは困ったような笑みをうかべた。
「ビスマルクにはすっかり読まれてるわね。」
「他ならぬ姫殿下のことですから。」
あっさりと言ってくれるが、ビスマルクは、それが恥ずかしいセリフだとわかっているだろうか。そう思い、ルルーシュが視線を向けると、ビスマルクの耳が赤くなっているのに気付く。
「ふふ・・・耳、真っ赤よ、ビスマルク?」
「・・・か、からかわないでください、姫殿下。」
母似のこの顔に弱いのは何も父だけではない。目の前にいる彼もこの顔には弱いのだ。なかなかに使える自分の容姿に、ルルーシュは感謝すらしている。
「それで、お父様が連れ戻せと言ったのは本当なんでしょう?・・・何かあったの?」
「シュナイゼル殿下が、EUの前線より、お戻りになられました。」
「・・・そう、戻って来られたの。」
ルルーシュは一瞬身を竦ませる。次兄はルルーシュの一番苦手な相手だ。仮面を被ることは、次兄から学んだようなもの。戦略にしたって、ルルーシュのそれの一枚も二枚も上だ。
「どうしますか?・・・シュナイゼル殿下と鉢合わせするのも気まずいのでしょう?」
ビスマルクが譲歩を見せるが、シュナイゼルに怪しまれるのもいただけない。一度、次兄の目の前で純粋に彼を慕う妹を演じているのだから尚更だ。
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