Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・完全捏造設定です!
・原作かなり無視しています!
・オリジナルキャラクターがわんさか出ます
・二次創作だということをご理解したうえでお読みください!
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
自分達は一体どうしてこのような場所に来てしまったのか。
目の前で仲間を惨殺しているのは本当に地球人なのか。
完全に“侍”という生き物を舐めていた。
飼い犬に手を噛まれたなんていう可愛い表現では表しきれない状況がそこには広がっていた。
香に混ぜられた毒のせいで身動きが全く取れない状態で、抵抗することすらもできずに殺されていく天導衆。
天導衆の“頭”は逃げ出すこともできず、一部始終を見ていた。
その時、ス、と喉元に刃が突き付けられる。
視線を上にやれば、血飛沫を浴びて、所々赤黒く変色した官僚服を着た夏霧が立っていた。
「さぁ、次はお前の番だ」
クスリとも笑わず、冷たい視線で見下ろしてくる夏霧に恐怖を抱く。
「これが天導衆の最期よ。ふふっ、呆気ないものね」
「戦争だって、天人側の技術が発達していたから、幕府があっさり頭を下げちゃったわけで・・・刀と刀だったら攘夷志士だって負けてなかったはずだぞ」
氷柱が美しい笑みを貼り付けながら言えば、水澄が肩を竦めた。
「それもそうですねェ・・・技術が追い付けばこんなにもあっさりと立場は逆転するんです。・・・天人側が“吉田松陽”の存在を危険視した理由はそこにあったんですね」
水澄に同意した春霞がその名を出せば、天導衆の“頭”がギクリと身体を強張らせる。
吉田松陽―――天人の技術を学ぶべきだと幕府に訴え続け、邪険にされた揚句に天人側に暗殺された銀時達の師。
「第二第三の“松陽先生”が出て来ないように、その首を送りつけることによって釘を刺した。・・・そうだろう?」
その首を送りつけられた人物こそが夏霧の養父であり、そのことを知った吉田松陽に賛同していた者達は、己がために、そして家族のために口を噤むしかなかった。
「養父に聞いた時は驚いた・・・銀時様達は“松陽先生”の首を取られたなんて、一言も言っていなかったしな。当時の大人達が銀時様達に見せないようにしてくれたんだろう。だから俺達もそのことを銀時様達に伝えるつもりは一切無い」
それでなくとも悲しんでいるのだ。首を取られたなどと知れれば更に悲しむに違いない。
あくまでも銀時達のために口を閉ざす覚悟をした。夏霧に事情を聞いた他の六花の面々もそれに同意した。
「直接の仇は黒夜叉だろうけど、黒夜叉に暗殺を命じたアンタ達も充分、銀時様達の仇だよな」
水澄がクツリと笑う。
「・・・銀時様達の代わりにお前達を討つ」
夏霧が刀を振り上げる。
「や、やめろ!!・・・わ、我々がいなくなったら、誰が天人共をまとめると思っているのだ!!」
「そんなモノどうとでもなる。・・・天導衆が上にいるからこそのさばっている連中もいるからな。・・・あァ、言っておくが“地球人”の官僚はすべてこちらに賛同したんだぞ?」
「なっ!?」
「・・・落ち目のお前達にしがみつく理由は無いだろう?」
こうして今、まさに命を奪われようとしている者に誰がついてくると思っているのか。
呆れたような視線を向けた夏霧に、天導衆の“頭”はようやく理解した。
これは突発的な計画ではないのだ。何年も前から周りを説得して手を回して・・・おそらく、商人肌の天人などは彼等の側に付いている可能性もある。
「・・・もうこの国を天人共の好きにはさせない。将軍に全ての権限を返上し、この場で果てろ」
夏霧が刀を振り下ろす。
ゴトッ、と右腕が落ちた。
「グぁああッ!?」
「・・・これは銀時様の分」
「・・・それから、これが晋助様の分」
夏霧が後ろに下がり、彼から刀を受け取った氷柱が天導衆の“頭”の顔の左側を狙って振り下ろした。
「あ゛ぁあ゛ああ゛あぁッ!・・・目がァっ・・・目がぁああッ!」
「これは桂さんの分」
氷柱から刀を受け取り、水澄はのたうち回る天導衆の“頭”の右脚を刀で突き刺した。
「ぁあ゛あ゛ッ!」
「・・・では、他の松陽門下の皆さんの想いをこめて・・・これは“吉田松陽先生”の分です」
春霞がニコリと笑いながら右脚を床に縫い止めている刀を引き抜き、天導衆の“頭”の胸を己の足で踏みつけて押さえる。
「綺麗に落として差し上げますよ」
「やめっ―――!!!」
天導衆の“頭”が声を発しようとしたその瞬間、ごろり、とその首が転がった。
奇しくもほぼ同時刻に黒夜叉と天導衆の“頭”は同じ形で最期を迎えた。
「では、同じ方法を取らせてもらうことにしましょうか」
春霞がその首を、懐から取り出した風呂敷に包む。
「・・・嫌味なやり方だが、効果は絶大だろうな」
「どこにする?」
水澄が他の3人の顔を見まわす。
「それは、もちろん・・・」
夏霧がポツリと呟く。
―――1番最初に地球に攻め込み無理矢理開国させた・・・。
「「「「戌威星の大使館!」」」」
考えは皆一緒だったらしいと悟ると、4人は一斉に噴き出した。
「で・・・差出人は、どうするの?」
「実際にある隊の名前じゃまずいだろ?」
氷柱と水澄が夏霧に視線を向ける。
「当然、架空の攘夷組織を作ってある。その為に真選組と攘夷浪士に暴れてもらってるんだ」
「さすが夏霧・・・用意周到だよな」
水澄が感心したように言えば、夏霧は苦笑した。
「まぁ、天導衆の“頭”にはどうとでもなるとは言ったがな。これから先、銀時様に火の粉が降りかからないようにするためには“白夜叉”の名前は一切出さない方が良いだろ?ついでに鬼兵隊や桂一派の名前もマズイ。・・・というわけで適当に名前を考えてみた」
ひらり、と見せた紙に書かれた名は―――。
「・・・雪誅隊?」
「そう、雪の異称が“六花”だろ?・・・だから“雪”が天導衆を“誅殺”する“隊”で、雪誅隊」
「適当過ぎるだろ・・・それ」
「あぁ。でも意外と気に入ってるんだけど」
思わず春霞が素に戻ってツッコミを入れれば、夏霧はニコリと笑った。
「響きが良いわ・・・これからも対天人には使えそうね」
氷柱もどうやら気に入ったらしく、名の書かれた紙を夏霧から受け取る。
「響きはともかく、意味は良いな」
水澄も同意するように頷き、春霞がフゥと溜息をついた。
「色々とバレバレな気もしますが・・・まァ良いでしょう」
「よし、決まりだな。じゃあ・・・死体の処理を手伝ってもらえますか?」
夏霧が振り返った先には、百華と次郎長達の姿がある。
「そりゃァ構わないけど、随分派手にやったわねェ」
呆れたように西郷が口を開く。
「まぁ、日頃の鬱憤が一気に出たということで」
爽やか過ぎる夏霧の笑顔に、次郎長が苦笑した。
「スッキリしたかィ?」
「ええ」
「・・・わっち等もこれで銀時に少しは恩を返せたな」
月詠がホッと息を漏らして告げれば、百華が天導衆をボコボコにする光景を見ていた水澄と春霞が苦笑いをうかべた。
「・・・充分すぎますよ」
「確かに」
「・・・銀時様達は大丈夫かしら・・・?」
不意に、氷柱がそう呟いて空を見上げる。
「大丈夫だ。銀時様には皆さんがついてる」
夏霧がそう言えば、氷柱は心配そうな表情は崩さないままに頷いた。
「・・・そうね。きっと・・・大丈夫よね?」
― 江戸郊外
銀時からは何の感情も感じなかった。
憎しみも、悲しみも、喜びも・・・すべての感情が飽和してしまったかのようだった。
「・・・銀時」
声をかければピクリと反応して銀時が振り返る。
その一切の感情が拭い去られた表情に、肌が粟立つ。
「戻って来い、銀時」
高杉が一歩踏み出すのと同時に、銀時がわずかに腰を落とし、体重を前の方に移動させるのに気づく。
完全に相手を斬るための動作。
誰が味方で敵か、銀時にはわからなくなっている。
黒夜叉との会話は普通にも思えたのだが、やはりトランス状態で仲間の顔がわからなくなる“白夜叉”と変わりがないらしい。
「ハァ、しょうがねぇな・・・」
高杉が溜息をついて、持っていた刀を桂に放り投げた。
「俺がやる」
「気をつけろよ?」
「ああ。・・・辰馬、フォロー頼む」
「おう、まかせとけぇ」
ガッツポーズをする辰馬に苦笑し、高杉は銀時と向き合う。
「晋、タイミングは―――」
「左は確かに見えねぇが、アイツの癖はよく知ってる・・・だから、大丈夫だ」
久坂の心配そうな表情に、高杉は自信たっぷりに答えた。
入江や古田は実戦から遠のいて久しいだろうし、久坂は元々剣の腕に関しては上の中くらいだ。
となれば、銀時を止められるのは己か桂ということになる。が、桂は高杉や銀時と比べると速さの面でやや劣る。
“白夜叉”の時ならばともかく、未知の状態の銀時を相手にするのであれば、高杉のほうが成功する確率が高い。
「辰馬、カウント3で行くぞ」
「おう!」
「3、2、1!!」
ブラスターが発射される音に銀時が反応して意識が逸れた瞬間に、その懐の中に高杉が入り込む。
一瞬の後、銀時が高杉に向けて刀を振り下ろす。
「あ・・・っぶねッ!」
ぎりぎりのところで刀を持つ方の右手首をガッチリと掴まえ、高杉は思いっきり銀時の額に自分の額をぶつけた。
ゴチン!と痛そうな音が辺りに響く。
「うわ~・・・い、痛そ・・・」
ハラハラとして見ていた山崎が表情を歪める。
「戻って来い!!銀時!!・・・いつまでも戦いに酔ってんじゃネェ!!このクソ天パ!!」
高杉の言葉にも銀時の反応はなく、逆に手首を捕まえられている右腕に力がこもる。
「銀時!!帰って来い!!」
桂が叫ぶ。
「銀!!・・・目の前にいるのが誰だかわかるだろう!?俺達は兄弟のように過ごしてきたんじゃないか!!」
久坂が銀時と高杉の傍に走り寄り、銀時の左肩を掴み揺さぶる。
ピクリ、と銀時の眉が上がる。
「銀時!早く戻ってこないと、お前の恥ずかしい秘密バラしちゃうからな!!」
「・・・松陽先生に聞いたとっておきのヤツをな?」
「それは是非とも聞きたいアル・・・銀ちゃんが戻って来てもこっそり教えるネ」
「あ、僕もそれは聞きたいです」
入江と古田の言葉に、神楽と新八が食いつく。
「俺もでさァ・・・旦那の弱点は知っておいても損はねぇですからねィ」
「それなら、俺も聞いておきてぇな。あのヤローにやられっぱなしってのも気にくわねぇし」
沖田や土方までそれに乗っかるのを見て、桂が苦笑する。
「十一、古田・・・お前達は・・・まったく」
「おら、どうするよ?銀時。・・・早く戻ってこねぇと恥ずかしい秘密ってのがバレちまうぜ?」
「・・・戻ってもバレそうだけどな」
銀時と額を合わせたまま高杉がにやりと笑って告げれば、久坂がそっとツッコミを入れる。
「・・・・・・銀時、戻って来い」
ふわり、とほころぶ様な笑顔をうかべ、高杉が優しく促す。
「・・・・・・・・・・・・やべ、さぶいぼ立った」
不意に、銀時の口からそんな言葉が発せられて、高杉のこめかみに青筋が立つ。
「テメッ・・・元に戻してもらっといて、開口一発目がそれかよ!」
べしり、と銀時の頭を叩く高杉。
「いでっ!!!・・・・・・いやいやいや、晋ちゃんのあんな笑顔、ありえねーでしょ!!つか、変なもんでも食った?ああ、空から槍でも降ってくんじゃねぇだろうなー??」
「ほほーぅ・・・いい度胸してんじゃねぇか、銀時ィ・・・」
ひくり、と口元を引きつらせ、バキボキと指を鳴らす高杉。
「あ、銀ちゃんいつの間にか戻ってるアル!!」
銀時と高杉のじゃれあいに、他の面々も銀時が正気に戻っていることに気づく。
「久坂、どうなってるんじゃ?」
坂本が久坂に近づいて訊ねる。・・・が、久坂からの反応がなく首を傾げてその顔を覗き込んで目を丸くした。
同様に真っ青になった久坂の顔を見た面々が首を傾げる。
「ど、どうしたんだ、久坂」
桂が訊ねれば、久坂はあえぐ様にして息をつき、首を振った。
「し、晋が・・・晋助が・・・!!!」
どうやら高杉の笑顔は、至近距離で見た久坂にもかなりの衝撃を与えたらしい。
「・・・玄、テメェもか・・・そうかそうか、そんなに死にてェか!!」
恥ずかしさを誤魔化すためか、高杉が愛刀を振り上げる。
「ま、待て待て、高杉!一体どうしたと言うのだ!」
わけがわかっていない桂が高杉を取り押さえて訊ねても高杉は説明を拒絶し、久坂はフルフルと首を振るばかりで答えられないでいる。
仕方無しに、子ども達に抱きつかれている銀時に説明を求めれば、腕をさすりながら彼は答えた。
「いやぁ・・・衝撃的な笑顔だった。ほら、見てよ。さぶいぼ」
そう言って銀時が腕まくりをしてみせれば、見事に腕全体に鳥肌が立っていた。
「・・・笑顔って・・・それだけか?」
そういえば、ここ最近皮肉気な笑みしか見たことないなー、と桂が記憶を遡って思い出しながら呟く。
「いやぁ、子どもの頃でもあんな破壊力抜群の笑顔見たことなかったなー」
「・・・うるせェ!!」
にやり、と笑う銀時に、耳まで真っ赤になった高杉が叫ぶ。
それが昔の戦装束を着せられた意趣返しだと気づいた面々は、ああ、これはしばらく続くなとあきらめ、じゃれあう2人を放置することに決めた。
「・・・そういえば、あっちはどうなったんだ?」
「六花、か・・・」
土方の呟きに、万斉が視線を落とす。
「万斉先輩・・・氷柱先輩、大丈夫っスかね?」
また子が心配そうに己を見上げてくるのに、万斉は肩を竦めた。
「・・・大丈夫でござろう。氷柱の戦闘力はお前も知っているはずでござる」
「そうなんっスけど・・・なんつーか氷柱先輩って、戦闘面以外ではどこか抜けてるっていうか天然っていうか・・・」
「・・・否定はしない」
そっと視線を逸らした万斉に、桂や久坂達が苦笑する。
六花は4人揃って初めて機能する。バラバラに動いていては実力の半分も出ない。それでも優秀なのだから、4人揃った時の怖ろしさを想像すると敵になった者に対して同情を禁じ得ない。
江戸に帰ればわかることだが、とんでもない事をしでかしていそうでちょっと怖い。
「あー、あいつらねぇ・・・」
ひょこり、と銀時が桂と久坂の間から顔を出す。
「銀時・・・高杉は?」
「・・・あそこで撃沈してるー」
桂の問いに、銀時は背後を顎で示す。
そちらに視線を向ければ、両手で顔を覆ってしゃがみこむ高杉がいて、幼馴染達は相変わらずの力関係に苦笑いをうかべる。
「銀さん・・・春霞さん達、大丈夫でしょうか?」
「んー、大丈夫じゃね?・・・なんせ、六花4人揃ってんだし」
心配そうに呟く新八の頭をポンポンと撫で、銀時はゆるく笑った。そんな銀時の表情を見ると、先程までのことがまるで夢のように思える。
だが、周りを見渡せば天人の死体の山、山、山・・・その奥には黒夜叉の首が転がったままだ。
それらのほとんどが銀時の仕業だと思うと、今更ながらに震えが起こる。
「・・・どした?新八」
銀時が黙り込んだ新八に首を傾げる。その目にはわずかに怯えが混じっていて、それに気付いた幼馴染達が不安そうに見つめる中、新八は溜息をついて銀時を見上げた。
「いえ、アレだけバカ強いなら伝説の攘夷志士って言われてたのもわかるなーって。ほら、銀さんって僕達の前じゃいつも死んだ魚みたいな目をしてぐうたらしてるだけでしょ?」
「ちょ、ソレ酷くない?新八君??え、ちょっと銀さんびっくり!たまに見せてるよね、この目がきらめく瞬間見てるよね!?」
「いやぁ・・・いつも一瞬なんで~、見間違いかなぁ~なんて思ったりしてたんですけどォ~」
「ナニその口調!!わざとらしいんですけど!?」
「だって~、ねぇ?神楽ちゃん」
「そーアルな。銀ちゃんがカッコよかった時なんてホントに一瞬ネ」
「ええっ、神楽ちゃんまで!!?」
どうやら幼馴染達の心配は杞憂に終わったらしい。
銀時をいじり倒している子ども達にホッと安心の溜息をつく。
「・・・さて、江戸に帰るとしようか」
桂がパン、と手を打つ。
「そうだな・・・後始末もここじゃ難しいしな」
久坂が天人の死体の山を振り返って苦笑いをうかべる。
ちなみに、黒夜叉達が乗ってきた戦艦は黒夜叉が死んだとわかった瞬間にこの場から離脱している。
「やっぱ・・・放置はマズイよな?」
「そりゃぁ、マズイじゃろ」
「・・・アレは生ごみで良いのか?」
入江と坂本と古田が処分の方法に頭を悩ませる。
「・・・んなもん、燃やしちまえばいいんでさァ」
「だな。・・・いちいち墓なんぞ建てんのもめんどくせェし、燃してまとめて埋めて“天人の墓”とでも書いておきゃ良いだろ」
沖田と土方、警察の2人が言えば、ああ、と納得の声が上がった。
「これだけ大量だからなー・・・埋める場所はとっつあんに聞くか・・・」
近藤が携帯を取り出して、松平と連絡を取り始める。
「・・・あ、もしもし、とっつあん?こっちは終わったんだけどさァ・・・死体の処理に困っちゃって・・・え?・・・はぁああああ?!」
近藤の叫びに、全員が一斉にそちらを向く。
ギギギィ、と音でもしそうなぎこちなさでこちらを向いた近藤は、口元を引き攣らせてその事実を告げた。
「・・・し、死体はァ・・・“天導衆”の死体と一緒にまとめて穴にぶち込むから持って来いって・・・」
一瞬の間。
「「「「「ええええええええええッ!!?天導衆殺っちゃったのォおおおおッ!!?」」」」」
六花の計画に全く気付いていなかった面々の叫び声が響き渡った。
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・二次創作だということをご理解したうえでお読みください!
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自分達は一体どうしてこのような場所に来てしまったのか。
目の前で仲間を惨殺しているのは本当に地球人なのか。
完全に“侍”という生き物を舐めていた。
飼い犬に手を噛まれたなんていう可愛い表現では表しきれない状況がそこには広がっていた。
香に混ぜられた毒のせいで身動きが全く取れない状態で、抵抗することすらもできずに殺されていく天導衆。
天導衆の“頭”は逃げ出すこともできず、一部始終を見ていた。
その時、ス、と喉元に刃が突き付けられる。
視線を上にやれば、血飛沫を浴びて、所々赤黒く変色した官僚服を着た夏霧が立っていた。
「さぁ、次はお前の番だ」
クスリとも笑わず、冷たい視線で見下ろしてくる夏霧に恐怖を抱く。
「これが天導衆の最期よ。ふふっ、呆気ないものね」
「戦争だって、天人側の技術が発達していたから、幕府があっさり頭を下げちゃったわけで・・・刀と刀だったら攘夷志士だって負けてなかったはずだぞ」
氷柱が美しい笑みを貼り付けながら言えば、水澄が肩を竦めた。
「それもそうですねェ・・・技術が追い付けばこんなにもあっさりと立場は逆転するんです。・・・天人側が“吉田松陽”の存在を危険視した理由はそこにあったんですね」
水澄に同意した春霞がその名を出せば、天導衆の“頭”がギクリと身体を強張らせる。
吉田松陽―――天人の技術を学ぶべきだと幕府に訴え続け、邪険にされた揚句に天人側に暗殺された銀時達の師。
「第二第三の“松陽先生”が出て来ないように、その首を送りつけることによって釘を刺した。・・・そうだろう?」
その首を送りつけられた人物こそが夏霧の養父であり、そのことを知った吉田松陽に賛同していた者達は、己がために、そして家族のために口を噤むしかなかった。
「養父に聞いた時は驚いた・・・銀時様達は“松陽先生”の首を取られたなんて、一言も言っていなかったしな。当時の大人達が銀時様達に見せないようにしてくれたんだろう。だから俺達もそのことを銀時様達に伝えるつもりは一切無い」
それでなくとも悲しんでいるのだ。首を取られたなどと知れれば更に悲しむに違いない。
あくまでも銀時達のために口を閉ざす覚悟をした。夏霧に事情を聞いた他の六花の面々もそれに同意した。
「直接の仇は黒夜叉だろうけど、黒夜叉に暗殺を命じたアンタ達も充分、銀時様達の仇だよな」
水澄がクツリと笑う。
「・・・銀時様達の代わりにお前達を討つ」
夏霧が刀を振り上げる。
「や、やめろ!!・・・わ、我々がいなくなったら、誰が天人共をまとめると思っているのだ!!」
「そんなモノどうとでもなる。・・・天導衆が上にいるからこそのさばっている連中もいるからな。・・・あァ、言っておくが“地球人”の官僚はすべてこちらに賛同したんだぞ?」
「なっ!?」
「・・・落ち目のお前達にしがみつく理由は無いだろう?」
こうして今、まさに命を奪われようとしている者に誰がついてくると思っているのか。
呆れたような視線を向けた夏霧に、天導衆の“頭”はようやく理解した。
これは突発的な計画ではないのだ。何年も前から周りを説得して手を回して・・・おそらく、商人肌の天人などは彼等の側に付いている可能性もある。
「・・・もうこの国を天人共の好きにはさせない。将軍に全ての権限を返上し、この場で果てろ」
夏霧が刀を振り下ろす。
ゴトッ、と右腕が落ちた。
「グぁああッ!?」
「・・・これは銀時様の分」
「・・・それから、これが晋助様の分」
夏霧が後ろに下がり、彼から刀を受け取った氷柱が天導衆の“頭”の顔の左側を狙って振り下ろした。
「あ゛ぁあ゛ああ゛あぁッ!・・・目がァっ・・・目がぁああッ!」
「これは桂さんの分」
氷柱から刀を受け取り、水澄はのたうち回る天導衆の“頭”の右脚を刀で突き刺した。
「ぁあ゛あ゛ッ!」
「・・・では、他の松陽門下の皆さんの想いをこめて・・・これは“吉田松陽先生”の分です」
春霞がニコリと笑いながら右脚を床に縫い止めている刀を引き抜き、天導衆の“頭”の胸を己の足で踏みつけて押さえる。
「綺麗に落として差し上げますよ」
「やめっ―――!!!」
天導衆の“頭”が声を発しようとしたその瞬間、ごろり、とその首が転がった。
奇しくもほぼ同時刻に黒夜叉と天導衆の“頭”は同じ形で最期を迎えた。
「では、同じ方法を取らせてもらうことにしましょうか」
春霞がその首を、懐から取り出した風呂敷に包む。
「・・・嫌味なやり方だが、効果は絶大だろうな」
「どこにする?」
水澄が他の3人の顔を見まわす。
「それは、もちろん・・・」
夏霧がポツリと呟く。
―――1番最初に地球に攻め込み無理矢理開国させた・・・。
「「「「戌威星の大使館!」」」」
考えは皆一緒だったらしいと悟ると、4人は一斉に噴き出した。
「で・・・差出人は、どうするの?」
「実際にある隊の名前じゃまずいだろ?」
氷柱と水澄が夏霧に視線を向ける。
「当然、架空の攘夷組織を作ってある。その為に真選組と攘夷浪士に暴れてもらってるんだ」
「さすが夏霧・・・用意周到だよな」
水澄が感心したように言えば、夏霧は苦笑した。
「まぁ、天導衆の“頭”にはどうとでもなるとは言ったがな。これから先、銀時様に火の粉が降りかからないようにするためには“白夜叉”の名前は一切出さない方が良いだろ?ついでに鬼兵隊や桂一派の名前もマズイ。・・・というわけで適当に名前を考えてみた」
ひらり、と見せた紙に書かれた名は―――。
「・・・雪誅隊?」
「そう、雪の異称が“六花”だろ?・・・だから“雪”が天導衆を“誅殺”する“隊”で、雪誅隊」
「適当過ぎるだろ・・・それ」
「あぁ。でも意外と気に入ってるんだけど」
思わず春霞が素に戻ってツッコミを入れれば、夏霧はニコリと笑った。
「響きが良いわ・・・これからも対天人には使えそうね」
氷柱もどうやら気に入ったらしく、名の書かれた紙を夏霧から受け取る。
「響きはともかく、意味は良いな」
水澄も同意するように頷き、春霞がフゥと溜息をついた。
「色々とバレバレな気もしますが・・・まァ良いでしょう」
「よし、決まりだな。じゃあ・・・死体の処理を手伝ってもらえますか?」
夏霧が振り返った先には、百華と次郎長達の姿がある。
「そりゃァ構わないけど、随分派手にやったわねェ」
呆れたように西郷が口を開く。
「まぁ、日頃の鬱憤が一気に出たということで」
爽やか過ぎる夏霧の笑顔に、次郎長が苦笑した。
「スッキリしたかィ?」
「ええ」
「・・・わっち等もこれで銀時に少しは恩を返せたな」
月詠がホッと息を漏らして告げれば、百華が天導衆をボコボコにする光景を見ていた水澄と春霞が苦笑いをうかべた。
「・・・充分すぎますよ」
「確かに」
「・・・銀時様達は大丈夫かしら・・・?」
不意に、氷柱がそう呟いて空を見上げる。
「大丈夫だ。銀時様には皆さんがついてる」
夏霧がそう言えば、氷柱は心配そうな表情は崩さないままに頷いた。
「・・・そうね。きっと・・・大丈夫よね?」
― 江戸郊外
銀時からは何の感情も感じなかった。
憎しみも、悲しみも、喜びも・・・すべての感情が飽和してしまったかのようだった。
「・・・銀時」
声をかければピクリと反応して銀時が振り返る。
その一切の感情が拭い去られた表情に、肌が粟立つ。
「戻って来い、銀時」
高杉が一歩踏み出すのと同時に、銀時がわずかに腰を落とし、体重を前の方に移動させるのに気づく。
完全に相手を斬るための動作。
誰が味方で敵か、銀時にはわからなくなっている。
黒夜叉との会話は普通にも思えたのだが、やはりトランス状態で仲間の顔がわからなくなる“白夜叉”と変わりがないらしい。
「ハァ、しょうがねぇな・・・」
高杉が溜息をついて、持っていた刀を桂に放り投げた。
「俺がやる」
「気をつけろよ?」
「ああ。・・・辰馬、フォロー頼む」
「おう、まかせとけぇ」
ガッツポーズをする辰馬に苦笑し、高杉は銀時と向き合う。
「晋、タイミングは―――」
「左は確かに見えねぇが、アイツの癖はよく知ってる・・・だから、大丈夫だ」
久坂の心配そうな表情に、高杉は自信たっぷりに答えた。
入江や古田は実戦から遠のいて久しいだろうし、久坂は元々剣の腕に関しては上の中くらいだ。
となれば、銀時を止められるのは己か桂ということになる。が、桂は高杉や銀時と比べると速さの面でやや劣る。
“白夜叉”の時ならばともかく、未知の状態の銀時を相手にするのであれば、高杉のほうが成功する確率が高い。
「辰馬、カウント3で行くぞ」
「おう!」
「3、2、1!!」
ブラスターが発射される音に銀時が反応して意識が逸れた瞬間に、その懐の中に高杉が入り込む。
一瞬の後、銀時が高杉に向けて刀を振り下ろす。
「あ・・・っぶねッ!」
ぎりぎりのところで刀を持つ方の右手首をガッチリと掴まえ、高杉は思いっきり銀時の額に自分の額をぶつけた。
ゴチン!と痛そうな音が辺りに響く。
「うわ~・・・い、痛そ・・・」
ハラハラとして見ていた山崎が表情を歪める。
「戻って来い!!銀時!!・・・いつまでも戦いに酔ってんじゃネェ!!このクソ天パ!!」
高杉の言葉にも銀時の反応はなく、逆に手首を捕まえられている右腕に力がこもる。
「銀時!!帰って来い!!」
桂が叫ぶ。
「銀!!・・・目の前にいるのが誰だかわかるだろう!?俺達は兄弟のように過ごしてきたんじゃないか!!」
久坂が銀時と高杉の傍に走り寄り、銀時の左肩を掴み揺さぶる。
ピクリ、と銀時の眉が上がる。
「銀時!早く戻ってこないと、お前の恥ずかしい秘密バラしちゃうからな!!」
「・・・松陽先生に聞いたとっておきのヤツをな?」
「それは是非とも聞きたいアル・・・銀ちゃんが戻って来てもこっそり教えるネ」
「あ、僕もそれは聞きたいです」
入江と古田の言葉に、神楽と新八が食いつく。
「俺もでさァ・・・旦那の弱点は知っておいても損はねぇですからねィ」
「それなら、俺も聞いておきてぇな。あのヤローにやられっぱなしってのも気にくわねぇし」
沖田や土方までそれに乗っかるのを見て、桂が苦笑する。
「十一、古田・・・お前達は・・・まったく」
「おら、どうするよ?銀時。・・・早く戻ってこねぇと恥ずかしい秘密ってのがバレちまうぜ?」
「・・・戻ってもバレそうだけどな」
銀時と額を合わせたまま高杉がにやりと笑って告げれば、久坂がそっとツッコミを入れる。
「・・・・・・銀時、戻って来い」
ふわり、とほころぶ様な笑顔をうかべ、高杉が優しく促す。
「・・・・・・・・・・・・やべ、さぶいぼ立った」
不意に、銀時の口からそんな言葉が発せられて、高杉のこめかみに青筋が立つ。
「テメッ・・・元に戻してもらっといて、開口一発目がそれかよ!」
べしり、と銀時の頭を叩く高杉。
「いでっ!!!・・・・・・いやいやいや、晋ちゃんのあんな笑顔、ありえねーでしょ!!つか、変なもんでも食った?ああ、空から槍でも降ってくんじゃねぇだろうなー??」
「ほほーぅ・・・いい度胸してんじゃねぇか、銀時ィ・・・」
ひくり、と口元を引きつらせ、バキボキと指を鳴らす高杉。
「あ、銀ちゃんいつの間にか戻ってるアル!!」
銀時と高杉のじゃれあいに、他の面々も銀時が正気に戻っていることに気づく。
「久坂、どうなってるんじゃ?」
坂本が久坂に近づいて訊ねる。・・・が、久坂からの反応がなく首を傾げてその顔を覗き込んで目を丸くした。
同様に真っ青になった久坂の顔を見た面々が首を傾げる。
「ど、どうしたんだ、久坂」
桂が訊ねれば、久坂はあえぐ様にして息をつき、首を振った。
「し、晋が・・・晋助が・・・!!!」
どうやら高杉の笑顔は、至近距離で見た久坂にもかなりの衝撃を与えたらしい。
「・・・玄、テメェもか・・・そうかそうか、そんなに死にてェか!!」
恥ずかしさを誤魔化すためか、高杉が愛刀を振り上げる。
「ま、待て待て、高杉!一体どうしたと言うのだ!」
わけがわかっていない桂が高杉を取り押さえて訊ねても高杉は説明を拒絶し、久坂はフルフルと首を振るばかりで答えられないでいる。
仕方無しに、子ども達に抱きつかれている銀時に説明を求めれば、腕をさすりながら彼は答えた。
「いやぁ・・・衝撃的な笑顔だった。ほら、見てよ。さぶいぼ」
そう言って銀時が腕まくりをしてみせれば、見事に腕全体に鳥肌が立っていた。
「・・・笑顔って・・・それだけか?」
そういえば、ここ最近皮肉気な笑みしか見たことないなー、と桂が記憶を遡って思い出しながら呟く。
「いやぁ、子どもの頃でもあんな破壊力抜群の笑顔見たことなかったなー」
「・・・うるせェ!!」
にやり、と笑う銀時に、耳まで真っ赤になった高杉が叫ぶ。
それが昔の戦装束を着せられた意趣返しだと気づいた面々は、ああ、これはしばらく続くなとあきらめ、じゃれあう2人を放置することに決めた。
「・・・そういえば、あっちはどうなったんだ?」
「六花、か・・・」
土方の呟きに、万斉が視線を落とす。
「万斉先輩・・・氷柱先輩、大丈夫っスかね?」
また子が心配そうに己を見上げてくるのに、万斉は肩を竦めた。
「・・・大丈夫でござろう。氷柱の戦闘力はお前も知っているはずでござる」
「そうなんっスけど・・・なんつーか氷柱先輩って、戦闘面以外ではどこか抜けてるっていうか天然っていうか・・・」
「・・・否定はしない」
そっと視線を逸らした万斉に、桂や久坂達が苦笑する。
六花は4人揃って初めて機能する。バラバラに動いていては実力の半分も出ない。それでも優秀なのだから、4人揃った時の怖ろしさを想像すると敵になった者に対して同情を禁じ得ない。
江戸に帰ればわかることだが、とんでもない事をしでかしていそうでちょっと怖い。
「あー、あいつらねぇ・・・」
ひょこり、と銀時が桂と久坂の間から顔を出す。
「銀時・・・高杉は?」
「・・・あそこで撃沈してるー」
桂の問いに、銀時は背後を顎で示す。
そちらに視線を向ければ、両手で顔を覆ってしゃがみこむ高杉がいて、幼馴染達は相変わらずの力関係に苦笑いをうかべる。
「銀さん・・・春霞さん達、大丈夫でしょうか?」
「んー、大丈夫じゃね?・・・なんせ、六花4人揃ってんだし」
心配そうに呟く新八の頭をポンポンと撫で、銀時はゆるく笑った。そんな銀時の表情を見ると、先程までのことがまるで夢のように思える。
だが、周りを見渡せば天人の死体の山、山、山・・・その奥には黒夜叉の首が転がったままだ。
それらのほとんどが銀時の仕業だと思うと、今更ながらに震えが起こる。
「・・・どした?新八」
銀時が黙り込んだ新八に首を傾げる。その目にはわずかに怯えが混じっていて、それに気付いた幼馴染達が不安そうに見つめる中、新八は溜息をついて銀時を見上げた。
「いえ、アレだけバカ強いなら伝説の攘夷志士って言われてたのもわかるなーって。ほら、銀さんって僕達の前じゃいつも死んだ魚みたいな目をしてぐうたらしてるだけでしょ?」
「ちょ、ソレ酷くない?新八君??え、ちょっと銀さんびっくり!たまに見せてるよね、この目がきらめく瞬間見てるよね!?」
「いやぁ・・・いつも一瞬なんで~、見間違いかなぁ~なんて思ったりしてたんですけどォ~」
「ナニその口調!!わざとらしいんですけど!?」
「だって~、ねぇ?神楽ちゃん」
「そーアルな。銀ちゃんがカッコよかった時なんてホントに一瞬ネ」
「ええっ、神楽ちゃんまで!!?」
どうやら幼馴染達の心配は杞憂に終わったらしい。
銀時をいじり倒している子ども達にホッと安心の溜息をつく。
「・・・さて、江戸に帰るとしようか」
桂がパン、と手を打つ。
「そうだな・・・後始末もここじゃ難しいしな」
久坂が天人の死体の山を振り返って苦笑いをうかべる。
ちなみに、黒夜叉達が乗ってきた戦艦は黒夜叉が死んだとわかった瞬間にこの場から離脱している。
「やっぱ・・・放置はマズイよな?」
「そりゃぁ、マズイじゃろ」
「・・・アレは生ごみで良いのか?」
入江と坂本と古田が処分の方法に頭を悩ませる。
「・・・んなもん、燃やしちまえばいいんでさァ」
「だな。・・・いちいち墓なんぞ建てんのもめんどくせェし、燃してまとめて埋めて“天人の墓”とでも書いておきゃ良いだろ」
沖田と土方、警察の2人が言えば、ああ、と納得の声が上がった。
「これだけ大量だからなー・・・埋める場所はとっつあんに聞くか・・・」
近藤が携帯を取り出して、松平と連絡を取り始める。
「・・・あ、もしもし、とっつあん?こっちは終わったんだけどさァ・・・死体の処理に困っちゃって・・・え?・・・はぁああああ?!」
近藤の叫びに、全員が一斉にそちらを向く。
ギギギィ、と音でもしそうなぎこちなさでこちらを向いた近藤は、口元を引き攣らせてその事実を告げた。
「・・・し、死体はァ・・・“天導衆”の死体と一緒にまとめて穴にぶち込むから持って来いって・・・」
一瞬の間。
「「「「「ええええええええええッ!!?天導衆殺っちゃったのォおおおおッ!!?」」」」」
六花の計画に全く気付いていなかった面々の叫び声が響き渡った。
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