Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・完全捏造設定です!
・原作かなり無視しています!
・オリジナルキャラクターがわんさか出ます
・二次創作だということをご理解したうえでお読みください!
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「・・・無差別テロ?」
暗い議場の真ん中に立ち、夏霧は問いかけてきた男に頷いて見せた。
「はい。狙いは皆様方とターミナルであるかと・・・今現在、真選組を警護につけさせておりますが、それだけでは心許ないと思いまして、こうして報告を・・・」
「ほう・・・殊勝な言葉じゃな、保科。己の無力さを良くわかっておる。人間とはかくも弱きものゆえなぁ?」
「・・・は。皆様の御加護があってこその我等と心得ております」
深々と頭を垂れ、夏霧はそう告げる。
「しかし、ターミナルの一時停止とは・・・また、随分と思いきった真似をするな。根回しは済んでおるのか?」
「はい。各大使館には既に伝達済みです。・・・ですが、最終判断は皆様方にお許しを頂いてからと思いまして」
「ククク・・・そうかそうか。やはり幕府のコトはお主に任せて正解だったなァ、保科。これからも、ワシらに尽くせよ」
「もちろんでございます・・・天導衆の皆様方には衷心より忠誠をお誓い申し上げます」
頭を下げたままそう告げる夏霧に、天導衆は機嫌良く頷いた。
「よしよし、よかろう。お主の好きにすればよい。・・・幕府の威信をかけて、ターミナルと我等を守るのだぞ」
「かしこまりまして、ございます」
―――今のうちに、支配している気分に浸っていればいい。その首が繋がっている間は、気持ち良くいさせてやる。
そうして油断を誘う。それが夏霧の当初からの計画だった。
―――この程度の屈辱、あの方の苦しみと絶望に比べればなんてことはない。
笑顔の裏に本心を隠し、来るべき日を待つ。
―――次に会う時は、貴様等の表情を恐怖一色に染め上げてやろう。
機は―――熟した。
― 江戸某所
水澄に案内されて次郎長達がやって来たのは、城にほど近い豪華な屋敷だった。
「・・・はわ~・・・おっきいです~」
平子が思わず感想を漏らすと、水澄はクツリと笑った。
「まぁ、幕僚の屋敷ですからね・・・あ、こっちですよ」
フラフラと庭の方へと行こうとした平子の手をとって逆の方向を指す。
「そちらにはいかないでください。血気盛んな真選組の皆さんの拠点を作ってあるので」
「・・・あ、え?そうなんですか~?お庭も見てみたかったのに~」
手を引かれながら残念そうに平子が呟く。
「全てが終わったら、好きなだけご覧になってください。銀時様のお知り合いなら、いつでも大歓迎ですよ」
ちらりと平子に視線をやった水澄は、ニコリと笑ってそう告げる。
「・・・悪いねェ、ウチの娘がワガママ言って」
次郎長が苦笑する。
「いえ、気になさらないでください。愛でるための庭なんですから、家人だけで楽しむなんてもったいないでしょう?」
真選組の拠点を庭の見える部屋に作ったのは、ただ単にそこが一番広い部屋だったからだ。
「真選組は一部隊借りているので、広い部屋が必要だったんですよ。・・・お3人はこちらの部屋で待機して頂けますか?」
水澄が案内したのは、屋敷の奥の座敷。
「・・・す、すごいわねェ・・・」
さすがの西郷も息を呑む。
座敷に置かれた数々の調度品は素人目にも高価なものだとわかる。
「あぁ、それは天導衆からの貰いものですね。タダでくれるならって受け取ってきたは良いですけど、気分が悪くなるから自分の部屋に置く気にはならないって夏霧が・・・」
「そ、相当嫌ってるのねェ、天導衆のコト」
「ええ、大ッッッッッ嫌いです。銀時様の命を付け狙うなんて・・・しかも、存在自体が危険だと認定するなんて、許せません。銀時様はただ、静かに暮らしたいだけなのに」
水澄の目に憎悪の色がうかぶ。
命を救われたからだけではない、生きる意味を、術を、自分達に与えてくれた銀時を心の底から想っているからこそ、天導衆が憎いのだ。
「・・・水澄、帰ったの?」
「あ、氷柱・・・って、ナニその格好?」
ひょこりと廊下から顔をのぞかせた氷柱を見て、水澄は首を傾げた。
「え?遊女?」
「・・・なんで疑問形?」
「なんか、夏霧にこれに着替えろって言われて・・・っていうか、吉原の人達を春霞が連れて来て・・・」
「ええ!?・・・銀時様が関わらせないようにってしてたのに!?」
「そうなの・・・でも、危険な目には遭わせられないわよね?銀時様の大切な方々だもの」
「そりゃそうだよ!春霞も夏霧も、ナニ考えてんだよ!!」
「ナニ考えてるって言われましてもね・・・」
氷柱と水澄が頭を抱えていると、そこに春霞がやってくる。
「春霞!・・・おまえなァ!」
「銀時様に世話になってるから、どうしても手伝いたいって・・・そう言われましてね、ちょっとしたお手伝いを頼もうと思ったんですよ。・・・少々、危険ではありますが・・・氷柱がいれば大丈夫でしょう?」
笑顔でそう告げる春霞は確信犯である。
「・・・そう言われたら、頑張らなくちゃって思うじゃない。・・・もう!」
ぷくっと頬を膨らませ、氷柱はくるりと向きを変えた。
「氷柱」
「わかってます!・・・貴方の計画に文句はないわ。それに、“色”は私が一番得意とするところだもの」
“色”の仕事。銀時は嫌がったが、相手が一番油断する方法なのは確かだ。
戦時中も幼いながらにも整った顔をしていた氷柱はそうやって相手の油断を誘い、眠り薬入りの酒を飲ませて相手を始末することなどしょっちゅうだった。
「・・・氷柱を使うってコトは、相手は・・・」
「天導衆に決まっているでしょう?・・・引きこもっている間の余興として吉原の女を呼んだと言えば、簡単に信じますよ」
それが奴等の信頼の厚い夏霧の紹介であるならば確実に。
「でも、眠り薬は危険だぞ?味の変化に気付くヤツもいるだろうし・・」
水澄の言葉に、春霞は頷く。
「もちろん、いくら無味無臭でも高級な酒に混ぜればすぐにバレてしまいますからね。もっと別の方法でいきますよ」
ニィ、と口の端をあげて笑う春霞に水澄は肩を竦めた。
「お前のその顔すっごい久しぶりに見るな・・・天導衆もホント、バカだよなァ・・・銀時様に目をつけたりしなければ、楽に死ねたものを」
「まったくだな」
「そうね」
水澄の言葉に平然と、顔色一つ変えずに頷く春霞と氷柱。
「・・・おいおい・・・あんちゃんの部下はやたらと過激だな」
「ホント・・・まだアタシ等なんて可愛げのある方じゃないの・・・」
攘夷戦争末期を戦いきった者というのは、初期の乱戦とはまた違った苦労があったのだろう。
幕府から見放されて何のために戦っているのかすらわからない。挙句の果てには廃刀令で武器も取り上げられ、残党狩りまでされたのだ。
そんな中で命を預けられる指令官がいたならば、確かにここまで入れ込むのもわからなくもない。
が、それだけではない何かが彼等からは感じられる。
銀時が己の恩師の為に刀を取って戦ったと告げた、その目と同じ魂(いろ)をもった目。
「アニキは愛されてますね・・・」
平子の言葉に、次郎長と西郷はああ、と声をあげた。
「そうか、愛情・・・か」
「忠誠、信頼・・・どれも当てはまらないと思ってたけど、愛情ね。ナルホド、そういうことか」
愛情、その一言に尽きる。
それも、命を捧げんばかりに銀時だけに向けられた深い愛情だ。
家族のそれとも恋人のそれとも違う、別次元の愛情。
時にそれは重すぎると相手をも呑み込んでしまいかねないが、銀時自身もまた恩師に深い愛情を捧げているからこそわかるのだろう。
「六花は・・・銀時様のためだけに作られた部隊です」
いつの間にか氷柱が目の前に来ていたことに気付いて、次郎長は背筋に冷たいものが走るのを感じた。
目の前にいるというのに気配が全く感じられないのだ。
―――この嬢ちゃんデキる。
「銀時様の心をお守りするためだけに六花は存在します。戦時中、銀時様は1人の部下も持たず、攘夷志士達の先陣を切って敵に斬り込んで行った。あの方の背に着いて行きさえすれば自分達は勝てる。そう皆に思わせる何かがあった。・・・ではあの方の心は誰が支えるのでしょう?」
氷柱の言葉に、西郷はハッとする。
先陣を切る者の役目は、後から付いてくる者達を怯ませないことだ。一度がむしゃらに突っ込んで行けば怯んで相手に斬られるという確率がぐんと減る。
戦略の1つでもあるそれは、実力のある者が選ばれる。先陣を切る者がアッサリとやられたら本末転倒だからだ。
ならば、その者の心は誰が支えるのか。
「銀時様には幼馴染の方々がいらっしゃいました。でも・・・あの方々もまた、心のどこかで銀時様を支えにしていたのです」
幼い頃からその強さを目にしていたからこそ尚更に。勝って当然、強くて当然。そんな気持ちが銀時に向けられていた。
静かに告げる春霞に、次郎長達は頷く。
「だから、俺達が・・・適度に銀時様の足を引っ張ってふと立ち止まる時間を作っていたんです」
じゃないと、銀時は心を殺してただ真っ直ぐに敵陣に斬り込んで行く“道具”と化していただろうから。
桂もそれを心配して、六花を作る際に根気よく銀時を説得してくれた。
拾ってきたのならば最後まで面倒を見ろ、と。
その時から、六花は銀時のためだけにあったのだ。
「・・・天導衆は、銀時様をただ殺そうとしているわけではありません」
背後からの声に、次郎長達はハッとして振り返る。
「夏霧」
氷柱が心配そうにその蒼白の顔を見つめる。
「・・・・・・もう少しで、刀を抜くところだった」
告げる夏霧の手が白くなるほどに握られているのに気付いて、氷柱はその手をとる。
「何が、あったの?」
「いつものことだ。天導衆に忠誠を誓うと頭を下げただけだよ。・・・ただ、少し・・・我慢するのが辛い」
銀時のためを思いこれだけの人間が動いてくれるという心強さ。もう少しで天導衆に引導を渡せるという思いから気持ちが逸り、怒りに任せて叩き斬ってしまいそうだった。
「夏霧・・・少し部屋で休んで来いよ。この方達には俺達から説明しておくから」
見兼ねた水澄が言えば、夏霧はコクリと頷いた。
「・・・ああ・・・頼む。すみません、本当は私が説明しなければならないのですが、今は冷静に説明できる自信がないので・・・」
「あ、ああ・・・構わねェよ」
頷く次郎長に微笑して見せ、夏霧は氷柱に付き添われてその場から去る。
「・・・大丈夫なの?」
「氷柱がついてますから、大丈夫ですよ・・・天導衆の一番近くに侍っているので、ストレスも多いんです」
西郷が心配そうに見送ると、春霞が苦笑する。
「そうかィ・・・じゃあ、聞かせてもらおうか。あんちゃん達が動く後ろで、オメェさん達が何をしようとしてるのか、な?」
次郎長の鋭い眼光もやんわりと受け流し、春霞はニコリと笑った。
「・・・・・・大したことじゃ、ありませんよ」
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・二次創作だということをご理解したうえでお読みください!
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「・・・無差別テロ?」
暗い議場の真ん中に立ち、夏霧は問いかけてきた男に頷いて見せた。
「はい。狙いは皆様方とターミナルであるかと・・・今現在、真選組を警護につけさせておりますが、それだけでは心許ないと思いまして、こうして報告を・・・」
「ほう・・・殊勝な言葉じゃな、保科。己の無力さを良くわかっておる。人間とはかくも弱きものゆえなぁ?」
「・・・は。皆様の御加護があってこその我等と心得ております」
深々と頭を垂れ、夏霧はそう告げる。
「しかし、ターミナルの一時停止とは・・・また、随分と思いきった真似をするな。根回しは済んでおるのか?」
「はい。各大使館には既に伝達済みです。・・・ですが、最終判断は皆様方にお許しを頂いてからと思いまして」
「ククク・・・そうかそうか。やはり幕府のコトはお主に任せて正解だったなァ、保科。これからも、ワシらに尽くせよ」
「もちろんでございます・・・天導衆の皆様方には衷心より忠誠をお誓い申し上げます」
頭を下げたままそう告げる夏霧に、天導衆は機嫌良く頷いた。
「よしよし、よかろう。お主の好きにすればよい。・・・幕府の威信をかけて、ターミナルと我等を守るのだぞ」
「かしこまりまして、ございます」
―――今のうちに、支配している気分に浸っていればいい。その首が繋がっている間は、気持ち良くいさせてやる。
そうして油断を誘う。それが夏霧の当初からの計画だった。
―――この程度の屈辱、あの方の苦しみと絶望に比べればなんてことはない。
笑顔の裏に本心を隠し、来るべき日を待つ。
―――次に会う時は、貴様等の表情を恐怖一色に染め上げてやろう。
機は―――熟した。
― 江戸某所
水澄に案内されて次郎長達がやって来たのは、城にほど近い豪華な屋敷だった。
「・・・はわ~・・・おっきいです~」
平子が思わず感想を漏らすと、水澄はクツリと笑った。
「まぁ、幕僚の屋敷ですからね・・・あ、こっちですよ」
フラフラと庭の方へと行こうとした平子の手をとって逆の方向を指す。
「そちらにはいかないでください。血気盛んな真選組の皆さんの拠点を作ってあるので」
「・・・あ、え?そうなんですか~?お庭も見てみたかったのに~」
手を引かれながら残念そうに平子が呟く。
「全てが終わったら、好きなだけご覧になってください。銀時様のお知り合いなら、いつでも大歓迎ですよ」
ちらりと平子に視線をやった水澄は、ニコリと笑ってそう告げる。
「・・・悪いねェ、ウチの娘がワガママ言って」
次郎長が苦笑する。
「いえ、気になさらないでください。愛でるための庭なんですから、家人だけで楽しむなんてもったいないでしょう?」
真選組の拠点を庭の見える部屋に作ったのは、ただ単にそこが一番広い部屋だったからだ。
「真選組は一部隊借りているので、広い部屋が必要だったんですよ。・・・お3人はこちらの部屋で待機して頂けますか?」
水澄が案内したのは、屋敷の奥の座敷。
「・・・す、すごいわねェ・・・」
さすがの西郷も息を呑む。
座敷に置かれた数々の調度品は素人目にも高価なものだとわかる。
「あぁ、それは天導衆からの貰いものですね。タダでくれるならって受け取ってきたは良いですけど、気分が悪くなるから自分の部屋に置く気にはならないって夏霧が・・・」
「そ、相当嫌ってるのねェ、天導衆のコト」
「ええ、大ッッッッッ嫌いです。銀時様の命を付け狙うなんて・・・しかも、存在自体が危険だと認定するなんて、許せません。銀時様はただ、静かに暮らしたいだけなのに」
水澄の目に憎悪の色がうかぶ。
命を救われたからだけではない、生きる意味を、術を、自分達に与えてくれた銀時を心の底から想っているからこそ、天導衆が憎いのだ。
「・・・水澄、帰ったの?」
「あ、氷柱・・・って、ナニその格好?」
ひょこりと廊下から顔をのぞかせた氷柱を見て、水澄は首を傾げた。
「え?遊女?」
「・・・なんで疑問形?」
「なんか、夏霧にこれに着替えろって言われて・・・っていうか、吉原の人達を春霞が連れて来て・・・」
「ええ!?・・・銀時様が関わらせないようにってしてたのに!?」
「そうなの・・・でも、危険な目には遭わせられないわよね?銀時様の大切な方々だもの」
「そりゃそうだよ!春霞も夏霧も、ナニ考えてんだよ!!」
「ナニ考えてるって言われましてもね・・・」
氷柱と水澄が頭を抱えていると、そこに春霞がやってくる。
「春霞!・・・おまえなァ!」
「銀時様に世話になってるから、どうしても手伝いたいって・・・そう言われましてね、ちょっとしたお手伝いを頼もうと思ったんですよ。・・・少々、危険ではありますが・・・氷柱がいれば大丈夫でしょう?」
笑顔でそう告げる春霞は確信犯である。
「・・・そう言われたら、頑張らなくちゃって思うじゃない。・・・もう!」
ぷくっと頬を膨らませ、氷柱はくるりと向きを変えた。
「氷柱」
「わかってます!・・・貴方の計画に文句はないわ。それに、“色”は私が一番得意とするところだもの」
“色”の仕事。銀時は嫌がったが、相手が一番油断する方法なのは確かだ。
戦時中も幼いながらにも整った顔をしていた氷柱はそうやって相手の油断を誘い、眠り薬入りの酒を飲ませて相手を始末することなどしょっちゅうだった。
「・・・氷柱を使うってコトは、相手は・・・」
「天導衆に決まっているでしょう?・・・引きこもっている間の余興として吉原の女を呼んだと言えば、簡単に信じますよ」
それが奴等の信頼の厚い夏霧の紹介であるならば確実に。
「でも、眠り薬は危険だぞ?味の変化に気付くヤツもいるだろうし・・」
水澄の言葉に、春霞は頷く。
「もちろん、いくら無味無臭でも高級な酒に混ぜればすぐにバレてしまいますからね。もっと別の方法でいきますよ」
ニィ、と口の端をあげて笑う春霞に水澄は肩を竦めた。
「お前のその顔すっごい久しぶりに見るな・・・天導衆もホント、バカだよなァ・・・銀時様に目をつけたりしなければ、楽に死ねたものを」
「まったくだな」
「そうね」
水澄の言葉に平然と、顔色一つ変えずに頷く春霞と氷柱。
「・・・おいおい・・・あんちゃんの部下はやたらと過激だな」
「ホント・・・まだアタシ等なんて可愛げのある方じゃないの・・・」
攘夷戦争末期を戦いきった者というのは、初期の乱戦とはまた違った苦労があったのだろう。
幕府から見放されて何のために戦っているのかすらわからない。挙句の果てには廃刀令で武器も取り上げられ、残党狩りまでされたのだ。
そんな中で命を預けられる指令官がいたならば、確かにここまで入れ込むのもわからなくもない。
が、それだけではない何かが彼等からは感じられる。
銀時が己の恩師の為に刀を取って戦ったと告げた、その目と同じ魂(いろ)をもった目。
「アニキは愛されてますね・・・」
平子の言葉に、次郎長と西郷はああ、と声をあげた。
「そうか、愛情・・・か」
「忠誠、信頼・・・どれも当てはまらないと思ってたけど、愛情ね。ナルホド、そういうことか」
愛情、その一言に尽きる。
それも、命を捧げんばかりに銀時だけに向けられた深い愛情だ。
家族のそれとも恋人のそれとも違う、別次元の愛情。
時にそれは重すぎると相手をも呑み込んでしまいかねないが、銀時自身もまた恩師に深い愛情を捧げているからこそわかるのだろう。
「六花は・・・銀時様のためだけに作られた部隊です」
いつの間にか氷柱が目の前に来ていたことに気付いて、次郎長は背筋に冷たいものが走るのを感じた。
目の前にいるというのに気配が全く感じられないのだ。
―――この嬢ちゃんデキる。
「銀時様の心をお守りするためだけに六花は存在します。戦時中、銀時様は1人の部下も持たず、攘夷志士達の先陣を切って敵に斬り込んで行った。あの方の背に着いて行きさえすれば自分達は勝てる。そう皆に思わせる何かがあった。・・・ではあの方の心は誰が支えるのでしょう?」
氷柱の言葉に、西郷はハッとする。
先陣を切る者の役目は、後から付いてくる者達を怯ませないことだ。一度がむしゃらに突っ込んで行けば怯んで相手に斬られるという確率がぐんと減る。
戦略の1つでもあるそれは、実力のある者が選ばれる。先陣を切る者がアッサリとやられたら本末転倒だからだ。
ならば、その者の心は誰が支えるのか。
「銀時様には幼馴染の方々がいらっしゃいました。でも・・・あの方々もまた、心のどこかで銀時様を支えにしていたのです」
幼い頃からその強さを目にしていたからこそ尚更に。勝って当然、強くて当然。そんな気持ちが銀時に向けられていた。
静かに告げる春霞に、次郎長達は頷く。
「だから、俺達が・・・適度に銀時様の足を引っ張ってふと立ち止まる時間を作っていたんです」
じゃないと、銀時は心を殺してただ真っ直ぐに敵陣に斬り込んで行く“道具”と化していただろうから。
桂もそれを心配して、六花を作る際に根気よく銀時を説得してくれた。
拾ってきたのならば最後まで面倒を見ろ、と。
その時から、六花は銀時のためだけにあったのだ。
「・・・天導衆は、銀時様をただ殺そうとしているわけではありません」
背後からの声に、次郎長達はハッとして振り返る。
「夏霧」
氷柱が心配そうにその蒼白の顔を見つめる。
「・・・・・・もう少しで、刀を抜くところだった」
告げる夏霧の手が白くなるほどに握られているのに気付いて、氷柱はその手をとる。
「何が、あったの?」
「いつものことだ。天導衆に忠誠を誓うと頭を下げただけだよ。・・・ただ、少し・・・我慢するのが辛い」
銀時のためを思いこれだけの人間が動いてくれるという心強さ。もう少しで天導衆に引導を渡せるという思いから気持ちが逸り、怒りに任せて叩き斬ってしまいそうだった。
「夏霧・・・少し部屋で休んで来いよ。この方達には俺達から説明しておくから」
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「・・・ああ・・・頼む。すみません、本当は私が説明しなければならないのですが、今は冷静に説明できる自信がないので・・・」
「あ、ああ・・・構わねェよ」
頷く次郎長に微笑して見せ、夏霧は氷柱に付き添われてその場から去る。
「・・・大丈夫なの?」
「氷柱がついてますから、大丈夫ですよ・・・天導衆の一番近くに侍っているので、ストレスも多いんです」
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