Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・『とにかく反省しろ』の続編
・幹部達が上手く転がされています。
・卜部・仙波・カレンの飴と鞭の使いっぷりがすごいです。
・その他、矛盾点多々有り
以上、同意できる方のみ↓へ
― 斑鳩・サロン
「・・・なぁ、ルルーシュ・・・仮面被らねェのか?」
卜部の問いに、ルルーシュはコトリと首を傾げた。
「なんでだ?今更だろう?・・・実は今まで息苦しいし、視界は悪いしで脱ぎたかったんだよな」
開き直ったルルーシュは本気で無自覚だった。カレンがぼやいていたのを思い出す。
まぁ、この美貌だ。引く手数多でモテモテだったのだろう。間違いなく。と言うか、ルルーシュの美貌に幹部がすっかり舞い上がっていて、先程からチラチラと視線が鬱陶しい。
ルルーシュはこういった視線に慣れているのか、それとも鈍感なのか、全く気にした様子はないのだが。
「お前の美貌に目がくらんで仕事にならねェ奴がいるんでな」
卜部が言えば、ルルーシュはキョトンとする。
――ナニこの生き物、可愛い。
一瞬見惚れた卜部だったが、ハッとして首を振る。
「どうして、俺の顔で仕事にならなくなるんだ?」
一応、自分が美形だということは認識しているようだ。まぁ、ちょっと俺モテる?ぐらいの認識だろうが。
「だからな、その・・・まぁ、見惚れてボーっとしちまうんだろ」
「・・・カレンを見てもボーっとしないだろ?」
「ああ、カレンも美人だけどな・・・ありゃ、妹を見る目だからな?こう、ちょっとお前を見る目と違うっていうかな?」
何言ってんだ俺は、なんて心の中でツッコミを入れるのだが、ルルーシュは未だに理解不能といった顔をしている。
どうにかしてくれ、この無自覚美人!!お前のはレベルが違うんだって!!
そんな卜部の心の叫びが聞こえたのかどうかはわからないが、救世主が現れた。
「ふ、苦労するな卜部。だが、この童貞坊やにはハッキリと直接言ってやらないと通じないぞ」
「どっ・・・C.C.ッッ!!」
この美貌で童貞?ありえねェ・・・なんて口に出したらルルーシュが泣くような気がしたので、心の中で思うだけにし、卜部は肩を竦めた。
「いや、結構ハッキリ言ったつもりなんだが・・・」
「ふん、まだまだこの坊やの扱いには慣れてないみたいだな。・・・いいか、ルルーシュ。先程から妙に視線を感じるだろう?」
「―――あ、ああ」
「アレはな、男でも女でもイけてしまう連中の視線だ。お前は人よりも体力が無いんだから、押し倒されたらおしまいだぞ?・・・ほら、無駄に人をたらしこむその顔を隠しておけ」
「たらしこむって・・・」
顔を引き攣らせるルルーシュに、C.C.はなおも続ける。
「グダグダ言わずに、とりあえず仮面を被れ。プライベートときっちり分けた方が、お前にとっても良いことだろう?」
「・・・まぁ、そうだな」
ルルーシュは最終的に納得したのか、一応は持ってきていたらしいフルフェイスの仮面をカポッと被った。
何と言ったら良いのだろう。信頼を置いている人間には無条件で素直というか、警戒心ゼロというか。
「卜部、お前もルルーシュにすっかり信頼されてるんだから、これくらい出来て当然だ。コイツの扱い方をいい加減覚えておけよ」
「わかった・・・」
頭の良いルルーシュを言い負かすなんてムリだろ?と思いつつも、先程のやりとりを見ていると多少強引な理由でもルルーシュを説得できるらしい。
C.C.は卜部もできると言いきった。あのC.C.が言うのだから間違いない。
「ルルーシュ・・・」
「なぁ、卜部・・・俺の顔はそんなに人をたらしこむような顔なのか?」
「そこらに転がってる美人じゃ到底かなわねぇと思う・・・」
「そうか・・・昔は母さんによく似ていると言われたんだが・・・まぁ、あの男が妻にと望むくらいだしな、それ相応ということか・・・」
「あの男・・・?」
そこに引っかかりを覚えた朝比奈がボソリ、と呟く。
しまった、と思ったのは卜部達の方である。当のルルーシュは大して気にした様子もなく頷いた。
「ああ、あの男・・・俺の父親のことだ。アレとは折り合いが悪くてな。気になるだろうが、その辺りのことを思い返すだけで気分が悪くなるから教えられないんだ。諦めてくれ」
そう言われ、朝比奈は追求できなくなってしまう。何せ、本気で嫌がっていることが雰囲気からも伝わってくるからだ。
ルルーシュに嫌な思いをさせてまで聞き出したいわけではない。
「わかったよ・・・もう、聞かない」
「珍しいな、朝比奈がそんなにアッサリ引くなんてよ」
卜部が訝しげに問いかけると、朝比奈は肩を竦める。
「だって、卜部さん達に認められないと、ちゃんとした説明をしてもらえないんでしょー?そしたらさぁ、無理強いなんてできないじゃない?」
「・・・ま、当然だな」
「でしょー?・・・見ててくださいよー?絶対に認めさせてみせますからー」
この後、朝比奈に引っ張られるように他の幹部達の態度が改められ、黒の騎士団の団結が固くなり、連戦連勝の山を築きあげていくのだった。
**おまけ**
「・・・まぁ、ちったぁ、認めてやってもいいか」
ここ最近「自分達も頑張っているよな?な?」という視線を向けられるようになった卜部が渋々といった様子で呟く。
「卜部さん、それって・・・」
まだまだルルーシュの情報を幹部には話したくないと思っているらしいカレンは眉を顰める。
「ちっとはって言ったろ?・・・完全には認められねェが、努力はそれなりにしてるらしいしな。以前みたいにルルーシュに頼りきりってこともなくなったし・・・」
「そう、ですけどぉ・・・」
「・・・たまにご褒美も必要だろうて。モチベーションを維持させるためにも、な」
なおも渋るカレンに言い聞かせるように仙波が言い、卜部も同意するように頷く。
「そうだぜ、少しは認めてやらねェと。いつまでも焦らして、やる気失くされても困るしな」
「・・・それもそうですね。適度に飴をあげないと、ですよね」
ようやく納得のいったカレンが頷けば、卜部も仙波もウンウンと頷いた。
そうして、ルルーシュの情報を今後小出しにしてやる気を煽ることに決めたことを、未だ、他の幹部達は知らずにいたのだった。
「C.C.・・・い、いいのか・・・あれで」
「構わないさ。・・・これで勝てれば安いものだろう」
「・・・そんなものか?」
「そんなものだ」
ルルーシュとC.C.の間でこんなやりとりがあったのも、もちろん、知らない。
完
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