Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・ルル姫はシャルルに溺愛されています
・反逆していたことはなぜか本国ではスルー!(ご都合主義)
・ルルの反逆は・・・思春期のせい?
・枢木さん暴走中&枢木さんに厳しい表現アリ
・シャルルはある意味、報われないかも?
・捏造満載
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「・・・1つ願いを聞いて頂けますでしょうか。」
ゼロを捕らえたと連絡を受け、そして、すぐに面会を許可した、故ユーフェミアの騎士、枢木スザク。
その腕によって床に抑えつけられているのは、己の娘、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ。
「・・・ゼロを捕らえた褒美を寄越せということか?・・・良かろう。」
「・・・自分に、ルルーシュをくださ」
「ならん!」
みなまで言わせなかった。不満げな表情をうかべた枢木スザクは、もう一度口を開いた。
「自分にルルー」
「ならんと言ったら、ならぁん!」
さっきよりも短いところで遮る。
許してなるものかとシャルルは思う。こんな男に愛娘を渡せるかというのだ。第一、こいつはユーフェミアの騎士だったではないか。
「お主はぁ・・・ユーフェミアの騎士であっただろぉう?・・・なぜぇ、ルルゥーシュを欲しがるのだぁ?」
「それとこれは話が別です。」
あっさりと答えてくれるスザクに、シャルルは口元を引き攣らせる。そして、ルルーシュに視線を向けると、同じように口元を引き攣らせている。
「・・・とにかく、お主にルルーシュをやるわけにはいかん。」
「・・・なら、ルルーシュをどうされるおつもりですか?」
「皇室に戻すぅ。今まで自由にさせて来たのだぁ。・・・そろそろぉ、己の本分に戻ってもらうぅ。」
シャルルが言えば、ルルーシュはほんの少し眉を顰め、父帝を見上げる。
「・・・ナナリーは?」
「ナナリーもだぁ。」
己の問いにシャルルが答えると、ルルーシュは諦めたように溜息をついた。それを見たスザクは、1つ頷くと、シャルルに視線を戻す。
「では、自分を皇帝直属のナイト・オブ・ラウンズに入れてください。」
突如願いを変えたスザクに、シャルルは訝しげな表情をうかべる。
「・・・どういう心境の変化だぁ?」
「ルルーシュが本国に戻されるなら、自分も本国にいた方が会える確率が増えるからです!」
どこまでも自分の感情に正直な発言をしてくれるスザクに、シャルルは呆れを通り越して、感心すらしてしまった。
「・・・そんな理由の為に、ラウンズに入れると思うてかぁ?」
「・・・・・・入れて下さらないなら、このままルルーシュをお持ち帰りします。」
「~~~ッッッ!!!」
堂々と皇帝を脅すスザクに、シャルルは椅子から立ち上がって声にならない悲鳴をあげ、ルルーシュは目を真ん丸くした。
「・・・ラウンズに、入れてくださいますよね?」
ルルーシュをだしに皇帝を脅すというとんでもないことをしでかし、ニッコリと笑ったスザクに、シャルルはガックンガックンと頷き、その様子を見たルルーシュはこっそりと溜め息をついたのだった。
1ヶ月後、身の回りも落ち着いた頃、ルルーシュはシャルルに呼び出され、謁見の間に来ていた。周りには、大貴族と呼ばれるもの達もいる。好奇の視線に晒されつつも、ルルーシュは堂々とシャルルの前に進み出た。
「・・・どうだぁ?そろそろぉ、皇室で暮らしていた頃の感覚に戻って来たのではないかぁ?」
「・・・そうですね。やっと、というところですけれど。・・・ところで、父上。」
「なんだぁ~?」
「・・・私をエリア11に戻して頂けません?」
ザワリ、と周りがざわめく中、シャルルはワナワナと震える。
「る、るるる、ルルーシュ!!!何が気に入らんのだぁ!?欲しい物なら、何でも買ってやるぞぉ!?女中達が気に入らんのならぁ、全て処刑しても構わん~~~!!!」
― いやいや、それはやり過ぎでしょうが!!
その場にいる大貴族達はハラハラする。ルルーシュの答え1つで、多くの人死にが出る可能性がある。
「・・・いえ、違いますから。・・・ナイト・オブ・セブンが五月蠅いんです。」
「よし!わかったぁぁ!今すぐ、ナイト・オブ・セブンを処刑するぅぅぅ!!!」
― いや、だから、それはマズいって!!!
シャルルの暴走を止められない大貴族達は、アワアワとしながら、それを見つめているしかできない。
「・・・あんたも五月蠅い。」
スッパーーーン!
いつの前にかシャルルの目の前まで来ていたルルーシュが、持っていた書類でシャルルに頭を叩く。皇族とはいえ、皇帝にこんな乱暴を働いて、なんて命知らずなと思ったが、それは杞憂に終わる。
「うう・・・痛いぞぉ、ルルーシュぅぅ・・・。」
頭をさすりながら、シャルルが呟くが、ルルーシュに対して怒っている様子は全く無い。
「いきなり、暴走しないでください。話がまともにできないのは、セブン●レヴンだけで充分です。」
「せ、セ●ンイレヴン?」
首を傾げるシャルルに、ルルーシュはうんざりといった表情をうかべ、その名を口にした。
「スザクです。」
「・・・・・・ああ、そういう、意味かぁ・・・。」
ようやく納得いった様子のシャルルに、ルルーシュは頷いて見せ、それから、父帝の頭を叩くのに使った書類を提出する。
「ですから、あいつを外に出すか、私を外に出すか、どうにかしてください。」
「お前をエリア11になど戻したくないぃ。・・・しかしぃ、奴は、ワシの言うことを全く聞かんのだぁ・・・。」
「・・・じゃあ、シュナイゼル兄様でも使えばよろしいでしょう?」
「あやつか・・・うむむ・・・。」
最近使い勝手の悪くなった次男を思い出し、シャルルはますます唸る。
「はぁ・・・。じゃあ、私をエリア11へ。」
「嫌だぁ!絶対に、嫌だぁ!!」
完全に駄々っこである。大国ブリタニアの皇帝が、こんな醜態を晒しているのは、視覚の暴力である。
「とにかく、私は、一時たりともセブ●イレヴンと顔を合わせたくありませんから、何とかして下さい。」
「・・・わかったぁ・・・善処するぅ・・・。」
父帝の返答を貰うと満足したのか、ルルーシュはにっこりと美しい笑みをうかべて退出の辞を口にする。
「それでは、これにて失礼いたします。」
颯爽と退出したルルーシュへの認識を、大貴族達は改めねばならなかった。
― ルルーシュ皇女殿下に嫌われたら、命は無い!!(本人というか、皇帝に殺られる!!)
「枢木ぃ・・・お主にEUとの前線に行って貰いたいぃ。」
「嫌です。」
きっぱりと断るスザクに、シャルルはこめかみに血管を浮立たせる。
「・・・これは、勅命であるぞぉ。」
「絶対嫌です。」
「・・・・・・ルルーシュのドレス姿の写真1枚。」
ぼそ、と告げる。これは、帝国宰相シュナイゼルの案だった。
この案をひねり出して貰うのに、随分とごねられたのだが、ルルーシュを手元に置いておく為、と言えば、すんなりと協力をしてくれた。シュナイゼルもルルーシュを手元に置いておきたいのは同じらしい。
「・・・・・・・・・・・・・・・い、いいい、行きます。」
ギリギリと歯を食いしばって目先の欲望に飛びつくのを我慢していたスザクだったが、結局、自分に負けて、EU行きを了承する。
「では、今すぐ、行って来いぃ。」
「き、期間は!?」
ハッとして訊ねたスザクに、シャルルは目を細めた。
「おって連絡するぅ。」
誰が本国に戻してやるものかと思いつつも、それを表情に出すことはしない。
「・・・・・・わ、わかりました・・・。」
がっくりと肩を落としたスザクが謁見の間を退出すると、シャルルは他のラウンズを呼び出した。
やって来たのは、ラウンズのスリー、シックス、そして、トゥエルブだった。
「ヴァインベルグ、アールストレイム、クルシェフスキー。お主達にはぁ、ナイト・オブ・セブンをEUに張り付けておく、監視役を命ずるぅ。」
「「「イエス・ユア・マジェスティ!!(スザクの奴、また、陛下を怒らせるようなことしたのか(呆))」」」
突然の命令にも最早慣れっこになってしまっているラウンズである。
先日などは、スザクとの模擬ナイトメア戦で殺すつもりでやれと命じられた、ナイト・オブ・テン、ブラッドリーが返り討ちにあって、重傷を負い、未だに戦線に復帰出来ないでいる。それよりかは、幾分かマシというものである。
そうやってスザクを体裁良くブリタニア本国から追い出したシャルルは、ウキウキとルルーシュの元へと向かった。
「・・・そうですか。」
望み通り、スザクを本国から追い出したというのに、ルルーシュの反応はいまいち薄い。
「なんだぁ、まだ、不満でもあるのかぁ?」
「いいえ。別に・・・。」
ルルーシュは首を振って不満はないと言うが、退屈そうに溜息をつく。
「エリア11が懐かしいのかぁ・・・?」
そっと訊ねるシャルルに、ルルーシュは苦笑をうかべる。
「まあ、7年間暮らした土地ですから。」
「むぅ・・・。」
「まぁ、気分がすぐれないのは、別の理由ですけど。」
「なにぃ!?・・・まだ何か、問題でもぉあるのかぁ?」
慌てるシャルルを見て、ルルーシュは肩を竦めた。
「非常に退屈です。・・・また、反逆して良いですか?」
ルルーシュの言葉に、シャルルはビシッと固まった。こればっかりは良しと言えない。だが、愛娘のお願いである。是非とも叶えてやりたい。だが、反逆じゃなくても良いんじゃないだろうかと思うのだ。
「・・・ちぇ、チェスで我慢・・・。」
「できません。シュナイゼル兄様とは決着がつかなくてつまらないし、かといって、他の兄弟では、相手になりませんし。」
「・・・むぅぅ・・・ならば、ワシが相手をぉ・・・。」
「ホントですか!?」
目がキランと光ったルルーシュに、シャルルはおや、と目を瞠った。
「わ・・・ワシで良いのか?」
「父上なら、歓迎です。実力もそこそこありますし。(徹底的にぶちのめせるしv←本音)」
母似の美しい顔を綻ばせながら、ルルーシュが言えば、シャルルは幸せそうに目を細めた。
「そうかそうかぁ、ワシで良ければぁ、いくらでも相手になってやるぞぉ?」
そう言ったシャルルに、ルルーシュは内心をけして悟らせないように微笑みをうかべて、コトリと小首を傾げた。
「・・・お手柔らかにお願いしますね?父上?」
その3時間後、アリエス宮にて、皇帝の“もう勘弁してくれ~~~”という叫び声があがったのだった。
おしまい
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・ルル姫はシャルルに溺愛されています
・反逆していたことはなぜか本国ではスルー!(ご都合主義)
・ルルの反逆は・・・思春期のせい?
・枢木さん暴走中&枢木さんに厳しい表現アリ
・シャルルはある意味、報われないかも?
・捏造満載
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「・・・1つ願いを聞いて頂けますでしょうか。」
ゼロを捕らえたと連絡を受け、そして、すぐに面会を許可した、故ユーフェミアの騎士、枢木スザク。
その腕によって床に抑えつけられているのは、己の娘、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ。
「・・・ゼロを捕らえた褒美を寄越せということか?・・・良かろう。」
「・・・自分に、ルルーシュをくださ」
「ならん!」
みなまで言わせなかった。不満げな表情をうかべた枢木スザクは、もう一度口を開いた。
「自分にルルー」
「ならんと言ったら、ならぁん!」
さっきよりも短いところで遮る。
許してなるものかとシャルルは思う。こんな男に愛娘を渡せるかというのだ。第一、こいつはユーフェミアの騎士だったではないか。
「お主はぁ・・・ユーフェミアの騎士であっただろぉう?・・・なぜぇ、ルルゥーシュを欲しがるのだぁ?」
「それとこれは話が別です。」
あっさりと答えてくれるスザクに、シャルルは口元を引き攣らせる。そして、ルルーシュに視線を向けると、同じように口元を引き攣らせている。
「・・・とにかく、お主にルルーシュをやるわけにはいかん。」
「・・・なら、ルルーシュをどうされるおつもりですか?」
「皇室に戻すぅ。今まで自由にさせて来たのだぁ。・・・そろそろぉ、己の本分に戻ってもらうぅ。」
シャルルが言えば、ルルーシュはほんの少し眉を顰め、父帝を見上げる。
「・・・ナナリーは?」
「ナナリーもだぁ。」
己の問いにシャルルが答えると、ルルーシュは諦めたように溜息をついた。それを見たスザクは、1つ頷くと、シャルルに視線を戻す。
「では、自分を皇帝直属のナイト・オブ・ラウンズに入れてください。」
突如願いを変えたスザクに、シャルルは訝しげな表情をうかべる。
「・・・どういう心境の変化だぁ?」
「ルルーシュが本国に戻されるなら、自分も本国にいた方が会える確率が増えるからです!」
どこまでも自分の感情に正直な発言をしてくれるスザクに、シャルルは呆れを通り越して、感心すらしてしまった。
「・・・そんな理由の為に、ラウンズに入れると思うてかぁ?」
「・・・・・・入れて下さらないなら、このままルルーシュをお持ち帰りします。」
「~~~ッッッ!!!」
堂々と皇帝を脅すスザクに、シャルルは椅子から立ち上がって声にならない悲鳴をあげ、ルルーシュは目を真ん丸くした。
「・・・ラウンズに、入れてくださいますよね?」
ルルーシュをだしに皇帝を脅すというとんでもないことをしでかし、ニッコリと笑ったスザクに、シャルルはガックンガックンと頷き、その様子を見たルルーシュはこっそりと溜め息をついたのだった。
1ヶ月後、身の回りも落ち着いた頃、ルルーシュはシャルルに呼び出され、謁見の間に来ていた。周りには、大貴族と呼ばれるもの達もいる。好奇の視線に晒されつつも、ルルーシュは堂々とシャルルの前に進み出た。
「・・・どうだぁ?そろそろぉ、皇室で暮らしていた頃の感覚に戻って来たのではないかぁ?」
「・・・そうですね。やっと、というところですけれど。・・・ところで、父上。」
「なんだぁ~?」
「・・・私をエリア11に戻して頂けません?」
ザワリ、と周りがざわめく中、シャルルはワナワナと震える。
「る、るるる、ルルーシュ!!!何が気に入らんのだぁ!?欲しい物なら、何でも買ってやるぞぉ!?女中達が気に入らんのならぁ、全て処刑しても構わん~~~!!!」
― いやいや、それはやり過ぎでしょうが!!
その場にいる大貴族達はハラハラする。ルルーシュの答え1つで、多くの人死にが出る可能性がある。
「・・・いえ、違いますから。・・・ナイト・オブ・セブンが五月蠅いんです。」
「よし!わかったぁぁ!今すぐ、ナイト・オブ・セブンを処刑するぅぅぅ!!!」
― いや、だから、それはマズいって!!!
シャルルの暴走を止められない大貴族達は、アワアワとしながら、それを見つめているしかできない。
「・・・あんたも五月蠅い。」
スッパーーーン!
いつの前にかシャルルの目の前まで来ていたルルーシュが、持っていた書類でシャルルに頭を叩く。皇族とはいえ、皇帝にこんな乱暴を働いて、なんて命知らずなと思ったが、それは杞憂に終わる。
「うう・・・痛いぞぉ、ルルーシュぅぅ・・・。」
頭をさすりながら、シャルルが呟くが、ルルーシュに対して怒っている様子は全く無い。
「いきなり、暴走しないでください。話がまともにできないのは、セブン●レヴンだけで充分です。」
「せ、セ●ンイレヴン?」
首を傾げるシャルルに、ルルーシュはうんざりといった表情をうかべ、その名を口にした。
「スザクです。」
「・・・・・・ああ、そういう、意味かぁ・・・。」
ようやく納得いった様子のシャルルに、ルルーシュは頷いて見せ、それから、父帝の頭を叩くのに使った書類を提出する。
「ですから、あいつを外に出すか、私を外に出すか、どうにかしてください。」
「お前をエリア11になど戻したくないぃ。・・・しかしぃ、奴は、ワシの言うことを全く聞かんのだぁ・・・。」
「・・・じゃあ、シュナイゼル兄様でも使えばよろしいでしょう?」
「あやつか・・・うむむ・・・。」
最近使い勝手の悪くなった次男を思い出し、シャルルはますます唸る。
「はぁ・・・。じゃあ、私をエリア11へ。」
「嫌だぁ!絶対に、嫌だぁ!!」
完全に駄々っこである。大国ブリタニアの皇帝が、こんな醜態を晒しているのは、視覚の暴力である。
「とにかく、私は、一時たりともセブ●イレヴンと顔を合わせたくありませんから、何とかして下さい。」
「・・・わかったぁ・・・善処するぅ・・・。」
父帝の返答を貰うと満足したのか、ルルーシュはにっこりと美しい笑みをうかべて退出の辞を口にする。
「それでは、これにて失礼いたします。」
颯爽と退出したルルーシュへの認識を、大貴族達は改めねばならなかった。
― ルルーシュ皇女殿下に嫌われたら、命は無い!!(本人というか、皇帝に殺られる!!)
「枢木ぃ・・・お主にEUとの前線に行って貰いたいぃ。」
「嫌です。」
きっぱりと断るスザクに、シャルルはこめかみに血管を浮立たせる。
「・・・これは、勅命であるぞぉ。」
「絶対嫌です。」
「・・・・・・ルルーシュのドレス姿の写真1枚。」
ぼそ、と告げる。これは、帝国宰相シュナイゼルの案だった。
この案をひねり出して貰うのに、随分とごねられたのだが、ルルーシュを手元に置いておく為、と言えば、すんなりと協力をしてくれた。シュナイゼルもルルーシュを手元に置いておきたいのは同じらしい。
「・・・・・・・・・・・・・・・い、いいい、行きます。」
ギリギリと歯を食いしばって目先の欲望に飛びつくのを我慢していたスザクだったが、結局、自分に負けて、EU行きを了承する。
「では、今すぐ、行って来いぃ。」
「き、期間は!?」
ハッとして訊ねたスザクに、シャルルは目を細めた。
「おって連絡するぅ。」
誰が本国に戻してやるものかと思いつつも、それを表情に出すことはしない。
「・・・・・・わ、わかりました・・・。」
がっくりと肩を落としたスザクが謁見の間を退出すると、シャルルは他のラウンズを呼び出した。
やって来たのは、ラウンズのスリー、シックス、そして、トゥエルブだった。
「ヴァインベルグ、アールストレイム、クルシェフスキー。お主達にはぁ、ナイト・オブ・セブンをEUに張り付けておく、監視役を命ずるぅ。」
「「「イエス・ユア・マジェスティ!!(スザクの奴、また、陛下を怒らせるようなことしたのか(呆))」」」
突然の命令にも最早慣れっこになってしまっているラウンズである。
先日などは、スザクとの模擬ナイトメア戦で殺すつもりでやれと命じられた、ナイト・オブ・テン、ブラッドリーが返り討ちにあって、重傷を負い、未だに戦線に復帰出来ないでいる。それよりかは、幾分かマシというものである。
そうやってスザクを体裁良くブリタニア本国から追い出したシャルルは、ウキウキとルルーシュの元へと向かった。
「・・・そうですか。」
望み通り、スザクを本国から追い出したというのに、ルルーシュの反応はいまいち薄い。
「なんだぁ、まだ、不満でもあるのかぁ?」
「いいえ。別に・・・。」
ルルーシュは首を振って不満はないと言うが、退屈そうに溜息をつく。
「エリア11が懐かしいのかぁ・・・?」
そっと訊ねるシャルルに、ルルーシュは苦笑をうかべる。
「まあ、7年間暮らした土地ですから。」
「むぅ・・・。」
「まぁ、気分がすぐれないのは、別の理由ですけど。」
「なにぃ!?・・・まだ何か、問題でもぉあるのかぁ?」
慌てるシャルルを見て、ルルーシュは肩を竦めた。
「非常に退屈です。・・・また、反逆して良いですか?」
ルルーシュの言葉に、シャルルはビシッと固まった。こればっかりは良しと言えない。だが、愛娘のお願いである。是非とも叶えてやりたい。だが、反逆じゃなくても良いんじゃないだろうかと思うのだ。
「・・・ちぇ、チェスで我慢・・・。」
「できません。シュナイゼル兄様とは決着がつかなくてつまらないし、かといって、他の兄弟では、相手になりませんし。」
「・・・むぅぅ・・・ならば、ワシが相手をぉ・・・。」
「ホントですか!?」
目がキランと光ったルルーシュに、シャルルはおや、と目を瞠った。
「わ・・・ワシで良いのか?」
「父上なら、歓迎です。実力もそこそこありますし。(徹底的にぶちのめせるしv←本音)」
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「そうかそうかぁ、ワシで良ければぁ、いくらでも相手になってやるぞぉ?」
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