Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・にょたルル
・藤堂とルルは婚約者(桐原さんグッジョブ)
・↑というわけで、四聖剣とルルナナは昔からのお知り合い
・四聖剣にのみゼロバレ
・絶賛☆捏造中!!
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
黒の騎士団基地
「・・・少し、良いだろうか?」
珍しい人物の訪問に、四聖剣はポカン、と入口を見つめていた。
「・・・・・・都合が悪いのなら、後でにしよう・・・。」
4人からの反応が無い為に、少し沈んだ声でそう言って、向きをくるりと変えた相手を、出迎えた朝比奈が慌てて引き留める。
「ゼロッ!!!・・・全然ッ!・・・全然大丈夫だからッ・・・;」
「・・・そうか。」
引き留められたゼロは、無感動にそう呟いて、部屋の中に入る。
「・・・えと、今は、その・・・藤堂中佐は、いねぇんだが。」
おずおずと言う卜部に、こくりとゼロが頷く。
「ああ・・・さっき、ラクシャータと格納庫で話していたから、知っている。・・・だから、来たんだ。」
「へ?」
「・・・つまり、わし等に、御用ということですかな?」
素っ頓狂な声をあげた朝比奈と訝しげに首を傾げた仙波を見て、ゼロはもう一度こくりと頷いた。
「・・・藤堂に話す前に・・・お前達の考えを訊かせて欲しいんだ。」
「考え?」
千葉の視線がすぅ、と鋭くなる。
「・・・何の考えだ?騎士団のことか?それとも、お前のことか?」
詰問する調子になった千葉を見て、ゼロは溜め息をついた。ゼロが溜め息をつくところなど見たことが無い四聖剣は、詰問していた千葉も含めて皆、目を丸くした。
「違う・・・確かに私のことなんだが、千葉の言うようなニュアンスじゃなくて・・・。」
そう言ったゼロは、仮面に手をかける。
「「「「!?」」」」
呆然とその様子を見つめる四聖剣の前で、ゼロは、ルルーシュは、あっさりと仮面を外した。
「・・・あ、あッ・・・あぁぁぁああああッ!!?・・・る、ルルちゃん!?」
朝比奈が1番に我に返って、ルルーシュを指差して叫んだ。
「・・・久しぶり、省吾さん。」
ニコリ、と笑みを見せたルルーシュに、他の3人もハッと我に返った様子で駆け寄る。
「ひ、姫さん!?・・・な、なんで?マジでか!?」
「生きて・・・生きておられましたか、姫様。」
「ルルーシュ・・・ルルーシュなんだな?本当に・・・。」
それぞれの反応に、ルルーシュは苦笑をうかべる。
「・・・うん。桐原公は知ってたんだけれど・・・私は、あの後、アッシュフォードに引き取られて・・・裏工作をして、死んだことにしたんだ。・・・皆には、言う機会が無くて・・・、本当に、すまなかった。」
頭を下げたルルーシュを見て、四聖剣は互いの顔を見合う。
「・・・ルルちゃん、生きててくれて、嬉しいけど・・・ゼロってどういうこと?」
「・・・う。」
代表して口を開いた朝比奈の問いに、ルルーシュはぐっと詰まった。
「・・・姫さんがブリタニアを憎んでたのは知ってたが・・・まさか、ゼロなんてやってるとはなぁ。」
「姫様・・・女の身でありながら・・・何と言う無茶を。」
「・・・・・・ルルーシュ。」
卜部や仙波が嘆くのと同時に、千葉から声がかけられ、ルルーシュはびくぅッ!と飛び上がるようにして身体を震わせた。
「・・・凪沙・・・さん。」
プルプルと震えて、潤んだ瞳でルルーシュに見つめられ、千葉は怒る気が失せた。
「そんなに怯えるな。まったく・・・。」
深い溜め息をついて、千葉はルルーシュを腕の中に抱き込んだ。
「・・・生きててくれて良かった。そして、日本人の希望となってくれて、ありがとう。」
「凪沙さんッ・・・。」
ぶわッと涙が出て来て、ルルーシュは千葉の胸に顔を押し付けて、嗚咽を漏らした。今まで、我慢していた分が全部出たような、それ程に、涙が溢れ出て止まらなかった。
しばらくして、泣きはらした目でルルーシュが顔をあげると、四聖剣から、温かな視線が向けられる。
「・・・えっと///」
照れくさくて、ルルーシュは俯く。
「・・・責めるつもりはないが、もう少し、早く言って欲しかったものだな。」
千葉が言えば、ルルーシュは恐縮してしまう。
「・・・う・・・ごめんなさい。」
「まぁ、姫さんには姫さんなりの事情があるってのはわかるけどな。・・・っつーかよ、これ、中佐、知らねーんだよな?」
「・・・・・・・・だから、皆に訊いてから、と思って・・・。」
上目遣いのルルーシュにドギマギしながら、卜部が頭を掻く。
「・・・参ったな・・・中佐がどうなっちまうか、保証ねぇぞ。」
「相当、悲しんでおられましたしな・・・。姫様が生きていると知って、しかも、ゼロだなどと言えば・・・。」
そう言って、仙波がブルッと震える。藤堂の雷が落ちることは間違いない。ルルーシュを想うからこその雷だが、ルルーシュが勘違いしてしまうのではないかと心配だった。
「・・・こりゃ、相当怒られるねぇ・・・。ルルちゃん、覚悟しといた方が良いよ?・・・まぁ、怒るってことは、その人のこと、本当に思ってなきゃできないことだから、嫌われた~とかって思わないようにねッ?」
ニコニコとしつつ、それでも的確な助言をした朝比奈に、卜部も仙波も千葉も、ほう、と感嘆した。
ルルーシュに良い所を見せようとする結果か、ルルーシュの前では良い兄のようにまともなことを朝比奈は発言する。が、ゼロの前では随分とごねて、ひねくれた態度を取っていたような気もしなくもないのだが(それは、自分達も含めて)、ルルーシュの中でどう思われているのか、ほんの少し知りたくなってしまった。
「・・・はい。」
「・・・しかし、随分と見ない間に、色っぽくなったなぁ・・・。」
「う、卜部さん///」
上から下まで舐める様に見つめてくる卜部に、ルルーシュは羞恥で頬を赤く染める。
「うわっ、卜部さん、発言と行動がセクハラ親父ですよ!!」
「ルルーシュ、こっちに来い。セクハラ親父の傍に近寄るな。・・・まったく、全身スーツなんて着て。もう少し、まともな姿は無かったのか?」
若手2人にセクハラ親父呼ばわりされた卜部が撃沈するのを目の当たりにしながら、ルルーシュは苦笑をうかべた。
「・・・いろいろ考えたんですけど、この方が、肌の色とか、そういうの隠せて良いかなって結論になったんです。胸は・・・まあ、コルセットで締めてあるので・・・。」
「えっ!そんなことしたら、苦しいじゃん!!大丈夫なの!?・・・まだ、男の子で通してるの?いっそのこと、女の子にしちゃえば良かったのに・・・。」
「それは、本当にそう思いましたけど・・・ナナリーのこともあったので・・・。」
ルルーシュの答えに、4人が一気に暗くなる。
「・・・そ、そうだよねっ;」
「あ~・・・小(ちい)姫は、元気か?」
朝比奈がワタワタとして、その隣で卜部が気まずげに問う。
「はい。・・・ゼロのことと女であること・・・それから、鏡志郎さんとのことを話したら、びっくりした拍子に目も開いて・・・私までびっくりしてしまった。」
クスクスとその時のことを思い出すようにして、ルルーシュが笑いながら告げると、4人がほっと息をついた。
「そうか、ナナリーの目だけでも見えるようにしてやりたいと、常々言っていたからな。・・・良かったな。」
「はい。」
千葉に頭を撫でられて、ルルーシュはニコリと笑う。
「・・・で、だ。どうするよ?」
「あ、藤堂さんに、ですよね?」
「いっそのこと、騎士団の幹部クラスまでは知っておいて貰った方が良いんじゃないか?・・・ルルーシュと中佐のこともあるし・・・これで、離れていくようなら、こちらからお断りだ。大切なルルーシュを傷つける可能性のあるモノは全て切り捨てる。」
千葉がハッキリと言えば、他の3人も同意するように何度も頷く。ルルーシュはその四聖剣の様子を見て、幸せそうに笑う。
「やっぱり、皆に言って良かった。・・・ナナリーに言われたんです。話した方が良いんじゃないかって。」
「小(ちい)姫に感謝だなぁ、じゃなかったら、姫さんに気づかないままだったぜ?・・・まったく、演技がうまいなぁ。」
ガシガシと頭を掻いた卜部が言えば、ルルーシュは肩を竦める。
「・・・ずっと、演じてきたから。」
「男であること、とかか?」
「はい。それに、戦争が終わってからは、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアを殺して、ルルーシュ・ランペルージとして、生きてきた。だから“俺”は・・・。」
「ルルーシュ。」
ルルーシュの言葉を途中で遮った千葉が、その顔を手で包んで自分の方へと向かせる。
「・・・ルルーシュ。お前は女だ。私のような粗忽な軍人ではなく、守られるべき姫だ。・・・私の言いたいことはわかるな?」
「・・・ナナリーにも言われた。・・・婚約者らしく、女性らしく・・・。せめて、ナナリーや皆の前でだけでも、と・・・。」
素直に頷きながら言ったルルーシュに、千葉は目元を緩めた。
「そうか。・・・では、ラウンジに行っても、そのように、な。」
「・・・えっ!?今すぐ??」
「そうだ。・・・そのつもりで、中佐のいないところを見計らって、ここに来たんじゃないのか?」
そう言われれば、ルルーシュもそのつもりではあったのだが、幹部達にまで話すとなると、話は別だ。
「・・・だって、カレンが・・・。」
「紅月?」
「紅月さんがどうしたの?」
「・・・だって・・・同級生だから・・・。」
首を傾げた千葉と朝比奈に、ルルーシュはぼそりと答える。
「あ~・・・そりゃぁ、マズイ、よなぁ・・・姫さんは男で通してるんだしな・・・。」
「紅月ならば大丈夫ではないのか?姫様のことを理解したなら、ちょうど良い護衛にもなるだろうし・・・。」
「・・・カレンとは、仲が悪い。」
「「「「・・・・・・あ~・・・。」」」」
何とも言えない微妙な空気に、ルルーシュは身体縮こませる。
「・・・ごめんなさい・・・。」
「でも、藤堂さんの婚約者って言えば、少しは違うんじゃない?ほら、事情だって、話してないんでしょ?」
朝比奈が言えば、それもそうか、と他の3人も頷く。
「・・・大丈夫・・・かな?」
心配そうに眉を顰めるルルーシュの、その頭をぽんぽん、と軽く叩くようにして撫で、卜部がニヤリと笑う。
「大丈夫。姫さんのこと、きっちり教え込んでやる。それでもって奴ぁ、俺が叩き斬ってやるから、安心しな。」
「・・・・・・卜部さん・・・無駄な殺生は、ダメ。」
ホッと息をつきながらも、ルルーシュは、四聖剣の中でも普段から感情的になり易い朝比奈や千葉を押さえてダントツ激情家の卜部ならやりかねない、とそう思って、注意の言葉を放つ。
「・・・わぁ~かったよ。(まぁ、その場の雰囲気次第じゃ、どうなるかわかんねーけどな。)」
真剣なルルーシュの視線に、頷きつつも、卜部は幹部達の顔を思いうかべる。悪い連中ではないが、いかんせん、被害意識が強い。ブリタニアの名前を聞いただけで、拒絶反応を起こしそうだ。
「・・・ま、どんなことがあっても、守ってやっからよ。」
そう言って、卜部はいつものようなニヒルな笑みをうかべたのだった。
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・にょたルル
・藤堂とルルは婚約者(桐原さんグッジョブ)
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黒の騎士団基地
「・・・少し、良いだろうか?」
珍しい人物の訪問に、四聖剣はポカン、と入口を見つめていた。
「・・・・・・都合が悪いのなら、後でにしよう・・・。」
4人からの反応が無い為に、少し沈んだ声でそう言って、向きをくるりと変えた相手を、出迎えた朝比奈が慌てて引き留める。
「ゼロッ!!!・・・全然ッ!・・・全然大丈夫だからッ・・・;」
「・・・そうか。」
引き留められたゼロは、無感動にそう呟いて、部屋の中に入る。
「・・・えと、今は、その・・・藤堂中佐は、いねぇんだが。」
おずおずと言う卜部に、こくりとゼロが頷く。
「ああ・・・さっき、ラクシャータと格納庫で話していたから、知っている。・・・だから、来たんだ。」
「へ?」
「・・・つまり、わし等に、御用ということですかな?」
素っ頓狂な声をあげた朝比奈と訝しげに首を傾げた仙波を見て、ゼロはもう一度こくりと頷いた。
「・・・藤堂に話す前に・・・お前達の考えを訊かせて欲しいんだ。」
「考え?」
千葉の視線がすぅ、と鋭くなる。
「・・・何の考えだ?騎士団のことか?それとも、お前のことか?」
詰問する調子になった千葉を見て、ゼロは溜め息をついた。ゼロが溜め息をつくところなど見たことが無い四聖剣は、詰問していた千葉も含めて皆、目を丸くした。
「違う・・・確かに私のことなんだが、千葉の言うようなニュアンスじゃなくて・・・。」
そう言ったゼロは、仮面に手をかける。
「「「「!?」」」」
呆然とその様子を見つめる四聖剣の前で、ゼロは、ルルーシュは、あっさりと仮面を外した。
「・・・あ、あッ・・・あぁぁぁああああッ!!?・・・る、ルルちゃん!?」
朝比奈が1番に我に返って、ルルーシュを指差して叫んだ。
「・・・久しぶり、省吾さん。」
ニコリ、と笑みを見せたルルーシュに、他の3人もハッと我に返った様子で駆け寄る。
「ひ、姫さん!?・・・な、なんで?マジでか!?」
「生きて・・・生きておられましたか、姫様。」
「ルルーシュ・・・ルルーシュなんだな?本当に・・・。」
それぞれの反応に、ルルーシュは苦笑をうかべる。
「・・・うん。桐原公は知ってたんだけれど・・・私は、あの後、アッシュフォードに引き取られて・・・裏工作をして、死んだことにしたんだ。・・・皆には、言う機会が無くて・・・、本当に、すまなかった。」
頭を下げたルルーシュを見て、四聖剣は互いの顔を見合う。
「・・・ルルちゃん、生きててくれて、嬉しいけど・・・ゼロってどういうこと?」
「・・・う。」
代表して口を開いた朝比奈の問いに、ルルーシュはぐっと詰まった。
「・・・姫さんがブリタニアを憎んでたのは知ってたが・・・まさか、ゼロなんてやってるとはなぁ。」
「姫様・・・女の身でありながら・・・何と言う無茶を。」
「・・・・・・ルルーシュ。」
卜部や仙波が嘆くのと同時に、千葉から声がかけられ、ルルーシュはびくぅッ!と飛び上がるようにして身体を震わせた。
「・・・凪沙・・・さん。」
プルプルと震えて、潤んだ瞳でルルーシュに見つめられ、千葉は怒る気が失せた。
「そんなに怯えるな。まったく・・・。」
深い溜め息をついて、千葉はルルーシュを腕の中に抱き込んだ。
「・・・生きててくれて良かった。そして、日本人の希望となってくれて、ありがとう。」
「凪沙さんッ・・・。」
ぶわッと涙が出て来て、ルルーシュは千葉の胸に顔を押し付けて、嗚咽を漏らした。今まで、我慢していた分が全部出たような、それ程に、涙が溢れ出て止まらなかった。
しばらくして、泣きはらした目でルルーシュが顔をあげると、四聖剣から、温かな視線が向けられる。
「・・・えっと///」
照れくさくて、ルルーシュは俯く。
「・・・責めるつもりはないが、もう少し、早く言って欲しかったものだな。」
千葉が言えば、ルルーシュは恐縮してしまう。
「・・・う・・・ごめんなさい。」
「まぁ、姫さんには姫さんなりの事情があるってのはわかるけどな。・・・っつーかよ、これ、中佐、知らねーんだよな?」
「・・・・・・・・だから、皆に訊いてから、と思って・・・。」
上目遣いのルルーシュにドギマギしながら、卜部が頭を掻く。
「・・・参ったな・・・中佐がどうなっちまうか、保証ねぇぞ。」
「相当、悲しんでおられましたしな・・・。姫様が生きていると知って、しかも、ゼロだなどと言えば・・・。」
そう言って、仙波がブルッと震える。藤堂の雷が落ちることは間違いない。ルルーシュを想うからこその雷だが、ルルーシュが勘違いしてしまうのではないかと心配だった。
「・・・こりゃ、相当怒られるねぇ・・・。ルルちゃん、覚悟しといた方が良いよ?・・・まぁ、怒るってことは、その人のこと、本当に思ってなきゃできないことだから、嫌われた~とかって思わないようにねッ?」
ニコニコとしつつ、それでも的確な助言をした朝比奈に、卜部も仙波も千葉も、ほう、と感嘆した。
ルルーシュに良い所を見せようとする結果か、ルルーシュの前では良い兄のようにまともなことを朝比奈は発言する。が、ゼロの前では随分とごねて、ひねくれた態度を取っていたような気もしなくもないのだが(それは、自分達も含めて)、ルルーシュの中でどう思われているのか、ほんの少し知りたくなってしまった。
「・・・はい。」
「・・・しかし、随分と見ない間に、色っぽくなったなぁ・・・。」
「う、卜部さん///」
上から下まで舐める様に見つめてくる卜部に、ルルーシュは羞恥で頬を赤く染める。
「うわっ、卜部さん、発言と行動がセクハラ親父ですよ!!」
「ルルーシュ、こっちに来い。セクハラ親父の傍に近寄るな。・・・まったく、全身スーツなんて着て。もう少し、まともな姿は無かったのか?」
若手2人にセクハラ親父呼ばわりされた卜部が撃沈するのを目の当たりにしながら、ルルーシュは苦笑をうかべた。
「・・・いろいろ考えたんですけど、この方が、肌の色とか、そういうの隠せて良いかなって結論になったんです。胸は・・・まあ、コルセットで締めてあるので・・・。」
「えっ!そんなことしたら、苦しいじゃん!!大丈夫なの!?・・・まだ、男の子で通してるの?いっそのこと、女の子にしちゃえば良かったのに・・・。」
「それは、本当にそう思いましたけど・・・ナナリーのこともあったので・・・。」
ルルーシュの答えに、4人が一気に暗くなる。
「・・・そ、そうだよねっ;」
「あ~・・・小(ちい)姫は、元気か?」
朝比奈がワタワタとして、その隣で卜部が気まずげに問う。
「はい。・・・ゼロのことと女であること・・・それから、鏡志郎さんとのことを話したら、びっくりした拍子に目も開いて・・・私までびっくりしてしまった。」
クスクスとその時のことを思い出すようにして、ルルーシュが笑いながら告げると、4人がほっと息をついた。
「そうか、ナナリーの目だけでも見えるようにしてやりたいと、常々言っていたからな。・・・良かったな。」
「はい。」
千葉に頭を撫でられて、ルルーシュはニコリと笑う。
「・・・で、だ。どうするよ?」
「あ、藤堂さんに、ですよね?」
「いっそのこと、騎士団の幹部クラスまでは知っておいて貰った方が良いんじゃないか?・・・ルルーシュと中佐のこともあるし・・・これで、離れていくようなら、こちらからお断りだ。大切なルルーシュを傷つける可能性のあるモノは全て切り捨てる。」
千葉がハッキリと言えば、他の3人も同意するように何度も頷く。ルルーシュはその四聖剣の様子を見て、幸せそうに笑う。
「やっぱり、皆に言って良かった。・・・ナナリーに言われたんです。話した方が良いんじゃないかって。」
「小(ちい)姫に感謝だなぁ、じゃなかったら、姫さんに気づかないままだったぜ?・・・まったく、演技がうまいなぁ。」
ガシガシと頭を掻いた卜部が言えば、ルルーシュは肩を竦める。
「・・・ずっと、演じてきたから。」
「男であること、とかか?」
「はい。それに、戦争が終わってからは、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアを殺して、ルルーシュ・ランペルージとして、生きてきた。だから“俺”は・・・。」
「ルルーシュ。」
ルルーシュの言葉を途中で遮った千葉が、その顔を手で包んで自分の方へと向かせる。
「・・・ルルーシュ。お前は女だ。私のような粗忽な軍人ではなく、守られるべき姫だ。・・・私の言いたいことはわかるな?」
「・・・ナナリーにも言われた。・・・婚約者らしく、女性らしく・・・。せめて、ナナリーや皆の前でだけでも、と・・・。」
素直に頷きながら言ったルルーシュに、千葉は目元を緩めた。
「そうか。・・・では、ラウンジに行っても、そのように、な。」
「・・・えっ!?今すぐ??」
「そうだ。・・・そのつもりで、中佐のいないところを見計らって、ここに来たんじゃないのか?」
そう言われれば、ルルーシュもそのつもりではあったのだが、幹部達にまで話すとなると、話は別だ。
「・・・だって、カレンが・・・。」
「紅月?」
「紅月さんがどうしたの?」
「・・・だって・・・同級生だから・・・。」
首を傾げた千葉と朝比奈に、ルルーシュはぼそりと答える。
「あ~・・・そりゃぁ、マズイ、よなぁ・・・姫さんは男で通してるんだしな・・・。」
「紅月ならば大丈夫ではないのか?姫様のことを理解したなら、ちょうど良い護衛にもなるだろうし・・・。」
「・・・カレンとは、仲が悪い。」
「「「「・・・・・・あ~・・・。」」」」
何とも言えない微妙な空気に、ルルーシュは身体縮こませる。
「・・・ごめんなさい・・・。」
「でも、藤堂さんの婚約者って言えば、少しは違うんじゃない?ほら、事情だって、話してないんでしょ?」
朝比奈が言えば、それもそうか、と他の3人も頷く。
「・・・大丈夫・・・かな?」
心配そうに眉を顰めるルルーシュの、その頭をぽんぽん、と軽く叩くようにして撫で、卜部がニヤリと笑う。
「大丈夫。姫さんのこと、きっちり教え込んでやる。それでもって奴ぁ、俺が叩き斬ってやるから、安心しな。」
「・・・・・・卜部さん・・・無駄な殺生は、ダメ。」
ホッと息をつきながらも、ルルーシュは、四聖剣の中でも普段から感情的になり易い朝比奈や千葉を押さえてダントツ激情家の卜部ならやりかねない、とそう思って、注意の言葉を放つ。
「・・・わぁ~かったよ。(まぁ、その場の雰囲気次第じゃ、どうなるかわかんねーけどな。)」
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