Refused Reality(元・現実を拒絶した夢の中)
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注意
・にょたルル
・『そんな君を愛してる』の後日談
・生徒会メンバーにいろいろバレる
・絶賛☆捏造中!!
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「・・・お兄様、駄目と言ったら駄目なんです。」
「ナナリー、我がままを言うんじゃない。」
「いいえ、お兄様・・・とにかく、駄目なんです。」
生徒会のメンバーはとにかくその様子を見つめるしかなかった。それ程の剣幕で2人は言い合っていた。
「・・・め、めずらしいわねぇ・・・ルルちゃんとナナちゃんがケンカなんて・・・原因はなんなの?」
後からやってきたミレイが目をまん丸くして呟く。それに同意するメンバーだが、原因は思い当たらないのか、一斉に首を振る。
「打ち合わせ中に、な、ナナリーちゃんが・・・突然、駄目って・・・。」
ニーナが困ったように言えば、リヴァルが、ああ、と声をあげる。
「そうそう。なんかさ、ルルーシュが男子寮の総点検で指揮を執るって言ったら、ナナリーがさぁ・・・。」
「うん。確か、そうだった・・・ような。」
リヴァルの言葉に、シャーリーも考える様にしてから頷く。とにかく、原因を忘れてしまいそうになるくらい、この兄妹のケンカは珍しい光景だった。
「・・・る、ルルーシュ、ナナリー・・・もうやめようよ・・・。」
更には、兄妹にとっては懐に入っているはずの、スザクが仲裁に入っているが、完全に無視されてしまっている。
「ナナリー、これは、生徒会の仕事なんだ。本来、お前が口出しして良いものじゃない。」
「いいえ!私だって、生徒会の一員です!そう仰ったのは、お兄様ではありませんか!」
「・・・だとしても、だ。これは、副会長である、俺の決めたことだ。」
「駄目です!お兄様が男子寮の総点検なんて。寮生のリヴァルさんや寮長だっているんですから、その方達に任せて、お兄様は総括をすればよろしいではありませんか。女子寮だって総点検をするのでしょう!?」
なぜ、ナナリーがここまでルルーシュを男子寮に行かせたくないのか、当人達以外でその事情を唯一把握しているカレンは、どうしたものかと顔を顰める。
「ナナリーッ、いい加減にしないかッ!」
ルルーシュがとうとう大声をあげる。ナナリーに対して声を荒げるところなど、終ぞ見たことのない面子は、ビクリと身体を震わせる。
「しません!これだけは駄目なんです!!どうしてわかって下さらないのですか!!」
ナナリーも負けてはいない。その兄よりもほんの少し青みがかった紫眼で睨みつけて、言い返している。
「あ・・・?」
「・・・え?」
「あれ?」
「うっそぉ・・・。」
「どうして・・・?」
その事実に気づいた面子は、まじまじとナナリーを見つめる。
「・・・ど、どう見ても、目、開いてるよな?ナナリー・・・。」
リヴァルが隣にいるスザクの腕を突く。
「・・・あ、うん・・・そう、だよね?」
スザクも信じられないといった様子で、ナナリーを見ている。
「な、ナナちゃん、ルルちゃん・・・。」
ミレイは、ルルーシュを見る。ナナリーに睨まれているというのに、全く気にしている様子は無いところから、ルルーシュはすでにナナリーの目が開くことを知っていたように思われた。
そんな面子の中でも、カレンだけは頭を抱えていた。この調子だとマズイのではないのか、と思ったのだ。
「頑固だな!誰に似たんだ!!」
「お姉様です!!」
ナナリーの叫びに、またも生徒会の面子は固まる。
― な、ナナリー・・・今、お姉様って・・・
― え、それって、ルルーシュへの嫌がらせ?
完全に混乱してしまっている。
「ナナリーちゃん、ルルーシュ君・・・そこまでにしたら?」
やれやれと言った風にカレンが口を挟むと、ルルーシュがハッとして周りを見回す。
「・・・っ。」
ナナリーもようやく周りが見えたようで、生徒会のメンバーが何とも言えない表情で見ているのがわかる。
「・・・あ、ええと・・・これは。」
ルルーシュがしどろもどろになっている脇で、どこまでも冷静だったナナリーがぺこりと頭を下げる。
「皆さんに黙っていて、すみませんでした。・・・私、実は、数日前から目が見えるようになったんです。ショック療法的なことで目が見えるようになったので、少し様子を見てから皆さんにお話ししようと思っていたんです。」
ナナリーの説明にようやく理解できた生徒会のメンバーはそうだったのか、頷いた。
「もう、びっくりしちゃった~。でも、良かったわね、ナナちゃん。」
ミレイがナナリーの頭を撫でれば、ナナリーは目を細める。
「はい。ありがとうございます。」
「これで、ルルーシュの心配の種も少しは減ったな~。」
「ああ・・・。」
ニッと笑うリヴァルに、ルルーシュは苦笑して見せる。
「その代り、私の心配の種が増えましたけど。」
「!・・・ナナリー、やめないか!」
ギョッとするルルーシュの制止を無視して、ナナリーはその秘密を口にした。
「お兄様は本当はお姉様だったんです。・・・お父様やお母様に言われて、本当は女性なのに、今まで男性として通して来たんですよ。」
「え・・・?」
スザクがルルーシュを見る。ルルーシュは完全に固まってしまっていて、それが、ナナリーの言葉が本当であることを如実に示していた。
「「「「「ええええっっっっ!?」」」」」
その瞬間、生徒会に全員の叫び声が上がる。
「それに、お姉様には、婚約者がいるというのに、男子寮に行くなんて!!そんなこと、許せるはずがありません!!」
ナナリーが頑として譲らなかった理由に、再び、皆がギョッとする。
「こ、婚約者!?」
「え!マジで!!」
「~~~~っ///」
「そ、それ・・・初耳、なんだけど・・・おじいちゃんは知ってるの?」
顔を真っ赤にして、口をパクパクさせるルルーシュに、ミレイは問いかける。
「・・・。」
ルルーシュは黙ったまま、こくり、と頷く。
婚約の件は、桐原からアッシュフォードへ再度連絡をしてもらったからだ。やはり、理事長はルルーシュが女であることを知っていた。
最初、日本人(イレブン)との婚約に驚いていたようだったが、ルルーシュの立場を考えた末に、納得してくれたのだ。
「そう・・・おじいちゃんは知ってたのねぇ・・・。」
自分に知らされていなかったことはショックだったが、こうして話して貰えただけでも良しとしなければならないだろう。ルルーシュ達の立場を考えれば、そう思うしかない。
「すみません・・・。」
シュン、としてしまったルルーシュに、周りの方が慌ててしまう。
「あ、い、イイって。イイって。な?」
「そ、そうだよ・・・その、女の子だったっていうのはびっくりだけど・・・。」
リヴァルとスザクが言えば、シャーリーやニーナも頷く。
「・・・ナナリーちゃんが反対する理由もわかったわけだし。・・・私は、ナナリーちゃんにつかせてもらうわ。・・・婚約者もいる女の子を男子寮なんて危険な場所に放り込むなんて、出来ないわ。」
カレンが言えば、そうだそうだと周りからも声が上がる。
「・・・う・・・でも、他の生徒達は俺が女だって・・・。」
「お姉様、言葉遣い!」
「うっ・・・わ、私が、女だって知らないわけだし。」
「駄目です!・・・知らなくたって、駄目なものは駄目です。・・・婚約者の方に言いつけますよ?」
ナナリーがぴしゃりと言えば、ルルーシュはビクッとする。
「な、ナナリー、あ、あの人には言わないでッ!!」
顔を青褪めさせるルルーシュに、生徒会の面子はその婚約者がどういった人間なのか気になってしまう。
「ルルちゃんの婚約者って、どんな人なわけ?」
「・・・う。」
黙りこむルルーシュの隣で、ナナリーが答える。
「懐が広くて、大人の余裕があって、お姉様をとっても愛して下さっていて、とても優しいですけれど、怒ると怖いです。」
「な、ナナリー・・・;」
ナナリーに全てがバレて以来、立場が逆転してしまった。藤堂達にも話したことをナナリーに話したところ、藤堂と話がしたいと言われ、請われるままに連絡先を教えてしまったのだが、ナナリーは藤堂と散々話をして、ルルーシュのことを守って欲しいと頼み込んだらしい。
その代わり、学園でのルルーシュの監視を引き受けたらしく、2人きりの時にルルーシュが男言葉を使おうものなら、容赦ない叱責が飛ぶようになった。
そのことを話せば、
「あらま~・・・ナナちゃんってば、意外と厳しいのねぇ・・・。」
クスクスとミレイが笑う。それにつられる様にして、生徒会に笑いが漏れる。
「うう・・・笑い事じゃないです。会長・・・。」
ガクっと肩を落とすルルーシュに、リヴァルは苦笑をもらす。
「まあ、そう言うことじゃ、しょうがねぇじゃん。俺がちゃんと男子寮を確認するからさ、ルルーシュは会長と一緒に総括してくれよ。な?」
「・・・ありがとう・・・リヴァル。」
肩を落とした状態で見上げてくるルルーシュに、ほんの少し、ドキドキしてしまったリヴァルはブンブンと頭を振った。
「(や、ヤバい!!俺、何ときめいてんだ!!)い、イイって!・・・生徒会じゃ、俺とスザクしか男がいないわけだしッ、スザクは軍務もあるだろうから、俺が頑張るって!」
そのリヴァルの様子を見て、生徒会の面子はナナリーの心配が行き過ぎではないことを知る。
― ああ、こりゃ駄目だ。リヴァルですらこうじゃ、男子寮なんてもっての外!!
「・・・な、何で、皆・・・そんな目で俺・・・じゃなくて、私を見るの・・・?」
よくよく聞けば、いつもよりも高い声で。
女と聞いてしまえば、男子の制服を着ていても、女にしか見えなくなるというのが恐ろしい。
「・・・ルルちゃ~ん?行動には気をつけましょうねぇ?」
「副会長。気をつけなくちゃダメだよ?」
「そうだよ。ナナちゃんが心配するしね。」
「・・・教室でも、充分に気をつけないとね。」
「・・・・・・???」
女子の言葉を理解できていないルルーシュは、不思議そうに首を傾げたのだった。
「「「「「だからっ!そういうのが危ないん(です/だよ/ってば)!!」」」」」
そんなルルーシュに、全員でつっこんだのは、言うまでもなかった。
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・にょたルル
・『そんな君を愛してる』の後日談
・生徒会メンバーにいろいろバレる
・絶賛☆捏造中!!
以上、同意できる方のみ↓へ・・・
「・・・お兄様、駄目と言ったら駄目なんです。」
「ナナリー、我がままを言うんじゃない。」
「いいえ、お兄様・・・とにかく、駄目なんです。」
生徒会のメンバーはとにかくその様子を見つめるしかなかった。それ程の剣幕で2人は言い合っていた。
「・・・め、めずらしいわねぇ・・・ルルちゃんとナナちゃんがケンカなんて・・・原因はなんなの?」
後からやってきたミレイが目をまん丸くして呟く。それに同意するメンバーだが、原因は思い当たらないのか、一斉に首を振る。
「打ち合わせ中に、な、ナナリーちゃんが・・・突然、駄目って・・・。」
ニーナが困ったように言えば、リヴァルが、ああ、と声をあげる。
「そうそう。なんかさ、ルルーシュが男子寮の総点検で指揮を執るって言ったら、ナナリーがさぁ・・・。」
「うん。確か、そうだった・・・ような。」
リヴァルの言葉に、シャーリーも考える様にしてから頷く。とにかく、原因を忘れてしまいそうになるくらい、この兄妹のケンカは珍しい光景だった。
「・・・る、ルルーシュ、ナナリー・・・もうやめようよ・・・。」
更には、兄妹にとっては懐に入っているはずの、スザクが仲裁に入っているが、完全に無視されてしまっている。
「ナナリー、これは、生徒会の仕事なんだ。本来、お前が口出しして良いものじゃない。」
「いいえ!私だって、生徒会の一員です!そう仰ったのは、お兄様ではありませんか!」
「・・・だとしても、だ。これは、副会長である、俺の決めたことだ。」
「駄目です!お兄様が男子寮の総点検なんて。寮生のリヴァルさんや寮長だっているんですから、その方達に任せて、お兄様は総括をすればよろしいではありませんか。女子寮だって総点検をするのでしょう!?」
なぜ、ナナリーがここまでルルーシュを男子寮に行かせたくないのか、当人達以外でその事情を唯一把握しているカレンは、どうしたものかと顔を顰める。
「ナナリーッ、いい加減にしないかッ!」
ルルーシュがとうとう大声をあげる。ナナリーに対して声を荒げるところなど、終ぞ見たことのない面子は、ビクリと身体を震わせる。
「しません!これだけは駄目なんです!!どうしてわかって下さらないのですか!!」
ナナリーも負けてはいない。その兄よりもほんの少し青みがかった紫眼で睨みつけて、言い返している。
「あ・・・?」
「・・・え?」
「あれ?」
「うっそぉ・・・。」
「どうして・・・?」
その事実に気づいた面子は、まじまじとナナリーを見つめる。
「・・・ど、どう見ても、目、開いてるよな?ナナリー・・・。」
リヴァルが隣にいるスザクの腕を突く。
「・・・あ、うん・・・そう、だよね?」
スザクも信じられないといった様子で、ナナリーを見ている。
「な、ナナちゃん、ルルちゃん・・・。」
ミレイは、ルルーシュを見る。ナナリーに睨まれているというのに、全く気にしている様子は無いところから、ルルーシュはすでにナナリーの目が開くことを知っていたように思われた。
そんな面子の中でも、カレンだけは頭を抱えていた。この調子だとマズイのではないのか、と思ったのだ。
「頑固だな!誰に似たんだ!!」
「お姉様です!!」
ナナリーの叫びに、またも生徒会の面子は固まる。
― な、ナナリー・・・今、お姉様って・・・
― え、それって、ルルーシュへの嫌がらせ?
完全に混乱してしまっている。
「ナナリーちゃん、ルルーシュ君・・・そこまでにしたら?」
やれやれと言った風にカレンが口を挟むと、ルルーシュがハッとして周りを見回す。
「・・・っ。」
ナナリーもようやく周りが見えたようで、生徒会のメンバーが何とも言えない表情で見ているのがわかる。
「・・・あ、ええと・・・これは。」
ルルーシュがしどろもどろになっている脇で、どこまでも冷静だったナナリーがぺこりと頭を下げる。
「皆さんに黙っていて、すみませんでした。・・・私、実は、数日前から目が見えるようになったんです。ショック療法的なことで目が見えるようになったので、少し様子を見てから皆さんにお話ししようと思っていたんです。」
ナナリーの説明にようやく理解できた生徒会のメンバーはそうだったのか、頷いた。
「もう、びっくりしちゃった~。でも、良かったわね、ナナちゃん。」
ミレイがナナリーの頭を撫でれば、ナナリーは目を細める。
「はい。ありがとうございます。」
「これで、ルルーシュの心配の種も少しは減ったな~。」
「ああ・・・。」
ニッと笑うリヴァルに、ルルーシュは苦笑して見せる。
「その代り、私の心配の種が増えましたけど。」
「!・・・ナナリー、やめないか!」
ギョッとするルルーシュの制止を無視して、ナナリーはその秘密を口にした。
「お兄様は本当はお姉様だったんです。・・・お父様やお母様に言われて、本当は女性なのに、今まで男性として通して来たんですよ。」
「え・・・?」
スザクがルルーシュを見る。ルルーシュは完全に固まってしまっていて、それが、ナナリーの言葉が本当であることを如実に示していた。
「「「「「ええええっっっっ!?」」」」」
その瞬間、生徒会に全員の叫び声が上がる。
「それに、お姉様には、婚約者がいるというのに、男子寮に行くなんて!!そんなこと、許せるはずがありません!!」
ナナリーが頑として譲らなかった理由に、再び、皆がギョッとする。
「こ、婚約者!?」
「え!マジで!!」
「~~~~っ///」
「そ、それ・・・初耳、なんだけど・・・おじいちゃんは知ってるの?」
顔を真っ赤にして、口をパクパクさせるルルーシュに、ミレイは問いかける。
「・・・。」
ルルーシュは黙ったまま、こくり、と頷く。
婚約の件は、桐原からアッシュフォードへ再度連絡をしてもらったからだ。やはり、理事長はルルーシュが女であることを知っていた。
最初、日本人(イレブン)との婚約に驚いていたようだったが、ルルーシュの立場を考えた末に、納得してくれたのだ。
「そう・・・おじいちゃんは知ってたのねぇ・・・。」
自分に知らされていなかったことはショックだったが、こうして話して貰えただけでも良しとしなければならないだろう。ルルーシュ達の立場を考えれば、そう思うしかない。
「すみません・・・。」
シュン、としてしまったルルーシュに、周りの方が慌ててしまう。
「あ、い、イイって。イイって。な?」
「そ、そうだよ・・・その、女の子だったっていうのはびっくりだけど・・・。」
リヴァルとスザクが言えば、シャーリーやニーナも頷く。
「・・・ナナリーちゃんが反対する理由もわかったわけだし。・・・私は、ナナリーちゃんにつかせてもらうわ。・・・婚約者もいる女の子を男子寮なんて危険な場所に放り込むなんて、出来ないわ。」
カレンが言えば、そうだそうだと周りからも声が上がる。
「・・・う・・・でも、他の生徒達は俺が女だって・・・。」
「お姉様、言葉遣い!」
「うっ・・・わ、私が、女だって知らないわけだし。」
「駄目です!・・・知らなくたって、駄目なものは駄目です。・・・婚約者の方に言いつけますよ?」
ナナリーがぴしゃりと言えば、ルルーシュはビクッとする。
「な、ナナリー、あ、あの人には言わないでッ!!」
顔を青褪めさせるルルーシュに、生徒会の面子はその婚約者がどういった人間なのか気になってしまう。
「ルルちゃんの婚約者って、どんな人なわけ?」
「・・・う。」
黙りこむルルーシュの隣で、ナナリーが答える。
「懐が広くて、大人の余裕があって、お姉様をとっても愛して下さっていて、とても優しいですけれど、怒ると怖いです。」
「な、ナナリー・・・;」
ナナリーに全てがバレて以来、立場が逆転してしまった。藤堂達にも話したことをナナリーに話したところ、藤堂と話がしたいと言われ、請われるままに連絡先を教えてしまったのだが、ナナリーは藤堂と散々話をして、ルルーシュのことを守って欲しいと頼み込んだらしい。
その代わり、学園でのルルーシュの監視を引き受けたらしく、2人きりの時にルルーシュが男言葉を使おうものなら、容赦ない叱責が飛ぶようになった。
そのことを話せば、
「あらま~・・・ナナちゃんってば、意外と厳しいのねぇ・・・。」
クスクスとミレイが笑う。それにつられる様にして、生徒会に笑いが漏れる。
「うう・・・笑い事じゃないです。会長・・・。」
ガクっと肩を落とすルルーシュに、リヴァルは苦笑をもらす。
「まあ、そう言うことじゃ、しょうがねぇじゃん。俺がちゃんと男子寮を確認するからさ、ルルーシュは会長と一緒に総括してくれよ。な?」
「・・・ありがとう・・・リヴァル。」
肩を落とした状態で見上げてくるルルーシュに、ほんの少し、ドキドキしてしまったリヴァルはブンブンと頭を振った。
「(や、ヤバい!!俺、何ときめいてんだ!!)い、イイって!・・・生徒会じゃ、俺とスザクしか男がいないわけだしッ、スザクは軍務もあるだろうから、俺が頑張るって!」
そのリヴァルの様子を見て、生徒会の面子はナナリーの心配が行き過ぎではないことを知る。
― ああ、こりゃ駄目だ。リヴァルですらこうじゃ、男子寮なんてもっての外!!
「・・・な、何で、皆・・・そんな目で俺・・・じゃなくて、私を見るの・・・?」
よくよく聞けば、いつもよりも高い声で。
女と聞いてしまえば、男子の制服を着ていても、女にしか見えなくなるというのが恐ろしい。
「・・・ルルちゃ~ん?行動には気をつけましょうねぇ?」
「副会長。気をつけなくちゃダメだよ?」
「そうだよ。ナナちゃんが心配するしね。」
「・・・教室でも、充分に気をつけないとね。」
「・・・・・・???」
女子の言葉を理解できていないルルーシュは、不思議そうに首を傾げたのだった。
「「「「「だからっ!そういうのが危ないん(です/だよ/ってば)!!」」」」」
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